__東護 いつも通り静かにBARの扉を開き、中へと入る。「こんばんは」とマスターに声を掛けて適当な席に腰掛ける/ _5_東護 「ジントニックを頼むよ」これもいつもの注文をし、リラックスした様子でカウンターに左肘をつく/ _5_東護 やがてマスターがカクテルグラスをカウンター上に置くのに軽く会釈して、それを右手で自分の傍へと引き寄せる/ _5_東護 ゆったりとした動きでグラスを持ち上げると口へと運び。一口、二口とカクテルを味わう/ _5_東護 「それにしても……」不意に飲みかけのグラスをカウンターに置くと口を開いて「魔獣のみならず、回って来る依頼は変わった物が多い。なかなか新鮮だよ」とマスターに言って肩を竦める/ _5_東護 「しかし、良い経験になる。これからも、死なない程度に鍛えられたい物だ」緩く顎を引くと再びグラスを手にし、口へと運ぶ/ _6_龍樹 からんと扉を開けて、いつものように入店。格好は黒いロングコート姿。ただズボンと靴の辺りが少し埃っぽいが。 _5_東護 「こんばんは」新たな客が入って来たのに視線を向け、ほとんど空になったグラスを軽く掲げて見せる。と、目敏く足下の状態に気付いて僅かに目を細める/ _6_龍樹 顔色は白いが、あまり普段と変わらないように見える。店内に目をやり人がいるのを見つけると笑って「こんばんは」会釈/ _6_龍樹 特に迷わず東護の隣へ「お隣、失礼しますね」一応断ってから座る。/ _5_東護 「あぁ、どうぞ。その後、体調はどうかね」足下の事については追求せず、穏やかな声音で問いかける/ _6_龍樹 「ん…あまり変わりませんねぇ。可もなく不可もなく」肩をすくめて困ったように笑い「調査も収穫無しですし、困ったものです」/ _5_東護 「簡単そうでなかなか見つからないか…もしくは元々そこに在るのか」マスターにもう一杯ジントニックを頼みつつそう言って/ _6_龍樹 「隠されてるのか途切れてるのか…文献にも殆ど記述が無くて。昨日も空いた時間に探っては見たのですけどもね」/ _5_東護 「もしかすると」マスターがカクテルを作っている様子を見ていたが、不意に横へと視線を移し「最大の問題は、君が君自身を受け入れられるか、と言う所なのかもしれないな」/ _6_龍樹 「……私が、私自身をですか」視線を向けられ、目を合わせるようにそちらを見る「特に拒絶しているつもりはありませんが。変なのは慣れっこですから」/ _6_龍樹 マスターにブラックレインを注文。少し考え込むように目を細め。/ _5_東護 「いや、拒絶すると言うよりは、有りのままを受け入れる。考えるのではなく、その有り様を飲み込む。口で言うには難しいな」出来上がったカクテルのグラスを受け取りつつ、苦笑し/ _6_龍樹 暫く言葉を反芻するかのように黙っていたが「感覚的な話ですね…ただそのようにあるだけと思うという事でしょうか」微かに眉根を寄せて/ _5_東護 「私が思うに」グラスを口に寄せて中身を一口飲むと再び視線を向け「例え外見が変わっても、行動理念が変わっても、その根本に有るのはやはりその人物本来のモノなのだろうとね」 _5_東護 「魔獣や闇のものの様な存在によって強制的に捩じ曲げられたとしても、それらがもしも本人の思いに起因している物なら、やはりそうなった大本は本来のモノなのではないか……そういう風に捉えているのだが」 _5_東護 「あぁ、やはり、言葉で説明するのは難しいな。要するに、何がどうあろうとも、結局、誰しも自分と言う殻から完全に逸脱する事は出来ないのではないか。そんな事だよ」軽く肩を竦めて口元を僅かに上げる/ _6_龍樹 「我思う故に我あり」呟いて「どこがどうなろうと、自分という存在は自分という存在のままで、それは疑いようがないと? …私も何だか混乱してきました。