光司 「うぃーっす、マスター。」「…一時期に比べると、暫くぶりだっけか」 光司 陽気な声で、ムーディーなBARの雰囲気をぶち壊す 光司 「ぁあ、いつもと一緒で。ビール頼むよ。」よっ、と席に座り/ ko-ji -> _5_ko-ji _5_光司 渡されたジョッキをそのまま口に運び。「・・・・・・ふぅー、美味い」 _5_光司 「今日は静かだねー」「・・・ん? いやいやいや、別に女のコに会いに来たわけじゃねーって」 _5_光司 「ホントに探す気があったら、駅周辺でナンパしてたほーが効率いいし。」「・・・まぁ、此処に来るコレベル高いけどな」/ _煉 からん、と静寂に満ちた店内へとドアベルの音が鳴り響く。 _煉 黒のダウンコートを翻らせて、足を踏み入れると先客の姿を目にし、時計を一瞥した後、適当な椅子へと腰を降ろし _Len -> _7_Len _7_煉 もう馴れたもので、淡々と珈琲を注文しつつも、コートを傍らの席へと置いて/ _5_光司 「おっ。」ドアの開く音に振り返るが、現れたのは男で。 _5_光司 「・・・ちっ」明らかに聞こえる音で。当てつけるように舌打ちする/ 美冬 カランコロン ゴスロリ服で来店 「あら、お二人ともいらしてたんですねこんばんは」 美冬 「……間失礼しますね」といって着席 Mifuyu -> _6_Mifuyu _6_美冬 「マスター、ワインとチーズください」/ _7_煉 当て付けのような舌打ち。元より、機嫌は善くない――それに、ぎらりと光司を睨みつけるものの、 _7_煉 新たに入店してきた美冬に視線を流すと、眉間に皺を寄せたまま目を伏せ/ _5_光司 「お、美冬ちゃん。」「うーん、一気に華が咲いたようだ」煉を見るときとはもう別人のような笑顔で/ _6_美冬 「光司さん。あいかわらすですね」と笑いかけ、グラスを受け取り一口/ _5_光司 「いやー、野郎といるなんて何が楽しいんだ、っていうね。」「そーゆー美冬ちゃんはどーなの?」<相変わらず / _6_美冬 「あー……少しかわったかも」/ _5_光司 「ん? 変わった?」「うーん、何だろ?」髪型も服装も変わってないし、香りも覚えがあるようだし。とか考えつつ>美冬/ _5_光司 「いやいや、マスター。出会いを求める場じゃなくても、こう、空気が違うでしょ、空気が。」マスターに苦笑されつつやんわり窘められるが。/ _6_美冬 「香りって……。」ポケットから懐中時計を取り出し「おそろいの物を持つようになりました」/ _5_光司 「・・・・・・あ、あああ、そ、そう」 持っていた枝豆をポロっと落とし。「えーっと、何のプレゼント?」一応訊くらしい/ _6_美冬 「え?・・・えと」、「私は吸血鬼で年を取らないので…えと、同じ時を過ごして欲しいという意味を込めて、その、この前話していた相手に」少し赤くなる/ _5_光司 「・・・・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・結婚、おめでとー」この数秒で、どれだけ憔悴したのか 顔から生気が抜けて/ _6_美冬 「けけけ、けっこんとはちがいますよよ? 法律的に無理ですし」わたわた/ _5_光司 「あー、マスター。」「キツいやつを頼む。」「・・・あぁ、うんとキツいやつで良い。」その後の美冬の様子など、耳に入らぬようで。/ _5_光司 「あー、あれでしょ、婚約?」「美冬ちゃん、戸籍上16いってないんだっけ?」なんでそんなに論理が早いのかw/ _6_美冬 「いえ、前も言いましたけど、渡した相手女の子ですよ」/ _7_煉 珈琲を飲みながら、よく分からない話を流し聞き。見事に空気と化し/ _ムツキ カランカランと勢いよくドアを開けて入店。「こんばんはー」 _mutuki -> _4_mutuki _4_ムツキ ぺこりとお辞儀をしてからすとんと4番席に着席。「マスター。おぜんざいとカフェラテ下さい」/ _5_光司 「え、いーじゃん、あれでしょ、どっか外国行って挙式すんだろ?」