_6_紡生 かららん♪ とベルが揺れて、扉が開く。 _6_紡生 「こんばんは。お久しぶりです」 _6_紡生 ぺこりとお辞儀をしながら店に入り、静かに歩いて奥の席へ。 _6_紡生 上品な刺繍が施された白の長いワンピースの上に柔らかな明るいベージュのミニベストを着、ネックレスとバングルで飾っている。 _6_紡生 ゆるいストレートに流した髪をかすかに揺らしカウンターを眺め、手ごろな席に腰かけた。/ _晃 ベルを鳴らしながら、男が入店してきた。 _6_紡生 「ええと、フローズンダイキリをください」少しだけ考えてから、マスターに声をかける/ _晃 「今晩はマスター。毎日暑くてたまらんな」Tシャツにジーンズ姿の晃はマスターに声をかける/ _6_紡生 「こんばんは。はじめまして」店に入ってきた晃を見て、お辞儀をしながら挨拶。>晃/ _晃 「今晩は、こちらこそ初めまして」笑顔で>紡生/ _6_紡生 「<世界>の織部紡生です。よろしくお願いします」微笑み返しながら自己紹介>晃/ _晃 「俺は『女帝』の騎士、綾羅木晃だ。こちらこそよろしく」 _晃 >紡生/ _6_紡生 「『あやらぎ』さんですか。珍しい名前ですね。どんな字を書くんですか?」わずかに首を傾げながら問いかける>晃/ _晃 「マスター、冷やし甘酒とわらびもちを…。近く高飛びするから今のうちに日本の味を…な?」>マスター/ _6_紡生 「あ、ありがとうございます」と、アルコール入りカキ氷をマスターから受け取る/ _晃 「ん?『あやらぎ』の字か。綾織りの『綾』に、羅生門の『羅』に、木の根の『木』と書くが」>紡生/ __陶信 からり、と音を立てて戸が開き、清涼な夏の山の風が吹く。/ __陶信 そして、戸が閉まる。/ _6_紡生 「ん〜〜〜〜」と、少し考えてバッグからメモ帳を取り出し、さらっと何かを書く _7_晃 「お、何だかさっきより涼しくなった…?あ、それはこっちで」マスターから、甘酒とわらびもちを受け取る/ _6_紡生 「難しい字ですね。ちょっと悩んじゃいました」くすりと笑ってメモ帳を閉じる>晃/ _7_晃 「うーん、難しいかなあ」>紡生 _7_晃 「あ、マスター。小皿を1枚もらえないか?」…小皿を受け取り、わらびもちを数個のせ、テーブルに置く。 _7_晃 「誰かいるみたいだから、影膳でも」/ _6_紡生 「私の名前も、わかり難いって言う人多いですけど……どうしたんですか?」<影膳>晃/ _S1_陶信 (気配も無く、存在) _S1_陶信 ・・・・・・ぎぃ   ステージの床が、小さく、軋む。/ _6_紡生 (…………)晃の様子を見ながら、何かを思案。 _6_紡生 ふと我に返ると、一口アルコール入りカキ氷をいただいて、「つめた〜い。おいし〜」と喜んでいる。 _6_紡生 ジャズが流れる店内のわずかな異常には、気付いていないようだ/ _7_晃 甘酒をちびちびやりながら、何か1人でごにょごにょ言った後 _7_晃 「そうだ、日本を離れる前に親父の墓参りに行くか」/ _6_紡生 「…?」カクテルを飲みながら、少しいぶかしげに晃の様子を伺い _T2_陶信 ふわり、と空気が淀む。 二人の心にちょっとした気味の悪さ、不快感が触れる。/ _6_紡生 「…そういえばさっきも高飛びするって話してましたけど、外国に行くんですか?」さらりと問いかける>晃/ _7_晃 「ああ、ちょっと仕事でね。ヨーロッパの方へ」>紡生/ _6_紡生 (………)一瞬眉を寄せて、きょろきょろと周りを見る<ふわり/ _6_紡生 「わ。ヨーロッパですか。いいですね〜。」周りを見てもなにも無いので、会話に戻る _6_紡生 「ヨーロッパのどこに行くんです? 何のお仕事しているんですか?」矢継ぎ早に質問を>晃/ _7_晃 「映画関係でちょっと声がかかってね、イギリスとイタリアに行く予定なんだ」 _7_晃 「役者をしている…といっても、映画はつい最近になってから始めたんだけどね」おしごと/ _6_紡生 「……」目をまん丸にして晃を見ている _6_紡生 「役者さんなんですか。映画に出るって、すごいじゃないですか」 _6_紡生 何がうれしいのかわからないが、はしゃいでいる風味/ _0_陶信 きぃ きぃ と椅子が動く  微かにくすくす くすくすと笑い声/ _7_晃 (…実際はチョイ役が殆どなのだが…まあいいか) _7_晃 急に芝居がかった様子で「そこの御仁、そろそろ出てきたらどうか」>おじいさん/ _6_紡生 「はい?」