多分、言葉では完全に伝えられない感覚なのでしょうけど…」表情を緩め「何となく、言いたい事は分かるような気がします」/ _5_東護 「デカルトだったかな」相手の呟きを聞き付けて、短く答え「そう、私は思っているがね。だから、君の変化も又、君と言う存在の中で起こっている事なのだろうと言う捉え方をしている」/ _6_龍樹 「えぇ。昔少しだけ囓りました」微苦笑して「ふむ……どうやら、少し自分の中で噛み合わなくなっていたようです。今自覚しました。自分の中でそれとこれとを切り離して考えていた」/ _6_龍樹 「上辺では分かってるつもりでしたが。…それもまた自分だと、思ってはいなかったようです」そこまでは自覚出来たようだと苦笑し/ _5_東護 「私は、昔何かで読んだ…と言う程度だな」ひょいと肩を竦めて見せる「そうか。では、新しい見方も出来るかもしれないな。そして、受け入れ方も」穏やかに、かつゆっくりと言って目を細める/ _6_龍樹 「あまり突っ込んで考えるものでもないと」東護のリアクションに微笑し「……えぇ、ただ上手く飲み込んでいるかは微妙です。また何処かで引っかかっているかも知れない」/ _5_東護 「そういう方向には余り興味が湧かなくてね」小さく笑み返して顎を引き「そうすんなりと行けば苦労しないが、紆余曲折有ってこそと言う考え方も出来る。段階的にやるしかないだろうな」/ _6_龍樹 「難儀な作りだと思いますよ。するっと行けば何も悩む事もないんでしょうね、皆。それもまた不気味ですが」口元だけで笑い/ _5_東護 「悩み、それを解決して行く行程が、成長になる。と言う事かな」ゆったりとグラスを傾けてからもう一度頷く「もっぱら、私はそれに手を貸す側になっているが」/ _6_龍樹 視線を外し、呟くように「…正直言いますと、只の人間である事に妙にこだわってた部分がありました。妙な能力はあるけど、他は何の変哲もない。だけどそんな虫のいい話があるわけもないんですよね」/ _6_龍樹 「坂がなければ足も強くなりませんから、ね」頷いて「東護さん、頼りやすくてついつい頼ってしまう部分がありますから」苦笑/ _5_東護 「只の人間である自分。か…」グラスを置くと、空いた手で龍樹の背中を軽く叩き「運動しないと、徐々に衰えてしまうからな。まぁ、私の仕事柄も有るだろう」/ _6_龍樹 「迷惑をかけた相手への自責か何か、なのかもしれません」背中を叩かれて、少し笑うと視線を合わせる「衰えても生きていけるならまだ良いと思うのですが、そうも行きませんし。お仕事は探偵さん、でしたか。……たまには東護さんも人に頼りたい事はあるのでしょうね」/ _5_東護 「自責が引っ掛かりになってしまう。と」静かに手を引き、視線が合うのに目を細めて「特に、騎士になる様な者にとっては立ち止まってしまうのは大きな障害になる可能性は有るだろう。いずれ超えなければならないのだろうが」再びグラスを手にしつつ、言葉を続け「そう。頼りたい時は…そうだな。純粋に人手が欲しい時なら有る」冗談っぽく言って笑い/ _6_龍樹 「んな事考える暇があったら、やる事やりなさいと思いますけど、半分は」微かに困ったように笑い「騎士でなくても、立ち止まるのは後々面倒です。…誰だって、越えていくか迂回するか…」ふぅ、と溜息をついてようやくカクテルを口にし「流石に一人じゃどうにもならない時もあると」可笑しそうに目を細め/ _5_東護 「残り半分は、そうも行かないと思う訳だ。…迂回すれば楽だが、気が付くと又目の前に壁が出来ている事が有りそうだよ」残り少ないカクテルを飲み干して「残念ながら、分裂する様な力は持っていないからね」ご馳走様。と呟きながらグラスを置きつつ言って/ _6_龍樹 「物わかりが良くなりたいものです。…もういっそ壁を渡っていった方が早いかも知れませんね」冗談半分に「多細胞生物ですしね。もしも出来るような事があればお手伝いしますよ。うだうだ話を聞いて貰ってますし」笑いながら言う/ _6_龍樹 「ん、もうそろそろお帰りですか?」