__龍樹 つも通りではあるが、少し消耗した感じで入店。 __龍樹 (からん)「今晩は…。」格好はいつも通りだが、少し消耗した感じで入店。 __龍樹 「お久しぶりです、マスター。今日は…静かですね。」軽くマスターに会釈して、奥の席へ。 _0_龍樹 「…ふぅ。」椅子に座って、疲れたように溜息。 _1_魔鈴 「よお、元気か」どかっと座ります。 _0_龍樹 「あ、マスター。ミルクティー貰えますか。」と注文。隣の人の出現に少し驚いて「……今晩は。…えぇ、まぁ、一応は。」>魔鈴 _1_魔鈴 「そのわりには、なかなか粗大ゴミを始末していなかったようじゃねえか。俺はウオッカを」>龍樹 _0_龍樹 「………。」俯き「…どうも、お手数をおかけしました。」>魔鈴 _1_魔鈴 「いや、俺は別に苦労していなえぜ、礼なら紡生と剛人に言うんだな」>龍樹 _0_龍樹  首を横に振り「それでも、全員に礼を言わなくてはなりませんから。それに…アレを直接に壊したのは貴方ですし。」>魔鈴 _1_魔鈴 「ほお、そこまでリンクしているのか。まあ、俺の娘の不始末だからな、あれは。壊すのは親の務めさ」>龍樹 _0_龍樹 「まだ多少は、繋がってましたから。」苦笑「私の不始末でもあるんですけどね。しかし…大変ですね。親というのは。」>魔鈴 _1_魔鈴 「そう……なんだろうな」>龍樹 _0_龍樹 うのは。…血が繋がっていようがいなかろうが。」そこまで言って、おや、とそちらを見「もしかして…今現在、確認中ですか?」<そうなんだろう>魔鈴 _0_龍樹 「分からないものですからね、自分以外の者の心というのは。…血が繋がっていようがいなかろうが。」そこまで言ってから、おや、と魔鈴を見「もしかして…今現在、確認中ですか?」<そうなんだろう>魔鈴 _1_魔鈴 「さてね、娘からすると、最低の父親のようだからな、おめえんとこはどうなんだ?」 _0_龍樹 「親の心、子知らず、ですか。」眉根を寄せ「…どう、って…。」>魔鈴 _1_魔鈴 「おめえは親のこと、どう思っているんだよ」/ _0_龍樹 「感謝していると同時に恨んでいる、といった所ですかね。」ぼそり。>魔鈴 _1_魔鈴 「うらんでいる、その力のせいか?」 _0_龍樹 「いいえ。昔はそれもありました。今は…何故最期までこちらに怒りをぶつけてくれなかったのかと。ただ、それだけです。…どうしようもない話ですけどね。」 _1_魔鈴 「難しいものさ、互いをわかりあうってことは。その行き違いで争いはおき、時には世界が炎に包まれる」/ _0_龍樹  微かに笑い「そうですね…それぞれ別の生き物である限りは、悲劇に繋がるすれ違いは本当に多い。…でも、別だからこそ分かり合える事もありますよね。」 _1_魔鈴 「じゃなきゃ、やりきれねえぜ。俺はかかわらねえが、そうやって世界の紛争がおさまるといいだろうなあ。もっとも、その頃にゃ、俺はもういねえかもしれないがな」 _0_龍樹 「…役目が終わればいなくなる、と?」 _1_魔鈴 「いや、少し休むだけさ」 _0_龍樹 「ふむ。…次の戦いの始まりまで、しばしの休息ですか。」 _1_魔鈴 「ないといいがな、ま、そんな未来のことまで考えても仕方がねえか、とりあえず、今確認される魔獣を滅ぼさないとな」 _0_龍樹  くつりと笑い「えぇ…まだまだ、現代(いま)の戦いは終わりそうもありませんしね。」 _1_魔鈴 「俺は構わないが、おまえらはおまえら自身の生活もあるしな。卒論は大丈夫なのか?」にやりと/ _0_龍樹 「…卒論の方は、多分大丈夫ですよ。このままいけばの話ですが。」微苦笑。「さしあたっての問題は、就職と体が保つかどうかって所です。」 _1_魔鈴 「就職かどうする気だ? 退魔士するには体力ないだろう?」 _0_龍樹  嘆息「…そうなんですよね。かといって、ここまで体力がないと雇ってくれる所があるかどうか。」 _1_魔鈴 「いっそのこと、カウンセラーにでもなったらどうだ」(無責任) _0_龍樹  苦笑い「はは、私には向いてませんよ。まだ、時々相手の心に飲まれることがあるんですから。」 _1_魔鈴 「訓練になっていいんじゃねえか」 _0_龍樹 「そうですかね?…転んで痛くない転び方を学習するようなものか…。」 _0_龍樹  微苦笑「…でも、そういう考えでカウンセラーになるのは、良い事ではないですね。」 _1_魔鈴 「まあ、おめえの人生だ。好きにするんだな」 _0_龍樹 「…はは、そうですね。程々に好きに生きますよ。」微笑。 _0_龍樹 「(…うん、生きていられるうちは好きに生きるさ…)」 _1_魔鈴 「まあ、長く生きている俺がいうのもなんだが、長く生きているだけじゃ、つらまないと思うぜ」 _0_龍樹 「…それなりに何か無いと、短かろうが辛くなりますからね。長い短いじゃなくて、どう生きるか、ですか。」 _1_魔鈴 「ああ、しかし、実際はそれが難しいんだがな。どういう人生歩んできたなんて、後ろを振り返らないとわからねえからね。さしあたって、俺の場合は」 _1_魔鈴 しばし瞑目 _1_魔鈴 「どうしようもねえ人生だな」/ _0_龍樹  苦笑い「どうしようもない、って。随分と辛辣に言い切りましたね。…そう一括りに出来るくらいに色々やってきたと言うことですか。」 _1_魔鈴 「伊達に長生きしてねえからな、お前さんだって、それなりの人生歩んでるだろう、たった20年だけでも」/ _0_龍樹 「20年。長いのか短いのか、私にはもう判断つきかねますけどね。」くすり。「それなりと言えばそれなりなんでしょう。実に、ありふれて下らない人生のような感じはしますけれど。」 _0_龍樹 「まぁ…主観ですけどね。客観的に見ればもっと別の言葉もでてくるのでしょうが。」 _1_魔鈴 「おいおい、仮にも騎士をやっていて、ありふれた人生はないだろうが」(笑) _0_龍樹  くすくす笑い「おや、どうやら感覚が狂ってしまったようですね。…どうも、錯覚してしまう。ただ、世間には両親がいなくなった人間なんて腐るほどいますし。誰だっていつかは何かと戦いますしね。」 _1_魔鈴 「おお、それはそうだな、これは一本とられちまったな」ニヤリと _0_龍樹  笑い「はは、珍しいですね。貴方が一本取られるなんて。」 _1_魔鈴 「まあ、そんなもんさ。俺が万能だったら、今頃、娘と仲良くやっているさ」 _0_龍樹 「確かに。…ま、万能な人間は存在しないと言われてますよ。」微笑。「それに…なかなか、娘さんの方も難物でしょうしね。」 _1_魔鈴 「まったく、別に俺があいつの運命を強要させたわけじゃねえのにな」 _0_龍樹 「当たる人が欲しいんじゃないですか?怒りとか、行き所がないとそうなってしまいがちですし。」 _1_魔鈴 「だからってなあ」ぼやく _0_龍樹 「そうされる方は堪ったもんじゃないですけど。」くすり _0_龍樹 「何にしろ、全部自分の中に閉じこめるのは辛いし、潰れてしまいかねないですからね。」 _1_魔鈴 「まあ、閉じ込めなきゃいけないこともあるけどな」 _0_龍樹  頷き「本当にどうしようもないことは、吐き出そうが何しようが、一時的ですからね。」 _0_龍樹 「そこで折り合いをどうつけるか。また難儀なことです。」 _1_魔鈴 「まったくだ、おめえはあるのか、そういう心の中に溜まったものは?」 _0_龍樹 「…そうですね。」少し沈黙してからにっこりと笑い「沢山ありますよ。」 _1_魔鈴 「そりゃ、大変だ。ま、頑張ってな、無理だけはするなよ」/ _0_龍樹 「人間、一つや二つは簡単に出来ますからね。生きてると。」微苦笑「えぇ、潰れるのはもうこりごりですからね。少なくともそういう方面では無理しませんよ。」 _1_魔鈴 「ああ、無理をするのは魔獣と戦うときだけでいいぞ」(真顔) _0_龍樹  一瞬呆気にとられたがすぐに可笑しそうに笑い「それは、言われなくても。そこで無理をしなかったら、何のために騎士になったか分からなくなりますからね。」 _1_魔鈴 「ああ、頼むぜ。さてと・・・」 _1_魔鈴 すっと立ち上がる _0_龍樹  魔鈴が立ち上がったので時計に目をやり。「…おや。もうこんな時間ですか。」 _1_魔鈴 「じゃあ、また頼むぜ」といって立ち去っていく _0_龍樹 「えぇ、ではまた。」見送り。 _0_龍樹 魔鈴が去った後に、少し間を置いてから立ち上がり。 _0_龍樹 「では、失礼します、マスター。」軽く礼をして、退店していく。