薫 (からころん)「こんばんわ」いつもの黒づくめにミラーシェイドの格好である 薫  少し疲れた雰囲気である。 薫  端の方の席へ。「ホットココア、ください」>マスター 薫 (願い、か……。<昨日の夢の内容を思い返している) 犬太郎 (カランコロン・・・)「こんばんは」 犬太郎  カウンター席に座り微笑み「アメリカンを濃い目に」 薫 「あ……」(微笑)「こんばんわ」>犬太郎 犬太郎 「あ、こんばんは。お元気ですか。(微笑)」 薫 「ええ。犬太郎さんも、お元気そうですね」(微笑) 犬太郎 「ええ。しばらく里帰りしてきたんですよ」(微笑みコーヒーに口をつける) 薫 「そうなんですか」(翔くんも実家に帰ってたって言ってたな……) 零 ばるるるる・・・きっ(大型バイクの止まる音)・・・カランカラン・・・ 零 「・・・・」(・・・) 薫 (とうさん、かあさんの墓参りにもいかなきゃ……) 薫  ふりかえる。 零 「・・・」(なにもかも、なつかしい・・・) 犬太郎 「ええ。田舎だったんで気分転換になりました」(微笑) 零 「・・・」(あれから、3年・・・) 零 「・・・」(・・・私は、帰ってきた!) 犬太郎 「ん・・・・こんばんは・・・どうかなさいました?」(微笑) 零 「・・・」(・・・あ、失礼いたしました。) 薫 「こんばんわ」>零 零 ↑カウンター席に座る 零 「・・・」(こんばんわ、みなさま。) 薫 「はじめまして、ですね。<星>の若槻薫といいます。」ぺこりと一礼>零 零 「・・・」(いえ、・・・・はじめまして、ですね・・・) 犬太郎 「<吊るされし者>の相沢 犬太郎です。以後御見知り置きを」(微笑) 零 「・・・」(・・・弓野 零に御座います。不束者ですが、宜しくお願い致します。) 零 「・・・」(・・・マスター、以前のボトル、御座いますか?) 零 >オーダーまだだったの思い出してちょっと注文(苦笑) 零 「・・・」(・・・うん、そう。そのロマネ・・・ああ、まだあったんだ。) 犬太郎 「ん・・・そう言えば今日は歩きでしたねェ…俺にジントニックを」(微笑) 薫  あまりにも静かな人にとまどいながら、ホットココアを飲んでいる。 薫  ちなみにミラーシェイドははずしていない(笑) 零 「・・・」(・・・)(赤面)←とまどわれてるのに気付いてこまっている 犬太郎 (二人の様子を遠くから見ている(笑) 零 「・・・」(・・・)←ロマネの経年変化にどまどっている(笑) 犬太郎 「そういえば・・・・雫さんは何を普段なさっていらっしゃるのですか?」>雫さん 零 「・・・」(・・・心療内科医にございます、・・・一応・・・まだまだ一人前ではありませんけどね。) 犬太郎 「心療・・・珍しい・・・ですね。やっぱりこう手を突っ込んで…?」(笑)>零 零 「・・・」(・・・んー、簡単に言うと心の内科医、でしょうか) 薫 (医師の騎士もいるのか……) 犬太郎 「心・・・・・・トラウマとか・・・ですか?」>零さん 零 「・・・」(・・・そうです。はじめての戦いの時もそれがきっかけでしたね・・・) 犬太郎 「・・・すごいですね・・・俺の能力が必要じゃないぐらいですよ」(微笑)>零さん 零 (赤面) 犬太郎  微笑んで足元の犬の背中を撫でる 薫 「?」犬太郎の足元をのぞきこむ 薫 「八房くんも、いっしょだったんですね」(微笑) 犬太郎  「・・・・ええ。」微笑み八房に目を向けると八房が薫の足元に移動し伏せる>薫さん 薫 「八房くんもひさしぶり」八房くんを撫でる「この間は、ありがとう」(夢幻蝶の時のことを言っている) 犬太郎  顔を上げ一つ吼えた八房を見て「あー・・・・死ななきゃ好きにしていいですよ」(笑)>薫さん 薫 「死ななきゃって……」(苦笑)>犬太郎 犬太郎 「死なれると真剣に憑かれますから」(笑)>薫さん 零 「・・・」(・・・) 薫 「ただ、八房くんにもお礼がいいたかっただけです。……もちろん、犬太郎さんにもですけど」 犬太郎 「俺には結構ですよ・・・・・どうです?少しは吹っ切れました?」(微笑)>薫さん 薫 「………」黙ってかぶりをふる>犬太郎さん 犬太郎 「ん・・・それは申し訳無いです。」