_9_薫 (からころん)「こんばんわ……」 _9_薫  少し顔色がよくない。髪の毛は月見前からベリーショートに変わっている。 _9_薫  端の席へ。「ミルクティーください」>マスター _9_薫 (人……人間としての、心……)暗い。 _9_薫  こんと額にカップをつける。 _T3_透子 「ばんわ〜」といいながら入店。今日は縹色の作務衣。 _T3_透子 「何すみっこ座ってるん?」>薫 _9_薫 「あ、こんばんわ」にこっと笑顔を作る>とーこさん  _9_薫 「なんとなく、隅の席に座りたい気分だったんで……」(苦笑)>とーこさん _9_薫 「それより、昨日はありがとうございました」ぺこりと頭を下げる>とーこさん _7_流依 「こんばんは〜」ぶら〜っと入店 _9_薫 「あ、、こんばんわ」>流依 _8_透子 「無理せんでええんやで」座りながら<作り笑顔>薫 _8_透子 「流依、ばんわ」 _9_薫 「……」困ったような笑み(作り物ではない)>とーこさん _7_流依 「マスター、コーヒー」>マスター _9_薫 (心配、かけたくないのだけど……<作り笑顔) _9_薫 「丹宮さんも、昨日はありがとうございました」ぺこりとお辞儀>流依 _8_透子 「ん?薫ちゃんらの助けになってよかったわ」にこっ<引っ越し>薫 _7R_流依 「ああ、昨日はご苦労様」>薫 _8_透子 「それに、月見の後の洗いもん、量多かったやろ?」実は後かたづけ手伝っていたり>薫 _9L_薫 「あんなに大勢来てもらえると思ってなかったんで、びっくりしました」感謝のまなざし>とーこさん _7R_流依 「そうだったのか。言ってくれれば、手伝ったのに」月見の後、残って兎と遊んでいたやつ<洗い物>とーこさん、薫 _8_透子 「そりゃ、薫ちゃんと栞ちゃんの人徳、って奴や」ニコニコ<月見の人数>薫 _9L_薫 「でも、お客さまですから……」>流依 とーこさんはいいのか(笑) _9L_薫 「二条さんの、でしょうね<人徳」にこ>とーこさん _8_透子 「流依も、もうちょっと気ぃきかさなな」クスクス<手伝い>流依 _8_透子 「でもな、言い出したんは薫ちゃんやろ?」<月見>薫 _7R_流依 「そうか、もう少し気をきかせるべきなのか」と、何やら考えていよう _9L_薫 「そうですけど……」(素直に褒められるのに抵抗があるらしい)>とーこさん _7R_流依 「過剰な謙遜は良くない、と私も言われたことがある」笑>薫 _8_透子 「遠慮しすぎやなぁ」苦笑しながらかき回すように頭撫でる>薫 _9L_薫 「……」下向いて耳真っ赤(笑) _7R_流依 「ふむ、若いうちは素直がよろしい。余計なことで思い悩むよりも、ずっと」微笑>薫 _8_透子 「半分自分に言っとき」苦笑>流依 _7R_流依 「では、透子さんは、若槻くんから遠慮を少しわけてもらって下さい」笑>とーこさん _9L_薫  カップで顔隠してます(笑) _8_透子 「遠慮したうちって、気持ち悪ないか」自分で言うか(笑)<遠慮わけてもらう>流依 _7R_流依 「妙に素直な私と、良い勝負でしょう」<遠慮したとーこさん>とーこさん _9L_薫  笑っていいものやらどう反応していいやら……(笑) _5_真一 (カランコロン)「こんばんは……。」 _8_透子 「『余計な事で思い悩むよりいい』の方やねんけどなぁ」苦笑<自分に〜>流依 _8_透子 「ばんわ、真一」 _7R_流依 「こんばんは」>真一 _9L_薫 「あ、、こんばんわ」>真一君  _7R_流依 「ふむ、しかし、何も無い現状では余計なこととは言えない」とわけのわからないことを(笑)>とーこさん _9L_薫 「昨日はありがとうございました」席立ってぺこりとお辞儀>真一君 _5_真一 「いやいや……。」