_煉 扉を押し開き、ふらり、と足を運んだBAR。 _煉 たった先日、痛い目を見たにも関わらず立ち寄ってしまったそこに溜息を吐くと、今日もまた適当な椅子へと腰を降ろし/ 九園 高級そうな和服…ではなく、国立図書館と書かれたエプロンにジーパンに無地のロンTを着た白濁した眼の男が扉らゆっくりと入ってくる 九園 煉君を見つけて「やぁ〜」と声をかけて隣に座る/ _5_煉 珈琲を頼み終え、次いで軋んだ音を立てる扉に横目で視線を向け、 _5_煉 傍らに座った相手の姿を確認すると、一瞥するのみで、やはり返事は返さず/ __美冬 カランコロン ゴスロリ服姿で入店 __美冬 「こんばんは」 煉の姿を見つけて隣に座る _4_美冬 「2日ぶりですね」と微笑みかける/ _5_煉 「……あァ、」 相手の様子に暫し目を細め――そして、漸く思い至ったように相槌を打って>美冬/ _6_九園 「マスター、スピリタス三本」三本とも受け取り「あ、おでんとかあります?こう暑い時に熱い物を食べるのって乙ですよね」そういって熱々おでんを受け取り食べ始める/ _3_有希 「なになに〜?」「何の話?」いつの間にか隣でワイングラスを片手に会話に加わる/ _4_美冬 「あ、マスター、赤ワインとチーズをお願いします」 _4_美冬 「…っ。と、相変わらず唐突に現れますね」急に現れた有希に驚いてグラスを取りこぼしそうになりながら/ _5_煉 横でもわん、と沸き起こるおでんの放つ熱い空気に眉を顰めて眉間に皺を寄せながらも、 _5_煉 突如として出現した有希に一つだけ視線を向けるにとどめ/ _3_有希 「じぃさん、肉旨かったよー!」身を乗り出し、九園に大声で挨拶だけ/ _6_九園 ふとおでんを食べる手を止め「マスター…スピリタスで熱燗…できますか?」真剣な眼差しで熱燗を受け取り飲む/ _6_九園 「おぉ、それは良かった狩ってきた(式が)甲斐があります」とニコニコしながら結界を通して答える/ _3_有希 「そうそう、いつ現れるかわからないんだから」「注意しないとね」すっ、と美冬の手を取りグラスを支える/ _3_有希 「れんれんは〜、胃もたれしてないかなぁ〜?」手にコンビニプリンを取り出し、ふりふり手を振る/ _4_美冬 支えてもらって「あ、ありがとうございます」/ _5_煉 「……ウゼェ…」 有希の手に握られたそれに、あからさまに嫌悪するような視線を向けたなら、珈琲を口に含み>有希/ _3_有希 「さーて、乾杯☆」勝手に自分のグラスを美冬のグラスと合わせたなら、いやに赤黒い液体を一口。/ _6_九園 「あ、そうだ」と思い出したようにエプロンのポケットに手を突っ込み白い箱を取り出す _6_九園 「これどうぞ、まぁ親睦の証みたいなものです」と美冬 さんに箱を手渡す _6_九園 「中身は特性(健康な血液入り)の赤いショートケーキです」と微笑む/ _3_有希 「…プリンに追い詰められてたくせに」くすくす ひねりもなくからかう>煉/ _4_美冬 (色が…明らかに違……)「かんぱい」一応有希にあわせて自分のグラスに口をつけ、 _4_美冬 九園から箱を受け取り「あ、ありがとうございます」/ 暁 ゆっくり扉が開き「こんばんわ」銀髪の高校生ぐらいの子が入ってくる。 暁 そして九園の隣に座り「昨日はクッキーありがとうございました。とてもおいしかったです」 暁 微笑みを浮かべる/ _5_煉 「……また折られてェか。」 苛立ちを吐き出すように、からかう有希に鋭い視線を向けて>有希/ _6_九園 「おぉ〜それはよかった、家の子達も喜ぶよ」そういって暁くんと手を取り握手/ _3_有希 「えー、やだなぁ。そんなに良かった?あの感触。」 _3_有希 「れんれんならいつでも良いよ?」蠱惑的な笑みでまた、一口/ _7_暁 微笑みつつ「もしよければレシピ教えてもらえませんか?僕も家で作ってみたいので」握手はしたまま/ _6_九園 「レシピか〜、ちょっと待ってくださいね」そう言うと人型の紙を取り出し「クッキーのレシピある?」と紙に話しかける _6_九園 そしてポケットに手を入れ何かを取り出す「はいこれ、家の子はこれを見て作ったんだって」とお菓子の作り方!