バーンスタイン かつん、かつん。かつん。と革靴で足音を立てて。 バーンスタイン 僅かな鈴音を立てて、BARの扉を開くと。顔出したのは、少し疲れた感じに見えなくも無い。グレーの瞳に、グレーの髪を後ろに流した初老の男性。 バーンスタイン 「こんばんわ、マスター。お久しぶりですね」(^^ _T_バーンスタイン 手に持った砂色のトレンチコート。「やっぱり、日本は暖かいですね。あ、スコッチをダブルで」とバーンスタインは手の荷物をハンガーにかける。 _5_バーンスタイン 椅子をずらすと。浅く腰掛けて。上着のボタンをゆっくりと片手で外す。 _5_バーンスタイン 上着のポケットのカバーは内側に折りいれる。もちろん、これが普遍的なマナーだからだ。 _5_バーンスタイン 「――あ、いや。疲れてませんけどね。日本に来るのも久しぶりだと。少し感慨深げにいるだけですよ」と少し疲れた微笑。 _5_バーンスタイン 「まぁ、どちらにしろ。ろくでない人たちでしたけどね。圧倒的でないと・・・」 _5_バーンスタイン 「・・・たとえば、騎士たち君のようにね。乾杯」と軽く目を瞑ると、コップを目の高さに。つまむように持ち上げて、マスターに微笑みを向ける。 _5_バーンスタイン くいっと、一息でグラスをあける。 _5_バーンスタイン ことり、とコースターの上に戻し。 _5_バーンスタイン 「・・・ところで、どうですか?彼らというのは、化け物なんでしょうかね?それとも人間?」 _5_バーンスタイン 「・・・そういえば、あなたは・・・どちらに属しているのですかね?あ、ありがとう」と代えられたグラスと中身。「あ、もう少し多めで」とバーンスタイン _5_バーンスタイン 「・・・彼らも、一緒に。結界とやらに閉じ込めてもらえると。安心できるのですけどね・・・」とグラスを持ち上げて、少し回すように揺らす。 _5_バーンスタイン くいっとまた傾けると。一息で飲む。 _5_バーンスタイン 「・・・なかなか、使える人材って。いないもんなのですね・・・」 _5_バーンスタイン 「さて、もうそろそろ。ホテルに戻りますよ。マスター。もう一杯」 _5_バーンスタイン もう一回、置かれたグラスを。水でもあおるように一気に飲んで。 _5_バーンスタイン 「ごちさおうさま。マスター」 _T_バーンスタイン コートを手に取ると。音を立てて扉をあけて・・・