_ルシア 軽やかにドアベルを鳴らしてバーのドアを開ける _ルシア 「Good Evening.お邪魔しますデスよ」マスターに挨拶して適当に席につく _6_ルシア 「取り敢えず、精のつくモノを……そうデスね、牛肉を3?ほどGarlicを効かせて焼いて下さいませ」疲れたような溜息とともに/ _6_ルシア 肉の焼ける匂いを嗅ぎながら、「ああ、Master、Wineを……銘柄はお任せします。あと、あれは要らないデスよ。え?今日は材料が無いんデスか。ちょっと安心デス」/ _6_ルシア 「あ、焼き加減はMediumでお願いします」先に出てきたワインを一口味わってから/ _6_ルシア 「……疲れてるように見えますか?ええ、実際、ちょっと激務なのデスよ」ハァ、と溜息一つ/ _6_ルシア 「……表の仕事デス。本来しなくていい仕事まで回されてくるんデスよ……災害って怖いデスね」もう一つ大きな溜息/ _6_ルシア 焼き上がった巨大な塊肉を前に、ようやく笑顔を見せると、端から食べ始める/ _6_ルシア 「……全部こっちに事務仕事放り投げるとか、正直、信じられないデス。ちゃんと仕事しろ」愚痴りながら、ステーキを食べていく/ _6_ルシア 「……勿論、協力しないなんてことは言いませんデスよ。ワタクシだって、早く復興もして欲しいし、原発もどうにかしてほしいデスからね……ただ、その分をこっちに丸投げするな、と」肉をモグモグしながら愚痴りまくり/ _6_ルシア 「……溜まった休暇と、放送されなかったAnimationを何とかしてくれれば、言う事は無いのデスけれどね……」もう一度溜息して、ワインをがぶ飲み/ _6_ルシア 「……お代わりをお願いします」ワイングラスをマスターに渡す/ _6_ルシア ワイン片手にステーキをつまむ、何だか良く分からない光景を展開中/ _6_ルシア 「……流石に、人来ませんデスかね……まあ、仕方ないと言えばそうなのデスが」ステーキをモグモグ/ _6_ルシア 「……まあ、一人ならそれで、楽しみ方はあるのデスから……」ナイフとフォークのスピードを落とし、店内に流れるジャズに耳を傾ける/ _6_ルシア 「……Master、Dessertにいつもの二つお願いしますデス」若干目がすわってきている/ _6_ルシア 3?の塊をたいらげ、バケツサイズのプリン二つを目の前に舌なめずり「では……いただきます」/ _6_ルシア いつもより若干ゆったりとしたペース。それでも、常人より早いスプーンの動きでプリンを削り取っていく/ _6_ルシア 「……閑かでのんびり出来ますねぇ……ああ、ここ最近のHigh Paceな仕事からようやく解放された気がしますデス」溜息/ _6_ルシア のんびりしたムードで高速でプリンを食べる、異様な光景を展開中/ _6_ルシア 「……そろそろ、お酒は止めてお茶にしますか……」ワイングラスを返して焙じ茶の入った茶碗を受け取る/ _6_ルシア お茶を御供に2個目のバケツプリンを食べ始める/ 有希 「こんばんは」ドアを開けするりと入ってくる 有希 慣れた感じでマスターと目を合わせ、店内を見る 有希 テーブルの上のものを怪訝な目で見つつ、席に着く・ 有希 / _6_ルシア 「Good Evening、Miss琴音」来客に挨拶/ _4_有希 「…すごい量ね。プリン?」 _4_有希 「甘いモノは別腹って聞くけれど、その量は驚きだわ」驚いたというより半ば呆れた反応/ _6_ルシア 「That's Light.Bucket-Puddingデス」そう言いつつ、既に3分の1は食べ終えている/ _4_有希 「同じ物ばかりだと飽きない?」 _4_有希 「少しずつ色々食べたほうが楽しいのではないの?」 _4_有希 出されたウィスキーのグラスを傾けつつ、素直に疑問をぶつけよう/ _6_ルシア 「まあ、いつもはもう少し色々と食べるのデスが……今日はちょっとEnergyが不足気味なのデス。だから、取り敢えず量を確保しようと言う算段なのデスよ」モグモグとプリンを減らしつつ/ _4_有希 「だったらお米とか、パンとか、炭水化物を摂るものじゃないの?」 _4_有希 「てっきりデザートなのかと思っていたけれど」ますます疑問が深まる、といった表情/ _6_ルシア 「今日はもうお肉をいただきましたデスよ?」マスターがぼそっと3?のステーキと呟いている「それで、今はDessertの2つ目なのデス」平然と/ _4_有希 「……燃費が悪いというか、ちゃんと栄養として吸収されているのか心配になるレベルね…」マスターと顔を見合わせる _4_有希 / _4_有希 「(そういえば彼も、「食い溜め」等と称して大量に食べていたかな…)」ふと思い出しながら、相変わらずの食いっぷりを眺める/ _6_ルシア 「まあ、少々偏った食事でありますが、問題ありません。自覚はしていますデスよ」笑顔で返す/ _4_有希 「…ぁあ、別に貴女の食習慣に兎や角言う筋合いは無いものね。」 _4_有希 「気に触ったのなら御免なさい」くるりと見ていた目を正面に戻し、またウィスキーを飲む/ _6_ルシア 「いえいえ、気にしてなどいませんデスよ」にっこりと笑顔で流しつつ、プリンを片付ける/ _4_有希 「私もたまには何か食べようかしら」呟き _4_有希 「…チョコレートケーキがあれば、貰えるかしら?」