有希 心地良いスロージャズが流れる店内に『異物』は現れた 有希 音もなく 有希 以前からその場にあったように、 有希 だが、確実に彼女は此処において『異物』であった 有希 「んん〜、今日はまだおもちゃがないんだねぇ」 有希 カウンターに寄りかかりながら、笑う/ かずみ 同じく、店内には以前からその場にあったものがある かずみ ただし、それは『異物』などではなく、どこにでもありそうなものだった かずみ 「……」 かずみ 二番の席のテーブルに置かれたチェス盤に、綺麗に駒が並べられていた/ _1_有希 「ぁあ」「何だ、あるじゃないか」 _1_有希 「お子様用の下らないおもちゃがさ」 _1_有希 つぅ、と氷の入ったグラスから水滴が落ちると _1_有希 瞬間、黒い蛇となり。 _1_有希 気味の悪い動きでチェスボードへ這ってゆく/ _2_かずみ 「……」 _2_かずみ 黒い蛇を泳がせている/ _1_有希 「こらこら」 _1_有希 「誰かわかんないけど、勝手にさわっちゃ、メだぞ☆」 _1_有希 笑顔で幼児をあやすように言いながら、チェスボードまで達した蛇を指でグチャリと潰す/ _2_かずみ 「……」 _2_かずみ 蛇による汚染物をサイコキネンシスにより綺麗にはらいのける _2_かずみ 「……随分と悪趣味なの」/」 _2_かずみ キングが喋り出す/ _1_有希 「あーあ、ひどいなぁ」 _1_有希 ボードを避けるように飛び散った蛇の血を指で掬い取り、口に運びつつ _1_有希 「やぁ。かずみちゃん、逢いたかったよ。」 _1_有希 「今日もちっちゃくて可愛いね」/ _2_かずみ 「……そう」 _2_かずみ ちなみに、今のかずみは駒形態/ _1_有希 「可愛さのあまり、お姉さん食べたくなっちゃう」 _1_有希 「ダメ?」駒に指を伸ばしながらニコニコと微笑み、尋ねる/ _2_かずみ 「……」 _2_かずみ 返事はありません/ __真昼 (からんからーん)「こんばんわー。今日凄い雨でしたねー」手をひらひらさせながら入店。上は白のシャツ、下は黒のスーツ。ネクタイはしていない/ _1_有希 ふっ、と席から消えると真昼の隣に _1_有希 「ね、ね、寒くなかった?」「風邪引いちゃうとダメだから、コレ、使って?」 _1_有希 上目遣いで黒いハンドタオルを差し出す _1_有希 / _1_有希 「琴音」 _1_有希 ↑訂正 _1_有希 『琴音有希』としてはありえない媚びた笑みで。/ _T1_真昼 「おお、ありがとうございます」くすくすと笑いながらハンドタオルではなく、その腕の方を優しく掴む(右と左、どっちでしょうか?) _T1_真昼 「そういえば、結構イメチェンされてますね。心境のご変化でも?」>有希/ _1_有希 「きゃっ」思わず腕を掴まれどきりとした、というリアクションを見せ _1_有希 「」 _1_有希 「まひるん、知ってるんだろ?」「まぁ、お酒でものみながら話そうじゃないか」 _1_有希 急に表情をにやりとした笑みに変えてカウンターへ向かう/ _T1_真昼 クスッと笑い、「ま、その前に…」 _T1_真昼 黒いタオルを自ら受け取り、顔につけましょう/ _1_有希 黒いタオルからは血生臭い腐臭が漂う _1_有希 「さ、まひるん。顔も拭いたところですっきりしたでしょ?」 _1_有希 「早く隣においでよ」/ _0_真昼 にこやかに「ええ、ありがとうございました」>有希 _0_真昼 タオルを折りたたみ、有希に返す形でチェス盤の傍へ置いて3番席へ _3_真昼 顔に着いた腐臭は能力4で綺麗に消臭しつつ「マスター、赤ワインお願いします」と/ _2_かずみ 駒形態のかずみは、椅子移動する _2_かずみ そして、その姿は少女のものとなり、椅子の上にちょこんと女の子座りする感じで変形した/ _3_真昼 「おや、可愛い娘だね。