_2_紡生 赤字に黒のチェック地のワンピースに膝まであるブーツ、ゆるやかにウェーブがかった髪は肩の高さで切りそろえ、ふわりとした印象に仕立てている。 _2_紡生 やや骨太なフレームの眼鏡をかけた奥から、少し不安げな視線を店内に巡らせると、 _2_紡生 羽織っていた黒のハーフコートを脱いで片手にかけて、コツコツと店内に入ってきた。 _2_紡生 「こんばんわ。今日は誰もいないんですね」と、マスターに挨拶して、椅子に腰かける。/ _2_紡生 「そうですね。今日は抹茶パフェをお願いします。それと、お茶を」と、注文し、持ってきたバッグから書類の束を取り出した/ _2_紡生 「魔犬姫、狂乱車、赤幻師…ちょっと休むとすぐに事件の資料がたまりますね」パラパラと書類をめくりながら、呟く/ _2_紡生 「あ、ありがとうございます」お茶とパフェを出されて、資料を読む手を止める。 _2_紡生 「いただきます」パフェ切り崩し開始/ _2_紡生 「はい? あ、髪の毛ですか。」マスターに髪形のことを聞かれたらしい _2_紡生 「イメージチェンジって言うより、変装なんです。このあたりはやっぱり知り合いに会う事も多いですから。ほら、これも」と、眼鏡をつついた _2_紡生 「えぇ、思い切って切っちゃいました。大変でしたけど。でも、おかげで頭が軽くなっていい気分ですよ」髪をゆするように頭を振って _2_紡生 「なかなか切れない髪の毛だから、本当に大変でしたけど」くすりと微笑んだ/ _2_紡生 「似合いますか? ありがとうございます」マスターのお世辞に朗らかに笑う。/ _2_紡生 「少し不安だったんです。みんなどう思うかなって。マスターさんの一言で安心できました」/ _2_紡生 「ごちそうさまでした」パフェ完食 _2_紡生 「それと、お茶をください」追加注文して、再び資料に目を通し始める/ _2_紡生 黙々と資料を読んでいる/ _2_紡生 「若槻さん…大きな怪我なのかな…大丈夫かな」資料を読みながら呟いた/ _2_紡生 ノートにメモを取りながら、資料を読み進める/ _2_紡生 「よし、明日はこれを返して、若槻さんのところに行ってきましょう」ばさっと資料を閉じて、バッグへとしまいこむ _2_紡生 「それじゃ、ごちそうさまでした」軽やかに立ち上がると、マスターに挨拶をして店を出て行った/