_0_アリア 「夜は少し冷えますね。お抹茶おねがいできますか?」 _0_アリア 「ええ、いつもバーにはあまり似合わないものでごめんなさい」クスクス/ _勇気 からんからん・・・ゆっくりとドアを開かれる _勇気 どうやらこういう場所には慣れていないのだろう おそるおそるパーカー姿の少年が入ってくる _勇気 「お、おじゃまします・・・」 _勇気 (うーレポートに夢中になってたらこんなに遅くなっちゃった おなかもすいたから無料で食べられるっていうBARらしいからきてみたけど なんか怖いよぉ) _勇気 アリアを見つけて _勇気 「あ、あなたは先日の・・・えっとアリアさんでしたよね?」とおそるおそる聞いて隣に腰掛ける/ _0_アリア 御茶碗を受け取ったところで聞いたことのある声に振り返る「そうですよ。内田勇気、君でしたよね? _0_アリア この間はありがとうございました」と、軽くお辞儀。/ _1_勇気 「そ、そんなこちらも、その・・・写真のときとかでなさけない姿をみせてすみませんでした」と申し訳なさそうに謝る _1_勇気 「そ、その・・・僕 こういう仕事になれてなくて・・・いつも迷惑をかけてしまうんです」裕樹のことを考えながらつぶやく/ _0_アリア 「あら、迷惑だって言われたんですか?」お茶すすりながらマッタリ/ _1_勇気 「・・・ごめんなさい それについて少しだけお話を聞いてもらってもいいですか・・・?」とおそるおそる問いかける _1_勇気 勇気はアリアに、ヘマタイトで自分が暴走し危うくとりかえしのつかないことをしでかしそうになったことと _1_勇気 その後 裕樹に 覚悟がないのなら依頼を受けるなと言われたことを話す _1_勇気 「・・・僕はもともとただの大学生なんです だから・・・この世界に入ったのもつい最近で こっちの事情にも疎くて 覚悟なんて・・・できてませんでした」 _1_勇気 うつむいて表情をみせずにつぶやく/ _0_アリア じっと聞いて「……そうですね…まず、」 _0_アリア 「…温かいものでも飲みません?」ニッコリ/ _1_勇気 そういわれて勇気のおなかがぐ〜っとなった _1_勇気 「かぁぁぁ/// そ、それじゃあの・・・このとろふわデミグラスオムライスとカフェオレをおねがいします あ、砂糖もください」と顔を赤くしてマスターに注文する/ _0_アリア 勇気の注文が並ぶのを待って、 _0_アリア (こちらのマスターは料理速いのよね…そういう能力持ってらっしゃるとは聞いたことあるけれど) _0_アリア 「……もう一度伺いますけど、迷惑だって言われたんですか?」/ _1_勇気 まずお砂糖を五杯いれて さらにもう二杯足したカフェオレを一口すすって _1_勇気 「迷惑だとは言われてません でも覚悟がないなら受けるなと言われて その・・・なぐられましたし裕樹さんも僕のことを騎士失格って思ったんじゃないかって・・・」 _1_勇気 暗い様子で話す/ _0_アリア 「うふふ、愛されてますね〜」ニコニコ _0_アリア 「その、裕樹さんのことが、大好きなんですね。 _0_アリア 「嫌われたくない、嫌われたらどうしよう!って、不安ですか?」/ _1_勇気 ・・・少し間がたって勇気はアリアの言った意味を理解した _1_勇気 ぼんっと顔を赤くして、あわてだす _1_勇気 「なななななあぁ、なにをいっちぇるんですか!?え、え、僕が裕樹さんを!?え、え、えぇぇぇー!!!」 _1_勇気 っと手を振り乱しながらしどろもどろ答える/ _0_アリア 「暴力は何も生みませんが、人間は愛するあまり手を出してしまうことがある… _0_アリア 「その裕樹さんは、勇気君にとても期待してるんじゃないかなって思いました。 _0_アリア 「でなければ、切り捨てるのがこの世界なのではないですか? _0_アリア 「私はお会いした事がないので、その方の性格もあるかもしれませんけれど。 _0_アリア 「それに応えたくて、がんばって、でも、失敗してしまったと思ってます?」/ _1_勇気 「・・・僕が未熟だったせいでとりかえしのつかないことになりかけました _1_勇気 「その時、僕はああしないと他の子供や人に被害が及ぶと思って周りの話も聞かずに突っ走って・・・ _1_勇気 「自分の中ではがんばったつもりなんですけど 覚悟がないって言われて・・・失敗したって思って落ち込んで・・・僕はどうしたいんでしょうか・・・」 _1_勇気 「裕樹さんにはいろいろとお世話になりましたから それに応えたいっというのもあったと思います」/ _0_アリア 言葉が落ち込むたびに砂糖がカップの中に入れられるのをチラリと見ながら _0_アリア 「私も退魔の依頼をそうこなしているわけではないですけれど、 _0_アリア 「3人で受けるのは、協力する必要があるからなんじゃないでしょうか。 _0_アリア 「誰かがフォローできる体制になっている。だから、結果的に良かったのならそれでいいじゃないかって思います。 _0_アリア 「そして、勇気君はがんばった。 _0_アリア 「できる限りの事をした。 _0_アリア 「それが成功か失敗かなんて、誰が判断できるものではないですよ。 _0_アリア 「勇気君は、ここに生きているんです。生きている限りは成功も失敗もなく、全ては経験でしかありません。 _0_アリア 「過去は未来を頑張る事で変えられるんですよ」ニッコリ/ _1_勇気 勇気はアリアの言葉をゆっくりと聞いた だんだんとそれが体にしみこんでいくと _1_勇気 ぽろりと涙を流し始めた _1_勇気 「あ、あれ・・・なんで泣いて・・・僕・・・僕・・・」 _1_勇気 勇気はうれしかった ただそれだけだった _1_勇気 精霊ではない 自分とは全く関わり合いのなかった他人からの自分を思いやる真摯で誠実な言葉 それをきいたことで今までたまっていたものがすこしずつ出てきたのだ _1_勇気 「あ、ありが、とう ごじゃいます その泣いてごめんなさい なんかいろいろと出てきちゃって・・・〜〜!!」 _1_勇気 うつむいてあふれだす涙を何度も何度もぬぐい 泣き顔をアリアに見せないようにがんばる勇気/ _0_アリア 微笑みながらそれを眺めて視線をマスターへ「マスター、炭酸水いただけます?はい、無糖で」 _0_アリア ストロー差して飲みながら、あえて視線を勇気からはずす/ _1_勇気 ひとしきり泣くと 少しすっきりした顔でアリアのほうをむく 少し目が赤い _1_勇気 「お話を聞いてくれて本当にありがとうございます これを話したのはあなたが最初じゃないんですが すごくすっきりしました _1_勇気 「そういえばアリアさん この前 写真みてひるんでた僕になにかしてくれましたよね?」と不思議そうな顔をしてきく/ _0_アリア 「いえ、何も?」ニコニコ _0_アリア けふっとか、たまに炭酸にやられている/ _1_勇気 「あの僕の友達に似たような感じのやつが出来る子がいるんです アリアさんは、その、精霊かなにかとお友達なんですか?それとも・・・アリアさん自身が・・・」 _1_勇気 後者の方があたってるかもと思いつつ聞く/ _0_アリア 「精霊とはまた違いますね。私の生まれは地球ではないので」けふっ _0_アリア 勇気が元気そうになったので炭酸を楽しんでる/ _0_アリア (地球の炭酸水強い…気持ちイイかも)/ _1_勇気 すっかり冷めたオムライスをもしゃもしゃと口に運んでいた勇気はその手をぴたっと止めた _1_勇気 「え、えーっと地球の生まれじゃない・・・? ???」(冗談をいっているようにはみえないし・・・?)/ _0_アリア 「はい。私は地球から…太陽系軸だとどれくらいかな、ちょっと遠いティカという星から来ています」/ _1_勇気 かなりびっくりしたが まぁ精霊がいるくらいだし宇宙にもそういうのがいてもいいよねと納得する _1_勇気 「なるほど じゃぁアリアさんはなんで遠いこの地球にきたんですか?」/ _0_アリア ちょっと笑って「それはまた今度お話ししましょうか。そろそろ子どもは寝る時間ですよ?」と、からかう/ _1_勇気 時計を見て閉店時間に気づいた勇気はまずい!と思って残ったオムライスとカフェオレをかきこみむせた _1_勇気 「おうふげふごほ!!(どんどんと胸をたたく) ぼ、ぼくはもう21です! わわやばいもう帰らないと!」 _1_勇気 急いで荷物を手にとって入り口に向かいつつアリアのほうを振り返る _1_勇気 「アリアさん 今日は本当にありがとうございました あなたのおかげでかなり自分の荷が軽くなった気がします _1_勇気 「僕は器用じゃないから、その・・・、また今日みたいに落ち込んですごくうじうじすると思います _1_勇気 「だから・・・だからまた会えたら またお話を聞いてもらってもいいですか?」と少し恥ずかしそうに問いかける/ _0_アリア 「もちろんですよ」ふわりと笑いかける。勇気にはクリアリングの能力が感じ取れたかも。/ _1_勇気 (また・・・この感じ アリアさん・・・不思議な人だな) _1_勇気 「それじゃ失礼します また会えますように それでは」 _1_勇気 そういうと勇気はからんからんとドアを開けてバーを出て行くのであった/ _0_アリア 「それでは、私もお暇します。マスター、遅くまでごめんなさい。ごちそうさまでした」退店します/