はじめまして^^」>かずみ/ _2_かずみ 「……」ちらっ _2_かずみ 「……はじめましてなの」 _2_かずみ かずみは、先程注文したカルピスを受け取ると、ストローをさして一気に飲み干した/ _3_真昼 「那托の識嗣真昼だ。よろしく」血の様な赤ワインを半分ほど飲みながら>かずみ/ _1_有希 「まひるん、隣に来てくれないなんて、つれないなぁ」子供のように拗ねた表情で _3_真昼 有希を目線で見て、「そういえば、彼女とはもう挨拶を?」>二人/ _1_有希 / _3_真昼 「ああ失礼。チェス盤があったのでてっきりそれを挟んで遊ぶつもりだったのかと」苦笑>有希/ _2_かずみ 「……わたしは死の騎士、魔王かずみなの」>真昼/ _1_有希 「かずみちゃんで遊ぶ、なんて」「まひるんも悪(ワル)よのぉ〜」アハハと笑いながら、かずみちゃんのほっぺをちょんちょんw/ _3_真昼 「ふむ…そうすると、これ(チェス盤)は君の、もしくは君の一部と言った所かい?」有希の発言を踏まえて>かずみ/ _2_かずみ 「……そんなところなの」 _2_かずみ かずみは、自分の分で空いたキングをチェス盤に置く _2_かずみ 「……だけど、遊ぶと言うなら使ってもいいの」/ _2_かずみ かずみは無表情ではあるが、二人のチェスを見たがっているご様子/ _3_真昼 「ワルというにはまだまだ稚拙ですよ^^」くすくす笑いつつ「本当の悪は、善意を着飾って忍び寄る。そうして最高のタイミングでわき腹を突き刺して悦に浸る物です」>有希/ _3_真昼 「ん、君は遊ばないの?」>かずみ/ _1_有希 「あれ、私に触らせてくれるの?」「さっきは異能を使ってまで嫌がっていたのにー?」くすくす/ _1_有希 「おいおい、まひるんそれは違うよ」「悪、即ち」 _1_有希 「私のことだよ」ニコニコ笑いながら/ _2_かずみ 「……遊ぶ?」かずみは首を傾げます _2_かずみ 「……別に触れさせるのは構わないの」>有希/ _3_真昼 「そう。『遊ぶ』。勝利や目標達成のために思考や身体を駆使し、結果を出せば達成感の喜びを。敗北には痛みを、しかし過程に得るものを得た場合はそこに満足を、それぞれ得る事の出来るものだ」>かずみ/ _1_有希 「あ、そうなんだ〜、嬉しいなぁ♪」有希の方を見れば、笑顔で口をおさえる手が一瞬無数の蛇の塊になったのがわかっただろう/ _静 「こんばんわ、お久しぶり〜」暢気な口調でドアを開けて入ってくる 格好はいつも通り、ダークグレーのスーツ/ _3_真昼 「こんばんわ^^」>おしずさん/ _6_静 「マスター、ブラッディ・ブルとペスカトーレ、タバスコも一瓶お願いします」注文して少し離れたところへ/ _2_かずみ 「……そう」 _2_かずみ 「……対局を始めていいの」 _2_かずみ かずみは、表情を全く変えないが、騎士同士の対局に瞳だけは輝いているように見える/ _1_有希 「(ぁあ〜、遊び道具がいっぱいで困っちゃうなぁ)」「(まぁ、今日はまひるん『を』遊ぼうかな〜?)」 _1_有希 静の方へ、ニッコリ笑みを向け、手をふりふり/ _1_有希 「じゃ、かずみちゃんは特等席、ね?」 _1_有希 抱っこして膝の上に乗せようとする(んで2卓へ移動しよう)/ _6_静 「……」めんどくさそうに小瓶から錠剤を掌に何錠も取り出し、口に放り込んでボリボリ。片手でこめかみを揉むようにして/ _2_かずみ 有希にだっこされた/ _3_真昼 「ありがとう」>かずみ 「じゃあ、始める前に何か言う事は?」>有希/ _2_有希 「え?なにそれ?」<前に言うこと 「流石に負けても脱いだりしないよ〜、まひるん?」くすくす誂う/ _6_静 パスタに半分、グラスに半分のタバスコをぶち込んで、普通に食べる。見てる方がいやになりそうなくらいの辛さで、近くにいたら眼にきそう/ _3_真昼 「そういうお店じゃないですからね、ここ」くすくす嗤いながら>有希/ _2_有希 「んー?何?宣戦布告でもあげればいいのかな」<言うこと 「勝ったら泣いちゃうぞ♪」「とかでいい?」