スバル 突然、BARの店外に人の気配が現れる。間もなく、カランッとドアを開けて入ってきたのは色素の薄い細身の青年。 スバル 黒で統一した、薄地のパーカーにジーンズ、カジュアルブーツ。そして、ブラックアクセサリー数点。 _5_スバル いつもの飄々とした雰囲気がやや薄れている感じで「マスター、こーんばーんは〜」と片手をひらひらしつつ席に着く。 _5_スバル ふぅ、と疲れているのか溜息しつつ「カモミールティ、お願いします〜」と注文。テーブルに片肘いて、ぼんやり中。 _5_スバル 「へ? あー、いや、なんちゅーか・・・いろいろと・・・」歯切れが悪いのか小さく苦笑。 _5_スバル 「どもです」と、ハーブティを受け取り、口を付け「最近、どーにも、遣り切れない事件が多いじゃないですか。とくに子供が被害に遭うのが・・・」自分で子供と言ったとたん表情が一瞬、陰る。 _5_スバル 脳内ではあの時に垣間見たエグイ記憶が復活中。 _5_スバル 「少子化だーとか騒いでいるのに、なぁーんか子供の安全とか、おざなりっぽいカンジがしません? まあ、だったらどーしたらいいんだって言われても、わからんですけどね〜」なんだか投げ遣りな言い方で肩を竦め、ハーブティを味わいだす。 _5_スバル しばらく飲みながら、ぼんやりと考え事(アノ親子・・・どうなっていくんだろう・・・)どうやら魔獣に関係した緒方親子の事が気になっているようだ。 _5_スバル / _5_スバル (タイミング悪いんだよな・・・ちょいと離れなきゃならないみたいだし・・・でも、まだ・・・)内心、溜息を吐き出しながら、視線が飲み終わったティーカップに固定される。 _5_スバル (なるようにしかならんか・・・)立ち上がりつつ、カップをカウンターに上げる。 _5_スバル 「マスター、ご馳走様〜」と言うと、片手をひらひらさせつつ「んでは、お休みなさーい」と店外へ。 _5_スバル 出ると、ふっと気配は消えていた。/ __アラッド からん・・・・と軽い音をならし、店に入る。/ __アラッド 「やぁ マスター、 宣言どおりに」と微笑んで席に座る。/ _7_アラッド いつもどおりにマスターにコーヒーをブラックで頼み、静かにそれを飲んでいる。/ _7_アラッド 「ん・・・・・・?」仕事について聞かれた。/ _7_アラッド 「うん、まぁ、自分の能力を生かせる仕事だよ?」苦笑し。「ここの連中ならワケなくこなせるような仕事だけどね。」/ _7_アラッド 「いや、そこまで黒い仕事じゃない!」ちょっと焦りながら。/ _7_アラッド 「・・・そうだね、最近やったのといえば・・・。」/ _7_アラッド 「・・・まぁ、退魔紛いの事かな。 かなり物理的な方面だけどね。」思い出しつつ。/ _7_アラッド 「まぁ、何処にでもあるような話しだよ。」笑って。/ _7_アラッド 「忙しいのは良いことさ、どんな理由でもさ。」にやと笑いながら。/ __斐桜 「こーんばんはっ」ひょこっと。紺のマリン系ポロシャツにデニムのミニスカ、黄色のミュールで/ _7_アラッド 「・・・・お・・・やぁ、ひさしぶり」笑って手上げ挨拶。>斐桜/ __斐桜 「うっわアラッドぉ!!ちょー久しぶりすぅ!」両手広げて走りより、ぴょんと跳んで軽く抱きつき。そのイキオイで隣の席に座る/ _7_アラッド 「ははは、久しぶり、ヒオウ」抱きついてきたところでトントンと軽く背中を叩きスキンシップ、感覚的にはじゃれてきた猫あやす感じでw/ _8_斐桜 「元気してたぁ?」久々なので嬉しげに。覗き込みながら首を傾げる>アラッド/ _7_アラッド 「あぁ、元気だったよ? やることが多くてこっちに来れなかったけどね、ヒオウは?」元気だったか? と。/ _8_斐桜 「ちょー元気!めっちゃ元気!んーとぉ、アラッドがいない間に色々あったけどぉ、でもやっぱ元気!」にこっと/ _8_斐桜 「あ、マスター、生クリームとフルーツたっぷりのワッフルが食べたい!」注文を>マスター/ _7_アラッド 楽しげに笑って「はははは! まぁ聞くまでも無かったな、見たまんまだ。」/ _7_アラッド コーヒーをすすり。「しばらく来れなかったけど、やっぱり色々あったんだ?」なにか変わったことはあったかと、軽く。/ _8_斐桜 「うーん、あれから魔獣と2回戦ったかな。」あいつとあいつ・・・空を見て思い出しつつ。/ _7_アラッド 「・・・そうか・・・2回か・・・」静かに言って。