_9_スバル 突然、BARの店外に人の気配が現れる。間もなく、カランッとドアを開けて入ってきたのは色素の薄い細身の青年。 _9_スバル 「マスター、こんばんは」黒で統一したタイトなノーネクタイのスーツに革靴。ブラックアクセサリー数点とブリーフケース持っている。どうにも職種がわからない格好。 _9_スバル 「マスター、ちょっと場所借りますねぇ・・・っと、サンドイッチミックス大盛りでお願いします」と言うと、ブリーフケースからノートパソコンをガサゴソ取り出している。 _9_スバル 「あ、それと、アイスミルクティも追加で〜」セットし終わると、何かを読みながらメモを入力し始める。 _9_スバル 「んー・・・(今日中にイメージ固まるかなぁ)」微妙に考え事をしつつ、読み読み。 _9_スバル 「どうもです〜」本当に大盛りに乗っているサンドイッチを受け取りながら「え? よくそんなに食べられる、ですか?」 _9_スバル 「あー、いや、これでも前は小食だったんですけどねぇ」微妙に視線を泳がしつつ「なんとゆーか、仕様で」あははは、と乾いた笑いを残しつつ、さっそくパクついている。 _9_スバル (栄養摂取で電異力変換せにゃならんのはメンドイけど・・・仕様だしなぁ)もぐもぐしながらパソ読み読み。 _9_スバル あらかた食べ終わって、さらに読み進めようとした時に、携帯の着メロ、ジムノペティが静かに自己主張する。 _9_スバル 「ん? あ、やば、休憩時間終りか」 _9_スバル 「マスター、ごちそうさまでした!」何故か携帯には出ずに、あたふたとパソコンを片付けつつ、急ぎ足で店を出て行く。 _9_スバル 店外に出ると、ふっと、その気配は消えていった。/