不思議そうな表情で、晃が声をかけたほうを見てみる/ _0_陶信 ずる、と黒いものが渦を巻き、椅子の上に現れる。  くす   くすくす   と子供のような、老人のような笑い声。/ _0_陶信 見るものに本能的に怖気を感じさせる黒い流れが、膨らんだり、縮んだりを繰り返す。/ _6_紡生 「お知りあいですか?」と晃に尋ねてみたり<おじーちゃん?>晃/ _7_晃 「いや、さっきから気になって」>紡生/ _0_陶信 黒い霧のような、粘り気のある何かに、顔のような者が浮かんでは消える、表情は一様に明るく、虚ろ/ _6_紡生 「そうですか…う〜ん。ええと、こういう時はやっぱり、「何者だっ!」て言いながらちゃきっとポーズを決めるのが定番だと思います」>晃/ __真一 (カランコロン)「ぃーっす。」/ _7_晃 ふたたびひとり会議タイム/ _0_陶信 くす ふふ くすくすくす と笑う黒い謎の塊に浮かぶ幾つかの顔が新客にほうに向かう。/  __真一 「あ、久しぶり。ええと……はたおり……じゃなくて……。」>紡生ちゃん/ _6_紡生 ちらっと扉の方を見て、ぺこりと挨拶>真一 __真一 (あんまり趣味のいい騎士じゃないな。)>塊/ __真一 (それとも、誰かの使い魔か?)/ _6_紡生 「う〜ん。惜しいところかすってますね。「織る」は当たってます」>真一/ _0_陶信 あは あははははは と笑いながら小さく凝縮してゆき…。/ _0_陶信 ぽす、と緑色のタネを残して消える。/ __真一 「そう、たしか、紡ぐんだよ……。」うーむ、とうなっている。/ _6_紡生 「それも当たってますね。あいだが抜けちゃいましたか?」くすくす>真一/ __真一 「紡がない紡ぎます紡ぐ紡ぐとき紡げば……ツムギ!」下の名前は納得。/ _5_真一 「織原、紡生、でどうだ。」とても惜しい。/ _9_陶信 椅子の上に、毛から艶は消え、色素も薄くなり、見るからに置いた老鴉が現れる。/ _6_紡生 「残念。惜しいところまできているんですけど」声に出さないように笑いを押さえながら>真一 _6_紡生 / _5_真一 「織田、織原、織川、おりがみ、いやいやいや……。」こいつの辞書に『ベ』なんて無い。/ _9_陶信 <…ふむ、子供騙しでは反応せんか>老人の声が鴉の周囲から、ぽつりと漏れる/ _6_紡生 (………)いたずらっぽくにこにこしながら眺めてる。<考えてる真一くん/ _7_晃 (ううむ、カラスかー)/ _5_真一 (東京都の敵め)<カラス/ _9_陶信 椅子の上に力なくうずくまり、声の一つも上げずにのんびりとしている鴉/ _5_真一 「なんか、大臣とか大連とか蔵人の頭、そんな響きだった気が _5_真一 「なんか、大臣とか大連とか蔵人の頭とか、そんな響きだった気がするんだが……。」 _5_真一 「オリベ!!」奇跡だ。/ _6_紡生 (……)真一の肩越しに姿を認めると、何かを思い出したように眉を寄せる<カラス出現/ _9_陶信 まるで人間のように瞳を動かし、上目遣いに人の存在を認めると、ふ、と肩をゆらし、ため息をするようにして眼を閉じる。/ _6_紡生 「当たりっ。よくできました」にこりと微笑んで<奇跡>真一 _6_紡生 「あと10秒遅かったら酷いことしてあげようと思っていたんですけど、残念です」微笑んだままで/ _5_真一 「おいおいそれは一体何だ?」こいつぅ、くらいの口調で。/ _5_真一 <ひどいこと/ _7_晃 (あー、若いのはいいねえ…)>お二方 _7_晃 まったりしながらわらびもちをつつく/ _9_陶信 <貴様も若かろうに> しわがれた声が晃の耳元で鳴るw/ _6_紡生 「えーっと、それは、内緒です。この次を楽しみにしておいてくださいね」ころころと笑いながら答える>真一 _6_紡生 「あ、すみませんマスター。カルアミルクお願いします」と、おかわり注文/ _7_晃 (聞こえないフリ)「だめじゃないか、人里に降りてきたら。さ、早く山ヘ戻るんだ」>カラス/ _5_真一 「次があるのか。」/ _5_真一 「というわけで、こっちは解決したっぽいので。初めまして。飯島です。」>綾羅木さん/ _7_晃 「始めまして。