_9_紡生 かららん♪ と扉を開いて店の中へ、 _9_紡生 白のニットの上にはおったグレイのニットコート。デニムのミニスカートに、膝まである明るいブラウンのブーツという服装で、革のトートバッグを持って入ってくる。 _9_紡生 「こんばんは」マスターに挨拶をして、適当な席に着いた/ _9_紡生 「今日はどうしようかな。う〜ん…」席に着き、眉間にしわを寄せて何かを悩む/ _9_紡生 「ええと…フルーツパフェを…あ、やっぱりやめておきます。」注文を悩んでいたらしい _9_紡生 「ミルクティーをください。」幾分申し訳なさそうにマスターに注文した/ _9_紡生 トートバッグから紙の束を取り出し、カウンターの上に並べると、目を通し始める。/ _9_紡生 「あ、お邪魔ですか? すみません、他のところだと落ち着いて読めないので」マスターの視線を感じて、顔を上げた _9_紡生 「あ、読んでいてもいいですか。ありがとうございます。これ………魔獣事件の報告書とか、本部から借りてきた資料なんです。」 _9_紡生 「会社や家で読んでいるわけにもいかなくて。それでここに来たんです。」 _9_紡生 「あ、ありがとうございます。いただきます。」ミルクティーを受け取り、資料を脇に置いて一口いただく _9_紡生 「…美味しい……」ほぅっと、一息息を吐いた/ _9_紡生 半分ほどのんびり味わいながら飲むと、再び資料を読み始める/ _9_紡生 紅茶を少しずつ飲みながら、資料を読み進め、概ね読み終えたらバッグへばさり _9_紡生 ふと気がつくと、紅茶も終わっていた _9_紡生 「今日はこれで帰りますね。ごちそうさまでした。」 _9_紡生 幾分暗い表情でマスターに声をかけると、荷物を抱えて店を出て行く/