_8_瞳 からんころん「ちぃーっす って誰もいないのか」どたどたと入ってきて近めの席に着く _8_瞳 「マスター、とりあえず、ビール……って雰囲気でもないよなぁここは」 _8_瞳 悩んでいると、マスターが何かカクテルをくれたらしい、「あ、ありがと。ん、うまいっ。次からこれにしよっかなあ」上品なカクテルを一気飲みして苦笑されても気にしない/ _8_瞳 「静かだなぁ。こんな雰囲気なときもあるんだなー」/ _8_瞳 「久々だって? あー、最近ちょっと仕事が忙しくってさー。立ち止まる暇もねえのよ。昨日は沖縄明日は北海道ってな具合よ」 _8_瞳 「直樹とかまだよく来るの? あ、そうなんだー。 ま、あいつにも事情があるんだろさ」/ _8_瞳 「あ、そうだ。俺聖騎士になったんだぜ。ほれほれ」タロット見せびらかし/ _8_瞳 「静かだな。こんな雰囲気のときもあったんだな……、あ、わりい、元はこういう雰囲気なんだよな。騒がしいかったのは俺たちのせいか」軽く遠い目で笑う/ _8_瞳 「ん、のんびりしてていいのかって? 大丈夫大丈夫。一個前の届け先まで追い風だったから予定よりも早く着いたんだ」/ _8_瞳 ピピピっと何かのアラーム音が鳴る「お、ほら、これが本来の配達時間だ。さ・て・と、そろそろ次行くかな」 _8_瞳 二杯目に置いてあったが手をつけていなかったグラスをまたも一気飲みして「じゃあな、また来るぜ」 _8_瞳 風のように走って退出/