シュウ 皮ジャンとGパン姿のシュウ、ぶらりと店に入ってくる シュウ 「よ。・・・なんだよ、今夜はマスターだけか」 シュウ 「これなら歌舞街にでも繰り出してたほうが良かったかな、ったく」 シュウ 頭を掻きながら、カウンターの席へ。 シュウ 「ま、たまにはこんな夜もいいか。バーボン。ストレートでな」 シュウ 「・・・静かなだな」氷の入ったグラスを傾けて シュウ 「っ、なんだよ。それじゃいっつも俺が騒ぎの元凶みてえじゃねえか、マスター」 シュウ 「ま、否定はしねえけどな」 シュウ 「でもま、我慢なんぞは性に合わねえし、喧嘩の一つもしちまった方が、人間仲良くなれるってもんさ」 シュウ 「・・・ん? ああ。家族はいねえよ。親父もお袋もとうに墓の下、さ。」 シュウ 「親戚ぐらいはいるんだろうが、忘れちまったね。」 シュウ 「・・・ま、どうせ協調性0のヤクザな生き方しかしてこなかったからな、俺は」 シュウ 「・・・なんだよ」 シュウ 「いくら好き放題生きてきたって、後悔は残るだろ」 シュウ 「後ろを振り向いてみれば、他にあったかもしれねえ道が見付かるもんだしな」 シュウ 「後悔なんて言葉が一番似合わなさそうなツラしてるって? そりゃ光栄だな」(笑)>マスター シュウ 「自分の道を自分で狭めたくはないんでね」 シュウ 「年を取ってから後悔するとは考えた事はないのか、だって? 考えた事もねえよ」 シュウ 「食いたくなったら食って、走りたくなったら走る」 シュウ 「ムカついたら怒るし、可愛い子には声をかける」 シュウ 「今、やりたい事をやるだけだよ。刹那主義者なんて罵られたことも、あるけどな」 シュウ 「・・・明日がどうなるか、なんて誰にも分からないからな」 シュウ 「そりゃ、俺にも夢や目指すモンはあるさ。そのために突っ走ってもいる」 シュウ 「だけど、今やれる事をやっとかなけりゃ、あるはずの未来もねえからな」 シュウ 「そうだな、、、例え、明日世界は滅ぶのだ、とか言われたとしても」 シュウ 「俺はその一日を、いつもを同じように過ごすだろうな」 シュウ 「・・・はははっ、カッコ良過ぎか? 俺」(笑)>マスター シュウ 「・・・ち。」 シュウ 「そういや、こないだの流星群、マスターは見たのか? 結構、派手だったよな」 シュウ 「俺はデートのタネにでもしてたんじゃないかって? ・・・あのな(#」 シュウ 「残念ながら、一人で見てたさ。これでも星は好きなんでね」 シュウ 「・・・いつか、あの宇宙にも飛び出してみたいもんだな」 シュウ 「こいつはシークレットだけどな。うまく魔獣どもを退治出来たら、俺は宇宙に出るかもしれないんだぜ?」(笑) シュウ 「UGN経由で、ってのが少し気に喰わねえけどな」 シュウ 「どうせなら、宇宙船の操舵手と洒落込みたい所だけどな」 シュウ 「バイクも、車も、飛行機もGFもいいけどよ、どうせなら、宇宙にも行ってみたいってのが人情だろ?」 シュウ 「魔獣相手に命張ってんだ。命張るだけの夢は、持ってたってバチはあたらねえさ」 シュウ 「・・・しっかし、静かな夜だな・・・」 シュウ グラスを傾けながら、手元の手帳に目を落す・・・ 那智 “カラン”っと扉の鐘を鳴らして入っていく 那智 「こんばんわ、お久しぶりです」 シュウ 「グッド・イブニング。仰木警視だったか?」 那智 「今日は静かですね。」誰にともなく 那智 「仰木で結構ですよ。プライベートですし」微笑いかけながら>シュウ シュウ 「静か過ぎて、色気もクソもねえけどな(笑)。さしずめ、残業の帰りってとこかい?」>那智 シュウ 「ああ。俺もその方が楽だしな。敬称つけるのは軍務だけで十分だ」笑って返す>那智 那智 「マスター、ロンリコお願いします」 那智 「残業ではないんですが、色々相談に乗ってまして。」