(なかなか洒落にならないこって……。)>薫ちゃん _8_透子 「とーちゃんに気ぃつけときな」クスクス>真一 _5_真一 「へっ……。」<気を付けろ _9L_薫 「…………」<父親に気を付けろ _7R_流依 「ああ、まだ総帥のことで悩んでいたのか。真一くんが騎士である限り、余程のことがなければ大丈夫だとは思うがね」>真一 _5_真一 「大丈夫。恐怖を感じる暇も無いはずですから……。」 _9L_薫 (一度、『本気』で『話し合い』をしなければならないのかな……)真剣に悩む _8_透子 「あのにぃちゃんからしたら初めての娘、やからなぁ」苦笑しつつ独り言<総帥の親バカ _5_真一 「コーヒー。」>マスター _5_真一 (大丈夫、あの人はどう間違っても殺せない……。)なんだかな _9L_薫  こっそり溜息 _7R_流依 「まあ、考えるだけ無駄なことだし。魔獣について考える方がよほど良い。と、そういえば、魔獣と戦ったようだが?」>薫 _8_透子 「そうなんや。んで、どうやったん?」<魔獣>薫 _9L_薫 「……はい」(どんより)>流依  _9L_薫 「なんというか……武人肌の『人』でした……」>とーこさん _8_透子 「うぅ、運が悪かったなぁ。そっちと闘いたかった」天井仰いで<武人肌>薫 _7R_流依 「ん、それは違うぞ、若槻くん。少なくとも、人ではない。それに、会っていないからわからないが、武人肌であっても、武人ではないハズだ」>薫 _9L_薫  ひたすら苦笑>とーこさん _9L_薫 「そうかもしれませんが……私よりも『人間』らしかったですよ」>流依 _8_透子 「『人間』らしかったらあかんの?」小首かしげ>薫 _7R_流依 「では、聞こう。人間らしい、とはどういうことかね?」>薫 _9L_薫 「自分の求めるものが何か知っていて、そのために命さえかけ、……そして、最後に自分に足りないところを見据えながら、『武人』として散っていきました……」 _9L_薫 「それだけが人間らしさだとは思わないですけど、でも、……」 _9L_薫 「最初に会ったとき、完全に人間の姿だったんですよね……。邪気も感じなくて……。機械魔獣だったのに……」 _9L_薫  いろいろ思い返しすぎて支離滅裂気味。 _7R_流依 「その条件だと、最も人間らしくないのは私になるな。求めるものを何も知らず、命を賭けているつもりも無い。自分に足りないものさえわからない。ふむ、人間らしさの欠片も無いね」笑 _8_透子 「あんまり他者と自分と比べすぎたらあかんで。」>薫 _5_真一 (また面倒な討論仕掛けちまってるな……。)>薫ちゃん _9L_薫 (自分の意志で人でなくなることを選んでいた人間……) _9L_薫 「比べている、つもりはないですけどね」なんとか苦笑してみせる>とーこさん _7R_流依 「そもそも、どれほど『武人』としての心を持っていようと、魔獣という力に逃げた時点でそれはもう『武人』ではなく、魔獣だ。他の呼び方が良いなら『狗』とでも呼ぶかな?人間の姿をとり、邪気を隠したところで、本質は変わらない」嘲笑気味の笑みを浮かべながら _9L_薫 (「でない」という意志しかない人でないモノとは比べようがないのに……) _5_真一 (性格悪ぃ〜〜)>流依さん _7R_流依 「何か言いたそうな顔だね」微笑>真一 _8_透子 「人には人の分があるって事なんやろな」>流依 _9L_薫 「力を選び、力を戦う理由にするのは間違いですか?」