__クローズ 扉を開けて、スーツ姿の地味な男が、アルミ製のスーツケースを片手に入ってくる __クローズ 「こんばんは、マスター。」>マスター __クローズ と言って、5番席に着く/ マスター 「いらっしゃいませ、何になさいますか?」/ _5_クローズ 「そうですね、今日はコーヒーですね。アイリッシュコーヒーをお願いします。」>マスター _5_クローズ 笑って「一応、これもお酒を使っていますしね。」>マスター/ マスター 「かしこまりました。」 マスター 「今日も冷えますね」/ _5_クローズ 「季節ですから仕方がないですねえ。とはいえ、シベリアや南極に比べたらまだまだでしょうが」>マスター _5_クローズ 笑いながら「南極のペンギンは、10℃でも暑いと感じるらしいですからね」>マスター/ _5_クローズ 「人間とペンギンを一緒にしてはいけないのでしょうけどね」>マスター/ マスター 「それは羨ましい限りです。夏は困ってしまいますがね」微笑む/ _5_クローズ 「適した生活環境から飛び出てしまうと大変ですね」>マスター _5_クローズ 「環境自体が変わってしまう場合も大変でしょうけど」>マスター/ マスター 「確かに。そういえば魔獣はなぜ、この世界にきたんでしょうねえ」/ _5_クローズ 「理由はどうあれ、魔獣側にも進出しないといけない理由があったのか…」 _5_クローズ 「もしくは、単純にこちら側の世界が気に入らないだけではないかと思いますね。争いの理由は総じて単純なことが多いですし」>マスター/ マスター 「なるほど、向こうにも事情があるのでしょうかね、どちらにしても来てもらっては困りますが」/ _5_クローズ 「お互いそれぞれに事情があって譲り合えないから争いが起こる、ですね。こちらとしても魔獣に居座ってもらっても困りますからねぇ」 _5_クローズ 「理由はどうあれ、交戦は避けられないのが困ったところですが。もっと楽な手があればいいんでしょうけどねぇ」>マスター/ マスター 「それができれば、このような非常識な組織はできていないんじゃないですかね?」/ _5_クローズ 「魔獣と戦うという目的ははっきりしてるものの、その内容は…マスターのおっしゃるとおり非常識極まりないですからねぇ。」>マスター _5_クローズ 「ここまで魔獣戦に特化した組織が整っているだけでもありがたいと考えておいた方がいいですね。無いものねだりをするよりも」>マスター/ マスター 「ベストよりベターですか」 マスター 「致し方ないですがそれが世界というものかもしれませんね」/ _5_クローズ 「なかなか思うようには行きませんね。何せ、敵にも自分達にもそれぞれ事情がありますからね。」 _5_クローズ 「勝たなければ死んでしまうから、戦って勝たなければいけない。構図そのものは単純ですが、だからこそどうしようもありませんね。」>マスター/ _5_クローズ 「さて、そろそろ時間ですし…失礼しますね」 _5_クローズ 微笑して「それでは、マスター。おやすみなさい」>マスター _5_クローズ と言って、店から出て行きます/