<帰り 那智 「軍の方も大変みたいですね」>シュウ シュウ 「こっちは・・そうだな。スコッチ頼む」 シュウ 「部下か上司か・・・管理職ってのも大変そうだな」<相談>那智 シュウ 「俺はわりと楽しんでやってるぜ。人間相手にする部署でもないしな」<軍 那智 「えぇ。それに、となりの方々(警視庁)からの相談もあるんですよ」微笑>シュウ シュウ 「何処も人手が足りてねえのは一緒か・・・」頭を掻く<警視庁>那智 那智 「最近は上司の方からも、『そこまで人気なら、出向するか?』と、皮肉言われまして。」さらっと皮肉は気にしてない様子>シュウ シュウ 「やっぱり、ここ(騎士団)から来た無茶な要請の処理でも相談してんのか?」(笑)>那智 那智 「それなら、皮肉なんて言わせませんよ」(笑)<無茶な要請の処理>シュウ 那智 「迷宮入りしそうな事件についてなんですよ」<警視庁の相談の内容>シュウ シュウ 「ああ、そういうことか」<迷宮 シュウ 「あんたが出張れば大概の事件は解決しそうだけどな。今までの戦歴も見せてもらったことがあるしな」>那智 那智 「最近は、犯人がわかっても、証拠を探す方が難しいんですよ。ちょっとずるして、過去視使ったりしますから」照れ笑い>シュウ シュウ 「まず捕まえてボコにして、自白取ってから証拠探し・・ってわけにはいかねえか、さすがに」(笑)<過去視>那智 那智 「自白だけではねぇ。物的証拠も必要なんですよ。」(笑)<逮捕>シュウ シュウ 「面倒だな、ったく・・・ポリスに入らなくて良かったぜ、ほんと」(笑) シュウ 「昔は反対に世話になってたしな」(笑) 那智 「おや、何か悪さでも?」(笑)<世話>シュウ シュウ 「メインは交通法無視、ひらたく言えば暴走行為ってやつだな」(笑)>那智 シュウ 「ま、喧嘩の方もも随分やったけどな」(笑) 那智 「追いつくのも大変だったのでしょうねぇ」(笑)<暴走 シュウ 「十代真ん中辺りの話さ。今ほど腕もなかったしな」(笑) シュウ 「おかげで馴染みの警官が多かった(笑)・・・そういや、あんたはどんな少年時代だったんだ? やっぱ、エリートコース一直線か」>那智 那智 「『若気の至り』ですね」(笑)<十代 シュウ 「周りのやつらに言わせりゃ、十年経っても変わってないとさ。捕まらなくなっただけで」(笑)<若気の至り 那智 「周りから見たら、大人びたように見えたらしいです。まぁ、幼い頃からいろいろと過去を思い出してましたから。」<少年時代 シュウ 「・・・? ああ、そうか。あんた確か『転生者』って話だったな。俺には、良く分からないが・・」くいと、一杯>那智 那智 「まぁ、魔獣の情報を得る手段を手っ取り早く得るための努力でしたから、「エリートコース」とは認識してなかったですね」<エリートコース シュウ 「遥か昔からの目的か・・・やっぱそう簡単には行かないわけだな、”世界を救う”ってのは」(笑)>那智 シュウ 「・・ん、呼び出しかよ。なんなんだ、こんな時間によ・・」ポケットで通信機を取り出してぶつくさ 那智 「何事も、努力の積み重ねなのでしょう。意識しているか、無意識かの差の」<簡単 シュウ 「そういうわけで、行かなきゃならねえみたいだ。じゃあ、またな」>那智 那智 「今からですか?忙しいのですね。それでは、また」(笑)>シュウ シュウ 「誰だって訳のわからないうちに、死にたくねえからな」ニッと笑みを残して店を出てゆく<簡単 シュウ (カララーンと退店) 那智 「『死にたくない』か・・・。何時からなのだろう、『死』に恐怖を感じなくなったのは。」 那智 「マスター、ごちそうさま」 那智 カラン、と、音を立てて扉を抜けて退店