_静 カラコロとドアベルを鳴らしてドアを開ける。斜めに被ったハット、上下のスーツ、Yシャツとベストまでダークグレー、ネクタイだけ鮮やかな青と、ちょっと変わった出で立ちで入ってくる静/ _静 「こんばんは……と、人はいないか。ま、いいや……」適当な席へ腰を下ろす/ _6_静 「マスター、今年も時節モノなのでよろしく〜。ボジョレー・ヴィラージュとマコン・ヴィラージュのヌーヴォーをグラスで。あと、カットしたチーズを」/ _6_静 赤と白のワインを並べ、軽くグラスを回して香りを楽しみ、どちらもサッと一口ずつ「うん、今年もいい感じで……え?今年はロゼはいいのかって?」ちょっと考えて「では、それもお願いします」にこやかに注文/ _6_静 3つとも飲み終えて「まあ、味は悪くないんだけど、私はやっぱり強い方がいいなあ。マスター、ヘミングウェイを」カクテルを注文する/ __若葉  かららん♪ と扉を開いて、するりと店に入ってきた若葉。 __若葉  落ち着いた色合いながらも紅葉をイメージしたワンピースの上にベージュのニットコートを羽織り、 __若葉  足元はブラウンのロングブーツ。肩には大きなバッグを掛けて、軽い足取りでカウンターへと歩く。 __若葉 「こんばんは」(^^) __若葉  穏やかな笑顔で、静嬢とマスターに挨拶した。/ _6_静 「や、こんばんは〜」来客にご挨拶>若葉/ __若葉 「はじめまして。桜瀬若葉って言います。お隣良いですか?」挨拶されたところで自己紹介を>静/ _6_静 「どうぞ。私は氷室静です、よろしく桜瀬さん」表情は緩やか/ __若葉 肩からバッグを下ろし、ニットコートを脱ぐと丁寧にたたんでバッグの上に置いて、腰掛けた。 __若葉 「氷室静さんですね。よろしくお願いします。」ふんわりとした笑みを浮かべて、右手を握手の形に差し出す/ _6_静 ちょっとだけ逡巡、すぐに右手を差し出す/ __若葉 (^^)表情は変えずに、にこやかに手を握り、小さく二回振って離した。/ __若葉 「あ、マスターさん、お酒ください。そうですね〜、今日も甘いモノを。」と、てきとーに注文/ __若葉 「氷室さんは、このお店によく来られるんですか?」カクテルグラスを受け取りつつ、問いかけた>静/ _6_静 「うーん、来る方かなぁ?」小首を傾げつつ、フルート型グラスを空にする「マスター、バナナ・ブリス」/ _5_若葉 「いいお店ですよね。静かで、雰囲気もいいし。」/ _6_静 「そうですね……ゆっくりするにはちょうどいいですよ」大きな角形グラスをかたむけつつ/ _5_若葉 アレキサンダーのグラスを5口で空にして、「美味しい〜♪ おかわりください。次は、もう少しすっきりした感じで。」と、曖昧な注文をマスターに/ _5_若葉 「お酒も美味しいし、言うことないですね。騎士になって良かったことの1つです。」くすっと笑って、緑色がかったカクテルを受け取る/ _6_静 「……うん、そこは人それぞれだし、いいんじゃないかしら?」あんまり深く考えずに言う/ _5_若葉 「氷室さんって、騎士になってからは、長いんですか? 私は先月なったばかりなんですけど。」くいっとカクテルグラスを傾けてから、問いかけた/ _6_静 「そうねぇ……3年目に突入ってとこかな?」首を捻りつつ/ _5_若葉 「3年…それじゃぁ、ずいぶん魔獣とも戦ったんでしょうね。」気がつけばグラスが空だ/ _6_静 「さあ?どうかしら?」ちょっと意味ありげな笑み「マスター、ウォッカ・アイスバーグをスピリタスで」琥珀色のカクテルを空けて、透明なカクテルを受け取る/ _5_若葉 「どうかしらってどういうことですか〜。氷室さん〜。」肩をペチペチ/ _6_静 「人によって、年に1度でも多いと思う人もいれば3ヶ月おきでも少ないと考える人だっているわけで」名前だけでカクテルとは言い難いウォッカを喉に流し込みながら/ _5_若葉 「ふ〜ん」ちょっと口を尖らせ、横目でひむろんの言葉を聞く。 _5_若葉 「それもそうですね、あんなのに会うのは一生に一度だって多すぎるような気もします。」視線を額の裏に彷徨わせ、呟いた/ _6_静 「そういうこと。感じ方も人それぞれ、受け取り方も人それぞれ……それに、経験は数もだけど、質も大事だしね」笑顔で答える/ _5_若葉 「む、なんだか意味深な発言ですね〜。魔獣のことだけじゃない感じですね〜。」にまにましてる _5_若葉 「あ、マスターさん、先程のカクテル、おかわりお願いします。」と、注文/ _6_静 「……マスター、コレにそのまま追加でー」空にしたグラスに、大きな氷を入れ、スピリタスを注ぐ/ _5_若葉 「でも、実際に戦ってみて、魔獣になった人ってどういう人なんですか?」急に真顔になって/ _6_静 「……自分の境遇に満足できなかった連中。人だけじゃないわよ、動物がなることだってあるし、資料見た限りでは物が魔獣ってこともある」クイッとウォッカを飲みながら/ _5_若葉 「私が出会った魔獣は、人が変じたものだったんですよ。」 _5_若葉 「でも、とても人とは思えなかったんですよね。いきなりだったって言うこともあるんですけど。」 _5_若葉 「境遇に不満って、人間やめちゃうほど不満って言うのもスゴイ話ですよねー。」嘆息/ _5_若葉 そして、受け取ったカクテルグラスをクイッと空にする/ _6_静 「……誰だって、常に今に満足してる訳じゃない。ただ、彼等はそこで『自分で改善しようとする努力を怠った』ってことよ。まあ、中には死ぬ直前に魔獣になって、妄執に囚われただけってのもいるけどね」/ _5_若葉 「魔獣と一口に言っても、色々なんですね。」/ _5_若葉 「……締めの一杯、何にしようかしら。」思考が漏れた _5_若葉 / _6_静 「彼等を哀れんでやることは後からでも出来る。でも、まずはその『歪んだ因果』を断ち切ってやるのが重要」クッとグラスを空ける/ _5_若葉 「え? もうすぐラストオーダーなんですか? う〜ん、それじゃぁ、最初のカクテルください。」 _5_若葉 「話では、「存在するだけで世界を壊すもの」ですからね…それは実感しましたから、よくわかります。」<断ち切る/ _6_静 「……んじゃ、私はお先に」ハットを被り直して席を立つ。「じゃ、おやすみなさい」気楽な感じで店の外へ/ _5_若葉 「あら。おやすみなさい〜」手を振って見送る/ _5_若葉 受け取ったカクテルの冷たさを確かめるようにグラスを持ち、 _5_若葉 「帰っちゃった。」と、しょんぼりと呟いて、ちびちびとカクテルを飲む。 _5_若葉 最後の一口をくっと飲み干すと、 _5_若葉 立ち上がってニットを羽織り、バッグを担ぎ、 _5_若葉 「もう誰も来ない時間ですよね。帰ります。おやすみなさい。」とマスターに挨拶して、店を出た/