聖歌 (カラン)「ごきげんよう。(…今日も人が居ませんね)マスター、ホットミルクを下さい。」<マスター _0_聖歌 「あ、ありがとうございます」(ペコリ)<マスター _0_聖歌 (コクコク)<ホットミルクを飲んでいる _1_真一 (カランコロン)「……。」/ _0_聖歌 (あ、人が来た…)「ごきげんよう。(ペコリ)」/ _1_真一 「こんばんは。今日は……熱燗と、目刺しでももらいましょうか。」>マスター/ _1_真一 「よお。」>聖歌/ _1_真一 片手を上げて挨拶。/ _1_真一 「高校生……中学生?」失礼な奴だな。>聖歌ちゃん/ _0_聖歌 「あ、確か先週もお会いしましたね。改めてご挨拶を、<星>の近衛聖歌と申します。4月で中学3年になります。」<真一/ _1_真一 「……。〈戦車〉の飯島真一。」/ _1_真一 (災難だな。)苦虫をかみつぶしたような顔をする<中学2年で騎士になる/ _0_聖歌 (<戦車>…戦いのエキスパートですか…)ちょっと憧憬の眼差しで見て…不機嫌そうな顔に気付く。 _0_聖歌 「あの…真一さま?何かご気分を害しましたでしょうか?」<真一 _1_真一 「さま、はやめようか。とりあえず。」笑って見せて。/ _1_真一 「あんまり若い子を騎士にするのは、好きになれなくてね。」<気分を害した/ _0_聖歌 「あ、すみません。習慣でつい…真一さんでよろしいでしょうか。」 _1_真一 「うん、それでいい。」満足そうな顔。<さん/ _0_聖歌 「…若い…確かに未だ未熟者ですが、若い騎士は信用できませんか?」(ちょっと勘違い)<真一/ _1_真一 「いんや。」<信用できない/ _1_真一 「若いったら、俺だってまだまだだし。」笑う。/ _0_聖歌 「では何故?世界が魔獣に脅かされている今、戦う力を持つものは1人でも多いほうがよいのではないでしょうか?」(食い下がってみる)<真一 _1_真一 「ただ、自分の意志に関係なく、子供の頃から剣術だのなんだの仕込まれてた知り合いがいてね。子供の騎士を見ると、そいつに重なって仕方ないんだ。」/ _1_真一 「そりゃ、闘う力を持ってる人間が一人でも多ければ、それだけ人死には少なくなるんだろうし? 騎士だって楽になるんだろうが。」/ _0_聖歌 「…そうですか、でも私は…自分の意志でこの道を選びました。その選択を悔やんではいません。」/ _1_真一 「でも、闘う側に回された人間……矢面に立って殺される可能性のある人間は増えるんだろうな、ってな。」/ _1_真一 「そか。」<自分の意志/ _1_真一 「なら、死ぬな。これは若い騎士の最低限の義務だ。」/ _0_聖歌 (死…そう、魔獣と戦うということは死と隣り合わせ。私にその義務を果たせるだけの力があるのでしょうか?)返事が出来ずに、少し考え込む。 _0_聖歌 / _1_真一 目刺し食らっている/ _1_真一 「ま、騎士やめろだの勧めた日にゃあ、俺が総帥になにされるかわからから、このぐらいにしとくけど。」酒飲みながら、冗談めかして言う。/ 美卯 カラコロン、とドアが開く。深緑の制服を来た美卯が入ってくる。/ _0_聖歌 (こくこく)真剣に考え込みながら頷いている。/ 美卯 二人に気付きもしないで着席。/ _1_真一 ちらりと美卯を見て(また中学生か……。)苦笑。/ _1_真一 (怪我は……もういいみたいだな。)>美卯/ _9_美卯 「(ふと気付き)……あ」ちらりな視線と目が合う>真一/ _1_真一 「よ。」手を挙げて挨拶。/ _9_美卯 「あ、えっと……こんばんは」手を小さく挙げる>真一 _9_美卯 今更、他の客がいたのに気付き、佇まいを整える。 _9_美卯 / _0_聖歌 此方を見たときに、ペコリと会釈>美卯// _1_真一 「よく眠れてるか?」戦闘以来数日、真一の眠りは少し浅めだった。かなり大声なんだろう。>美卯/ _9_美卯 (あれ、知らない子だ)反射的に会釈>聖歌/ _9_美卯 大声にびっくりして、そそくさと席を移動する。 _0_聖歌 「ごきげんよう。お初にお目にかかります、私<星>の近衛聖歌ともうします。(ペコリ)」近くに来たので挨拶>美卯/ _2_美卯 真一に返答しようとして、話し掛けられて奥を見る。 _2_美卯 「ご、ごき……? え、と。<戦車>の、霧島です」ぺこ>聖歌/ _1_真一 (ごき、で止めるな。)コックローチを連想した奴。/ _0_聖歌 (コクコク)「…マスター、ホットミルクのおかわりをお願いします。」>マスター/ _2_美卯 「あ。えーと。