(ぺこっ)>薫さん 薫 「…いえ、気にしないでください。ただ…壁が一つ崩れたと思ったら、またその向こうに壁が続いている、そんな感じで……」>犬太郎さん 犬太郎 「・・・・・そう・・・ですよねぇ。(弱い笑い)ん・・・ちょうど心理の先生がいらっしゃいますから伺ってはいかがです?」(微笑)>薫さん 薫 「いえ、……ちょっと、まだ話せるほど自分の中で整理がついてないんです(苦笑)。また、いつか……」>二人 零 「・・・」(・・・そうですね。) 薫 (でも、自分が立っている場所は確実に広がっているから……) 犬太郎  くすっと笑い「ええ。では気長に,待つことにいたしましょう」(微笑)>薫さん 真一 (カランコロン)「こんばんは……。」 零 「・・・」(・・・話せられるようになったなら、乗り越えたってことかもしれませんね・・・) 薫 「すみません、せっかくアドバイスしていただいたのに」ちょっと一礼>犬太郎 薫 「こんばんは」>真一さん 犬太郎 「こんばんは」(微笑)>真一さん 犬太郎 「いえいえ。十分嬉しいですよ(微笑)」>薫さん 零 「・・・」(・・・こんばんわ・・・です。) 真一 「初めての……?」<弓野さん 真一 (またまた美人やなぁ……) 零 「・・・」(・・・ここに来るのは久しいので・・・) 零 「・・・」(・・・不束者ですが・・・) 真一 「コーヒーを。ブラックでお願いします。」聞こえているやらいないやら<弓野さん>マスター 真一  で、いつものように不味そうに飲む。 零 「・・・」(じーっ)>真一 零 さん 真一 「………、もしかして、何か言ってます?」>弓野さん 犬太郎 「しっかりと言ってますよ?」(笑)<零さん>真一君 零 「・・・」(・・・) 零 「・・・(泣)」 真一 「しっかり……?」 犬太郎 「・・・・分からないのですか?」(きょとん)>真一君 真一 「う゛………」<涙 真一 「……わかりません。」嘘笑いを張り付けながら 零 「・・・」 犬太郎 「あーなーかせたなーかせた」(笑)>真一君 真一 (……) 真一 (この程度なら………楽でいいよな………)<泣かせた 薫 「……」マスターに少しBGMの音量を下げてくれるように頼んでいるらしい。 犬太郎 「・・・・・・んー言っても効きそうに無いですよねェ…先日のお話を思い出す限り(微苦笑)」 零 「・・・」(おっきい声をだせばいいのでしょうか?)>薫さん 薫 「そうですね、もう少し大きなほうが聞き取りやすいです」>零さん 零 「・・・・」←ちょっとおっきい声 零 「・・」(しゅん) 薫 「えっと、その二倍くらい大きいと(苦笑)」>零さん 零 「!」←なにかひらめいた 零 「・・・」←つつつつーっと真一さんの脇によって耳元で囁く 零 「・・・」(・・・不束者ですが・・・) 真一  絶対に触れないように警戒しつつ聞いている。 零 「・・・」(じーっ) 零 「・・・」←何か考えている 真一 「……?」警戒レベルを上げる。 犬太郎  楽しそうにカウンター席で見ている 零 「・・・(泣)」←よよよよっと犬太郎さんのほうにいって 零 「・・・」(嫌われてしまったようですー(涙)) 真一 (何故に泣く!?ええ!?)>弓野さん 犬太郎 「いじめは行けませんよ。ほら、嫌われたとみたいだ申しているじゃないですか」(少し怒ったような顔で)>真一君 真一 「嫌ってなんか……。」 真一 (嫌ってないから『ああ』なんだろうが……。) 真一 (嫌ってたらさわられても気になんかしねぇよ……。) 犬太郎 「じゃあ仲直りしましょうね」(微笑)>二人 零 「・・・」←握手をもとめてる 真一 (………) 真一 「握手は勘弁して貰えませんかねぇ……」流石に無理な笑みが崩れてきたぞ。 零 「・・・」(・・・そうですか・・・) 零 ←察した感じ。でもちょっと寂しそう 真一 (くぅ……)カウンターに右肘をつき、額を支える。 真一 「はぁ………」(これからずっと、こうしてくつもりか?どうする?お前はいったいどうしたいんだ?)