クスクス笑い/ _2_有希 子供が人形を大事にするようにかずみちゃんをナデナデしつつ/ _6_静 パスタとカクテルを片付けつつ、たまにこめかみを指で揉む/ _3_真昼 「じゃあ、僕が勝ったら“前の琴音有希”を戴きましょうか」くすり/ _2_有希 目をすっ、と細め。空気が凍る。「いいねぇ、好きだよ、その神をも恐れぬ何とやら、ってカンジ」 _2_有希 「…いいよ。」「善処してあげるよ」くすくす笑い、また元の雰囲気に戻る/ _3_真昼 「んじゃまあ、雰囲気も盛り上がってきた所で…始めますか」ニタリ、と今までとは違う、獲物を狙う狩人の目線となる/ _6_静 「……元気だねぇ」生暖かい目で見物中/ _2_有希 「いやん、まひるん、そんなに熱い視線送られちゃうとドキドキしちゃうよ」 _2_有希 道化た台詞とは裏腹に、彼女の手は的確に駒を動かす _2_有希 その戦略は、今の彼女を体現するように _2_有希 媚を売り、弱みを見せたかと思えば _2_有希 蛇のような狡猾さで、したたかに、 _2_有希 汚く、心を抉るように _2_有希 「邪道」であった _2_有希 () _2_有希 (ってな感じで演出上+3でやりまー) _2_有希 2d6+3 dice2< _2_yu-: 11(2D6: 5 6)+3 = 14 _2_有希 / _2_かずみ 「……」 _3_真昼 「ご安心を。どのような結果でも其方を不満足にはさせません故」 _3_真昼 くすくすと笑いつつ、人である彼の脳はめまぐるしく回転を始める _3_真昼 / _2_かずみ (……蛇が獲物を狙うような、邪道ではあるけど悪くない手なの)/ _3_真昼 この盤上で必要な事は、ただ狡猾であること。 _3_真昼 邪知の神とはいえ、思考をする以上必ず手には「クセ」がある _3_真昼 好む手、好まない手を層別していき、相手のもっとも嫌がる手を探し、そこをピンポイントで貫く。 _3_真昼 相手が蛇ならば、己はそれを狩る狩人とならん。 _3_真昼 そして及ばず負けたとしても、それはただの一敗。 _3_真昼 最終的な一勝さえもぎ取れば、その過程で何度負けても構わない。 _3_真昼 そう考えていたためか、その手には気負いは決してなかった。 _3_真昼 2+2d6 dice2< _3_mahiru: 2+3(2D6: 1 2) = 5 _2_かずみ 「……」 _2_かずみ (……蛇に対抗した狩人のように、相手の指し手に合わせてよく陣形を固めてはいるけど、) _2_かずみ (……少し詰めがあまかったの)/ _2_有希 「はい。チェックメイト〜♪」 _2_有希 「残念だったね、まひるん」 _2_有希 「でも、私の癖に合わせてよく打ててたよ?」 _2_有希 「ホントホント、慰めじゃなくてさ☆」 _2_有希 「だから」「虫けらみたいに頑張った」 _2_有希 「その、頑張りを認めて、サービスしてあげるよ」 _2_有希 一瞬右腕で顔を覆い、手を離すと、以前の有希の顔へ戻る _2_有希 が、その表情は苦痛に歪み、目からは黒い涙があふれていた _2_有希 「はい、おしまい」再び手で顔を覆うと元にもどり、薄気味悪い笑みを浮かべている _2_有希 「ま、頑張りなよ」/ _3_真昼 「……成程ね。そういう“手”で来るか。全く嫌らしい」くくく、と哂う _3_真昼 「彼女は貴方を拒否している、そう見てよろしいかな?」>有希/ _6_静 (……ふむ、まあ観えてる、か……)痛む頭に錠剤を噛み砕いて対処しつつ、予測した結果を確認する/ _2_有希 「君だって、自分の嫌いな部分、好きな部分はあるでしょ?」 _2_有希 「それと一緒さ」「私は『私』を否定し、また肯定しているのさ」嘘か真か分からない口調で、そう語る/ _2_かずみ かずみは、真昼の肩につんつんと軽くつつく _2_かずみ 「……あなたのここの手は、詰めがあまかったの」 _2_かずみ 「……手薄な、この部分にクインを指して……」しばらく、かずみの説明が続く _2_かずみ 「……こういう流れにもっていけば、もう少し有利に指す事が出来たの」/ _3_真昼 「そういうカオスも嫌いではないですが…」指を上に向け、下へ一気に線を引くように降ろす _3_真昼 「人格がまるで違うなら、一定の線引きはした方が好みですね。