「…同じ時を過ごす、ねぇ。」ふっ、とどこか遠くを見やる/ _6_美冬 「あ、たぶん神様から祝福はえられないのでそういうのはないかと。あ、ムツキさんこんばんは。ほら、コージさんムツキさん来ましたよ。元気出して」/ _5_光司 「あ、ムツキちゃん。こんばんは」「おにーさんのこと、覚えてるー? この前ちょっと話したんだけど」反対側に来たムツキを見て/ _4_ムツキ 「はい!」元気よく「魔獣戦で彼女を作られた源 光司さんですよね」邪気のない笑顔でにっこり/ _5_光司 「うん、そうそう、コージでいいかr」「・・・・・・・はいぃぃ?」なんて言ったかな、この娘は/ _7_煉 「…………。」 流石に“魔獣戦で何やってんだコイツ”、みたいな目で横目ながら一瞥。/ _5_光司 「え、えーっと、そんな話、ムツキちゃんはどこから聞いたのかな―?」頑張って笑顔で。 うん、さわやかなはずだ、汗をかいてさえいなければ/ _4_ムツキ そこにすっと、小さな箱を両手で差し出します。「当日はお店開いてないので、、、」「光司さん、ハッピーバレンタインです」ニッコリ/ _5_光司 「・・・ぉぉお?」ほい、と受け取った箱をしげしげと見つめること数秒。/ _5_光司 「天使だ、天使が居る」ムツキの手をがしっ、と掴み 「ありがとー、ムツキちゃん。 ムツキちゃんみたいな可愛い娘から貰えて幸せだ」/ _4_ムツキ すっとそのまま席を立って「美冬さんもハッピーバレンタインです」「レンさんも」そして「マスターも。いつも美味しいお料理ありがとうございます」にっこり。中身は皆同じ、手焼きのブラウニークッキーです。/ _5_光司 「・・・・・・ですよねー」あーあー、わかっていたさ、義理だってことくらい。流れるのは汗だ、目から流れていようと汗だ/ _7_煉 渡された箱を一瞥し、目を細める。――同時に、神社に詰まれた洋菓子の山を思い出し、小さく溜息を/ _6_美冬 「ムツキさんありがとう」/ _4_ムツキ 「いえ。その、、初めて作ったのであまりできは良くなくて、、ごめんなさい」ペコリ。確かに良くみると大きさが不ぞろいだったり歪んでたり、、/ _7_煉 「……」 箱の中の歪なブラウニーたちを眺めながら、ぽつりと 「……バレンタインには、何の意図が…?」/ _5_光司 「・・・どーせ、あのおっさんが本命なんだろーなぁ」前回の光景を思い出し、ぼそっ、と呟く。 / _6_美冬 「お中元とかと同じような行事と思えばいいんじゃないでしょうか」>レン/ _5_光司 「ドライだなぁー。そこは愛を伝えるー、とか言っておこうぜ、美冬ちゃんか」 _5_光司 ↑美冬ちゃん」正面を向いたまま/  _7_煉 「……そういう感覚か。」 御中元などなら大宮司が氏子の家に送っていたな、と思い出しながらも光司の言葉に首を傾げ _7_煉 「……愛? 菓子を贈れば、その感情を伝えたことになるのか」/ _6_美冬 「本命チョコなら愛を伝えるでいいでしょうけど、友チョコとかはイベントですよ」>光司/ _4_ムツキ 一通り配り終わって席に帰ってきて、ラテを一口飲んでから「本命。。意味は知っていても、ボクの中でそれがどういうことか、まだよくわかってないんですけど、、、」 _4_ムツキ 「おじさまは、そういうのとは違う気がするんです。」「もちろん大好きで尊敬してるんですけど、、上手く言えないですけど、、ごめんなさい」/ _5_光司 「馬鹿かぁー、それとも原人か?」「菓子はオマケだ。それで日頃勇気をだせないコが頑張れるんだろーが」呆れたように>煉 _5_光司 「美冬ちゃん、友チョコなんてのは、バレンタインって言わないんだよ」キツいアルコール臭を放つショットグラスをあおり/ _7_煉 「……そういう、ものか。」 光司の言葉には眉を顰めて、珈琲の水面を見下ろし/ _5_光司 「…んん、いや、別に、謝らなくても。」やべ、聞こえてたかー、と焦りつつ「こっちこそ、ごめんな。 ひとりで勝手に舞い上がっちゃって」>ムツキ/ _5_光司 「なに、そのガキ? ほんとに原人か何かなの?」