自問自答 零 「・・・」(ごめんなさい)>真一さん 薫 「零さんは悪くないですよ>零さん 犬太郎  すっと真一の傍により小声で「彼女は心霊内科の先生ですから最悪の場合は彼女を頼った方が良いでしょう」>真一君 真一 「心療内科……」 零 「・・・ごめんなさい・・・・」(・・・ここにいる限り、みんな触れられたくない一面があるものですものね・・・それを理解していなかった私は判断不足でした・・・) 真一 「……え!?」(聞こえた……?) 真一 「いや……こっちが一方的に悪いんですがね……。」>弓野さん 犬太郎  真一の傍にグラスを持って座り「・・・何を悩んでいるかは知りませんがね・・・辛いこととは一緒に生きるしかない・・・んじゃないかと思いますよ」(微笑)>真一君 真一 「一緒に生きる……。」 真一 (………やっぱり、早く死んだ方がいいのかな……) 薫 (辛いことと一緒に生きる……) 真一 (俺には人生を楽しむ権利なんて……ないんだから……。) 零 「・・・」(・・・) 薫 (でも、それを運命にはしたくない。運命になどさせない) 薫  胸のロケットにそっと手をあてる。 真一 「ま、その通りなんでしょうね。」なんとか『笑い』を再形成。 犬太郎 「・・・どうせ今まで傷付け有ってきたのですからね。何であろうと・・・悩んだ時は誰かに話せば言い。お酒だってある。・・・でも逃げちゃダメですよ」(微笑) 真一 「………『人格を消してくれ』とか?」つい本音が出る<話せばいい>相沢さん 零 「・・・」(・・・そういうの、好きじゃないです・・・) 真一 (また始まった……。『悲劇のヒーロー』を気取りたがってるのか?お前は……俺は何がしたいんだ!?) 犬太郎 「できるかと聞かれれば『はい』と答えるでしょうね。でも、してくれといわれれば「NO」ですね」(微笑)>真一君 薫 「それは……楽になれる方法かも、しれませんけど……」>真一 真一 「土台無理だったんだ……。俺がヘータイだなんて……。」(やめておけって……。) 薫 (でも、とうさんとかあさんの事を思うと、私は若槻薫でなくなることはできないから……それは私には選べない方法) 真一 「平和な国で、平和ボケして生きてきた……。命のやり取りなんて……耐えられるハズがないんだよ……。」(止まってくれ……俺の口……) 犬太郎 「・・・すみません。フライセット大盛りで」(微笑) 零 「・・・」(・・・戦っているから、みんな理解するし、見守ってくれる、その理由も聞かないでくれる。最終的には自分で乗り越えるしか自分の心を開くことはできないから・・・いえ、私が口をだすことではないのかもしれないですね。ですぎた真似をしました・・・) 犬太郎 「食べましょう。思いっきり。」(微笑)>真一君 真一 「もう……やなんだよ……。」 薫 「真一さんはそれでもこれまで戦うことを選んできたんですよね。……なぜ、ですか」>真一 真一 「『力』が出来た。誰にでもできることじゃなかった。人が死ぬのは嫌だった……。」 薫 「………」黙ってうなずく 真一 「正義の味方にあこがれた。なれるとも思った。ところが今や人間なぶりごろした大罪人だ……。」 真一 「俺にはもう、人生楽しむ権利なんて残っちゃいない。人間として生きる権利なんて残っちゃいない……。」 薫 「それでも、真一さんは、人間なんですよ……」>真一さん 真一 「でも………耐えられねぇんだよ!!もう!中途半端に『人間』なのは!!」涙があふれかけている 零 「・・・」(・・・・それは、ご自分できめたことなのでしょう?他の方はそうは思ってないはずですよ・・・) 薫 「……」しばらく自問自答 犬太郎 「あなたの言う人間って・・・何なんでしょうね」>真一君 薫 「零さん、犬太郎さん、これからしばらくの事には眼をつむってもらえませんか?」 薫  真一くんの方をむきなおる。 真一 「……クッ……」むせび泣き始める(とりあえず……止まった……か……。) 犬太郎 「・・・・一緒に飲みましょうつまみも沢山有りますし」薫の言葉に頷き>零さん 真一 「はぁ……はぁ……」もしものためにかわす心構え 薫 「真一さん、見てください」ミラーシェイドをはずす。