有希 「こんばんは、っと」 有希 例の如く、ルームウェアにカーディガン、といった出で立ち。 有希 段々と適当になっている気がするが、リラックスできる場なのだ、このくらいいいだろう、と 有希 自分に言い訳しつつ。「今日はホットワインにしようかな。甘めでお願い。」席につく/ yu- -> _5_yu- _煉 ――酷く、運のない日だ。 _煉 そう僅かに溜息を漏らしたなら、扉を押し開く。そこにあった最早見慣れた姿に目を細めると、 _煉 そのまま足を前に進め、適当な椅子へと腰を下ろして。それから、一息をつくべく、いつものように珈琲を注文し/ _Len -> _7_Len _5_有希 来客とともに入ってきた冷風に身を縮めつつ振り返り。 _5_有希 「あら、こんばんは」手をひらひらさせ、笑顔で/ _7_煉 コートを傍らに置き、かけられた声に視線を流すと案の定ではあるだろうが言葉は返さないまま差し出された珈琲へと口をつけ/ _5_有希 「ねえねえ、もうそろそろ挨拶くらい返してくれても…」ふぅ、と溜息つきつつ _5_有希 「…いや、無駄か」途中で言葉を切り、くす、と苦笑してひとりごちる/ _7_煉 「……コンバンハ」 無愛想な、険しい表情は変えないまま、淡々と言葉を返すと疲労からか、僅かに眉間を押さえ/ _5_有希 「面倒なんでしょ、良いわよ。わかったから」くすり、と笑ってワインを一口 _5_有希 「…なんか疲れてる?」と、微妙な表情の違いに気づき/ _7_煉 「……少し、な」 気怠げにそう応えると背凭れに身体を預け、また一口と嚥下し/ _5_有希 「何で? 仕事?」首を傾げ/ _7_煉 「それも、一端だ」 それだけではない、と暗に含ませ/ _5_有希 「聞かせてよ、酒の肴に。」「そういうのは笑い飛ばすのもひとつの手、でしょ?」くす、と笑って/ _7_煉 「……別に。女の扱いは面倒だ、というだけの話だ」 肩を竦め/ 九郎 口から白い息を吐き、寒さに体を震わせる・・・どうも寒いのは苦手だ・・・ 九郎 確かこの辺りであってるはず・・・ 九郎 ゆっくりと扉を開き、 九郎 「BARマーリンはこちらであってますかね?」/ _5_有希 「・・・・・・ぷっ」しばし固まり、それから笑い出す「…あははははは」 _5_有希 「……っーーはぁー、おかしかった」来客に気づき「えぇ、合ってるわよ」手を振り>九郎/ 九郎 少し微笑み 九郎 「ありがとうございます・・・あってて良かった」 九郎 手近な席を指差し 九郎 「こちら いいです?」 九郎 / _7_煉 「何故笑う。」 笑い飛ばす、とは言われたもののまさか本気で笑うとは思ってもみなかったのか、眉間に皺を寄せて。<有希 _7_煉 そして、新たに入ってきた人物の顔に視線を投げ、見覚えがない顔だと認識すると挨拶をするでもなく、応えもせず、ついと視線を離し<九郎/ 九郎 「はじめまして 新人の九郎です よろしくおねがいしますね」/ _5_有希 「好きなとこ、どうぞ。」<九郎  _5_有希 「だって、貴方の口から女の話題が出るなんて思ってなかったもの。」「しかも、女の扱い、でしょ?」頑張って笑いをこらえつつ/ 九郎 「面白そうな話をしていますね?」笑みを少し変え 適当な位置に座る 九郎 「マスター お勧めの飲み物をください そうですね・・・この後作業をするのでノンアルコールの物を・・・」 九郎 席に着きながら注文する/ curou -> _8_curou _7_煉 「……」 それは自分でも思ってはいたのか、思い切り眉間の皺を深くして、頬杖をつき。 _7_煉 新たに横の席に座った相手を一瞥するものの、すぐに視線を離し/ _5_有希 「ごめんなさい、馬鹿にしてるわけじゃないのよ」「ただちょっと意外でびっくりしただけ。」 _5_有希 「で?」続きは? と楽しげに視線を送る>煉/ _8_九郎 「初対面の女性の隣は緊張しますので」少し笑いながら隣の青年に小声で話しかける/ _7_煉 「………続き…、」 珈琲を一口飲み、「……喧嘩。した」 ぼそり、と/ _5_有希 「その女の子って、誰なの?」「付き合ってる彼女?」ふむふむ、と相槌うちつつ/ _8_九郎 「女性は難しいですよね」遠い目をしながら相槌をうつ/ _7_煉 「……幼馴染。」/ _5_有希 「…何〜? 男同士で内緒話〜? ふーん」半分ジト目になりつつ 話している内容が良く聞き取れないので。>九郎/ _5_有希 「…なんだ、居るじゃない、大事な人。」<幼馴染 彼の境遇を垣間見た関係で、その情報を聞くと安心したのか優しげな笑みを浮かべ/ _5_有希 「それで? 喧嘩の原因は?」/ _8_九郎 「いえいえ 同じ男として 女性の方々の心を理解するのは難しいなぁと・・・ね」>有希 _7_煉 眉を顰め 「さあな。―――分かったら、苦労していない」/ _8_九郎 「その幼馴染の方が怒る前の会話 思い出せますか?」と尋ねる/ _7_煉 「……『昔はそんなじゃなかった』、と」 そう返すと、一気に表情が消え/ _5_有希 「(…お悩み相談、的な何かになりつつあるけど…)」まぁ、BARってそんなものか、と優しい表情のまま、小さくため息をつき。/ _8_九郎 「ふむ・・・ 昔は・・・ そして そんなじゃなかった・・・ 昔の自分と比較されたことが嫌だったのでは?」/ _5_有希 「そっちじゃなくて、煉の方が、でしょ?」「自分で鑑みて、昔と変わったとこ、あるの?」ワインを飲みつつ/ _7_煉 「……さあ、な。…アイツにとっての煉は、オレじゃないだけの話だ」 _7_煉 そう返すと時計を一瞥し、珈琲を飲み干すと立ち上がり/ _5_有希 「ちょ、ちょっと。」「それだけじゃわかんないって」ぶった切って立ち上がる煉へ _5_有希 「…どういうこと?」「その言い方だと、『煉』って貴方のことじゃないわけ?」/ _7_煉 「……オレであって、オレでない。とだけ、」 目を閉じ、そう返しては踵を返し/ _8_九郎 少し微笑みながら「もう少し その辺りの話を聞きたいですが・・・ 時間が余りありませんし また今度聞かせてくださいね」/ _5_有希 「…やれやれ」謎を残して去っていく姿に溜息つきつつ、席を立ち _5_有希 「九郎…くん? で良いかしら?」「琴音有希です。一応“女王”の。」 _5_有希 「今日はあんなのでゆっくり話せなかったけど、また今度ご一緒できたら。」にっこり笑いかけ/ _7_煉 そのまま、ひらりと手を振ると、名を名乗るでもなくそのまま立ち去って/ _8_九郎 「“女王”・・・なるほど・・・ そうですね」 _8_九郎 「彼の話ももう少し聞く必要がありそうですね・・・」 _8_九郎 「それでは また またゆっくり出来る時にでも・・・」/ _5_有希 「ええ、それじゃ。」言い残すと、その場からふっ、と虚空へ消える/ _8_九郎 「ここはすごい方が多いですね・・・」 _8_九郎 では・・・ _8_九郎 帰りましょうか・・・