__東護 静かにBARの扉を押し開き、中へと入る。「こんばんは。久しぶりに来させて貰ったよ」穏やかに言いながら、適当な席へと腰掛ける/ _6_東護 本日はライトグレーのスーツ。ノーネクタイ/ _6_東護 「ジントニックを頼むよ」いつもの注文を掛けてから、ゆったりと席に腰を落ち着ける/ _6_東護 やがて、カウンターにグラスが置かれると軽く会釈し。右手でそれを引き寄せて口へと運ぶ/ _6_東護 「そういえば……最近は酷い怪我人は出ていないのかな。斐桜君からしばらく、詳しい事を知らないのだが」彼女もどうしているのやら。と呟き、もう一口ジントニックを飲む/ _6_東護 しばらく来ていなかったので、店内の様子を確認するように視線をゆっくり動かしながら、時折グラスを傾けている/ _6_東護 やがて一杯目を飲み終えて、そっとグラスをカウンターに置き。手ぶりでもう一杯、と示してからのグラスを指で押し出す/ _6_東護 リラックスした様子でカウンターに左肘をつき、マスターがジントニックを作っている様子を眺める/ _6_東護 出来上がったカクテルのグラスを受け取り、口へと運ぶ。「やはり、この飲み口が好きだな」 _6_東護 そう言って微かに笑みを浮かべる/ _6_東護 「たまには他の物を飲もうとは」 _6_東護 「……思うが、気が付くといつも通りだな」/ _6_東護 「これは癖と言うべきかな?」小さく笑うとジントニックを飲み干し。日付けが変わった事を腕時計で確認すると、席から立ち上がる。 _6_東護 「ご馳走様。では、出来れば今度は近い内に寄らせて貰うよ」マスターにそう声を掛けると、静かにBARを後にした/