_7_紡生(人形) カウンターの向こう側から、ふわり、ふわりと数枚のハンカチが浮かび上がる。 _7_紡生(人形) それらは材質や色合いがばらばらだが、すべてが意志あるかのようにカウンターの上に降りると、 _7_紡生(人形) ばっと解けて舞うように絡み合い、見る間に少女の姿を模した人形を形作っていく。 _7_紡生(人形) 身長10cm強の少女の人形はくるくると回転してからぴたりと止まり、仰々しくカウンターを歩いてきた。 _7_紡生(人形) 「こんばんわ。今日は誰もいないんですね」カウンターの上に座りながら、マスターに挨拶を/ _7_紡生(人形) 「そういえば、台風すごかったみたいですけど、大丈夫でしたか?」などと雑談を/ _8_真昼 (からころん)「こんばんわ〜♪」髪を肩のあたりで切りそろえた、中性的な青年が入店してくる。 _8_真昼 服装は紺の作務衣姿。但し長袖/ _7_紡生(人形) 「あ、識嗣さんだ。やっほーぅ」手をパタパタと振って声をかける>真昼/ _8_真昼 「おー、うぃっす。」手をあげて挨拶>紡生/ _7_紡生(人形) 「寒くなってきたね。元気してた?」ころりと真昼の方を向いて座りなおし、問いかける>真昼/ _8_真昼 「贈り物あんがとね。全部美味しく頂きました」手をパン、と合わせ、ごちそうさまのポーズ>紡生 _8_真昼 「まだこっちは日中暑いねえ。そっちはどう?山だしかなり気候が変わってそうだけど」/ _7_紡生(人形) 「お〜。美味しかった? 嬉しいなぁ」ころころとした笑い声が<贈り物>真昼 _7_紡生(人形) 「こっちもお日様が当たっていると暑いよ。でも、夜になるとかなり寒い…風邪引きそう」声は相変わらず笑っている>真昼/ _8_真昼 「ご飯とか野菜炒めに混ぜてね、2週間くらいは持ったかなー。相変わらずボリューム多くてびっくりだわ」<美味しかった? _8_真昼 「そういう所は、あんまり都市圏と変わらないねえ。雅騎くんとかごんべいさん平気?」/ _7_紡生(人形) 「そうなんだ。良かった(^^」 _7_紡生(人形) 「ええっと、権兵衛さんは相変わらずです。雅綺は頭が痛いって言って、今ごろごろしてます。自業自得なんだけど」<平気? _7_紡生(人形) / _8_真昼 「自業自得って、ひょっとして風邪?」くすっと笑いつつ>紡生/ _7_紡生(人形) 「ううん。若槻さんが栗を渋皮煮にして送ってくれたの。お酒使ってあるからダメって言ったのに、雅綺のやつ食べすぎちゃって」溜息と共に人形がうなだれた>雅綺/ _8_真昼 「あっはっは。アルコールで潰れる経験は雅綺くんの方が先か。先輩だなぁ」ケタケタ笑いながら扇子を広げ、仰ぎはじめる/ _7_紡生(人形) 「あーもう。笑わないでよー。」ほっぺたが膨らんだ _7_紡生(人形) 「そりゃぁ、私はあんな風に酔わないから、油断してたけど……?」台詞を言い終えてから、不思議そうな表情になって首を傾げた/ _8_真昼 (うーん、ストローを口につっこんで、どれだけ息を吹き込んだら破裂するか見てみたい…)<膨らむほっぺ _8_真昼 「ん?どうかした?」やや危険な事を考えるも、表情には全く出さずにこやかに応じる>紡生/ _7_紡生(人形) 「え…うん。綺麗な扇子だなって思って。でも、ここってそんなに暑い?」扇いでいることが不思議なようだ>真昼/ _8_真昼 「ん?あぁ・・・何となく、ね。」ぱたぱたしているのはやめず、扇子を見る「貰いものだけど、いい扇子でしょ。」/ _7_紡生(人形) 「そうね。本当にきれい」にっこり _7_紡生(人形) 「やっぱりプレゼントだったんだ。雅綺さんのセンスとはちょっと違ってる気がしてた」にこにこ _7_紡生(人形) 「もしかして、今日の服も、その扇子に合わせてきたの?」笑顔のままで問いかける/ _8_真昼 「折角いいものだしね、ビジュアル的にも合うものをっ……って、そんなに違ってるかね、普段と」>紡生/ _7_紡生(人形) 「ちょっとね、識嗣さん、自分では気に入っても買わないんじゃないかなって。そんな気がしただけ。でも、似合ってるね〜」>真昼/ _8_真昼 「んー、まあ確かに、趣味以外で生活に必要でないものはあんま買わないねえ…」 _8_真昼 にこっと笑い、「ありがと、そう言われるとやっぱ嬉しいわ」>紡生/ _7_紡生(人形) 「こういうのなら、私も欲しいかも。」腕組みをしながら考える _7_紡生(人形) 「どこに売っているとか、わからないよね?」>真昼/ _8_真昼 「や、店は調べてあるから、今度遊びに来た時にでもさ、行く?」>紡生/ _7_紡生(人形) 「うんうん。