__クローズ 扉を開けて、スーツ姿の地味な男が店に入ってくる __クローズ 「こんばんは、マスター」 __クローズ と、3番の席に座る/ _3_クローズ 「そうですね…アイスコーヒーでもいただきましょうか。銘柄問わず、お任せでお願いしましょう」>マスター/ 有希 ゆっくりと扉を開け、入店。「…こんばんは、マスター」 有希 モノトーンのワンピースに、肩口まである黒の長手袋。 有希 先客の見知った顔に気づいて近づく。 有希 / _3_クローズ 微笑して「こんばんは、琴音さん。」と、挨拶/ _5_有希 「えぇ。お久しぶり、かしら。変わりは…なさそうね」くす、と微笑を漏らす。/ _3_クローズ 笑いながら「これでもそこそこ長生きしていますからね。そうそう変わるようなことはないですよ」 _3_クローズ そして、アイスコーヒーを一口飲む/ _5_有希 「…ああ、ウィスキーを。ロックで。」マスターと目が合ってオーダー。 _5_有希 「まぁ、人ではないし、ね」「特に貴方に変化があったら余程の事かしら」/ _3_クローズ 「教師になったことで、環境は変わっていますけどね。私自身は特に変わっていません」 _3_クローズ 苦笑して「残念なことに、生徒一人に人間じゃないことがばれてしまいましたけどね」/ _5_有希 「…潜入捜査はしづらくなるかしら?」ふと一考し。「…いえ、使徒にならバレても特に問題はないかもしれないわね」/ _3_クローズ 「私としては失敗したかと思ったのですが、オカルト好きの生徒だったために…何やら妙に気に入られてしまいましたね」 _3_クローズ 「不幸中の幸い、というやつでしょうか?」/ _5_有希 「オカルト好き…、九十九小夜かしら。」「それが良いのかどうかは分からないけれど、彼らは常に闇の世界に触れているようなものでしょうし」 _5_有希 「露骨にバレるのは避けたいけれど、個々に知られる程度ならさしたる問題ではないとは思うわね」/ _3_クローズ 音を立てずに拍手のポーズをしながら「御明察、九十九さんで正解です」 _3_クローズ 「あの地域の古い言い伝えや、家柄についてなど…かなり詳しいですね」/ _5_有希 「まぁ、何と言うか、九十九に限らず特徴的な面々よね」苦笑しつつ/ _3_クローズ 「六道家・十文字家も、闇の者の血が混じっている家系のようですし…確かに特徴的ですね」と、同意/ _5_有希 「…前回の戦いまで私もある程度正体を隠しつつ接してきたけれど」「大体には顔が割れてしまったし。…もうあまり隠すつもりは無いのよね」前のことを思い出しつつ/ _3_クローズ 「少なくとも」 _3_クローズ 「私の場合は、教師として調査をしているのであまり大っぴらに出来ないのはありますね」 _3_クローズ 合間にアイスコーヒーを口に含み _3_クローズ 「なにやら、あそこの土地そのものが問題ばかり発生しているので首を突っ込む機会が増えそうではありますが…」/ _5_有希 「まぁ情報を得るチャンスが増える分、そういうリスクを負う」「…潜入捜査の付き物なのかしらね」 _5_有希 「上手くやってくれると期待しているわ」悪戯っぽく笑いつつ/ _3_クローズ 笑いながら「いざとなれば…教師職から撤退しコネクションを作ったメンバーと接触・協力を求めて調査を続行、なんていうことも考えていますけどね」 _3_クローズ 「出来る限りのことはしますよ。もともと人間社会に入って活動していましたからね、大した苦ではありませんし…」 _3_クローズ 「それなりに、楽しんでもいますからね」/ _5_有希 「貴方が言うと洒落にならないわね…。…一派閥作る気かしら」冗談っぽく<コネクション〜 _5_有希 「今更ではあるけれど、本当に知的好奇心旺盛というか…。私も少なからずそういうものは持っているつもりだけれど、貴方には敵わないわ」グラスを傾ける/ _3_クローズ 「ずっとそうやって生きてきていますからね。