_9_美卯  カランコロン、と入店。すたすたと何時もの席へ。 _9_美卯 「マスター、烏龍茶と…サンドイッチ、タマゴで」 _9_美卯  何時ものように、読書を始める。 剛人 「(からんからん)よー!」<いつもどうり、無駄に元気に入店 _9_美卯  特に反応しない。読書に集中。 剛人 「なんだ、今日も少ねえんだなぁ。」<見まわして _7_剛人  とりあえず、読書の邪魔はしない(^^)「マスター、ビールをくれー。」<注文 _9_美卯  そこで、ふと剛人に気付いて視線を向ける。 _7_剛人  懐から、がさがさと何か取り出して見ている。 _7_剛人 「よお!」<気がついて、手を振っておく>美卯 _9_美卯 「…こんばんは」声の大きさに少し気圧される>剛人 _7_剛人 「今日も読書か? 本が好きなんだなぁ。」>美卯 _9_美卯 「ええ、趣味ですからね。他に特にこれ、というものが無いので。お小遣いも大抵は本屋で消費してしまいますね」>剛人 _7_剛人 「えー。そりゃ感心なこった。俺なんか、本にまともな金使った覚え、ないぞ?」<笑って>美卯 _9_美卯 「まあ、それは人の好みですからね。では、何時もは何に?」>剛人 _7_剛人 「いや、実際のところ、小遣いとかあんまり貰ってなくてな。」<頬を書きながら「ずっと田舎ぐらしだったから、必要なものは自分で取ってたりしてたしなぁ」>美卯 _9_美卯 「自分で、取る…ですか。私も実家は田舎ですけど、あんまりそういう記憶は無いですね。取るって、魚とかですか?」>剛人 _7_剛人 「何でもだな。魚、木の実・・・農業だって手伝ってたぜ?」>美卯 _9_美卯 「へぇ、凄いですね。田圃の苗植えなら、小さいころに数回やったことはあるんですけど…足が抜けなくて、泣いたこととかありましたよ」苦笑する>剛人 _7_剛人 「ほー。意外と、古風な育ちだったのかい?」<ちょっと親近感>美卯 _9_美卯 「古風ですか。覚えている限りでは、畑と田圃がいっぱいあって、一部に家が密集してる、あの景色だけは覚えています」 _7_剛人 「うんうん、いい景色だねぇ。」<笑いながら「ひょっとして、その田舎に許嫁がいるとか?」>美卯 _9_美卯  口にした烏龍茶を、飲み込んで咳き込む(笑) _9_美卯 「い、居ませんよ、許婚なんて…」けほけほ>剛人 _7_剛人 「・・・図星か?」<ちょっと驚いて>美卯 _7_剛人 「何だ、つまらん。」<顔は笑っているが>美卯 _9_美卯 「突然、許婚なんて言われたら、驚くじゃないですか」言葉とは裏腹にここで笑う>剛人 _9_美卯  笑うが、表情は直に無表情に(^^) _7_剛人 「いやあ、よくある話じゃねえか、ドラマとかで。・・・って、怖いから、無表情で笑うなよ。」>美卯 _9_美卯 「ドラマでも、今時はそんなの滅多に見掛けませんよ。それから、無表情で笑うなんて芸当は私には出来ません」苦笑>剛人 _7_剛人 「ん?いや、笑い声がしたような気がしてな。」<どうやら笑顔は見逃したらしい「まあでも、こういう話しは、将来あるかもしれんぞ?」 _7_剛人 と言って、持っていた紙束を滑らせてよこす。>美卯 _9_美卯 「?」取りますが、なんでしょう? _7_剛人 ぶっちゃけ、見合い写真だ(^^)。 _9_美卯 て、写真は女性ですよね?(笑) _7_剛人 当然です(^^)。 _9_美卯 「お見合い、ですか?」何故か素で聞く>剛人 _7_剛人 「・・・田舎の出身だと、こーゆーの好きな親戚とか、いないか?」<苦笑しながら>美卯 _9_美卯 「あ、居ます。そういう人。まあ、私はこの年なので、そんなもの貰ったことは無いですけどね」>剛人 _7_剛人 「まあ、将来の話しだ。」<笑いながら「俺もいなのところ、その気はねえんだがねぇ。」>美卯 _9_美卯 「お付き合いとか交際って何だかめんど大変そうですよね。私も大人になったらどうするのか…」苦笑する>剛人 _7_剛人 「いや、付き合いとか交際程度なら、経験しててもいいんじゃねえのか?」>美卯 _9_美卯 「そうですか? でも、私ってそういうの疎くて…実は男の子と話すのも結構苦手なんですよ」苦笑>剛人 _7_剛人 「まあ、無理に話す必要はないがな。でも気のあった同級生くらいなら、いるんじゃないのか?」>美卯 _9_美卯 「それは、居ます。やっぱり女の子ですけどね」>剛人 _7_剛人 「その女の子の友達繋がりなら、男の子だっているだろ? まあ、その辺のやつなら、話しも合うんじゃないのか?」<笑って>美卯 _9_美卯 「こう見えても(?)、学校での成績は悪く無いので、勉強関連で男の子が話し掛けてくることもあるんです、けど…」 _7_剛人 「普通には話せないってか?」>美卯 _9_美卯 「…学校とかだと、きっかけが無いと声すら出せなくて…その…」>剛人 _7_剛人 「ふーん、そんなもんか。」<正直、そのくらいの年代の女の子の思考は分からない(^^) _9_美卯 「ええ、時々は、喋りはするんですけどね」<そんなもん>剛人 _7_剛人 「ま、色んなやつと、会話しておくのはいいと思うぞ。見聞を広めるためにもな。」>美卯 _9_美卯 「見聞、ですか…あ、何だか相談みたいになった上に乗ってもらって、有難うございます」>剛人 _7_剛人 「ん? あー、別にそんなつもりはなかったんだが・・。」<苦笑して>美卯 _9_美卯 「私もそんなつもりは無かったんですけどね」微笑>剛人 _7_剛人 「まあ、人生まだ長いんだ。色々やってみなってことさ。」<席を立ちながら「んじゃ、そろそろ帰るぜー。」>美卯 _9_美卯 「はい、それでは」会釈>剛人 _7_剛人 「じゃなー。」<手を振って、退店 _9_美卯 「(…あ、長居しすぎたなぁ…)」 _9_美卯 「マスター、ごちそうさま。それじゃあ」 _9_美卯  退店。