グラスを置くのを見て/ _5_東護 「そう簡単には変われないのが難しい所だな。何なら、壁を壊してしまってはどうか」微かに笑い声を零して「出来れば便利だろうだねぇ。あぁ、その時はお願いしよう」ゆったりと頷くと静かに立ち上がる「もう日付けも変わったしね。帰るとするよ。君も、余り無理はしない様にな」今度は肩を一度きり叩いて/ _6_龍樹 「年を食ってくると、余計にですね。…壁をサーチ&デストロイ…面白いかも知れません」愉快そうな笑い声をたて「自分が大増殖するのも恐い話ですが。…何時でもご連絡を、本屋の店番は暇なんです」冗談めかした風に言い「あまり遅いと翌日に響きますか…。大丈夫です、無理はしませんから。」にこりとして「それでは良い夜を、東護さん」/ _5_東護 「経験を積むと、逆に動き辛くなる事も有る。かな。…意外とすっきりするが、破片で怪我をする事はあり得るから注意しなければ」おかしそうに目を細めつつ、冗談に答える「増え過ぎたら対処に困るな…。それなら安心だ」相手の笑みに頷き掛けて「君も、良い夜を。お休み、龍樹」軽く右手を上げて龍樹とマスターにひらひらと振って見せ/ _5_東護 そして静かにその場を立ち去った/ _6_龍樹 「…全部壊すまで耐久力はもたなそうだなぁ…」くすくすと。東護に手を振って見送ったあと、カクテルをちびちび飲んでいる。/ _6_龍樹 グラスが空になり、マスターにお代わりを注文。早くもアルコールが回り始めてるのかちょっとだけ血色が良く。/ __エル 「こんばんは〜」いつも通り小さくドアベル鳴らし入店(格好:深紅のコートの下に、フリル少な目のゴシック服と茶色のショートブーツ)/ _6_龍樹 「ん、こんばんは」軽く手を挙げて挨拶>エル/ __エル 「あ、こんばんは〜」ぽてぽて近づき隣りの席へ>龍樹さん/ _6_龍樹 動きを視線で追い「珍しいですね…こんな遅くに出歩いてて良いんですか?」笑いながら尋ね/ _7_エル 「そんなに珍しくないですよ〜、いつも遅くに散歩してますし」淡く笑みつつ>龍樹さん/ _7_エル 「ますたー、ニルギリとクッキーくださいな〜」オーダー/ _6_龍樹 「でも睡眠不足とかになりそうですよ」何故か可笑しそうに笑い/ _7_エル 「毎日お昼寝してるから、その辺は大丈夫ですよ。 それにお仕事の一環みたいなものですし」>龍樹さん/ _6_龍樹 「見回りかねて、ですか。…昼寝なんて久しくやってませんねぇ…」/ _7_エル 「何かと物騒ですから〜。・・・お昼寝、気持ち良いですよ〜。屋根の上なんかは特に良いです」思い出すように ぽへー、っとした表情で>龍樹さん/ _6_龍樹 「うっかり仕事中に立ったまま落ちた事はありますけど」薄笑い気味で呟き/ _7_エル 「お仕事中はダメです、それに危ないですよ」微苦笑>龍樹さん/ _6_龍樹 「物騒な事が無くなればいい…とも一口に言えないのが辛いところですね。ふむ、屋根の上ですか。日当たりが良さそうですねぇ。気持ちよく眠れそうです」/ _6_龍樹 「好きで落ちたんじゃないんですよ。研修で疲れてて…まぁ、手に本を持ってなくて良かったです」遠い目/ _7_エル 「無くなったら、収入が危ないですからね。疲れてる時も、屋根の上で寝るのをお勧めしますよ〜」小さく笑み>龍樹さん/ _6_龍樹 「それはそれで別の仕事を見つけないといけませんね。…眠れる屋根があればいいのですが。集合住宅だとベランダですかね」くくっと笑い>エル/ _6_龍樹 またグラスを空にして、3回目の注文/ _7_エル 「ですね、裏のお仕事無いと、家潰れちゃいます」苦笑 「ベランダに梯子を掛けて昇るという手もありますよ」>龍樹さん/ _6_龍樹 「そういや。