有希 「こんばんは・・・と、今日は先客は居ないか」 有希 「あ、いや、今日はやめとくわ。珈琲を。」オーダーすると席につく。/ yu- -> _5_yu- _5_有希 「・・・え? あぁ、そうなのよ。先週は旅行を企画して温泉旅館に行ってきたの」 _5_有希 「・・・あー、マスターにもお土産、用意しておくんだったわ」「ごめんなさい、またどこか行った先で買ってくるから」苦笑しつつ、めのまえで手を合わせ/ KEI_ -> _Len 九郎 扉を開き入り、「いつになったら暖かくなるのですかね・・・」と呟きながら入る 九郎 「お二人とも、こんばんは、マスター、オレンジの妖精をください」注文し、席に座る/ _5_有希 「いや、いくら騎士団の福利厚生の一貫とはいえ、使いすぎでしょ? 私。」「それくらいのお礼は・・・、っと、こんばんは」マスターとの会話を切り、振り返って来訪者に挨拶/ curou -> _7_curou _5_有希 「・・・オレンジの妖精?」「ってなに、そんなカクテルあるの?」くすくす、と笑って尋ねてみる>九郎 / _煉 からん、と音を立て扉を開き、店内へと視線を向け。 _煉 見知った顔が二つあることを認識しながらも、黒いジャケットのポケットへと突っ込んだ手を抜き出すと、携帯を片手に適度に距離を置いた席へと腰を下ろし/ _7_九郎 「えぇ カルピスとオレンジと牛乳で作るのですが、オレンジヨーグルトのような味でとても美味しいんですよ」微笑/ _Len -> _3_Len _5_有希 「あ、こんばんは」>煉 素通りにいつものことか、と苦笑し。 _5_有希 「へぇー、ノンアルコールのやつなのね」<オレンジの妖精 綺麗なカクテルの色に思わず微笑み / _7_九郎 「おや?、こんばんは煉さん」>煉 奥に座るんだなぁ・・・と思いながら眺める/ _3_煉 二人の声に視線は一応向けるものの、そのまますっと逸らしてしまえば、そのままK-Phoneの画面へと視線を落として/ _5_有希 「・・・おーぃ、青年、こっち来て話そうよ。携帯なんていじってないでさ、ほら。」くいくい、手招きして煉を呼ぶ  苦笑しつつ/ _7_九郎 (・・・ここでは煉さんと話が出来ませんね・・・よし!)すっと立ち上がると煉のそばに歩いて行き、煉の席の一つ奥に座る _7_九郎 「お久しぶりです、煉さん」にこやかに話しかけます/ _7_curou -> _2_curou _3_煉 「…………」 その言葉に思わず眉を顰めては操作していた画面を手早く終えて、メールを送り終えると携帯を収め――そこで、隣に移動してきた九郎に一層表情を顰め/ _5_有希 「あ、参月がうごいた」 それに反応する煉の所作に思わず、くす、と笑い/ _2_九郎 「そんな嫌そうな顔、しないでください、煉さんも何か飲みませんか?」笑みの種類を変えながら聞きます/ _3_煉 「……珈琲。」 笑顔で話しかけてくる九郎を見事に一瞥もせず、いつもと変わらず珈琲を注文。/ _5_有希 「そーいえば、先日の着信とメール、結局何だったの?」「・・・正直『なんでもない』って件名と本文、初めて見て笑っちゃったんだけど」携帯、でふと思い出してきいてみる>煉/ _3_煉 「……」 その問いには思わず言葉を詰まらせつつ、吐き出すように 「……気にするな。そう、返したはずだが」<有希/ _2_九郎 (何の話でしょう?少し気になりますね…)/ _5_有希 「いや、そうなんだけど、普通それだけだと気になるものよ?」「言外を読むとか言うでしょ、そういうこと考えないと、思ってること上手く伝わらないわよ?」>煉 / _3_煉 深い息を吐いて額を押さえた後、 「……今は、伝えるつもりはない」 <有希/ _5_有希 「それなら、わかった」「いつかそういう日が来るんでしょ? 待っておくわ」苦笑した後、頷き、納得したと意思を伝える/ _3_煉 「………、」 その“いつか”は来るのか、珈琲の水面へと視線を落としながらも、それを口につけて、言葉と共に飲み込んで/ _5_有希 「・・・あ、そうそう。 参月、この間はいろいろとハプニングもあったけど、大丈夫だった?」「私も帰りはあまり余裕がなくて、自由解散な感じになっちゃったから。」先週の温泉の話を振るために、横に一個ズレ>九郎 _5_yu- -> _4_yu- _4_有希 / _2_九郎 「ええ、大丈夫でしたよ 最後の最後まで楽しい旅行になりましたよ」いい笑顔で/ _4_有希 「あ、それなら良かった。 