熊五郎 ダンボール箱を抱えたオヤジがガランガランと入ってくる。 熊五郎 「おやっさん、今日はちっと形悪いやつだが、味は保証するぜー」 熊五郎 と、ダンボールばこを渡し適当に座る。 _6_熊五郎 「こないだの日本酒頼むわ!」と、もう常連顏/ 有希 空気が淀み、淀みが凝縮する。 有希 いつの間にか、当たり前のように、席に座り。 有希 「さて、今日はどーなることやら♪」/ _6_熊五郎 「……こないだ見かけたな…」ボソリと。出現時になんとなく気づき、有希を若干警戒/ _0_有希 赤ワイン片手に、にやにやしながら近づき、そばに座る _0_有希 「こんばんは、おじ様?」 _0_有希 「御機嫌如何ですか?」/ _6_熊五郎 「……旨い酒を飲みに来たとこなんだが…」コップを持つ手が震えそうになるのをこらえて _6_熊五郎 「嬢ちゃん、前にも見かけたよ。手を引きちぎるなんて芸当、よくできるもんだな」若干の苦笑を混じらせつつ/ _5_有希 「・・・美味い酒には綺麗な華が無いと物足りないかと思いまして。」くすり、と _5_有希 「それはおじさんも似たようなもんじゃないのかぃ〜?」声色を変え、くすくす嗤う<よくできるもんだな/ _6_熊五郎 「…綺麗な華、か」ぐびりと呑んで「何やら棘か毒かもってそうな感じだな」ちら、と見やって _6_熊五郎 「俺にぁそんな芸当できねえよ」またぐびりと飲み干す/ _5_有希 「観る分には刺さりませんよ?」「・・・夢中になっちゃうと困るけどな」蠱惑的な微笑。 _5_有希 「おじさんの経歴はしらないけどー」 _5_有希 「<悪魔>だろ?」 _5_有希 「自分の手は千切れなくても、人の手くらい千切ったこと、あるんだろ?」くすくす/ _6_熊五郎 「ぐっ…」あからさまに顔をしかめる。 _6_熊五郎 それを隠すように、酒をあおって、おかわりを注文/ __九園 ギィィと音を立てて扉が開く、そこには白く濁った目を持つ和服姿の男が立っている __九園 ゆっくりと店内に入り先客に濁った目をギョロリと一瞬目を向けた後にゆっくりと席につく/ _6_熊五郎 入って来た客に一瞬助け舟を出そうかと振り向いたものの、それは望めないと悟って、小さく嘆息する。/ _5_有希 「聞きたいなぁ〜」「ね、ね、おじさん、聞かせて聞かせて☆」/ _5_有希 「(あら、面白そうな子が来たぁー)」/ _6_熊五郎 「……あるよ。ああ、あるさ。思い出したくもねえ記憶が」こういう時嘘がつけない性格は損だ/ _5_有希 「へぇ、殺しはお嫌いなの?」 _5_有希 「異形、のくせに?」にっこりと笑顔を向けて、ワインをひとくち/ _6_熊五郎 ドキリとして「好きな奴がいるかい!」と思わず大きな声を出す/ _9_九園 二人の方を一瞥し「マスター、スピリタスと焼き鳥、鳥皮とつくねはちょっと多めでお願いします」 _9_九園 スピリと焼き鳥を受け取ると、交互に飲み食いしながら舌鼓を打つ/ _5_有希 「はーい」「ココにいるよ☆」手を挙げて _5_有希 「好きでもなしにこの世界に身を投じてるんだ?」 _5_有希 「おじ様、どんな奇妙な因果なの?それは」/ _6_熊五郎 「嬢ちゃん…言いたいことはハッキリ言ってくんねえかな…」いつのまにか一升瓶は空だ/ _5_有希 「言いたい、というか知りたいだけなんだよ?私は」 _5_有希 「闇の世界」 _5_有希 「流石に少しは聞いて、騎士団に入ったんだろ?」 _5_有希 「殺しが嫌い」「・・・なら、なんで此処にいるの〜?」 _5_有希 「正義のため?」「私怨?」「気まぐれ?」 _5_有希 「嫌々やってるくらいなら」 _5_有希 「お仕事愉しくなるように、教えてあげるよ?って言ってるんだよ」/ _6_熊五郎 沈黙を返しておかわりの一升瓶を頼んで直に飲み、半分ほどあけたところで有希に向き直る。 _6_熊五郎 「……なんでここにいるの、か…」「なんでだろうな」 _6_熊五郎 「いや、わかってんだ。認めたくねえってのもな」 _6_熊五郎 「殺しは俺にとっちゃ楽しいもんじゃねえ…狩だ」 _6_熊五郎 「自分の血肉とするための、な」 _6_熊五郎 そう言って、残った半分を飲み干す/ _5_有希 なるほどー、とわざとらしく手を打ち、 _5_有希 「で、葛藤してるわけだ。」「人間の癖に、そうしないと生きられない自分に」/ _6_熊五郎 「……そうなるわな」空のコップを持ったままm/ _5_有希 「可哀想に」トーンを落とし、 _5_有希 「おじ様は何か悪いことをしたの?」 _5_有希 「それは天罰?」 _5_有希 「・・・耐えなくてもいいじゃないか」 _5_有希 「人であることがそんなに大事なのかぃ?」 _5_有希 「人外の自分を認めてあげて、楽になろうよ」甘く、深く、そしてどこか暗い声で/ _9_九園 二人の話(主に有希の)で断片的に聞こえた『殺し』などの言葉に反応し、自分の過去を想起しつつスピリを飲む/ _6_熊五郎 「…俺ぁ不器用だからな。前の事ぁよく覚えてねえが…この世界が好きになっちまったんだ」 _6_熊五郎 「認める、か…共存できるとも思わねえが…」そしておかわりを頼む/ _5_有希 「共存なんてしようと思うから、悩んで苦しむんだよ」 _5_有希 「”人になる”ことを止めればいい」 _5_有希 / _6_熊五郎 「そう簡単に割り切れればいいんだけどな…」それ以上は返さず、一升瓶を直飲み/ _5_有希 「諦めが悪いなぁ」ふぅ、と息をつき _5_有希 「異形の癖に、人を気取るなよ?」 _5_有希 「まだ、人との間で揺れてるとでも思っているのかぃ?」 _5_有希 「残念でしたー」 _5_有希 「おじさんはもうこっち側の化け物」 _5_有希 「だよ?」/ _6_熊五郎 「俺ぁ、まだ!……っ!」 _6_熊五郎 有希の言葉に激昂するものの、それ以上言えずにつかんだコップを握り壊してしまう/ _9_九園 焼き鳥を食べつくし、スピリを御代わりした所でスピリを持って立ち上がり _9_九園 二人の方へ移動しながら「いやぁ・・・お二人さん、面白そうなお話をしていますね、是非ともお聞かせ頂いても良いですか?」 _6_熊五郎 「…ああ、すまねえ…」壊したコップを片付けて、隣の九園に「悪りいな兄ちゃん、破片行ってねえか?」/ _5_有希 「もっちろん〜」「キミとも話したかったとこなんだよ〜」/ _7_九園 秘かに破片を結界で処理し「いえ、大丈夫ですよ」と熊に微笑みかける _7_九園 有希の方を向いて「えぇ私も少々気になっていた所です」白く濁った目gaギョロリ動く/ _6_熊五郎 「んな、面白い話してたわけじゃねえんだけどな…」ボソリと呟いて日本酒をあおる/ _5_有希 「まぁ、ゆっくりでもいーんだよ?」