独り言めいて>流依 _5_真一 「まぁ、それなりに。」<言いたいこと _7R_流依 「そもそも、普遍的な正解などないがね。私見で良ければ、世界を滅ぼす力を選ぶのは、間違いだ」>薫 _8_透子 「使いたくない言葉やけど、作られた自分と、人を已めた元人間の魔獣と、比べてるやん」ボソ>薫 _7R_流依 「遠慮なく言いたまえ」<それなりに>真一 _5_真一 「やりこめられるのはつまらんのでやめときます。」>流依さん _9L_薫  ぴくっと反応<つくられた自分と〜 _8_透子 「いわせてもらうけどな、出生が人間やない事にこだわりすぎるのは、育ててくれたご両親に失礼やで」ちょっと厳しい口調>薫 _7R_流依 「内に溜め込むのはよろしく無いと思うがね」>真一 _5_真一 「ストレスのため込みは十八番ですから。」 _7R_流依 「若いうちからストレスを溜めていたら、胃が悪くなるし、禿げるよ」>真一 _9L_薫 「だったらどうしろと?」つらそうに、だが笑ってみせる>とーこさん _5_真一 「若いうちにこの世を去りそうな感じなんでね。」>流依さん _8_透子 「孝行とか考えるんやったら、薫ちゃんが幸せになる事やな。何が幸せか、まではわからんけど。」>薫 _7R_流依 「キミのような人物ほど、しぶとく長生きすると思うがね。まあ、良いさ」>真一 _9L_薫 (私を『若槻薫という人間』にしてくれた二人は……とうさんと、かあさんは私に出会わなければ不幸にならなかったはずなのに) _5_真一  席を立つ _9L_薫 「幸せに、ですか……」>とーこさん _5_真一 「んじゃ、失礼。」誰へともなく言って、退店 _7R_流依 「ふむ、あまり言いたくないのだが、言ってやった方が良いのかな?」呟き _9L_薫  目を向けるだけ。挨拶する余裕がありません>真一君 _7R_流依 「おやすみ」>真一 _8_透子 「親の幸せってのは、子供が幸せになる事、って言うし。うちもそう思うわ」>薫 _8_透子 「真一、おやすみ〜」 _8_透子 「まぁ、うちは堂々たる親不孝もん、やろうけどなぁ」ため息 _7R_流依 「ふむ、親孝行か。私も両親を亡くした当時は、自分のせいなどと傲慢なことを考えたものだ」呟き _9L_薫 「二人とも、……亡くなる時に私に謝ったんですよ。『ごめんなさい』『すまない』って。実の子でもないのに。不幸にしたのは私なのに……」小声 _9L_薫 「謝ってなんてほしくなかった。望む生き方を続けさせてあげたかったのに…………」とっても小声 _8_透子 「薫ちゃんと一緒におって、ご両親、幸せやったんちゃうん?」>薫 _7R_流依 「キミは馬鹿か。本当に自分に人二人を不幸にするような大きな影響があると考えているのか?ご両親の末期の言葉からすれば、キミと一緒にいて幸せだった、それが望む生き方だったということではないか」少し厳しく>薫 _8_透子 「それに、謝る位やから、もっと一緒にいたかったんやろなぁ」>薫 _9L_薫 「真実を知らない上に成り立っていた幸せでも……?」<一緒にいて幸せだった _8_透子 「真実って、知らんでええんかったら、知らんでええもんやと思う。」>薫 _7R_流依 「普遍的な真実なんてものは無い。本人がそうであると思い、信じるもの、それが個人にとっての真実、それで良いではないか。薫くんが拘っているのは『事実』だ、それは知らなくてもかまわないと思う」>薫 _8_透子 「ご両親にとっては、薫ちゃんが自分たちの養女で、ホントの家族、と思ってる事が真実なんちゃうん?」