名前とかは特に。」>有希 _3_真昼 と、そこで色々とかずみちゃんの指摘を受け、 _3_真昼 「……成程ね、ここの手を封じていれば、か。…ありがとう。とても参考になった。」穏やかな笑みを浮かべる>かずみ/ _2_かずみ 「……」こくり _2_かずみ / _2_有希 「あら、残念」「ブラック☆有希ちゃん、とでも名乗っておけば好きになってもらえたかな?」>まひるん/ _3_真昼 「…では、“くろゆき”ちゃんなんてどうでしょう?イメージとしては有害物質含んだ灰です」>有希/ _6_静 「……」口の中でコリコリと錠剤を噛み砕きながら、奥の席での牽制を横目で観察。口の中の痛みは全く感じてない/ _2_有希 「何でもいいよ、まひるんが萌える名前にしなよ」くすくす笑い/ _3_真昼 「じゃあ、君に“黒雪”の名を贈ろう。死と混沌と、病理と汚濁と、それを愛でる狂気のココロを込めて」>有希/ _2_有希 「どーも、まひるん♪」 _2_有希 「じゃ、また今度もイチャイチャしようね?」>真昼 かずみちゃんをだっこして席に戻し、静の隣へ/ _3_真昼 「末永く楽しみましょう。僕も君も、精々互いを飽きさせない様に」くくく、と哂いつつ/ _3_真昼 「まあ、敗退はしたが中々楽しめたよ。チェス貸してくれてありがとう^^」>かずみ/ _2_かずみ 「……」 _2_かずみ 二人のやりとりを見ていたかずみだったが、真昼に目線を向ける _2_かずみ 「……わたしも面白いものが見れたの」/ _7_有希 真昼の言葉へ後ろ手を振り。カウンターへ座り直し。「こんばんは〜、静お姉様♪」「見ていらしたようですけど、如何でした?」/ _3_真昼 「光栄ですお姫様^^」うやうやしく一礼「きっと他の騎士が打っても、また違った意味の面白さが出てくると思うよ」>かずみ/ _2_かずみ 「……そう」 _2_かずみ かずみは、チェス盤に視線を戻した/ _6_静 「まあ、それなりに面白い見せ物だったわ」笑顔で答える>有希/ _7_有希 「こめかみ辺をおさえてましたけど、大丈夫ですか?」「能力の使い過ぎで、目が見えなくなったりしたら大変ですものね?」ニコニコと/ _6_静 「……潰れたらそれまで、そういうもんでしょ。より使い勝手が上がった分、いつ終わっても仕方ないものね」カクテルという名のタバスコを飲みながら/ _3_真昼 「さて、そろそろころ合いかな。今日は久しぶりに楽しかったよ」そう言って席を立つ _3_真昼 「皆さんお休みなさい。……」一瞬思案し「良い夜を」 _3_真昼 お店を出ます/ _7_有希 「ポンコツとはわかっていても、少しでも長く動いて欲しい、と思うのが人情かと思いましたが」くすくす ハラペーニョを取り出し、ぐびぐびと/ _6_静 「……さて、慣らし運転も終わったし、私も帰りますかね……」有希の仕草を見ながら「壊れてると分かってちょっかいかけても面白いこと無いわよ」と一言 _6_静 「じゃ、マスターおやすみなさい」気楽な足取りで店の外へ/ _2_かずみ かずみは立ちあがる _2_かずみ その瞬間、チェス盤に置かれている駒が一斉にかずみの周囲へと漂い始めた _2_かずみ 「……」 _2_かずみ かずみは、そのままBARを後にする/ _7_有希 「おもちゃって、壊れてるのが楽しいんですよ、お姉様」静を目で見送り、つぶやく _7_有希 「奇怪な音を鳴らすオルゴール、首のとれた人形、腹わたのでたぬいぐるみ・・・」 _7_有希 「どれもとっても、愛らしいじゃないですか?」 _7_有希 「ただの塵になる迄、遊ばせてくださいね♪」 _7_有希 言い残し、ふっ、とその場から姿を消す/