と書かれた本を渡す/ _4_美冬 (特性の赤いショートケーキ……)中身を察して「じゃあ、早速ですけどいただきますね」 _4_美冬 「マスター、コーヒーをミルクありで砂糖なしでお願いします、後フォークを」 _4_美冬 ぱっとみでは普通にケーキを少女が食べているようにしか見えない/ _7_暁 本を受け取り「ありがとうございます♪」笑顔でお礼。「さっそく明日にでも作ってみますね」/ _3_有希 「えー、みふゆん、浮気〜?」眼を細め、ケーキを見ながら _5_煉 「…チッ、」 その笑みを一睨みしたなら、露骨にも舌打ちを漏らし>有希/ _3_有希 「飲みたきゃいつでもあげるって言ったじゃない」くすくす/ _4_美冬 「けふっ、な、なにがでふか」>有希/ _3_有希 「えー、だって特定の血しか飲まない、って言ってただろ?」「浮気なら私でしなよ♪」美冬が横にどけてるチーズを勝手に食べながら/ _4_美冬 少し小声で「いや、だって……、せっかくくださったのだから無駄にしたら悪いじゃないですか」/ _6_九園 そうこうしている内におでんを食べ終わり「あ、人間のじゃなくて式ので出来てますから、その点気にしなくても大丈夫ですよ」微笑みをたたえながら>美冬 _6_九園 / _3_有希 「据え膳食わぬは〜、ってやつかぁ」いつの間にかココアシガレットを片手に持ち>美冬 _3_有希 「やるなぁ、みふゆん」吸うフリをすると、口から黒煙が出。/ _4_美冬 「あ…どうも」>九園  _4_美冬 さくさくっとケーキを食べ終え、「据え膳食わぬは、とはちょっとちがう…はず」>有希/ _6_九園 チラッと見えたココアシガレットを見て「タバコか…久しぶりに吸うのもいいですね」そう呟きポケットから煙管を取り出す/ _7_暁 「マスター、ミルクティーもらえますか?」九園をみて「禁煙してたんですか?」/ _3_有希 「えー、だって」「せっかく出されたのに勿体無い、食べよう」「浮気の言い訳とぴったり合致じゃないか」くすくす>美冬/ _3_有希 煉の方へこれ見よがしに、ふぅ〜、と黒煙を吐き出すと、そのままココアシガレットを食べる。/ _6_九園 「いえ、禁煙って分けではありませんが、ほら今は煙管って殆ど使われないでしょう、それで刻みタバコが表向きには1銘柄しか作られていないのですよ、好きな銘柄が無くなって吸わなくなった、そんな感じです」 _6_九園 「まぁ最近式達に同じ銘柄の煙草を栽培させてやっと好きだった銘柄が安定して吸えるようになったのですよ」微笑ながらフーっと煙を吹く/ _5_煉 禁煙を強いられている傍らで、巻き上がる紫煙と黒煙。 _5_煉 暫く沈黙を保っていたが、黒い煙が顔に当たると、ぎん、と鋭い目付きで有希を睨みつけ/ _7_暁 「式さん達ってすごいんですね。栽培までできるなんて」九園が吹いた煙をみつつ _7_暁 《タバコ:ナス科タバコ属の一年草の亜熱帯性植物。葉の成分として有毒で習慣性の強いニコチンを含む。一般的にタバコと言う場合 _7_暁 喫煙のために加工した製品をさす》 _7_暁 (んー周りに吸う人がいなかったから、何か新鮮だな〜)/ _3_有希 「まぁまぁ、れんれん。タバコなんてそんなにイイもんじゃないぜ?」 _3_有希 「蝕んでくれる割に、大して気持ち良くもないしさぁ」くす、と笑みで睨みに返答/ _6_九園 「私の式は自分で物を考え自分で行動する、人間となんら変わりがありません、個性も豊かですからね、彼らの仕事や趣味で八百重家はなりたっているのです」我が子を愛でる様に嬉々として語る/ _4_美冬 「や、だって、単純に善意でくれたものですし、……別カウントですよ」>有希/ _7_暁 「家を支えてるって、本当にすごい式さん達ですね。名前は皆さんあるんですか?」 _7_暁 九園の話をうれしそうに聞きます/ _3_有希 「だから浮気相手(わたし)に弁解しなくてもいいってば♪」「本妻?に説明してあげなよ」嗜虐的な笑み/ _6_九園 「もちろん名前はありますよ、式が自分で付ける場合がありますが、基本はその媒体や能力に肖っています」ニコニコしながら _6_九園 「式のリーダーを務めるのが私の護衛を担当してる椿姫(つばき)という子です」白く濁った目が輝く/ _5_煉 「…オレの勝手だ。」 有希の言葉に、視線を逸らすと吐き捨てて頬杖を突き/ _3_有希 「なーんか若いコはタバコ吸うのがカッコいい、みたいなのあるからねぇ」 _3_有希 「ハードボイルド?ロマンチシズム?」