<真実を知らない上に成り立つ幸せ>薫 _9L_薫 「知ってしまった後に振り返ってみても、過去は戻せないですよ……」 _8_透子 「『誰』が、『何』を知った後なん?」>薫 _7R_流依 「それが何か?過去は戻せなくとも、未来は創れる。それに、薫くんがそこまで大切に思う両親はどんな『事実』を知ったくらいで、後悔する方々だったとは思えんがね」>薫 _9L_薫 「『私』が。『自分が二人の本当の子でないどころか、人間ですらなかったこと』を」涙が流せたら、今にも泣きそうな表情だ>とーこさん _8_透子 「んなこと、ご両親にとっては重要な事ちゃうやろな」<『私』が>薫 _9L_薫 「後悔はしないかもしれないですけど……でも、人の手にあまる『事実』であることに、かわりはないでしょうね。これ(騎士団)や魔獣の存在が世間には受け入れがたいように」>流依 _7R_流依 「ご両親はキミを、キミはご両親を親子だと認識している。それで良いではないか。それに、人の手に余る『事実』など、そこらにゴロゴロしているぞ」>薫 _8_透子 「んん、なんか苛めてるみたいやなぁ」薫の泣きそうな顔を見て苦笑 _9L_薫 「ごめんなさい……」>とーこさん 笑ってみせる余裕もなくなりつつある _7R_流依 「泣くなら泣いた方が良い。全てを内に詰め込むよりも、吐き出した方が。少なくとも、透子さんは喜んで受け止めてくれるはずだから」微笑>薫 _8_透子 「謝ってもらわんでもええで。うちもきつい事言ってる自覚あるし」苦笑しつつ薫の頭抱く>薫 _8_透子 「もしかして、『このこと』をどう納得するかが薫ちゃんの親離れ、かもしれんなぁ」ため息吐きつつ>薫 _9L_薫 「…………」いつもならまわして抱きついてるはずだが。>とーこさん _9L_薫 (泣けたら、ラクになれるかもしれませんね……)>流依 _9L_薫  手を、ですね<まわして抱きつく _8_透子 「それとも、ご両親の方が子離れしてへんのかなぁ」独り言 _7R_流依  二人をそっと横目で見ながら、コーヒーを飲んで何やら思案 _8_透子 「色々きつい事言うたけど、自分を貶めて考える事余りやめときな?」離しつつ>薫 _9L_薫  離されて、あわてたように顔を背ける _9L_薫 「…………」こく、とうなずく>とーこさん _8_透子 「ん、そろそろ時間やし、帰らなな」>二人 _7R_流依 「さて、そろそろ時間だな」と、コーヒーを飲み干す _8_透子 「このまま放っといたら、またぐるぐるしそうやけどなぁ」苦笑<薫 _7R_流依 「そのようですね、ふむ、どうします?」>とーこさん _8_透子 「一緒に帰るか?あ、ちと辛いか」苦笑>薫 _9L_薫 「………大丈夫です。一人でも…」まだうつむいたまま>とーこさん _8_透子 「それやったら、うち、帰るわ」薫に見えないだろうけど心配顔>二人 _7R_流依 「……大丈夫と言われても、私は心配だ。と、いうことで、透子さん少し待ってください。三人で帰ることに決定しました。変更は不可」と、勝手にとーこさんと薫ちゃんを掌握>とーこさん、薫 _8_透子  苦笑<変更不可 _8_透子 「と、言うわけや。しゃあないから一緒に帰ろ」顔のぞき込んで>薫 _9L_薫  触られると微妙に緊張するかも<掌握 _9L_薫 「……はい」とっても小声>とーこさん _7R_流依 「さあ、二人とも、帰るよ」微笑 と、有無を言わさず二人を店外へ誘導。薫の緊張も、無視(爆)>二人 _8_透子 「んじゃ、行こか」流依にあわせて出ていく _9L_薫  誘導されて退店します