__彼方 「こんばんわー。」扉が開くと同時に、Barの中に挨拶が響き渡る。 __彼方 <正義>の騎士、音羽彼方は店内に客がいないことを確認すると、いつもの席へと向かった。/ _4_彼方 マスターから注文した林檎ジュースを受け取ると、ストローでゆっくりと飲み始めた。/ かのか 「こんばんわ(今日は…一人だけ、取り敢えず問題なしです)」 かのか 大きめな旅行鞄を持って来店/ _4_彼方 声に反応すると女性が入店している _4_彼方 記憶を辿ると、容姿が一致する人物がいることに気付く。 _4_彼方 「こんばんわ、・・・・・えぇと、駒ケ岳さん・・・・・で間違ってないですよね?」少し苦笑気味な顔で、相手に挨拶をする。/ _6_かのか 「マスター…緑茶と羊羹を…」/ _6_かのか 「えぇ、有ってますよ<正義>の階位の音羽さん」/ _4_彼方 「あぁ、よかった。人の顔と名前を覚えるのって慣れてないんですよね。」ホッとしたように屈託の無い笑顔に戻る。/ _6_かのか 「私は特徴に乏しいらしく、憶え難いと良く言われますからね、其れでいて間違えなかった貴方の記憶力は大したモノですよ」/ _4_彼方 「え?そうなんですか?はは、そんな風に褒められるのは初めてです。なんか嬉しいですねこういうの。」気分を良くしたのか、それまでゆっくりと飲んでいたジュースを一気に飲み干す。/ _6_かのか 「そう言う、私も割と人の顔と名前憶えるのは得意じゃないです…」/ _4_彼方 「へぇ、そうなんですか?」飲み干したグラスを置きながら、「はて?」と首を傾げる _4_彼方 「でも、僕の名前はスラッとでてきましたよね?位階もちゃんとあってるし。」/ _6_かのか (熱い緑茶が美味しい…塩羊羹も美味しい…(淡々と食事中))/ _6_かのか 「何と言えばいいのか…特定の人が憶えれないんですよね…例えば…ほら、この前もう一人誰か居たじゃないですか」 _6_かのか 「ああ言った感じで、何故かしら憶えれない苦手な人も居ます」/ _4_彼方 彼方の記憶の中に『この前もう一人誰か居た人』は全く無かったが、 _4_彼方 「なるほど、そういうものなんですか。」と、納得しながら頷く。/ _6_かのか 「えぇ、他には学校の勉強もサッパリでしたしね…(懐かしい思い出です)」/ _4_彼方 「へぇ、そうなんですか。あっ、僕も全然出来ないんですよ勉強。最近学校に行き始めたんですけど、よく先生にも怒られます」/ _6_かのか 「最近?…今まで全く行かれてなかったんですか?」/ _4_彼方 「えぇ、先月から高校に通ってるんですけど、小学校と中学校・・・・でしたっけ?それには行った事ないんですよ」/ _6_かのか 「義務教育を無視した世界に居たんですね…しかし、いきなり高校とは…また大胆な(苦笑)」/ _4_彼方 義務教育という言葉は知識に無かったが、ニュアンスは理解できたらしく苦笑する。 _4_彼方 「おかげで、全然分からないんですよね授業。でも、会話の仕方とかは凄い勉強になったりするんですよ。」/ _6_かのか 「…素朴な疑問なんですけど、何で今更高校に行こうと思われたんです?」/ _4_彼方 「えっと、会話や日常生活の仕方を学ぶっていうのもあるんですけど・・・・・・そうですね、一番の理由はこの目で見たかったんだと思います。ホンモノの『世界』を」 _4_彼方 彼方にしては珍しく、笑顔でない表情で何処を見るでもなく遠い目をしている。/ _6_かのか 「なる程…。(判った様な判らない様な…)」(緑茶を飲みつつ) _6_かのか 「取り敢えず、アレですよ、世界は広いですよ。学校なんかの世界は有る意味1つ完成した世界ですがそれ以外も、本物の世界は沢山あると思いますよ」/ _6_かのか 「分かり難いですけど(笑)」/ _4_彼方 「はは、そうですねぇ、行ってみたいなぁ。ほら、世界には地平線が見える草原とか、氷ばっかりの世界があるんですよねー?」表情は笑顔に戻り、身振り手振りで説明してみせる。/ _6_かのか 「南極大陸とかですか?」/ _4_彼方 「へぇ、南極大陸っていうんですか?本でしか見たことないんですけどね、凄い綺麗だったなぁ」/ _6_かのか 「でも凄く寒いらしいですよ」/ _4_彼方 「氷だらけですからね、確かにちょっと寒そうです。」 _4_彼方 ふと思い出したかのように、グッとかのかの方へ乗り出す。 _4_彼方 「そういえば駒ケ岳さんって、・・・・・悪人なんですか?」/ _6_かのか 「善人では無いと自負してますが…悪人かと言われるとどうでしょうね?」(羊羹切りながら)/ _4_彼方 「いや、ほらウルバヌス君に魔女って言われてましたよね?それでクラスの女の子に聞いたら魔女は男を駄目にする極悪人だって」/ _6_かのか 「その友人は魔女と悪女を間違えてると思いますね…それとも一般人の魔女に対する認識がその程度なのでしょうか?」 _6_かのか 「取り敢えず、魔女というのは簡単に言ってしまえば、魔女術を使う人ですから。善人も悪人も有りませんよ」/ _4_彼方 「なるほど・・・・・あれ?じゃあどうしてウルバヌス君はあんなに刺々しかったんです?」/ _6_かのか 「それは、私達魔女とウルバヌス達の教会側の宗教的因縁だと思って貰えれば良いです」/ _4_彼方 「ふむ、ちょっと難しいですが、仕事の関係で仲が良くないと?」/ _6_かのか 「まぁそんな処ですね。それも数千年に及んでる対立関係です」/ _4_彼方 「気の長い話ですねー。えーと、1年が365日で、1日が24時間でしたっけ?」/ _6_かのか 「全く気の長い話しですよ…えぇ、一日は24時間ですよ?」/ _4_彼方 「はは、すいません。日にちや年数っていうのが慣れなくて。」/ _6_かのか 「ダメですよ、今の日本は時間に縛られまくってますから、時間は理解しておかないと生きていけませんよ」/ _4_彼方 「はは、昼と夜っていうのも、未だに慣れなくて。おかげで学校も遅刻が多いんですよ。」/ _6_かのか 「ガンバレ学生さん」 _6_かのか 「私はこれで引き上げますが、最後に一言…」 _6_かのか 「取り敢えず、生きて居るんだから今と未来を楽しめる様に過ごせると幸せですよ。頑張りましょうね」 _6_かのか / _4_彼方 かのかの言葉に少し考えるように首を傾け、「そうですね、ここはいい世界ですから・・・・・未来までずっと続くように頑張ります。おやすみなさい。」 _4_彼方 ニッコリと笑い、マスターに林檎ジュースのおかわりを注文する。 _4_彼方 / _6_かのか 「マスターご馳走様でした…」 _6_かのか 「それでは良い夜を…」>彼方/ _4_彼方 マスターに出されたジュースを受け取り、ストローでチビチビと飲み始める。/ _4_彼方 ジュボボ、という音が聞こえる程までジュースを飲みきると、席を立ち上がる。 _4_彼方 「ご馳走様でした。」マスターに挨拶をし、Barをあとにした。/