_9_薫 (から…とドアベル音がしてゆっくりと入店) _9_薫 「こんばんわ、お久しぶりです…」>マスター _9_薫 ぎこちない動きで店内に歩み入る。深く被った帽子の下からは包帯がのぞき、ミラーシェイドに隠してはいるものの片目は眼帯に覆われている。またコートに覆われた肩、腕、脚…微妙に変な形をしている。有り体に言えばスーツドアーマーの部分着用って感じに。 _9_薫 (どうやらナナキが部分的にギプスの代用をしているらしい) _9_薫 「静かですね…」(掲示板(トリスタンのこと)の様子では、ここに来る人も多いかと思ったのに…) _9_薫 注文を聞かれて「ミーベニーをください」>マスター/ _9_薫 ハーブティの準備を始めたマスターを見つつ、不自由な手でK書店の袋を開く。 _9_薫 中から出てきたのは「雪の女王」という絵本。そして「鏡の国のアリス」「不思議の国のアリス」 _9_薫 砂時計が落ちきる間にぺらぺらと頁をめくる。不自由な指に変わって、にょーんとのびたナナキがページキーパーになっている。 _9_薫 「これは違う…これも違う、か」アリス二冊を積み上げる。 _9_薫 「…似ている…かも。いや、違う所も多い、けど…」なんだか悩みつつぱらぱら。 _9_薫 「あ。ちょっと気になったので、。『女王』とか『カイ』といった言葉の入った作品を読んでみたんです」>マスター _9_薫 「これは、主人公の女の子の名前は『ゲルダ』ですし、『女王』は一人だけですけど」<雪の女王 _9_薫 「…MMO、でしたか。相田さんたちの知り合ったゲームというのは」 _9_薫 「よく私は知らないんですが、そのゲームの『世界観』とか、『法則』ってどんなものなんでしょう。それに彼らが影響されている可能性もあると思うんですけど…」 _9_薫 「あ、これは私の単なる思いつきかもしれませんから。気にしないで下さい」 _9_薫 「いただきます…」 _9_薫 ちょっと濃くなったハーブティをのみのみ。デザートはカラメルショコラフォンダン。 _9_薫 「おいしい、元気になりますね」とにっこり>マスター _9_薫 「ごちそうさまでした」と頭を下げる。 _9_薫 「それじゃ、そろそろ戻りますね。実は病室から脱走してきちゃったんです」そう言うとゆっくり立ち上がる。 _9_薫 「おやすみなさい」ぎこちなく退店。 _9_薫 (…さすがに、自力の回復も限界かな…) _4_冬哉 心持ちひかえめに…BARのドアを開ける。灰色のトレンチコートをたたみながら入店し、「こんばんは、マスター」と、まずはマスターに挨拶 _4_冬哉 4番席に腰掛け、「コーラをお願いします」と、いつもの如く炭酸飲料を注文/ _4_冬哉 一息ついて、「寒い日が続いていますね。あ、でも今日は少し暖かかったかな?」と、マスターと世話話をはじめます/ _4_冬哉 「えぇ、卒業式もいよいよ近づいてきましたよ。そろそろ、進路が決まる生徒も増えてきてるので、多少は忙しさも弛んできてますが」軽く笑いながら/ _4_冬哉 「そうですねぇ、もうじきに、春が来ます。来年度はどんな一年になることやら」コーラが底をついたことに気付き「あ、すみません、お代わりを頂けますか?」/ _4_冬哉 「お酒…は飲めなくないのですが、アルコール入って判断力が鈍るのが嫌なのですよ」コーラを受け取りながら/ _4_冬哉 「炭酸が好きなのは……なんででしょうね?刺激が欲しいのかもしれません」冗談めかして/ _4_冬哉 「おや、そんな事を覚えてくださっていましたか。えぇ、座禅は続けてますよ。しかし、最近少し忙しいので、毎週通うのは無理になっていますが…」/ _4_冬哉 「 _4_冬哉 「そうそう、先日教えていただいた、あのJazzピアニストですが、なかなか素晴らしいですね。軽くファンになりましたよ」/ _4_冬哉 「えぇ、揃えられる範囲で、CDを集めてみました。騎士団で貰った報酬とか、結構余ってまして…」/ _4_冬哉 「そうですねぇ、ごく普通に収入もありますし」/ _4_冬哉 「良いですね、音楽は……。最近、ピアノの音の良さに気付きまして、無性に聞きたくて仕方ないんですよ。…っと、お代わりをお願いします」/ _4_冬哉 「…おっと、もうこんな時間ですか。」いつの間にか、一時近くなっている事に気付く。 _4_冬哉 「他に誰もこなさそうですし、今日はこの辺で失礼します」残ったコーラを一気に飲み干し、カウンターにグラスを返却 _4_冬哉 「ごちそうさまでした。良い夜を」立ち上がり、コートを羽織りながら店の外へ。夜の街へ消えます/