/ _7_アラッド 「大変だったんだなぁ・・・」困った様に微笑んで。/ _8_斐桜 微笑みにはあっけらかんとした笑顔で答える。「んー別に大変じゃなかったよー。結構楽しかった♪ちょっと考えちゃったりもしたけどぉ、それもほら、今流行りの自分探しー?」最後は冗談ぽく/ _7_アラッド 「そっか、変わってるなぁ。ヒオウは」笑いながら。「僕なんか、魔獣戦に参加すれば次の日には倒れてるか落ち込んでるか、その両方か・・・だよ」苦笑しつつ。/ _8_斐桜 「えー、あたしは普通だよぉ。つかアラッド、そんなら魔獣なんかと戦わないほうがいいんじゃないのー?」出てきたワッフルに猛然ととりかかりつつ、何気なく/ _7_アラッド 「あぁ、正直向いてないと思ってるよ。」すこし伸びをして。「でもま、やらなきゃいけない事もある。」苦笑しつつ。/ _8_斐桜 「あたしはめちゃめちゃ向いてる気がしてんだよね。」真顔で。「やらなきゃいけないことかー。アラッドも大変そうだね。」ふぅん、と/ _7_アラッド 「まぁ、ロクな事じゃないよ。戦いに絡んだことでやらなきゃいけない事・・・なんてね。」微笑みつつ。「向いてるか・・・・本当にそうかな・・・」と口の中でつぶやく。/ _8_斐桜 「そのロクでもないことでも、大事なこと、なのかな?」にこり。呟きは聞こえていない/ _7_アラッド 「大事だよ。」軽くさらりと言う。ヤツは望んじゃいないだろうな・・・などと思いながら。/ _7_アラッド 「・・・ヒオウは何故、戦いの・・・この世界に入った?」突然、少し真面目な顔で聞いてくる。/ _8_斐桜 大事、の言葉にそっかそっかーと頷いているが、突然自分に話題が振られてちょっと驚く。「・・・えーっと、探してる人がいてね。」マジメな顔に気圧されたように/ _7_アラッド 「人探し・・・か。」眉をしかめ。ぼくに手伝えることなら・・・と言おうとしてやめる。 ここの人間に探せない『ヒト』など一種類しかいない、そう考えて。/ _7_アラッド 「僕もヒト探しで騎士団に入った」表情は変えずに。「・・・ヒトというか、魔獣だけどね。」/ _7_アラッド 「ただ、僕の場合は戦いの世界には、以前から入っていたんだ。 だから心構えも、奪い、奪われる覚悟もあった。」/ _8_斐桜 「あたしもまぁ・・・それに近い世界にはいたから・・・。」ふと空を見る。気を取り直すように振り返って「・・・ね、アラッドはその魔獣を見つけたらどうする?」/ _7_アラッド 「・・・・・・殺す」真面目な表情のまま。「戦いの場から降りた親友を、これから与える人生を生きるはずだった親友を殺された。 僕はその魔獣を殺すよ。」/ _7_アラッド 「この世界は・・・奪うだけだ。」真面目な顔でヒオウの目を見て。/ _7_アラッド 「・・・だから、向いてるなどと・・・言って欲しくない・・・・・君のような、若い子には・・・ね。」言葉を選びながら、言った。/ _8_斐桜 「そっか。あたしも殺すよ絶対。」きっぱりとした口調。しかしその瞳に宿るのは憎悪や怒りではなく、労わりや感謝、愛情。「殺さなきゃならないの。大好きだから。」/ _8_斐桜 「若いも若くないもカンケーないよ。ただこの世界でならこんな能力も必要とされるし。」ひょいと肩をすくめて。帰り支度を始める/ _7_アラッド すこし目を見開いて、そして少しづつ表情がやさしげなものに移っていく。/ _7_アラッド 「その場に・・・僕が居ることを祈ってるよ。」 _7_アラッド ぽそりと、しかりはっきりそう言って、立ち上がる。/ _8_斐桜 「ん・・・いてくれたら嬉しいかもね。」ふと笑い/ _7_アラッド マスターにカップを返し、礼を言う。/ _7_アラッド 「送ろうか、今夜の月は少し欠けている。」笑って。/ _8_斐桜 するっとスツールから滑り降り、アラッドの隣に立つ。「送ってくださいませ、狼さん♪」冗談ぽく、にっと笑って/ _7_アラッド ぞわりと、アラッドの毛がすこし逆立つ。/ _8_斐桜 あ、毛がーとか思いながら、まるで意に介さず腕を組み、扉へと。「ばいばいマスター」/ _7_アラッド 「送らせていただきますよ、お姫様」牙を少しむき出しにして。/ _8_斐桜 けらけらと楽しげに笑いながら退店/ _7_アラッド 奪われるようにもってかれた腕に一瞬困惑するが、ま、彼女らしいと断念。送るといいつつも引っ張られるように店を出る。/