綾羅木晃だ」>真一/ _9_陶信 鴉は目を瞑り、椅子の上で居心地良さそうにしている、とくに動くつもりはなさそうだ。/ _6_紡生 マスターからカルアミルクを受け取って飲んでる/ _5_真一 「大正文学みたいな名前ですね。」それはアララギ。/ _7_晃 甘酒とわらびもちを完食後 _7_晃 「…しまった。少しの予定が長居してしまったようだ。すまないが今日はこの辺りで退散することにするよ」 _7_晃 / _5_真一 「おやおや、そりゃどーも。」<退散/ _6_紡生 「あ、おやすみなさい。お仕事がんばってくださいね」>晃/ _7_晃 「じゃ、お先に」そういい残し、店を後にする/ _5_真一 「マスター。日本酒下さい。あと刺身のおいしいのを適当に。」/ _5_真一 「カルーア。飲めるような年なんだっけ?」>紡生ちゃん/ _9_陶信 ぐら、と鴉の体が揺れ、とさりと床に落ちる。 床に落ちたと思うとその時には白い狼の仔に成り代わり、ぽてぽてと扉に向かって歩き出す。/ _6_紡生 「はい。今年二十歳になりました」半分くらい飲んで、ちょっとなにやら思案中>真一/ _5_真一 (自由だなぁ。)>狼の仔/ _5_真一 「ん? どした?」<思案/ _9_陶信 ドアの前の階段を一段一段よじ登り、ドアの前に座るとドアを見上げる。/ _6_紡生 「あ、いえ、ええと……ここにいるっていうことは、騎士なんですよね?」一瞬言葉に詰まるが、狼の方に視線を送って答える>真一/ _9_陶信 かちゃり、ドアは何事も無かったかのように開かれる/ _5_真一 「多分な。だから下手な対応も打てなくて、どうしようかと思ってたところだ。」/ _9_陶信 ふわり、と老人の姿に戻る。 まるで江戸時代の農民のような、質素な着物に厳しいつら。/ _6_紡生 「帰るんでしょうか?」と、真一に問いかけながら、パタパタと手を振ってみたり>おじーちゃん/ _9_陶信 一度だけBARの中に居るものの姿を視線に納め、そして消える。/ _5_真一 「だろうかねぇ……。」老人みながら、刺身食ってる。/ _5_真一 「あ、消えた。」/ _6_紡生 「あ…今の…」と、何かを言いかけて指先を額に当てて考え込む _6_紡生 「ええっと…前に見たような気がするんですけど…」思い出せないようだ/ _5_真一 「あんなによく化ける騎士、俺は初めて見たよ。」/ _5_真一 「基本的に、人型じゃないってことかね。」/ _6_紡生 「私もです。最後のおじいさんの姿は、一度会ったと思うんですけど…」まだ考え込んでいる/ _5_真一 「会話したんなら、偏屈な爺さんだよ。絶対。」/ _6_紡生 「そうかもしれませんね。そういえば昔、カラスの騎士さんがいるって聞いたことがあります」<人型じゃない/ _6_紡生 「偏屈そうですけど、いたずらばっかりで子供っぽい感じもしますね」くすりと笑って/ _5_真一 「ああ、確かに。構って欲しい感じはしたな。」/ _5_真一 「子供は好きだけど、あんまり子供っぽいじいちゃんは笑えないな。そういうのは大丈夫?」/ _6_紡生 「本人が聞いたら、怒りそうですけど」くすくす<構ってほしい _6_紡生 「え? 子供っぽいおじいさんですか…多分大丈夫ですよ。」 _6_紡生 「子供みたいなところあると、可愛いと思いませんか?」/ _5_真一 「う〜ん、うちの爺ちゃんが、あんまりそういう感じじゃなかったからかな。他の家の爺さんは知らないし。」/ _6_紡生 「そうなんですか…」 _6_紡生 「子供っぽい感じじゃないとすると、どんな感じのお爺さんだったんです?」 _6_紡生 「って…すみません、そろそろ時間ですよね」と、マスターに/ _5_真一 「あ〜、もう時間か。」 _5_真一 「この話は、機会があればまた。まぁ、そんな機会は作らないだろうが。」/ _6_紡生 「もう少し時間があれば良かったんですけど。ちょっと残念です」 _6_紡生 「この次は楽しみにしておきますね」にこりと微笑んで、バッグを持って席を立つ/ _5_真一 「そんなに面白く話す腕はないぞ?」席を立つ。/ _5_真一 「ごちそうさんでした。」>マスター _5_真一 「んじゃ、また。」出ていきましょう。/ _6_紡生 「そんなことないですよ」>真一 _6_紡生 「それじゃぁ。ごちそうさまでした。おやすみなさい」 _6_紡生 マスターに挨拶して、真一の後から店を出る/