_9_薫 (からん)「こんばんは…」いつもの黒づくめ、なのだが薄地のチュニックにデニムで入店。さすがに今日は暑かったらしい。 _9_薫 「夜になっても蒸しますね…」などとマスターに挨拶しながら9の席へ。 _9_薫 少し考え。「すっきりする飲み物を」 マスターに丸投げた/ _9_薫 梅酒の瓶と抹茶茶碗を出したマスターに?な表情 _9_薫 氷と水を加えシェークしてキンキンに冷やした梅酒に抹茶投入。見事な手つきでお薄をたてるマスター。/ _9_薫 よく煎ったあられを数個浮かして出された抹茶茶碗。 _9_薫 「…いただきます」ぺこりと頭を下げ。ぎこちない手つきで茶碗を取り上げる。 _9_薫 (お作法とか、よくわからないけど…)とりあえず口をつける。/ _9_薫 「…おいし。」予想外の口当たりのよさに目を丸くする/ _9_薫 マスターに感想を訊ねられ。「あ、ほんとにすっきりして飲みやすいです…。すごいですね、抹茶と梅酒なんて組み合わせを考えるなんて」/ _9_薫 (こく。こく) _9_薫 / _9_薫 小ぶりの抹茶茶碗が空になり。おかわりを訊ねられたらしく。 _9_薫 「そうですね、それじゃ抹茶つながりということで。抹茶をつかった飲み物を。あと、おつまみも」と適当に注文。/ _9_薫 グリーンティリキュールとカルピス、ホワイトリカーを取り出したマスター。氷とともにミキサーに投入。 _9_薫 店内を流れるジャズを圧する音が止まり、しばらくして緑色のかき氷登場。/ _9_薫 「いただきます」と柄の長いスプーンを取り上げてぺこり/ _9_薫 しゃく、しゃくとスプーンを動かす間に出されたのは塩キャラメル味の焼きメレンゲ。/ _9_薫 「これは…?」とマスターに尋ね。カクテルの名前を教えられたらしく。「なるほど、『春雪』に『泡雪』ですか。夏に降る雪…」面白そうにしゃくしゃく。/ _9_薫 酔った様子などかけらも見せずしゃくしゃく継続中。/ _9_薫 ときたま焼きメレンゲぽりぽり。/ _9_薫 しゃくしゃく終了。「ごちそうさまでした。…あ、それじゃアイスティを。ストレート…いえ、レモンで」/ _9_薫 手帳を取り出しなにやら書き込み書き込み。/ _9_薫 「あ、いえ…。いつ帰省しようかなと思いまして」 _9_薫 (もう、「帰る」べき場所などないのに…) _9_薫 落ち込みつつ携帯で時刻表確認したり日程つきあわせたりごそごそ。 _9_薫 その合間に焼きメレンゲぽりぽり。 _9_薫 作業終了。最後のメレンゲを口に入れると、アイスティ飲み飲み。/ _9_薫 「あ。もうこんな時間ですか……」 _9_薫 アイスティの最後の一口を飲み終わり。「それでは、そろそろ失礼します。おやすみなさい」 _9_薫 ぺこりと挨拶して退店/