行く行く」たくさん頷いた _7_紡生(人形) 「識嗣さん、用意がいいって言うか、よく気付くって言うか。すごいなぁ」 _7_紡生(人形) 「なかなかいないよ、君みたいな人は」なんか偉そうに、ぺしぺし腕を叩いてみる>真昼/ _8_真昼 「んー、話のネタになりそうだからストックしておいただけだけどねえー。」 _8_真昼 「…あー、そうだ…。」ぺちぺちしている腕を指二本でストップかけて、「今の暮らしさ、まだしばらく続きそう?」/ _7_紡生(人形) 「うん、そっちに戻っても暮らす当てが無くて…雅綺もこっちの暮らし、気に入っているみたいだから、もうしばらくこっちかな」 _7_紡生(人形) 「でも、帰りたいよう(´・ω・`)」/ _8_真昼 「んー、まぁ帰るとするなら、例の噂話か、アレが邪魔だねぇ」人形をなでなでしつつ/ _7_紡生(人形) 「人の噂も75日って言うのにね…野木社長が言うには、会社の人も不思議がっている節があるって」素直になでられている/ _8_真昼 「ふむ…まぁ、最短で終わらせる方法があるといえば一つ」/ _7_紡生(人形) 「1つ? なになに?」/ _8_真昼 「記憶を操作する」ニタ、とこれまでとは質の違う、酷薄な笑みを浮かべる _8_真昼 「君達の近しい者たち、事情を知る者たち、噂をばら撒いた者たち、これら全てにかかわる者たち全て、君がどこかへ行ったことも、その理由も、丸ごと全て無かった事にする。」ムギ人形の前で、指をぐるぐる回しながら _8_真昼 「後でどれだけその話が持ち上がっても、彼らにはそれに違和感を抱けない。疑念を投げかけられても受け付けない。君たちの生活を侵す行為は、決してする事が出来ない」/ _7_紡生(人形) 「………識嗣さん、そういう事が出来る人に、心当たりがあるの?」/ _8_真昼 「心当たりだけなら数人、依頼を聞くものとなるとより少ないが…百人かそこらに力を使う分には十分な人数が」すう、と目を細め、完全に悪人モードの顔つきに/ _7_紡生(人形) 「そうできるなら、夢のよう…あの日のこともなかったことにできる。でも…」まひるんの顔をじっと見つめて _7_紡生(人形) 「それは、絶対にしないで」きっぱりと言い切った/ _8_真昼 「後悔しない?全てを最初から、やり直せるんだよ?」口を三日月の形に歪めつつ/ _7_紡生(人形) 「いいえ。最初からではないわ。力をふるって相手を黙らせたら、その負い目を抱いたまま生きることになるの。特に、私たちのような超常の力は」 _7_紡生(人形) 「私はそんな気持ちを背負って生きたくない。雅綺にも歩ませたくない」 _7_紡生(人形) 「それに…」 _7_紡生(人形) 「相手が暴力を使ったからって、こちらがより大きな暴力で黙らせるなんて…それをやったら、あの連中と同じになってしまうわ」 _7_紡生(人形) 「そんな気分の悪いこと、したくないの」/ _8_真昼 「ん…おっけーおっけー」笑みを柔らかくして、むぎ人形の頭を撫でる _8_真昼 「誠意を持って、相手と話し合うよう頑張ろうか。能力の事は話せないし、嘘を言う事になるかもしれない、薄く見悪がられて、拒絶されるかも知れないけども。」さっきまでの悪人ヅラはどこへやら/ _7_紡生(人形) 「話を聞いてくれる相手は、そうしていけるわね…うん、頑張るわ」 _7_紡生(人形) 「それにしても、さっきの真昼さん、笑う○ールスマンみたいだったわよ」笑みを含んだ口調で/ _8_真昼 「ん?ああハッタリはそれなりに得意だしね〜」ケタケタ笑います/ _7_紡生(人形) 「ふうぅん?」ちょっとジト目で見ていたり _7_紡生(人形) 「それでも、やらないよりは良いですね…ちょっと頑張っちゃおうかしら。まずは会社の2人から」小さくガッツポーズを/ _8_真昼 「頑張れ。また困ったことでもあったら言ってくれ」>紡生/ _8_真昼 「大体さー、そんな記憶操作大人数にかけられる集団いるわけ無いじゃん?大結界じゃあるまいし」(超小声でぼそっと)/ _7_紡生(人形) 「手伝ってくれないの? 焚きつけたのは真昼さんなのに」じーっと見つめる/ _8_真昼 クスッと笑い、「了解しましたお姫さま。交通手段その他諸々お任せあれ」恭しく礼をしつつ/ _7_紡生(人形) 「それでは、作戦会議ね。ここじゃぁ話せないこともあるので…」と、有無も言わせずまひるんの肩の上に/ _7_紡生(人形) 「それじゃぁマスター、おやすみなさい」と、マスターには手を振った/ _8_真昼 「んだねー。ではこちらも」と、席を立ち「おやすみなさいマスター」/ _8_真昼 お店を出ましょう/