少し迷ってオーダー/ _6_ルシア 焙じ茶を飲んで一休み、ホッと息を吐く/ _4_有希 出されたケーキをちょいちょい食べつつ。「…唐突だけれど、最近魔獣と接触した?」 _4_有希 / _6_ルシア 「……そうデスねぇ……新年早々駆り出されましたが、それ以降は特に。とは言え、既にワタクシが対処した件も含めて、分かってるだけで5件、全て討伐完了とは聞いてますけどね」淡々と/ _4_有希 「騎士団本部の報告はざっと目を通しているんだけれどね、暫く実戦から遠ざかっているものだから」/ _6_ルシア 「ワタクシなどは、魔獣に直接打撃を与えることが出来ませんから、その分情報は常に入れるようにしているのデス」お茶を飲みながら/ _4_有希 「(出番が無いのは運命か、それとも…)」かすかに苦笑し右腕をさする _4_有希 「後方支援、と括ってしまうのは何だけど…。そういう者が居てこそ、直接戦える者が活きるのでしょうね」/ _6_ルシア 「表でも裏でも、闇の世界でも、ワタクシの仕事は兵站デス。ワタクシはそれに誇りを持っていますよ」今までで一番穏やかな笑顔で答える/ _4_有希 「…良い誇りね。貴女と共闘できる騎士は幸せだ」つられて笑みをこぼす _4_有希 「(…自分の出来ることを見極めた者だからこそ、この表情ね)」/ _6_ルシア 「とは言え、今のところ大した戦果は上がっていませんけれどね」少しだけ目を伏せて溜息/ _4_有希 「討伐は出来ている、まぁ、こうして話していられるのだから当然だけれど」 _4_有希 「貴女の中で何が戦果として不足しているのかしら?」/ _6_ルシア 「……完璧な結果はありません。選べる選択肢の中で最大のBetterを求めるしかありませんからね。ならば、そこには同行する騎士の無事な帰還が必然だとは思いませんか?」少し冗談めかしているが、あまり口は軽く開かない/ _4_有希 「………織部、か」近年の騎士の犠牲。殺戮の魔獣王以降から考えれば、辿りつくのは容易い _4_有希 「・・・・・・」次の言葉を探すも、見つからず、沈黙/ _6_ルシア 「……幸いなことに、それ以降は聖騎士かそれに匹敵する実力者と組ませていただきましたので、無事に仕事を済ませていますけれどね」自嘲する響きの声/ _4_有希 深呼吸の後、頭を振る。「西條、仲間を失った後悔は消えるものじゃないわ」 _4_有希 「不運だったという言葉で済ますには重過ぎる犠牲だ」 _4_有希 「だけど、仲間を失う戦いを経て尚、貴女はまた戦いに赴き、確かな戦果をあげている」 _4_有希 「少しは自分を許してやった方が良い。…少なくとも私は貴女のように出来る自信が無い」/ _6_ルシア 「……皮肉なことに、ワタクシには常に冷淡な自分がいるのデス。それこそ、他人の死ですらも、単なる情報として扱うような……デスから、気にしないことはありえず、さりとて引き摺ることも無い、と思っていたのデス」 _6_ルシア 「それでも、ワタクシは前に進まなくてはならない。全てを背負って。それが、生き残ったモノの役割デスから……」服の内側から何かを取り出す _6_ルシア ジャラリと鳴ったそれは、十数枚のドッグタグ……「そう、この数だけワタクシは自分のMistakeと向き合いながら生きていかなければならないのデス」苦笑する/ _4_有希 「…強いな。……とても強い。それで数十年しか生きていないのだものね、本当に感服するわ。」微笑んでいるのか、悲しんでいるのか、分からない表情 _4_有希 「私も刻んで前に進もうと思ったけれど、結局時間に助けられた所が大きかったわ」 _4_有希 「『忘れて』進んでいるんだ」 _4_有希 「…私には貴女は到底慰められないな」笑ってみせ、ウィスキーを飲み干す/ _6_ルシア 「……忘れるのも、覚え続けているのも、それぞれの選択デス。ワタクシは、自分を否定しないために覚え続けていることを選んだ、それだけデス」また柔らかな笑顔に戻る/ _4_有希 「それが貴女の信念なら、何も言うまいよ」 _4_有希 / _6_ルシア 「……勿論、ワタクシが請け負ったなら、手の届く全てをとまでは言いませんが、救える者は救います。それこそがワタクシの信念、ワタクシの存在意義、ワタクシの生きている証デスから」冗談めかして言う _6_ルシア 「さて、Last Orderの時間も過ぎてしまいました。ワタクシはお先に失礼いたします」席を立ち、真っ直ぐにドアへ向かう _6_ルシア 「それでは皆様、Good Night.良い夜を」台詞を残してドアの外へ/ _4_有希 目で挨拶を返し。一息つく。 _4_有希 「彼女を見習い、私に出来ることを見極めなければ、ね…」 _4_有希 「(…付け焼刃はどこまで行っても付け焼刃でしかない。…ならば)」 _4_有希 左手で強く右腕を掴み、目を閉じ。 _4_有希 開いた目は鋭さが増し。 _4_有希 「ご馳走様。また来るわ」 _4_有希 すっと立ち上がると、出入口まで進み、虚空へと消えた/