その鏡眼起動。 零 「・・・」(・・・すみません、力及ばず・・・)>犬太郎さん 真一 「ふぅ……。」(落ち着いたか……恥知らずが……。) 真一  涙を拭って薫ちゃんを見る 零 「・・・」(・・・でも、結局、最終的には彼自身で超えなくてはならない問題ですので、どのみち、私たちには何もできないものです・・・) 犬太郎 「仕方ないでしょう。下手したら俺殴りかかっていたかもしれませんよ」(微笑)>零さん 薫 「……私は…『人間』ですらないんです……」 真一 「………」無表情 犬太郎 「私達は『彼』では無いですからね」(微苦笑)>零さん 零 「・・・」(・・・私も、きっと同じようなものです。>犬太郎さん) 真一 「………人間だよ。」>薫ちゃん 薫 「魔獣と戦うために作られた戦闘人形なんです、私は」魔剣も起動してみせる。 犬太郎 「・・・・・」零のグラスにお酒を注ぐ>零さん 零 「・・・」(・・・ありがとう・・・) 真一 「………人間だよ。」繰り返す。 真一 「セーブツガクでいったら、俺だってとっくに化けもんだ。」 真一 「失礼な話、そんな意味で『人間』なんて騎士にはいないよ。」 犬太郎 「・・・・確かに・・・元は何の変哲も無い一般人でしょうからね・・・人を切る知識も持たない…」(少し寂しそうに)>零さん 薫 「ええ、でも……それでも私は、あなたが、『人間』が羨ましい。」 薫 「『人間』として生まれ、育ち、悩み、戦い、夢をもつ真一さんが」 薫 「……私には、何も、ないんです」 零 「・・・」(・・・私は、剣よりも旗が好きです。みんなを勇気付ける・・・そのせいか、未だに人の切り方なんでわかりません・・・もちろん、すでに私も罪深きものですが・・・)>犬太郎さん 真一 「俺はその全てをカットしたがってる。」<悩み、闘いetc 真一 「ところが未練が振り切れない。」 犬太郎 「・・・貴女も・・・・過去の鎖…の類ですか(微苦笑)」>零さん 薫 「私が持ってないものを切り捨てないでくださいというのは、ただの傲慢でしょう。でも……私は、そのあなたが羨ましいんです」 真一 「夢も、希望も、喜びも、家族も、ダチも、………神原も……。」最後極々小声 薫 「悩んでいる真一さんが。苦しんでいる真一さんが」 零 「・・・」(・・・悩みは、ないといえばうそになるけれども、皆さんの抱えてる苦しみに比べたら・・・)>犬太郎さん 薫 「……」魔剣も鏡眼ももとに戻す。 犬太郎 「悩みに大小なんてありませんよ。その人にとって大切なことですから」微笑み立ちあがる 真一 「はぁ………。」 薫 「それを、……覚えておいて、ください……」 真一 「目一杯情けないところ見せちまったなぁ……。」 真一 「覚えとくよ。」 犬太郎 「大変な宿題も背負っちゃいましたね」微笑み背中を叩く>真一君 零 「・・・」(・・・そうかもしれなませんね。)続いて立ち上がる 薫 「ありがとう……」>真一さん  真一  しかし、やはりかわす!<犬太郎さん 犬太郎 「先着一名一定距離まで送るよー」 薫  人間ではないと知られて、態度を変えられるのではないかという想いに、まだ指先がふるえている手を握りしめる。 犬太郎 「・・・」(クスクス笑っている)>真一君 真一 (覚えとくだけ……かもな…………。) 零 「・・・」(・・・) 真一 「ご馳走様っした〜〜。」手をひらひらさせながら出ていく 犬太郎 「・・・またな」>真一君 薫 「おやすみなさい……」零さんと犬太郎さんにふかぶかと頭を下げて出ていく 零 「・・・」←かるく手をふって送る 犬太郎 「ん・・・誰も居ないか。んじゃ俺も帰ろうかな」酔いを飛ばして鍵を取り出す 零 「・・・」(さて、私たちもいきますか) 犬太郎 「ええ、おやすみなさい」(微笑) 零 「・・・」←ハーレーで来たことを後悔してる 犬太郎 「私はバイクなんですが…零さんは?」 零 「・・・」(私も、です。)←ちょっとうれしそう 犬太郎 「ああ、では途中まで一緒に行きましょう」(微笑) 零  こくこく 犬太郎  微笑んで店を出ていく 零  後に続く 零 失礼します・・・