煉を見ながら>美冬 当然のことを本気で知らないのが信じられない/ _6_美冬 「おじさまってクローズさんですよね。そういえば……失礼ですけどムツキさん、ご両親は?」/ _4_ムツキ 「いえっ」アセアセ「ボクこそ本当にごめんなさい」ペコペコと謝るムツキ。でもその拍子に抱えた紙袋の中にある、他より明らかに一回り大きな箱がチラリと見えます。/ _4_ムツキ 少し伏せ目がちに。「父(パパン)は、今国に帰ってます」「母(ママン)は、、、ボクの為に命を賭けてくれました」少し遠い目をしながら。誇らしげに/ _5_光司 「いーって。」>ムツキ ちらりと見える包みにはふっ、と笑い。「(…ま、この前会ったばっかりだし。居ない方がおかしいよな)」/ _6_美冬 「そうですか、違ったらすみません。クローズさんへの、「違う」は、クローズのことをムツキさんが保護者っぽく感じてるからかもしれませんね」/ _6_美冬 クローズのことを>クローズさんのことを/ _5_ko-ji -> _8_ko-ji _8_光司 酒を持って煉の隣へ移り。 _4_ムツキ 「かも、しれません。ごめんなさい。ボクほんとに、自分の事はわからなくて、、おかしいですよね」弱く笑って「でも、おじさまは、、似てる気がするんです。ボクに、、」/ _8_光司 「よぉ、ドーテー君。」「辛気臭い面してんな?」/ _7_煉 「……」 横に移ってきた相手を横目で見るものの、その呼び名に眉を顰め、苦言を呈すように名を名乗り 「……鴉丸煉だ。」/ _6_美冬 「自分のことなんて私もよくわかりませんよ。でも好きには違いないのだし。渡せるといいですね」>ムツキ/ _4_ムツキ 「はい。ありがとうございます」満面の笑みを美冬に返します/ _8_光司 「あ?」「悪いけど、男の名前を覚える趣味は無いから」グラスを口に運ぶ/ _7_煉 理解できない相手の思考に眉間の皺を一層深めるものの、明らかに女性相手にしか興味がなさげな相手に小さく息を漏らし  _7_煉 「それなら、何のつもりだ。」/ _8_光司 「ん?」<何のつもり 「・・・あぁ、相手が居る女のコの隣にいる事ほど、惨めな酒は無いってだけだよ」/ _8_光司 「だからドーテー君煽って暇潰ししよーかと。」ふぅー、と酒臭い息をつき。 虚空を見る/ _7_煉 「……」 また変な仇名で己を呼んだ相手をぎろり、と睨みつけながらも 「……理解出来ねェな。たかが異性に、それほど情を燃やす意味が。」/ _8_光司 「なに? 流行りの草食系? いや、もしかしてホモ?」/ _7_煉 「……単に、理解出来ないだけだ。理解出来ないものを、感じることなど出来はしないだろうが」 チッ、と舌打ちをもらし/ _8_光司 「…いや、よくわかんねーけど。」頭掻きつつ。「感じて、理解できるもんもあるんじゃねーの?」 _8_光司 「少なくとも、ドーテー君にはわかんない世界を俺は知ってるぜ」「別に頭で考えたわけじゃねーけど。体験しただけ。」/ _7_煉 「……それが出来るなら、これほど苦労することはないだろうな」 僅かに俯き、そう言葉を漏らすと珈琲の最後の一口を煽り/ _8_光司 「はっ。やっぱ女に興味が沸かねーだけじゃねーの?」「…ま、『ごっこ』で良いから付き合ってみれば、何かわかるかもな」/ _6_美冬 「あら、もうこんな時間。」と時計で時間を確認し _6_美冬 「じゃあ私はこれで、マスターごちそうさまでした。皆さんおやすみなさい」といって退店/ _8_光司 「さて、マスター、ご馳走さん」ムツキからのチョコを大事に抱え、颯爽と店を後にする/ _7_煉 「“興味が沸かない”……か。」 _7_煉 クッ、と小さく喉を鳴らして笑うと席を立ち、椅子にかけていた上着を手にとって立ち上がり踵を返し _7_煉 暫し立ち止まった後、そのまま言葉もなく、店を後にして/ _4_ムツキ 「あ、じゃあボクも」慌てて席を立ちます。「マスターご馳走様でした」ペコリ。ドアを開けると数人の男たちがムツキを待っています/