_煉 からん、と扉の開く音。僅かに焦燥したように見えるのは、その目元に薄らと浮かんだ隈のせいだろうか。 _煉 誰もいない店内に小さく息を漏らすと、言葉もなく空いた席に座ると、珈琲を注文しバイブレーションの鳴り止まない携帯を一瞥し、目を閉じて / _Len -> _5_Len _5_煉 鳴り止まない携帯をうんざりとした表情でチェックした後、電源をそのまま落として差し出された珈琲を口に含み。 _5_煉 日付が変わるのを待つように時計を一瞥してから、頬杖をついて/ _美冬 カラン。黒を基調としたゴスロリ服で入ってくる _美冬 「こんばんは。煉さんいらしてたんですね」 _Mifuyu -> _6_Mifuyu _6_美冬 着席して「チーズとワインください」と注文/ 有希 「こんばんはー」 吹き込む冷たい風から逃れるようにドアを閉め。  有希 昨日とはうって変わって、ゆったりしたルームウェアーを纏って 「今日は昨日より少なめね・・・まぁこんなものかしら?」/ _5_煉 「………」 やってきた美冬と有希を一瞥し目を細めると、小さく溜息を落として/ _6_美冬 「あ、有希さんこんばんは」/ 有希 「こんばんは。 あら、今来たところ?」>美冬 手を付けられていないオーダーを見て 有希 「あ、鴉丸。 先日はどうもありがとう」屈託の無い笑みで声をかけ / _6_美冬 「ええ、ついさっき来たとこですよ」/ _5_煉 「………」 相手から向けられた感謝の言葉の意図が暫く思い至らなかったのか、訝しげに眉を顰めた後、ふと気付いたようで 「……別に。」<有希 / 有希 「そっか、じゃあ折角だし、私も赤ワインもらおうかな」美冬の言葉を受け/ yu- -> _7_yu- _7_有希 「ホントに感謝してるのよ? 本来頼んでないアフターケアまで引き受けてもらったから。 鳥羽、さん・・・だったかしら? 彼にもよろしく伝えてもらえれば。」素っ気ない煉くんに付け加え/ _5_煉 「……烏羽、か」 食傷気味故に、その名前に思い切り顔を顰めて一層目付きを鋭くすると、こめかみを抑えて<有希 / _7_有希 「今日も看護の仕事だったの? ・・・お疲れ様ー」 ワイングラスを軽く持ち上げてみせ。一口口に含む>美冬  _7_有希 「・・・あら、どうかした?」ち遠目にもょっと反応に負の感情が見えた気がして。>煉 / _6_美冬 「きょうは朝上がりでしたね。有希さんもお疲れ様です」とグラスを同じようにあげて一口/ _7_有希 「朝上がり、っていうと夜勤ってことよね? 時間が不規則だと大変ね」>美冬 / _5_煉 「………アレの話はするな」 ひどく疲れた口調で吐き捨て、珈琲をそのまま煽り<有希 / _6_美冬 「そうですねー。でも夜勤だと少し給料が増えるんですよ」/ _7_有希 「・・・えーっと彼と仲があんまり良くないの?鴉丸は」苦々しい口調を聞いてもなおツッコんで。<煉くん/ _7_有希 「深夜手当ね、といってもそこにこだわる程困ってる訳じゃないんでしょう?」<給料>美冬 / _5_煉 「……そういう訳じゃ、ないが」 ハァ、と深く溜息を吐いて、携帯を操作して烏羽からの不在着信が29件、と表記された画面を見せ 「……疲れた。」 <有希/ _6_美冬 「まあ結構貯めこんでるんであまり関係ないですけどね。人生長いですから、備えは多いに越したことはないかなと」/ _6_美冬 ちらっと見えた不在着信件数を見て「えーと…出るかかけ直したほうがいいんじゃ?」>煉/ _7_有希 「・・・えーっと・・・お疲れ様? だけど、なんで?」「家出中とか?」ふっ、と笑って冗談半分で口にする>煉 / _5_煉 「……家に居たくない日も、ある」 頭に過ぎった記憶を振り払うようにそう言い切ると珈琲の追加を注文し/ _7_有希 「寿命がどれだけのものかわからないけど、老いとか衰えと無縁ならあまり心配する必要はないんじゃない? ・・・堅実なのは良い事だと思うけど」まだ若いのに、と言外に>美冬/ _7_有希 「あ゛・・・、ホントに家出だった。」思わず声に出て口を手で押さえ。 「どうしたの? 珍しいことなのかどうかも知らないけど、何か困ってるなら話を聞くくらいできるけど?」 