なんか最後の方は学生の勉強会みたいになってたけど」思い出して苦笑し、カップを口に運ぶ/ _2_九郎 「えぇ、次回、勉強会をする機会があれば、お嬢様も一緒に勉強をしていただきたいですねぇ・・・」遠い目/ _3_煉 二人の会話を聞きながら、そういえば何やら連絡が来ていたことを曖昧ながらも思い出しつつも珈琲を口に含み/ _4_有希 「あぁ、お屋敷の執事をやってるんだってね。 ・・・そのお嬢様も勉強に難あり?」くす、と笑って/ _2_九郎 「いえ、難がないので屋敷での勉強を一切していただけなく・・・」 _2_九郎 「他の方の目があれば勉強をしていただけるので」苦笑しながらいいます/ _4_有希 「難が無いならとりあえず良いんじゃないの? さぞ優秀なご令嬢なのでしょうし期待したい気持ちはわかるけれど。」「あの中に入ったら、ますます『やらなくても大丈夫』って思うんじゃない?」某二名を思い出しつつ>九郎/ _4_有希 「あ、そういえば、烏丸も来れば良かったのに・・・温泉。 日取りが悪かったかしら?」>煉 ふと、思い出したように/ _2_九郎 「そうですが・・・勉強をしていただけないので少々心配になる時もあるのですよ・・・」 _2_九郎 「そうですね、煉さんにも来て頂けたらいろいろ・・・楽ができていたでしょうね・・・」/ _3_煉 「…………興味がなかった」 _3_煉 魔などの依頼ではなかったというのもあってか、どうやら適当に読んでいたようで、頬杖をつくと虚空を見据えれば _3_煉 訂正 ×魔 ○退魔 _3_煉 とっくに忘れていた内容を思い出しつつ、九郎の台詞に眉を顰め _3_煉 「……楽?」/ _4_有希 「ちょっと! 大変だった、みたいに言わないでよ」わざとらしく怒ってみせ<楽>九郎 _4_有希 「・・・あぁ、わかりやすい回答ありがとう」顔は笑ってない>煉/ _2_九郎 「ふふふ、いくら有希さんでも男湯で起こった騒動はどうにもできないですから」/ _3_煉 有希の表情の変化の意味が分からないのか、こちらはこちらで眉を顰めつつ、男湯で騒動という不穏な言葉に _3_煉 「……騒動……騎士同士で?」 そんな馬鹿なことをする奴がいるのか、といわんばかりに/ _2_九郎 「ふふふ・・・あのお酒がフルーツ牛乳に混ぜられる、という事件がありまして・・・」少し暗い表情になって _2_九郎 「女湯ではどうかわかりませんが、男湯では少々エグイ事が起こってしまったのです・・・」/ _4_有希 「・・・え? 女湯だけじゃなくて?」男湯で騒動の話は聞いてなかったので、思わず騒動の事実を重ねて披露/ _2_九郎 「えぇ、結局、飲まなかったのは私と真昼さんだけでしたが・・・」 _2_九郎 「暁さんはお酒の効果が出る前に真昼さんの治療を受けたので大丈夫でしたが・・・/」 _3_煉 あの酒って何だ、とは思いつつ口に出さないまま、更に女湯でも騒動が起きていたことが間接的に分かると、忘れていて功を奏したのかと思わざるをえず/ _2_九郎 「順平さんは私に、お嬢様とはどこまで〜、と絡まれましたし・・・」 _2_九郎 「クローズさんは阿修羅のようになってそれぞれの顔で歌いだして、最後には・・・」/ _4_有希 「・・・・・・」「え、えーっと、この話は止めにしましょう! そ、そうそう、烏丸は温泉とか興味ないの?」もはや手遅れ感満載だが。がんばる。/ _3_煉 「…………琴音。その繋ぎは無理がある」 無表情で、しかし断言/ _4_有希 「ぐっ・・・」がっくり、首を落とす。敗北を受け入れるように。/ _2_九郎 「あはは・・・」/ _2_九郎 「本当に・・・真昼さんがいてくれて・・・助かりましたよ・・・」 _2_九郎 「・・・で、煉さんは温泉に興味はなかったのですか?」あえて、同じ事を聞きます/ _3_煉 「……詳細は、分からないが――つまるところ、騎士が酔う酒がある、ということか。」 それも斜め上の方向に、とまでは言わないものの、それこそ言外に _3_煉 そして、重ねられた問いに対しては「……基本、娯楽施設の類には行ったことがない」 とのみ答え / _2_九郎 「では、今度は煉さんも一緒に行きましょう、一度は行かないと損ですよ?」