_3_真一 (からんころん)「……」 _3_真一 「日本酒を冷で。」>マスター _3_真一 「なんか最近静かですねえ。楽でしょ?」>マスター _5_透子 「ばんわ〜」いつもな作務衣姿で店に入ってくる _3_真一 _3_真一 「ぃっす。」軽く手を挙げる>透子さん _5_透子 「おっちゃん、お茶な。急須ごともらえたらうれしいなぁ」座りながら>マスター _5_透子 「久しぶりやな、真一。元気しとったかぁ?」のぞき込むような感じで>真一 _3_真一 「まぁ、それなりに。刀の方も悪くないですよ。」愛想笑い _4_透子 じぃ〜〜っと、愛想笑いを眺めてみる _3_真一  不自然に続けはしない<愛想笑い _3_真一 「どうしましたか?」と、いや、やっぱり薄く笑みを浮かべて聞いてみる。 _4_透子 「ん、似合わんなぁって」ずばりと<愛想笑い、薄い笑み>真一 _3_真一 「んなこと言われてもなぁ……。」困り顔でグラスを傾ける _4_透子 「もうちょっと、若者(わかもん)らしゅう笑われへんかぁ?」ずずっとお茶のみ>真一 _3_真一 「参ったなぁ……。若者ったってハタチ過ぎですよ? 『はじけるような笑い』って年でもないでしょう。」 _3_真一 苦笑い _4_透子 「や、まだ、二十歳すぎたばかりやんか」見た目20の女が言うな(笑)>真一 _3_真一 _3_真一 「う〜ん……」 _3_真一 「じゃ、まぁ、力を入れて笑うのをやめてみますか。」 _3_真一  無表情な感じに。 _4_透子 「……、まぁ、猫かぶってへん那智かっこはたちかっことじるの方がもっと老けとったけどなぁ……」ぶつぶつ _4_透子 「って、なんでそうむひょーじょーになるねん」軽く裏拳ツッコミ>真一 _3_真一 「ぐっ……」<裏拳 _4_透子 「ん?そんな力入れとったっけ?」小首かしげ<ぐっ _3_真一 「急に『若者らしく』ったって無理ですから。表情作るのをやめたんじゃないですか。」 _4_透子 「ぬ、そんな無理言ってもたか?」ちょっと困った風味>真一 _3_真一 「結構。」笑みが浮かぶ。自然なんだか違うんだか、本人自覚なし。 _4_透子 「ん」作った表情じゃなさそうなので満足げ<浮かんだ笑み _4_透子 「♪〜〜」鼻歌?をうたいながら湯飲みにお茶を _3_真一 「おかわりを。」>マスター _3_真一  くくっと飲み干す。 _4_透子 「ぬ、日本酒か……」ちょっと恨めしげに空になった真一のコップを見る _3_真一 「? 禁酒ですか?」 _4_透子 「ん、そうやねん。あと半年は最低、やったかな?母乳にアルコール混ぜるわけにはいかんからなぁ」ぬーと唸りながらコップ眺めてる>真一 _3_真一 「へぇ……。……。……ぼっ!?」真一は知らなかったはずだ。 _4_透子 「しらなんだ?3月に子供産んでん」さらっと>真一 _3_真一 「いや、知らんかった……。」 _4_透子 「男の子でなぁ、空(そら)って言うねん」すっかり母親な笑顔でにこにこ>真一 _3_真一 「……相手は?」驚いたのはそっちが主。首かしげ。 _4_透子 笑顔のままでお茶をずずっと _4_透子 「ん……、ひ・み・つ(はあと)」実際は知らないが<相手>真一 _3_真一 「なんてこったい。」口に出してみる。 _3_真一 「刀受け取ったときには生まれてるじゃないか。」 _4_透子 「あんときは、ちょっと寝込みがちやったなぁ」しみじみ _3_真一 「通りで。覇気がなかったわけだ。」 _3_真一 「衝撃の事実が明かされたところで、閉店ですね。」 _3_真一 「ごちそうさまでした。」>マスター _4_透子 「まぁなぁ」苦笑<覇気がない _4_透子 「そやな、おっちゃんごちそうさん」立ち上がり>マスター _3_真一 「じゃ、失礼。」 出て行きます。 _4_透子 「おやすみ、真一。またなー」 _4_透子 「じゃ、お休みなおっちゃん」にこりと笑顔むける _4_透子 「……、死ぬまでに呑めるかなぁ」ぼやきながら店を出る