昔家の屋根から落っこちた事があるんですよ…屋根の上でビニールシートしいて、こう…」と、斜めの屋根を滑り落ちる様子をジェスチャーで/ _6_龍樹 「悲しい話ですけど、需要があるから成り立つんですしねぇ」しみじみと「ふむ…見つからないようにやったら面白そうですね、それ」>エル/ _7_エル 「私は、落ちたこと無いですねぇ・・・かなりの角度の屋根で寝てますけど」手を使い角度表現 「まぁ、当たり前といえば当たり前ですけどね」>龍樹さん/ _6_龍樹 「いちいち落っこちてたら眠ってられませんからね」頷き「当たり前ですが、改めて考えると…な話って結構ありますよねぇ」/ _7_エル 「あんまり改めて考えないほうが無難ですよ。 考えたらドツボにはまる可能性も有りますし」微苦笑>龍樹さん _7_エル  / _6_龍樹 うんうん、と頷き「ですよねぇ…でも考えずにはいられないんですよ」/ _6_龍樹 ペースが上がってるのか、既に3杯目は空/ _6_龍樹 お代わり頼もうとして一瞬逡巡。だが結局頼んでいる/ _7_エル 「でも、やっぱり考えても仕方ないですよ。 自分も込みで、ここにきてる人の殆んどは、関わらずにはいられないんですから」>龍樹さん/ _6_龍樹 「んー…考えたところで、無くなってしまうわけでもありませんしね」困ったように笑い「それに確かに、殆ど皆少なからず関わる羽目になりますよね」>エル/ _6_龍樹 ふと、ようやく服装に目をとめて「……本日は、何処かへお出かけに?」>エル/ _7_エル 「無くなられても困るわけですけどね」少し苦笑し「そう言う人のほうが圧倒的に多いですしね」紅茶をこくこく飲み「はい、真昼さんの学校の学園祭に行ってました〜」>龍樹さん/ _6_龍樹 「闘争がないセカイもありゃあしませんしねぇ…」みょーに投げ槍に言って、すぐに元の調子に戻り「ほう、それはそれは。楽しめましたか? 真昼さんもここのところ凄く力はいってましたからね…」>エル/ _7_エル 「闘争が無いセカイも、如何かと思いますけどね」微苦笑し 「はい、バッチリ楽しみましたよ〜」淡く笑み>龍樹さん/ _6_龍樹 「生きるって事自体が既に闘争の一種と言えばそうですしね」微苦笑「祭りは楽しんでなんぼですから、用意した人間も冥利に尽きるでしょう。気晴らしにもなりますし」にっこり微笑み。/ _7_エル 「闘争の無い世界なんて生への怠慢ですよ」苦笑から表情一転、小さく笑い「楽しまないと損した気分になりますもんね〜。龍樹さんも、しっかり気晴らししないと いけませんよ」>龍樹さん/ _6_龍樹 時計を見て、グラスを置く「血みどろの戦いだけが闘争ではない、ともいいます」エルの言葉に頷きながら。「楽しむ時には楽しむ、やらなきゃならない時にはやる、がいいのでしょうね。…大丈夫ですよ。今、気晴らし中でしたから」口角を上げて/ _6_龍樹 よ、と立ち上がり、多少ふらつくのをカウンターに手を付いておさまるまで待つ/ _7_エル 「例えば経済とかもそうですよね〜。・・・あ、そうなんですか。 気晴らしになったなら幸いですよ〜」淡く微笑みふらつく様子に小さく笑い「飲みすぎですよ」>龍樹さん/ _6_龍樹 「あとは受験とかもそうですね。…人と話すのは楽しいですからね、毎週この時間が楽しみで来てるフシもありますよ」微笑して「…たまにはそんな日もあります」肩をすくめる>エル/ _6_龍樹 ふらつきが一旦おさまると「さて…それではお暇するとします。ごちそうさまでした、マスター。良い夜を、エルさん」会釈して、出口へ/ _7_エル 「楽しみと言うのも納得できますよ〜」小さく笑み「飲んでも飲まれるなですよ、おやすみなさい」>龍樹さん/ _6_龍樹 「つい最近同じ事を言われた気がするのですが…。おやすみなさい」と笑いながらでていく/ _7_エル 「決り文句ですからねぇ〜」小さく呟き、カップに口をつけ紅茶を飲み干し立ち上がる/ _7_エル 「ますたー、ご馳走様でした〜」小さく会釈しドアの方へ/ _7_エル ドアを開き「それでは、おやすみなさいです〜」片手振りふり退店/