ふっ、と優しげに微笑み>煉/ _5_煉 「……」 時計を一瞥して、ぽつりと 「三月三日。……兄が、失踪した日だった」 / _6_美冬 「能力とかで年齢ごまかすのが苦手なんですよね。なんだかんだで戸籍とかはいじるの大変そうだし。あと何年かしたら総帥に頼んでいじってもらはないと厳しいかなぁ…」/ _6_美冬 「あ、煉さんお兄さん居たんですね」/ _7_有希 「・・・丁度今日、じゃなくて、昨日だったのね。 ・・・それで?」失踪、という言葉に少し表情を暗くし>煉/ _7_有希 「私も似たようなものだけど、そのままで時間が止まってるというのも考えものよね」不老不死、というと聞こえは良いけれど、境遇は似ているので苦労は何となくわかる>美冬 / _5_煉 「……双子の、兄だ。」 頬杖をついたまま、淡々と 「……その日に、誕生を祝われるのが――気に食わない」 / _7_有希 「失踪日が、誕生日?」不可解なことに首を傾げつつ「何でそういうことになったのか・・・というか、ホントの誕生日はいつなの?」>煉/ _5_煉 「……昨日だ。三月三日に、生まれ……十年後のその日に、失踪した。」/ _6_美冬 「失踪ですか……」口ぶりから当たりをつけて「煉さんは、そのお兄さんを探しているんですか?」/ _7_有希 「・・・そっか。」「鴉丸―、煉は、兄上への敬意が強いのね」だからこそ、喜ぶべき日もそうでない思い出に塗りつぶされているのだろう、と>煉 / _5_煉 「探している。その為に、ここに居る――」 と、僅かにこわばった声出 「アレは、敬意じゃない。……そんなじゃ、ない。」 / _6_美冬 (魔獣と関係あるのか…総帥と取引したかそんな感じなのかな……) _7_有希 「そのために、此処に・・・ もしかして、魔獣と関係が?」 敬意ではない、という言葉に引っかかりを感じつつも、それ以上に看過できない発言>煉/ _6_美冬 「ということは、3月3日はお兄さんの誕生日でもあるんですね。煉さんが自分を祝われるのは微妙でも、お兄さんの誕生日を祝うのはどうでしょう?」 _6_美冬 「誕生日はその日まで無事に生きたことを祝い、来年も同じように迎えられることを願う日です」 _6_美冬 「いつか煉さんがお兄さんと会える日をねがって。煉さんのお兄さんに、誕生日おめでとうございます。です」/ __ムツキ カランカラン♪「こんばんはー」(あれ?今日は静かだなあ)しばらくドアの外で様子を伺ってたムツキが小声で挨拶しながらそーっと入ってきます/ __ムツキ そして4番に着席 __mutuki -> _4_mutuki _4_ムツキ 「えっと、、どなたかお誕生日、、、なんですか?」聞きかじった話題と場の雰囲気の齟齬に違和感を感じながらおずおずと _4_ムツキ / _6_美冬 「ムツキさんこんばんは〜」/ _7_有希 「(・・・バレバレなのに、なんでこっそり入ってきたんだろ、ムツキ。)」ひょっこりと煉の向こう側に顔を出した少女にあえて声をかけず/ _6_美冬 「こちらの煉さんと、双子のご兄弟がきょう……もう日付変わって昨日ですね。誕生日なんだそうです」/ _5_煉 「……見た、と。……兄を」 俯いて、そう苦々しい口調で <有希 _5_煉 そして、美冬の言葉には、暫く沈黙を返し。応える言葉を持ち合わせていないかのような反応で/ _4_ムツキ 「あ、そんなんですか」屈託のない笑みを浮かべて「煉さん、そしてお兄さん、おめでとうございますっ!」/ _5_煉 「……」 誕生日を祝う言葉には微妙な表情を浮かべて / _7_有希 お祝いの言葉を贈る二人を一瞬眩しそうに微笑んで見るが、煉の苦しげな表情に目を伏せ 「・・・魔獣の近くで、ってことね」「・・・そうか」>煉/ _4_ムツキ 「あ、でも知らなかったから、何も用意してない、、、」うーんとしばらく考え込んで…… _4_ムツキ 「あ、そうだ!」頭の上にペカリンと電球が光ったような嬉しそうな表情で _4_ムツキ 「マスター、ちょっとキッチンお借りしますね」おずおずとカウンターの奥に消えていきます。 _4_ムツキ 「、、、卵はいっぱいあるし、、あ、丁度林檎のコンポートがある♪」奥から独り言が聞こえてきて、やがてかちゃかちゃと何かを一生懸命かき混ぜる音とジューという焼き音が聞こえてきます。