「悪い話だけど、嫌な話じゃないと思うよー♪」>くま _5_有希 「おぉー、奇遇だね」「なんか親近感、っていうのかなー、そんな気がしてたのさ」>きゅうえん/ _6_熊五郎 「悪い話ってのは、認めるんだな…」代わりのコップを貰って手酌/ _6_熊五郎 手に傷がついていることにようやく気づき、持ってた手拭いでゴシゴシ/ _6_熊五郎 (自分の血を見ても平気なんだな…)/ _7_九園 スピリを飲みながら「悪い話ですか…まぁ良い悪いは私にはあまり関係の無い事なので」「親近感…ですか確かに貴女もだいぶ長生きしてそうですね」/ _5_有希 すっ、と目を細めると「悪なんて、人様の固定観念だからねぇ」「私は悪い事が大好きなの☆」 _5_有希 「やっぱ、キミもそーなのかー」 _5_有希 「その目は、時を長く見てる目だからねぇ」「わかるよ」にやり/ _7_九園 「いえいえ、私はまだまだ子供のようなものでしょう、貴女と比べると」そして熊の方を向いて「あ、スピリタス飲んでみません?良いお酒ですよ?」/ _6_熊五郎 「ん?外国の酒はビールくらいしか呑んだことねえんだが…」/ _5_有希 「(ふーむ。流石にこういう子は干枯らびて喰えないかなぁ)」 _5_有希 「軽くて飲みやすいお酒だよー」いつのまにかスピリタスの瓶をもってゴクゴク、と/ _6_熊五郎 「じゃあ、呑んでみっか。酒を勧められるのもあんまねえしなあ」と、注文「おやっさん、同じ瓶頼むわ」/ _6_熊五郎 渡された瓶を口にして「うむ…ほう。確かにうまいっちゃうまいが…好みじゃねえなあ」/ _5_有希 いつのまにか目の前にバケツを出して「うえー」 _5_有希 「こんなほとんど毒物みたいなのよく飲めるねー」 _5_有希 「ザル、とかそういうの通り越して、味覚おかしいよね」さっきまでぐびぐび飲んでたくせに。/ _7_九園 有希を見ながら(やっぱ神様って変わり者が多いな…)「大丈夫ですか?殆どアルコールみたいな物ですからね」 _7_九園 そして熊の方を見て(こっちはこっちで不思議ですね)「熊さんは平気ですか?」/ _6_熊五郎 ギョッとして「お、おい、嬢ちゃん、大丈夫か?」 _6_熊五郎 「ん?ああ。酒に酔った事ねえからな」 _6_熊五郎 「でもこれは割と酒臭いな」アルコール臭がキツイと言ってる/ _5_有希 「酔えないなんて、可哀想だなぁ」 _5_有希 「酒が一番手に入りやすいのにー」「何でトリップするんだぃ?」/ _7_九園 「私はこの香りも好きですよ、私の血肉はアルコールでできていると言っても過言ではないです」なぜか若干自慢げ/ _6_熊五郎 「すとりっぷ?いやいや嬢ちゃん、やめときな」と、若干顔を背けて手を振る。 _6_熊五郎 「さけでできてんのか…大したもんだな」素直に感嘆/ _5_有希 「トリップだよ、どーやってぶっ飛んだ気分になるんだ?ってことさ」 _5_有希 「というか、おじさん」「わざと間違えた?えっちだなぁ〜」くすくす、笑いながらブラウスの第一ボタンを外す/ _6_熊五郎 「んなことになったら……って、おいおいやめとけって!」慌てて顔を背けて九園を見て _6_熊五郎 「からかってるだけだよな…?」と確認するようにヒソヒソ/ _7_九園 にこにこしながら「いやぁ〜どうでしょう、最近の若者は大胆ですからね」/ _5_有希 「最近の若者じゃなくて残念でしたー」 _5_有希 「なるほどー、女体に酔う口なのか、おじさんは」 _5_有希 「見たかったらどうぞー?」「何なら好きなのに着替えてもいいよー?」だんだん声に艶っぽさが増す/ _6_熊五郎 「やめろって、頼むっけ!」