「まぁ、確かに勝手にどーぞ、だ」いつのまにかグラスを空に/ _7_暁 「椿姫さん、ですね…」少し考えるような仕草をしつつ _7_暁 「勝手なイメージになっちゃうんですけど、何だか九園さんがお父さん(兼お母さん)で _7_暁 式さん達が子供、椿姫さんが長女って感じですね」 _7_暁 微笑みを浮かべて/ _5_煉 ハ、と小さく笑い飛ばすと目前に並んだ瓶を見据えて 「そんなモンに興味はねェよ。気が向いたら吸う。それだけだ」/ _4_美冬 「……本妻も何も、……そもそも好きって言えてないですし」 _4_美冬 「……弁解したら、特別だって明言しるようなものじゃないですか」 / _3_有希 「みふゆん、可愛いなぁ〜」「吸血鬼のくせに乙女なんて、小説みたいだ」あはは、と笑いながら _3_有希 「明言すればいいのに。」「事実だし。」さも当然、と言わんばかりに一転して淡々と/ _3_有希 「もうそれタダの中毒者だよ、れんれん」<気が向いたら〜  _3_有希 「折角ハマるなら、もっといいのがごろごろあるのにー」/ _4_美冬 「……吸血鬼だから乙女なんですよ、人同士、闇の者どうしだったらとっくに言ってます」/ _6_九園 「長女…確かにそんな感じですね、ですがもう既にあの子達は自分の達の力だけで生きていくことも出来るまでに成長しています、親の知らぬ間にってやつですね」 _6_九園 「もし私が死んでも彼女が式達を纏めて、協力し合ってくれるでしょう、何だかんだ言って、今のなら全員の力を合わせれば騎士程とは言わなくてもそれに近い力はあると思います」 _6_九園 「私がどうなろうと皆で力を合わせて生きてくれればそれでいいと思っています」ニコニコしながら/ _5_煉 「…Shut up.」「ハマってもねェし、ハマる気もねェよ。」/ _3_有希 「だから可笑しい、ってば。」「使役しなよ、そのチカラで」「明言して、支配して、モノにして。」「それが吸血鬼(キミら)だろ?」くふふ、と笑い/ _7_暁 「本当に、すごい子達ですね。九園さんが親だからなのかな?」感心したように言った後 _7_暁 「…親としては、子供の成長が一番うれしいこと、なのでしょうか…?」 _7_暁 少し言葉に詰まりつつ/ _6_九園 「まぁ…そんな感じですかね、今となってはただの駒としては見れないですからね、むしろあの子達の為なら死ねる程です」と若干苦笑い/ _7_暁 「ちょっと式さん達が羨ましいですね。そこまで言ってくださる方がいるのは、本当にうれしいことですし」微笑みながら/ _4_美冬 「私の感性は概ね人のままですからね。ん……、有希さんはこっちの言い方のほうが好みかも。力で支配したらつまらないですよ」 _4_美冬 (というか、最初にあった時事件の記憶操作しようとして失敗したんだよね……あれは……まあまだいいや)/ _3_有希 「おぉ、みふゆん」「その境地なんだぁ、おねーさん、ちょっと嬉しいな」意外、と少し驚き、笑みを見せる/ _6_九園 「戦いにおいてはこのような感情はあってはいけないんですがね」ハハハと笑う/ _7_暁 「そうでしょうか?」と首を傾げつつ「そういう感情によって力が引き出される場合もありますよ」 _7_暁 微笑みを浮かべて/ _3_有希 「だからって虫ケラと同じ位置まで降りてあげて、ごっこ遊びするのは共感できないけどね」 _3_有希 「意思は残して、掌で踊らせて、それを愛でるんだよ」「あともうちょっとが遠い、かな?」 _3_有希 歪んだ笑い顔で、美冬を見つめる/ _6_九園 少し難しい顔をして「力が引き出される…か、う〜む、年を取ると弱気になりがちかな」 _6_九園 言い終えると同時に笑顔に戻り「ありがとう、大事な事に気が付いたよ」/ _4_美冬 「……そのあともうちょっとは分からなくていいです」 _4_美冬 有希に食べられチーズが減っているので「あ、マスター、チーズとワインのおかわりをお願いします」 / _7_暁 「どういたしまして」笑顔でかえし「僕もありがとうございます」/ _3_有希 「えー、まぁ折角だし聞きなよ」マスターにボトルで貰って、美冬のグラスに注いでいく/ _4_美冬 おとなしくグラスに注がれます/ _3_有希 「自分の意のままに出来る相手なのに」「なんでこんなに悩んでるんだって、ふと馬鹿らしくなったりしないかぃ?」そして自分のグラスに手酌しながら _3_有希 / _3_有希 「まぁ、ごっこ遊び、もたまーーーになら良いけど」「覚めると一瞬、だよ?」