時折「あっ、、」「キャッ、、」なんて声が混じるのもご愛嬌/ _7_有希 「ごめんなさい、マスター。今日だけ許してあげて、彼女は善意で周りが見えてないだけだから」苦笑して、小さな声でマスターに侘びを入れ / _6_美冬 「ひどく楽観的かもしれないけれど、魔獣の近くで見たというなら少なくとも魔獣になっている可能性は低いんじゃないかしら。2体居た場合結界作用が発生するはずから魔獣側にメリットがないです」/ _5_煉 「………?」 カウンターの奥へと消えていったムツキによく訳が分からなさそうに眉を顰め/ _4_ムツキ そしてしばらく後、、「お待たせしました」マスターに手伝ってもらいながら人数分の料理を持ってくるムツキ _4_ムツキ スフレオムレツです。作戦中にお祝い事なんかがあるとよくリチャードが作ってくれたんですよ。http://blog-imgs-29-origin.fc2.com/n/o/n/nonintheair/0515-02.jpg _4_ムツキ 中は林檎のコンポート。メイプルシロップをかけてあります。煉さんの分はちゃんと甘さ控えめにしてますので _4_ムツキ そしてまた奥に引っ込んで。「これはお兄さんの分」そういいながら煉さんの横にもう一皿置きます/ _7_有希 「・・・魔獣に成る、か。その可能性も考えないといけないのか」沈鬱な表情で遠くを見つめる/ _7_有希 と、出された料理に目を丸くし、そして微笑み。「美味しそうね、これ、私も貰っていいの?」>ムツキ / _5_煉 「………」 目前に置かれた二つの皿を見て、 「……“煉”に、……か」 ぽつりと/ _4_ムツキ 「食べていただけると嬉しいです。でも、、えっと、、上手く出来てなかったらゴメンナサイ」最後の方は消え入るような声で/ _7_有希 「・・・うん、美味しい」「この料理ははじめて食べたけど、これで上手に出来てないなんて事は無いわね」マスターに紅茶を頼みつつ / _6_美冬 「じゃあお二人に誕生日おめでとう」そう言ってナイフを入れて口に運ぶ _6_美冬 「おいしい〜」/ _4_ムツキ 「よかったぁ、、ありがとうございますっ」満面の笑みでペコリと二人にお辞儀 _4_ムツキ そして少しうつむき加減の上目遣いで煉さんの様子を伺います/ _5_煉 「………、」 暫くそのオムレツを眺めた後、小さく口を開き。唇から洩れ出るのは、祝詞。 _5_煉 「―――夜乃守日乃守爾守給比幸給閉登 鵜自物頚根突抜弖 恐美恐美母白須……」 _5_煉 ほぼ無意識的なのだろうか、つらつらと並べられた言葉は清冽な色を帯びる。/ _4_ムツキ よく判らないけれど、満足してもらえたみたいなので笑顔でその様子を眺めてます/ __クローズ 扉を開けてスーツ姿の地味な男が入ってくる __クローズ 微笑して「こんばんは」/ _6_美冬 「あ、クローズさんこんばんは」/ _4_ムツキ 「あ、、おじさま。こんばんは」カウンターの向こう側から服を卵液や粉砂糖で汚したムツキが出迎えます/ _7_有希 「(・・・この様子なら、大丈夫かな)」彼の過去は今は触れまい、と視線をカウンターへ戻し。 _5_煉 「……」 一つ、パン!と拍手を叩いた後、言葉を切ると目を閉じて、息を吐き。暫く逡巡した後、フォークを手に取り/ _7_有希 「こんばんは」>クローズ / __クローズ 「全員が同じものを食べているとは珍しいと思えば・・・そういうことなんですね」>ムツキ/ __クローズ フォークを手に取った煉に「突然ですが、初めまして」>煉 __クローズ 微笑して「“神喰”のクローズと申します。<悪魔>の騎士です、よろしくお願いしますね」>煉/ __クローズ で、小声でぼそぼそと __クローズ 「苦手なんですか?それ・・・」>煉/ _4_ムツキ 「はいっ」すこし嬉しそうに胸を張り、でもおじさまの分がないことに気付き「あ、、」 _4_ムツキ 「あの、、よかったらこれ。先に食べててください!」自分の分のお皿をおじさまに差出し、すぐにきびすを返して中坊に消えていきます。そして奥から聞こえるガラガラガッチャーンという音/ _5_煉 「………」 手に取ったフォークを一瞥した後、寄ってきたクローズに視線を移し「……鴉丸だ」 このときばかりは兄の名を騙ることは出来なかったのか、苗字だけを名乗り。 _5_煉 小声の言葉には目を細め無表情で 「……洋菓子は…得意では、ないが」/ __クローズ やっぱり小声で __クローズ 「なんなら、一人だけない私を見かねて鴉丸さんが渡したと言う事にしますけど・・・」>煉 __クローズ (三笠さんが作ったのを断りきれてないんですねぇ・・・)/ _5_煉 「………」 暫く手元に残った皿を一瞥した後―――自分の為に、と差し出された皿を相手を見るわけでもなく、差出し/ __クローズ 小声で「了解」 __クローズ 受け取った後、3番席について __CLOSE -> _3_CLOSE _3_クローズ 速攻でパクッ/ _5_煉 持って行かれた皿を見るでもなく、フォークを突き刺すと掬い取り、甘いそれを口に含んで / _7_有希 やりとりを見ながら食べ終わり。 「(・・・今日は帰ろう、私が居ても楽しい空気を壊しそうだわ)」ふっ、と微笑んで席を立ち。 _7_有希 「私はこれで。 マスター、ムツキ、ご馳走様でした」 言い残すとドア前で姿を消す/ _3_クローズ 「おやすみなさい」>有希/ _5_煉 有希を一瞥した後、また視線を戻して、目前にあるそれの処理を続けて/ _6_美冬 「おやすみなさい」>有希/ _3_クローズ 「和菓子はお好きなんですか?」>煉 _3_クローズ ムツキからもらった分は少しずつもぐもぐ/ _5_煉 「……洋菓子の甘さよりは、好ましい…程度だが」 着実に処理中/ _4_ムツキ 入れ替わりに二つ皿を持ったムツキが出てきます「お待たせしました、、ってあれ?有希さん、、」一瞬だけ寂しげな表情を浮かべ、、 _6_美冬 「有希さんなら、さきほど帰られました」/ _3_クローズ 「なるほどまあ・・・」 _3_クローズ 「どんなことでも無理は禁物ですよ」>煉/ _4_ムツキ でもすぐに気を取り直して。「お待たせしました。おじさま」ともう一皿テーブルに置きます。 _4_ムツキ 「あ、そうなんですか、残念、、」>美冬さん _4_ムツキ そして自分の分をテーブルに置いて席に戻ります/ _5_煉 「……影膳は、親族が食べるものだ」 そうとだけ呟くと、表情を変えずにそれを全て食し終えて、時計を一瞥してから、ゆっくりと席を立ち/ _3_クローズ 「ありがとうございます」>ムツキ _3_クローズ (影膳・・・何やら深刻そうですねぇ。今はとりあえず聞かない方がよさそうですね)/ _4_ムツキ おじさまが食べてるのを嬉しそうに見ながら、自分もパクパクと食べてます/ _5_煉 出口に向かい、歩き出したならばふと、振り返って _5_煉 「……感謝する。」 _5_煉 誰に、とは言わずにただそうとだけ口にすると、K-Phoneを取り出して不在着信履歴から表示し、耳にそれを当てると帰宅するべく店を出て/ _6_美冬 美冬も食べ終えて「美味しかったですごちそうさま」 _6_美冬 そう言って席をたち「それじゃあ皆さんまた」そういって退店/ _4_ムツキ 食べながら誰にするとでもなく「、、、はい」そう小さく返事をして見送ります/ _3_クローズ 「お休みなさい」>美冬、煉 _3_クローズ 食べながら「今日はありがとうございます、おいしいですよ」>ムツキ/ _4_ムツキ 「あ、美冬さんおやすみなさいー」 _4_ムツキ 顔を真っ赤にしながら「あっ、ありがとうございます!」真っ赤な顔のまま俯き、もくもくとオムレツを食べます/ _3_クローズ 時間を見て「残念ながらペースアップの必要がありますねぇ・・・」 _3_クローズ 皿をつついてます/ _3_クローズ 食事完了 _3_クローズ 「さて、時間も来ましたし・・・出ましょうか」 _3_クローズ 「ごちそう様でした」>今日はマスターではなく、ムツキに _3_クローズ 「途中までご一緒しますか?」と、言いつつ店から出て行きます/ _4_ムツキ 「は、はいっ」殆ど食べ終えた皿を残して身支度を整え、、「えっと、、お粗末さまでした? でいいんですよね?こういう時、、」 _4_ムツキ 「はい!」と、満面の笑顔で答え、後をついていきます。 _4_ムツキ 残されるたのは、さながら戦場のように荒れ果てた厨房と、表で待機していたSTARFOXのメンバー二人/