顔真っ赤 _6_熊五郎 「血と女に弱いなんて、口が避けても言えねえなこりゃ…」言ってる/ _7_九園 二人を見ながら(やっぱり面白い方々だな)「熊さん心の声が漏れてますよ」はははと笑う/ _5_有希 くす、と笑い「マニアックなリクエストだなぁ」 _5_有希 「りょーかい☆」 _5_有希 いつのまにか、両手に刀。 _5_有希 笑いながら、自らの肌を服ごと切り開いていく _5_有希 「・・・・・・まぁ、嫌いじゃないぜ」 _5_有希 「いい趣味してるよ」 _5_有希 全身を薔薇色に染め。なおも嗤う/ _6_熊五郎 「な!?」九園に指摘されて動揺するも、背けていた側からの血の臭いに耐えきれず、振り向く。 _6_熊五郎 真っ赤な鮮血が自らの身体にも降りかかるのを茫然と眺め、 _6_熊五郎 自分のものではないような鼓動がひとつ、ドクン、と響き渡った/ _7_九園 瞬時に結界を創り出し、四肢を空間に固定し、顔を結界で覆い嗅覚と視覚を奪う(視覚は血だけを見えないように) _7_九園 「いや〜有希さん凄い幻覚ですね、熊さんも騙されかけちゃいましたね」と微笑む/ _6_熊五郎 「……っ!」忘れていた呼吸を再開してしばしむせる/ _5_有希 「おぃおぃ」「ここまでおめかししたのに、そりゃないぜ」 _5_有希 「お前はコイツの保護者か何かか?」文字通り血化粧のまま、おぞましい気を出しつつ>九園/ _7_九園 血塗れの有希を見ながら「いえいえ、私はただここでお酒を飲みたい…ただそれだけですよ」と言い微笑む _7_九園 そして熊の四肢の結界はゆっくりと消滅する(/ _5_有希 「・・・・・・」 _5_有希 「いいだろう」 _5_有希 「キミの愉しみまで奪うつもりはないからねぇ〜♪」 _5_有希 急に緩んだ雰囲気を出し、服も血も、何事もなかったかのように元に戻っている/ _6_熊五郎 拘束されていたことに気づくこともなく、ハッと我に返って垂れてくる鼻血を拭う。 _6_熊五郎 「何か未だ眼福っぽいもの見たような…」だから声に出てるって。 _6_熊五郎 未だ→今 _6_熊五郎 「まったく、飲みなれない酒は飲むもんじゃねえなあ」と、ちょっと照れたように日本酒をあおる。顔は相変わらず赤い/ _5_有希 「おじ様?」 _5_有希 「思い出すだけなら罪じゃないそうですよ?」 _5_有希 「私的には、妄想して、散々好き勝手してもらえば嬉しいけどね☆」 _5_有希 「・・・寸止めされたから火照ってきちゃったよ」 _5_有希 「お外で遊んでくるねー」 _5_有希 「バイバイ」 _5_有希 その場から消える/ _6_熊五郎 とっさに顔を背けて(=九園に向かって)ぶふぅと盛大に噴き出す/ _7_九園 居なくなった有希に向かい「有難う御座います」と言い深く頭を下げ、こっそり熊の顔の結界を解く/ _7_九園 「おぉっと、大丈夫ですか?」若干笑いながら熊の方を見る/ _6_熊五郎 「……いや、はあ、今日は散々だったよ…あ、てかすまん、また噴いちまった!」/ _7_九園 「いえいえ、服くらい大丈夫ですよ」 _7_九園 「では私はお暇させて頂きますね」そう言いながら扉へ向かい「おやすみなさい」そしてゆっくりと出て行った/ _6_熊五郎 出て行った二人を見送って、長い溜息を。 _6_熊五郎 「……っはあ〜……。騎士ってな、変な奴ばかりだな…」 _6_熊五郎 「まあ、飽きはしなそうだな」「おやっさん、ごっつぉさん!」 _6_熊五郎 明るく挨拶を返して、ぶり返しそうになる鼻血をこらえつつ、退店。/