眠れてる、とは思います」思い出したように返答。>真一/ _1_真一 「そかそか、それは良かった。」かなり満足そうな顔。(あれはショッキングだったからな……。)<セッションの血の海>美卯/ _2_美卯 「飯島さんは、怪我とかもう大丈夫ですか?」>真一/ _1_真一 「ああ。大丈夫。かなり派手だったから、少しは身代わり人形の世話になったけどな。」/ _1_真一 <怪我 _1_真一 と、お銚子を持っている右手が震えかけているのに気付き、手首を左手で、グイと握り込む。/ _2_美卯 「そうですか、良かった……」ほっとする。/ _0_聖歌 (<戦車>、戦いのプロフェッショナル…この方たちは、自分の力を納める鞘を心に持っているのでしょうか?…判らない。)ミルク飲みながら考え込んでいる/ _1_真一 (あの被害は、防げたかもしれないんだよな。あと一分早ければ。)セッション中の楽観的な行動に、自分で憤慨。/ _1_真一 「近衛は、もう魔獣戦はしたのか?」>聖歌/ _0_聖歌 「あ、はい。年の初めに一度だけ戦いました。」>真一/ _2_美卯 (年の初め……私達の直前か)/ _1_真一 はぁぁぁぁ、とため息。<一度闘った/ _2_美卯 「マスター、珈琲下さい。砂糖とミルク二つずつで」/ _0_聖歌 (少なくとも、私には自然体に見える…。私は抜き身の剣…この違いは一体何?)/ _1_真一 「一度戦った……あと、俺の時はろくな精神状態じゃなかったんだが。」/ _1_真一 「やっぱり、大抵の騎士は、俺の時とは心の造りが違うのかね。」/ _0_聖歌 「心…ですか?私も今、悩んでいます。戦士として生きる上で…先日、ある方に『抜き身の剣』のようだと…ならばソレを納める鞘とは何でしょうか?」 _0_聖歌 「お二方は<戦車>なんですよね?…私にはとても自然体に見えます。私との差は一体何なのでしょう?」<真一&美卯/ _2_美卯 「……剣が心なら、鞘も剣」ぽつり/ _1_真一 「……慣れと諦め……。」ネガティブだ。<自然体/ _2_美卯 「……騎士団に入る直前、義叔母(おば)から言われました。『戦うには剣が必要だ。外の剣ではなく、中の剣。心が剣なら、鞘も剣だ』、と」>聖歌/ _1_真一 美卯の言った意味を考えている。/ _0_聖歌 「心に剣を置くならば、それを納めるのもまた心と?」>美卯/ _2_美卯 「……多分、そういうことなのかな、と」>聖歌/ _2_美卯 「初めての魔獣戦のあと。私も、体が震えて眠れなくて」真一に対して含んで呟く。/ _1_真一 「俺はもう騎士を初めて6,7年になるけど、魔獣戦の後はなかなか寝付けないね。」/ _2_美卯 「目を瞑ると目の前に魔獣がいて。目を開けてると頭の中に魔獣がいるんです。結局、1週間は睡眠不足でした」恥ずかしそうに/ _1_真一 「誰もが一度は通る道、かは知らんけど、俺よりは確実に症状が軽い。大丈夫だよ。」/ _2_美卯 「いえ、それは多分。軽いんじゃなくて、軽くなったんだと、思います。あまりに眠れなくて、思わず実家に電話をかけてしまいましたし……」/ _1_真一 (実家に電話、か。『術者の家』の特権だな。)/ _2_美卯 「そしたら、しっかりしろって義叔母に電話越しで怒られて。そしたら少し安心してました」/ _2_美卯 「それと……『戦いが終わったら、抜いた剣は捨てろ』……って言われて」/ _0_聖歌 「…お二方とも強いのですね…そんな思いをしてまでも逃げずに戦って。私は一度戦っただけで、心の迷いすら消せない…」独り言のように/ _1_真一 「消えるわけねーだろ。」ばっさり。<迷いが消せない/ _2_美卯 「そうですよ。……怖くないわけ、ないじゃないですか」/ _2_美卯 「私なんか、怖くて、怖くて。先日の依頼が来た時なんか、やめようかどうかって……」あっ、と口を紡ぐ。/ _1_真一 「……」<やめようか/ _2_美卯 「……(……なんでこんな事、喋ってるんだろう)」/ _1_真一 「そこでやめちゃえば、おぢさんとしては気楽なんだがな。」/ _0_聖歌 「…立ち入ったことで失礼とは思いますが…美卯さんは、其処までして何故騎士団に?」>美卯/ _2_美卯 「騎士団に登録した際の名目は、修行……でしたね。義叔母からの言い付けもありましたけど。それから色々あって、やってみようってことになって……今考えると、すごく馬鹿げてますけど」>聖歌/ _1_真一 美卯の言葉を聞くと、すっと立ち上がって、トイレの方へ行ってしまう/ _0_聖歌 「…それは、とても勇気のある行動だと思いますよ。