くすくす、笑い。グラスを軽く掲げて一口/ _6_九園 「さて、今日はいい話ができました、ありがとう」そういって立ち上がり「ではでは、お暇させていただきます、皆様おやすみなさい」 _6_九園 そういうとゆっくりと扉からでていった。/ _7_暁 「おやすみなさい」と九園に言ってから、ミルクティーを飲み干す/ _4_美冬 「……偶然かもしれないですけど、最初にあった時に魔眼、2回失敗したんですよ」 _4_美冬 「確認しなければ、偶然じゃない可能性が残る。ロマンチックでしょ?」 とにっこり笑う/ _5_煉 いつの間にか去って行った九園の姿。ふと、何かを思い出したように傍らに据えられた、持ってきていた小さな紙袋を一瞥すると、僅かに眉を吊り上げて/ 九園 入り口付近の空間が揺らぎ、再び入店してくる白濁した眼を持つ男 九園 「いやぁ、さっき出した式の札忘れていました」と机の上におきっぱなしの人型の紙を拾い上げる/ _5_煉 考えを読んだように再び現れた九園に、眉を顰め。 _5_煉 そして、紙袋に無造作に手を突っ込むと、長細い包装された箱状のそれを九園に向かい投擲し/ _3_有希 「…ふむふむ。それに運命を信じたい、ってことかな?」「ロマンチック、ねぇ…」もう一口。 九園 煉くんの手によって投げられた箱をぎりぎりでキャッチする「おっとっと、なんでしょうか」不思議そうに尋ねる/ _3_有希 「どっちかといえば、夢想家、ってカンジ?」「叶わないだろうと薄々気付きながらも、現実を見ないようにして、夢を見てる」 _3_有希 「夢が壊れないといいねぇ」にやぁ、と口元を歪め/ _5_煉 「…宮司の野郎からだ。適当に捨てろ」 視線は向けず、そのまま淡々と答えては最早興味は失せたとばかりの体で珈琲を飲み下し/ 九園 「ふむ…ありがとうございます」と頭を下げる、それと同時に九園の背後の空間が揺らぎ和風の屋敷の様な風景がちらりと覗く 九園 「では、こんどこど、皆様お休みなさい」そういうと背後の風景に足を踏み出し、消える/ _4_美冬 「夢だったとしても、今の気持ちは変わらないもの。だから少なくとも当分はごっこ遊びでいいわ」/ _7_暁 揺らいだ空間からみえた風景に少し驚きつつ「さてと、僕もかえりますね」 _7_暁 といって席を立とうとする/ _3_有希 「(思ってた以上にしっかり根をはってるみたいだなぁ)」「(ソレが失くなったら、どうなるか)」「愉しみだねぇ♪」思わず言葉が漏れ/ _5_煉 暁が立ち上がろうとすると同時に、その席から立ち、その猛禽の如き目を暁に向け。 _5_煉 「……手前もだ。渡した。捨てろ。」 捲し立てるように冷え切った声音で言葉を重ねると暁の頭に向けて再び、投擲。/ _7_暁 「わっ」と慌てて投げられたものをキャッチし一瞬キョトンとした表情をした後 _7_暁 「ありがとうございます」丁寧いに頭を下げてから微笑みを煉に向ける/ _5_煉 「捨 て ろ 。」 念を押すように繰り返すと、そのまま次の標的は、最後の一人へ。 _5_煉 そのままつかつかと歩み寄った先は、有希の元。 _5_煉 その相手の目前に、清らかな神通力の通った盛り塩をどん、と置くと薄く、陰鬱に笑い。 _5_煉 「……昨日は、どォも。」 _5_煉 そう吐き捨てると、踵を返し……振り返りもせず、店を出ていき。/ _4_美冬 (愉しみの内容は……まあいいか)「そろそろ閉店時間ですね。じゃあ私もそろそろ」 _4_美冬 「有希さん、それじゃあまた」 _4_美冬 (さすがにもう寝てるかな)同居中の少女の顔を思い浮かべながら店を出た/ _7_暁 困ったように頬をかきつつ「そういわれても捨てれませんよ」苦笑をして _7_暁 「では、おやすみなさい。マスター、美味しかったです。ご馳走様です」 _7_暁 といって扉から出て行った/ _3_有希 「あら?プレゼントじゃないか♪」「れんれんがデレたよ、みふゆん!」皮肉を皮肉と捉えないのがまたw _3_有希 「いやぁ、良いお塩だねぇ」触れようとすると、電流にも似た刺激を感じる _3_有希 異能を感知できないものにも分かるほど、闇の気に激しく抵抗している _3_有希 が、 _3_有希 構わず手を伸ばし。掴みとると塩が黒ずんでゆく _3_有希 「おにぎりにでもしようかなぁ」呑気な声をあげ、その場から消えていく/