仮に、何万年たとうが何億年たとうが…もし生きているならそれは変わりません」 と、断言 _3_クローズ (それが私の根底…それだけは変わらない)/ _5_有希 「…闇の者としては珍しいんじゃないかしら」「私も異端だとは思うけれど」/ _3_クローズ 「そうですね…人間から学ぼうという闇の者は珍しいかもしれません」 _3_クローズ 「ですが、身体能力だけを頼りに学ぶ事を知らず滅ぼされていったのは闇の者だけでなく野生動物も含め、多々居ます」 _3_クローズ 「ただ、生きていたいというだけという者もいるでしょうが…私はそうでは有りません。向上し続けた上で生きているのです」 _3_クローズ 穏やかな口調の中に、執念と狂気が混ざり合った気配が立ちこめる/ _5_有希 「…組織にも属していない貴方がそれだけの実力を持っている理由が何となくわかった気がするわ」暫しクローズの表情を見、呟くように/ _3_クローズ 普段の態度に戻り「本格的に攻撃されないような工夫もしていますしね」 _3_クローズ 「付け狙わなければ何もしないですが仕掛けてくるなら容赦しません、というように…」 _3_クローズ 「放置すれば得、手を出せば損。というようなことを相手が実感するように、気を配ってはいますよ」/ _5_有希 「…成程ね。」少し間を置き「さっきの冗談ではないけれど、貴方程の実力なら本気で一派閥担えるのではなくて?」試すような目で訊いてみる/ _3_クローズ 「派閥を作るつもりは全く有りませんよ。個人的な付き合いで留まる範囲で抑えますね」 _3_クローズ 「その根拠としてあげておくのは…派閥を作れば何らかのしがらみから逃れられなくなるからです」 _3_クローズ 「そのことで争いに巻き込まれ生存率を下げる、派閥の正反対に位置する知識が入手しづらくなる…といったところですね」 _3_クローズ そこで微笑を返し _3_クローズ 「意気地や覇気がないと笑いますか?」/ _5_有希 「いえ、賢明だと思うわ」「私みたいな生き方からすれば少し達観し過ぎて現実味にかける気がするけれど」 _5_有希 「…そうね、…例えれば政治屋と学者みたいなものかしら」/ _3_クローズ 「今でこそ、そこそこ強いですが…昔は、退魔の個人・組織にかなりやられましたからね。今生きているのが不思議なくらいですし」 _3_クローズ 「もう終わりかと思ったことも一度や二度ではありません」 _3_クローズ 微笑して「なので、周囲にはそれなりに気を使ってはいるのですよ。新たな知識を手に入れたくてもそのために死んでしまえば本末転倒ですからね」 _3_クローズ 「利益を追求する政治屋と研究を追及する学者を足した、というのは正しい見方なのでしょう」/ _3_クローズ 研究を追及→追求/ _5_有希 「それが貴方なりの経験則、ね」「…まぁそれで此処まで来ているのだから一つの正解なのでしょう」/ _3_クローズ 「琴音さんの方はどうです?あなたも異端に属する、とのことでしたが…」/ _3_クローズ 残ったアイスティーを飲み干します/ _5_有希 「私、ねぇ。…貴方に比べれば異端も何も無いけれど」 _5_有希 「王族として生まれた以上、そもそも私に生き方を選ぶ余地は無いのよね」 _5_有希 「ただ、父王や他に比べて、こうして外に出る機会を持っているし、闇の者としては人間寄りの考え方になっているんじゃないかしら」 _5_有希 / _3_クローズ 微笑して「視点が広いということは良いことですよ。ここ(地上)にきて得た知識や経験は、財宝などとは比べ物にならない価値のある宝になります」 _3_クローズ 「それと…しがらみを作らないために派閥は作らないと言いはしましたが、知っている人に何かがあっても助けないというようなことでは無いので…そのあたりはご安心を」と、笑う/ _3_クローズ 時計を見て「おや、そろそろ時間のようですね」/ _5_有希 「色々と話が聞けて面白かったわ。」「では、また」席を立ち、姿を消す。/ _3_クローズ 微笑して「さて、それではおやすみなさい」 _3_クローズ と、店から出て行きます。/