_有希 冷たい風とともにドアを開けて、少女が入ってくる _有希 「店の中にいきなり現れるのは驚かせちゃうわよね?ちゃんとドアから入ったわよ。」 _有希 マスターに笑いかけながら席に着く。 _5_有希 「コーヒーでいいわ。」注文をして、カウンターに肘をついてぼーっと。/ _静 カラコロとドアベルを鳴らして、バーガンディ(ダークピンク)のダウンジャケットにジーンズの普段通りの恰好でBARに入ってくる静。 _静 「こんばんは〜」と軽い感じでマスターに声を掛け、席を探す。 _静 「あ、琴音さん、こんばんは〜」先客を見つけ挨拶し、席に着く。/ _3_静 「今日は軽めにアールグレイで」と注文/ _5_有希 「こんばんは。また会ったわね。」席に着いたのを見てから、ゆったりと返事をする。/ _5_有希 「お酒じゃないなんて、珍しいんじゃないの?」出されたコーヒーを啜りつつ。/ _3_静 「そういえば、良く会いますねぇ」頷きつつ>有希/ _3_静 「まぁ、今日は気分転換ってことで」<紅茶>有希/ _5_有希 「お酒も気分転換、でしょう?それとも、そうならないほど飲んでいるってことかしら?」/ _3_静 「いやいや、今日は飲む気分じゃないってだけですよ〜」と笑顔で答える/ _5_有希 「どんなときに飲むものなの?初めて飲んだときは、面白い飲み物だと思ったけれど。」 _5_有希 「味や香りの良さ、っていうのは良くわからないわ。」/ _3_静 「ぶっちゃけて言うなら、アルコールなんてのは単なる逃避ですかね……私個人で言うなら、リセットですか」<酒/ _5_有希 「つまり・・・、できれば飲まない方が良いってこと?」逃避・リセットと聞いて/ _3_静 「アルコールってのは一種の毒ですからねぇ……だから、大抵の国では年齢制限があるし、呑むことも自己責任な訳ですよ」/ _5_有希 「摂取し過ぎると良くない、というのはわかるのよ。」 _5_有希 「でも私は、別に飲んでも、暖かくなって、ぼぉっとして、その後は眠くなるだけだから・・・。」/ _3_静 「まぁ、どんなものだって、取りすぎは良くないですが……そういった良い気分でいられるくらいで止めておくのが後々の為には良いのですよ」/ _5_有希 「……あぁ、彼も飲みすぎだったのかしら。」いつぞやのBARで酔いつぶれていた真一の事を思い出し/ _3_静 「酒だって嗜好品……言い換えれば趣味の範疇な訳ですから……あれは『酒に呑まれる』と言うレベルですね」<真一のことを思い出しつつ/ _5_有希 「なんだかお酒の話ばかりになって、気になってきたわ」苦笑しつつ、「ウィスキーのお湯割りを」とオーダーw/ _3_静 「趣味でもなんでも、限度を知るって言うのが大事なんですよね……マスター、XYZを」/ _5_有希 「変な名前のお酒ね。」<XYZと聞き / _3_静 「マスターに訊いても良いと思いますが……XYZはアルファベットの最後、つまり、これ以上は無いって言う意味らしいですよ。実際の所、好みの問題とは思いますけどね」<XYZ/ _5_有希 「へぇ…。カクテルって色々あるのよね、少ししか知らないけれど」 _5_有希 「色は綺麗なんだけど、甘いのが欲しいときはお酒頼まないのよねぇ」と言いつつ出されたウィスキーを一口/ _3_静 「中には甘いお酒もありますよ。リキュールなんかは大抵果実とかの味付けがしてありますし、生クリームのリキュールもあるくらいですから」グラスを軽く傾け/ _5_有希 「うーん、多分まだまだ味覚がついていかないわ。」/ _3_静 「そういう味の違いや香りの違いを楽しめるのが、本当のお酒好き、なんでしょうね。私なんか、むやみやたらに強い酒を呑むだけだし」自嘲気味に/ _5_有希 「不思議なものよね、傍から見たら、まず私達二人でお酒を飲むなんてことは考えられないんでしょう?」 _5_有希 暫しの沈黙のあと、唐突に/ _3_静 「まぁ、普通ならあり得ない縁が出来るのも、騎士だから、なんですかね」/ _5_有希 「そうね。外見で判断するものではないということは何度もあったわね。」 _5_有希 「高校生程度の年齢の騎士もごろごろ居るし…。そういう意味では、貴女が今年騎士になったばかりなのは意外だったわ。」/ _3_静 「あー、まぁ……やる気になったのが最近ってことで」苦笑しつつ/ _5_有希 「どうして最近なの?…訊かれたくない?」笑いながら/ _3_静 「やる気にならなかったから……では答えになりませんかね?」/ _5_有希 「きっかけを知りたかったのだけど、思考を重ねた末で、きっかけは無い、ということかしら?」と問い直す/ _3_静 「きっかけ……ですか?まぁ、自分の異能に対して、正面から向かい合う気になったから、ってとこですかね?」自分でもそれで合ってるのかどうか微妙な感じで/ _5_有希 「…どうも質問が空を切るわね。」笑いながら _5_有希 「まぁいいわ。今度また会った時の話にとっておきましょう。」/ _3_静 「あはは」笑ってみる/ _5_有希 席を立ち、「それじゃあ、また何時か、ね。」 _5_有希 ドアを開け、外に出た瞬間に虚空へ消える/ _3_静 「それじゃあ、私もそろそろ帰ります……マスター、おやすみなさい」 _3_静 有希を見送った後、静はゆっくりと席を立って帰る。/