私は…」 _0_聖歌 「私の母が目指していたものが、何だったのかを知りたくなったのかな?多分…」<戦う理由>美卯/ _2_美卯 「それでも、目標があるじゃないですか。それに、本当に勇気なんてものじゃないんですよ」 _2_美卯 「入る前なんか、なんで私がって。怖くて怖くて。でも、心のどこかで……もしかしたら出来るかな……って思ってる自分がいて。いざ魔獣と遭遇したら、私、泣いてました」/ _2_美卯 「……情けないですよね。自分から選んでおいて、結局、一度目で挫けて」嘲笑。/ _0_聖歌 「魔獣に立ち向かえるということは、それだけでも勇気の証にはなりませんか?周囲になんと言われようと、決意して戦場にたった美卯さんを臆病だと思う人なんていませんよ」<美卯 _0_聖歌 / _2_美卯 「……それでも、やっぱり怖いです。近衛さんだって、魔獣と戦って。それでも、迷いがあっても、戦おうとしてるじゃないですか。……なんでみんなそんなに、勇気があるんですか?」/ _1_真一 戻ってきて「ビール一本。」>マスター/ _2_美卯 「……」真一が戻ってきたのを見て、口を閉じる/ _1_真一 瓶で直接いただきます。<ビール/ _2_美卯 「い、飯島さん……?」<瓶で直接/ _1_真一 ちゃっちゃと空にして「ん?」>美卯/ _2_美卯 「いや、「ん?」って……」ビール一気飲みに唖然/ _0_聖歌 「勇気とは恐怖とは無関係ではなくって?死が恐ろしいのは誰でも同じでしょう…それでも戦ったからこそ、美卯さんは勇敢だと、私はそう思います。」>美卯/ _2_美卯 「……ありがとう」不意に良くわからない返答>聖歌/ _1_真一 「じゃあ、次は『酔心』とグラス下さい。」>マスター/ _1_真一 「『家』の都合で、若い女の子を騎士にする。俺は、そういう話が一番嫌いだ。」酒をつぎながら。かなり不機嫌。『一番』をかなり強調して。/ _2_美卯 「……」<一番嫌い云々/ _1_真一 「穂村の家さえなければ……。」小さな声で呟く/ _2_美卯 「え?」>真一/ _1_真一 言葉ごと飲み込むように、日本酒のグラスをあおる。/ _2_美卯 「……」なんだか話しづらくなって、不意に時計を見る。「……あ、もうすぐ閉店時間ですね」/ _1_真一 「……気持ち悪い思いさせて、悪かったな。」>二人/ _0_聖歌 (恐怖…魔獣との戦い、当然のように降りかかる死。それを知ってなお戦える人間は多くは無い…彼女はそれに気付いていないのか?)/ _2_美卯 「? 何の事ですか」>真一/ _0_聖歌 「…いえ、有意義な時間を過ごせました。少し頭を冷やして、ゆっくり考えることにします。」>真一/ _1_真一 「いや、気にならなかったんなら、いい。」実際は、『一番嫌い』云々に関して。ぴらぴらと手を振る。<何のこと/ _1_真一 「ま、騎士を続けてれば、どっかが壊れて自然体になるか、ずっと魔獣を恐がり続けるか、だと思うぞ。たまには、度胸が付いて恐怖が消える奴もいるんだろうが。」>聖歌/ _0_聖歌 (騎士にも色々な方がいますね…私の悩みなど、本当は小さな事なのかも…ゆっくり考えよう…。)/ _0_聖歌 「…極論な気もしますが、お聞きしておきます。戦いの中に身を置いてこそ見える真実もあるでしょうから…。」>真一/ _2_美卯 出してもらって手をつけていなかった、珈琲を飲み始める。/ _1_真一 「死ななけりゃいいさ。当面は。」<考えておく/ _1_真一 もう一杯、ぐいっとあおって、「ごちそうさんでした。」>マスター/ _2_美卯 ミルクと砂糖を掻き混ぜながら、飲み干す。 _2_美卯 「ごちそうさまでした」/ _2_美卯 <便乗/ _1_真一 立ち上がり、カウンターにつかまって酔い具合を確かめる。/ _2_美卯 「大丈夫ですか?」>真一/ _2_美卯 身支度を整えて立ち上がる。/ _1_真一 「ん。」額に手をやって。<大丈夫?/ _0_聖歌 チラッと時計を見てミルクを飲み干す。「また、何処かでお会いできると良いですね。」>二人/ _1_真一 「ま、『ここ』だろうさ。」<どこかで/ _2_美卯 「そうですね、きっと『ここ』です」/ _2_美卯 「それじゃあ、お先に失礼します。おやすみなさい」そそくさと退店。/ _0_聖歌 「では、また『ここ』でお会いしましょう。」 _1_真一 「おやすみ。歯ぁ磨いて寝ろよ……。」少し酔っぱらった足取りで出ていきます。/ _0_聖歌 「はい、ごきげんよう。」<二人 _0_聖歌 暫し、手を止めて…時計を見て慌てて退場。/