I 「こんばんはー」 I 店内に一歩、ニ歩と踏み込み、きょろきょろと見渡す。 I 「・・・・・・」席に着く。 _5_I  ホットコーヒーをずずずと飲む。 _5_I 「なんだか、静かですね。……って当たり前か……」 かのか 「こんばんわ(最近は此処も寂れてますね)」(大きめな旅行鞄を抱えて) _5_I ぱっと振り返り。「あ……こんばんは」>かのか _9_かのか 「マスター、珈琲と何か軽食をお願いします」 _9_かのか 「こんばんわ、お久し振りです。(必死に記憶を遡ってIの事を思い出してる)」>I _5_I 「ああ、お久しぶりです。かのかさん」何だか凄く安心したような笑みを浮かべる>かのか _6_かのか 「スイマセン…見かけた機会は逢ったんですけど…直接話した事ってありましたっけ?」(荷物と珈琲とおむすびを持って移動) _5_I 「ええ、少しばかりですけど。話したことはありましたよ」>かのか _6_かのか 「うーん、思い出せない…」(もそもそ食事)<I _5_I 「まあ、私もそんな気がするだけなんですけどね」笑ってコーヒー飲む _0_鏡也  僅かな血の匂いと共に入店。いつもの格好+手首に十字架のネックレスをアクセサリーとして巻いている。 _0_鏡也 「・・・・・・」無言で奥の席へ。 _6_かのか 「……」(会釈のみ>鏡也 _5_I 「あ、神無月さん。お久しぶりです」会釈>鏡也 _0_鏡也 ちら、と視線をはしらせるが無関心に椅子に沈みこむ。不機嫌そう>2人 _5_I 「・・・・・・?」首を傾げて姿勢をもとに<鏡也 _0_鏡也 (ふん。この2人は壊すほどでもない、か) _6_かのか 「Iさん…トラベラーズチェックってどうやって使うか知ってますか?」>I _5_I 「え、トラベラーズチェックって、旅行で使うあれですよね。えーとですね。確か上の記入欄にサインを書いておいて、お店で何か買う時に、店員の前で左下の記入欄にサインを書けば初めて使えるようになるはずですよー」せかせかと説明>かのか _6_かのか 「なるほど…クレジットカードととっちが便利です?」>I _5_I 「うーん。便利だというのなら、幅広く使えるクレジットカードですけどねぇ。無くすと大変だから、余程の大金じゃないならトラベラーズチェックがお薦めですよー」>かのか _6_かのか 「なるほど、なら、持って行っても困りませんね(うんうん)」 _5_I 「(ちらっと荷物を見て)もしかしてっていうのも何ですけど、ご旅行ですか?」>かのか _6_かのか 「旅行です。久しぶりに、真っ当な手続きを踏んだ旅行なんで、色々と戸惑って大変なんですよ」>I _5_I 「ま、真っ当な手続き……?」<かのか _6_かのか 「アレです、海外に出る時、パスポートとビザが要ったり。通貨を両替してたりの事ですよ」>真っ当>I _5_I 「は、はぁ。なるほど。……(気を取り直して)まあ、初めての準備だと色々と困る事が多いですからねぇ。何処に行く予定なんですか?」>かのか _6_かのか 「欧州…アイルランドまで、4,5日ほど」>I _5_I 「ふぇー、遠いですねぇ。アイルランドは」>かのか _6_かのか 「遠いですよね…」(珈琲を飲みつつ)>I _5_I 「ああ、いいなぁ。私も旅行にいきたいですよー」>かのか _6_かのか 「行く予定とかは無いんですか?」>I _5_I 「旅行は、高校生時代に行った修学旅行が最後ですよ。今まで何してたんだろう…・…」>かのか _6_かのか 「修学旅行…あたしは行った事無いですよ?、集団で旅行するのってどんなモノです?」>I _5_I 「やっぱり楽しいですよ。知り合いで行くから、旅行先の楽しさを共感できるし、面白いし、まあ終始騒ぎっぱなしなんで、静かに観光できたのは最後の個別行動の時だけでしたけど」懐かしむように>かのか _6_かのか 「何処に行かれたんです?」>I _5_I 「京都でしたよ。秋だったから、紅葉が綺麗でした」>かのか _6_かのか 「京都と言えば芸者、舞妓遊びはしました?楽しかったですか?」>I _5_I 「芸者さんは素敵でしたよー。舞妓遊びは見てただけなんですが……ふふ、連れの男子が"俺の実力を見せてやる"とか言って踊り出したりして。今でもはっきり覚えてるんだから、きっと楽しかったんですね」>かのか _6_かのか 「Iさんは舞妓さん、しなかったんですか?帯グルグル〜ってアレは(偏った知識)」>I _5_I 「お、帯ぐるぐる……? し、しませんよっ」頬が少し赤くなる。>かのか _6_かのか 「うーっん、認識を改める必要があるのかな?…京都に行ったら芸者遊びをするって聞いたのに…うーん」 _6_かのか 「でも、なんか面白そうじゃないですか、した人とか居ませんでしたか?」>帯グルグル>I _5_I 「う。あ……な、なんかいたような……」むむむ>かのか _6_かのか 「あと…京都に修学旅行に行くと…木刀をおみやげに買って、枕投げで怪我人をだして、宿舎では寝ないと聞いてるんですけど、どれくらい正しい情報です?」>I _5_I 「おそらく、5%くらい……」<信憑性>かのか _6_かのか 「うぁ、信憑性低いです」 _5_I 「その辺は一度、情報を整理すてぽいしてから、図書館などで調べるべきだと思います」難しい顔>かのか _6_かのか 「でも、こういった情報は、経験者の生の感想が一番じゃないですか。…それで、信憑性が消費税率くらいとは…」>I _5_I 「経験者!? 今までのは経験者談なんですかっ」驚愕>かのか _6_かのか 「経験者…だと思いますよ。それにIさんも経験者らしいですし」>I _5_I 「まあ、人それぞれだとは思いますし、消費税率も私の憶測ですから。統計学してみないとわかりませんね……」悩み>かのか _6_かのか 「さて、そろそろ行かないと…」 _6_かのか 「色々、参考になりました。有り難う御座います」>I _5_I 「あ、そうですか。……て、お店も時間ですね」 _5_I 「いえいえ、久しぶりにここの関係者と話せてよかったですよ」笑う>かのか _6_かのか 「それでは、お先に…」(荷物を担いで店を出て行く…) _5_I 「おやすみなさい」 _5_I 「それじゃあ、私も……おやすみなさい」マスターと鏡也に言うかのように呟き、続いて退店。 _0_鏡也 「…ふむ。この時期は皆ここに来れるほどでもないか。もっとも、だからこそ来たのだが、ね」立ち上がる。 _0_鏡也 僅かに十字架に血が。指で拭うとそのままふらっと出ていく。