_4_紡生 かららん♪ という軽やかな音とともに扉が開く。 _4_紡生 白いタートルネックのニットの上に薄いグレイのニットコート。デニム地のミニスカートに、膝まであるブラウンのブーツという出で立ちで、 _4_紡生 柔らかく波打った髪は、自然な印象で背中に流してある。 _4_紡生 扉を閉めて、革のバッグを持ち直すと、「こんばんわ。今日は誰もいないんですね」とマスターに挨拶し、 _4_紡生 中ほどの席を選ぶと、静かに腰を下ろした。/ _4_紡生 「うふふふふ、今日はきちんと食べられますよ。それじゃぁ!……マスター、なにを作り始めているんですか?」注文しようとしたのだが… _4_紡生 「え? フルーツパフェ? どうして注文していないのにわかっちゃうんですか? 飲み物?、はい。ココアでいいです。」ポカーンとした表情でマスターからの問いかけに答え _4_紡生 「顔に書いてなんていないですよーっ」チクリと言われたことに抗議してみた。/ _4_紡生 「えぇ、人形に食べさせたこともありましたけど、あれは術の練習も兼ねているからです。他に練習できるところないじゃないですか。」口をへの字に曲げたままで/ _4_紡生 「うわぁ。なんだか今日のは豪華ですね」できてきたパフェに感嘆の声を上げる。 _4_紡生 「はい、今日本部に行きましたけど…え? マスターさん、知ってたんですか? それで色々と仕入れて?」 _4_紡生 「ありがとうございます。でも、不意討ちはずるいですよ。怒れなくなっちゃったじゃないですか」照れたように笑ってから、ココアを一口 _4_紡生 「ん、美味しい」ほうっと一息ついてから、スプーンを装備 _4_紡生 「いただきまーす♪」切り崩しに入った/ _4_紡生 「こちらは大きな事件とかありませんか? あ、魔獣の話以外で、ですけど」と、パフェを食べながら世間話を/ _4_紡生 「私の方は、ようやく草が伸びなくなってきて一安心したところです。夏の間、本当に苦労しました」ため息 _4_紡生 「そういえば、もう栗の季節ですよね。うちの近くにもあるんですよ。栗の木が」 _4_紡生 「えぇ、海栗みたいなのがいっぱいなってます。たくさん採れたら、また持ってきますね」ころころと笑ってみせる/ _4_紡生 「術の練習ですか? もう、一区切りつきましたね。これ以上練習するとなると、もっと勉強しないとダメみたい…なんとなくそんな感じがします」 _4_紡生 「う…はい、わかりました。もう人形で悪戯したりはしません。ごめんなさいー」平謝りのポーズ_(。。/ _4_紡生 「そうだ。またお願いがあるんですけど…これ、前にお願いしたものと交換で、置いておいてもらえませんか?」と、布の束を差し出す _4_紡生 色々な生地のハンカチが10枚ほど。全てに紡生のサインが刺繍されている。 _4_紡生 「ありがとうございます。いつも助かります」にこりと笑みを浮かべながら、ハンカチの束を交換/ _4_紡生 「美味しかった。ごちそうさまでした」パフェ完食/ _4_紡生 「それじゃぁ、帰ります。おやすみなさい」お辞儀をしてから、店を出ていく/