(その時には真昼さんや暁さんも誘うことにしましょうかね・・・)/ _3_煉 「……何故、オレが」 その誘いには眉を顰めて/ _4_有希 「今日は・・・無いみたいね」マスターと目があい、首を振られ「モードレッドってドリンクよ、まぁ、酔うというかノンアルコールカクテルだから別ものなんでしょうけど。」<騎士が酔う酒/ _2_九郎 「煉さんも少し、体を休めましょう?」/ _3_煉 「モードレッド……言い得て、妙な名だ」 その珍妙なドリンクの名を耳にしたなら、そう感想を述べて _3_煉 「……休養は十分取れている。問題ない」/ _2_九郎 「十分・・・ですか?」/ _4_有希 「・・・・・・」珈琲を飲みつつ、そのまま二人のやり取りを聞いている/ _3_煉 「……何だ。」 そこに突っ込まれるとは思っていなかったのだろう、目を細めて珈琲に口をつけつつ/ _2_九郎 「本当にそれで、十分な休養がとれているのでしょうかね・・・」少し下を見つつ/ _3_煉 「何が言いたい。」 視線を落とした相手を横目に見たなら、それの意味するところが分からず、端的に問い/ _2_九郎 「・・・その休養、本来の貴方として、休養出来ているのでしょうかね?」/ _3_煉 「……本来の、オレだァ…?」 睨むように視線が鋭く、細められ/ _2_九郎 「一つ、おそらくですが、過去の境遇により、本来の自分を殺した」 _2_九郎 「そしてその代わりを自分に重ねている・・・」 _2_九郎 「私も同じなので・・・わかってしまうのですよ・・・」 _2_九郎 「どういう過去があってそのようになっているのかは、わかりませんがね?」/ _4_有希 「(・・・参月の言わんとすること、はっきりとはわからないけれど・・・本来の自分を殺した・・・か)」情愛も家族も無い、と言ったのはそれゆえだろうか、そんなことを考えつつ冷めた珈琲を再び口に運ぶ/ _2_九郎 「二つ、それをいつから続けているのかはわかりませんが、今も続けているということは、何かを騙さなければならない事」 _2_九郎 「前者は、本来とは違う行いによって生じるズレ、後者は騙している事にたいする罪悪感」 _2_九郎 「それらは本人の気がつかない場所に蓄積されて行きます」 _2_九郎 「そしてそれは、いつか崩れる」 _2_九郎 「崩れないようにするには新たに補強が必要だ・・・しかし、その補強がズレを作る・・・」 _2_九郎 「私たちはいつか、積み上げたものを抹消する為に、ズレや罪悪感を消さなければ、いつか・・・」/ _3_煉 ――僅かに、その蒼の瞳が揺らぐ。 _3_煉 それは驚愕から来たものだろうか、妙に早く高鳴る心音が煩く感じられることに眉を顰めて。 _3_煉 そして、九郎から視線を離す。元より口数が多い方ではない。だが、それ以上に紡ぐ言葉を失っているようで、 _3_煉 長い前髪で覆われた表情は外から伺うことはできないだろうが、空になったマグの中を見据えながらも、ただ震える唇が動き _3_煉 「…………それ以上、“オレ”のことを語るな―― 殺すぞ」/ _2_九郎 「殺すことはできませんよ・・・殺しについては私の方が上です、つまり殺されない方法についても私が上でしょう・・・」/ _4_有希 「・・・!?」止めようと思ったが、それも躊躇われた「(・・・なんて弱々しい『殺す』だろうか、いつもの彼ではない。)」動揺を悟り _2_九郎 「いつか・・・積み上げたものを消せる日が来れば・・・私も・・・」/ _4_有希 「・・・参月、それくらいにしよう」 _4_有希 「私には二人の事情はよくわからないけれど」「時間は必要よ、・・・でしょう?」>参月 _4_有希 そうして、煉の手を握り。「・・・誤魔化すな、鴉丸。 参月じゃなくて、自分を。」震えを止めてくれと、祈るように/ _3_煉 その言葉に、見開かれた瞳が一層蒼く染まり、その空間を蒼い光が包み込む。 _3_煉 清冽だが、歪んだ神通力。それを放つ口許には、いっそ皮肉げなほどの笑みが浮かんでいて _3_煉 「……随分と大層に吐くじゃねェか―――……試してみるか? Bad dumb」 <九郎 _3_煉 そう口火を切りながらも、不意にその傍らに居た有希が自分の手を取っていることに気付き、ぎらりと睨み付けて、肩は既に怒りに震え _3_煉 「……黙れ。“オレ”を、他者に、語られる心算はない―――」/ _2_九郎 「お嬢様との約束がございますので仲間と戦いは出来ません、私は、ただただ回避や隠密、そして逃走をするだけです」 _2_九郎 「それでもよろしければ、その怒りが消えるまで、逃げさせていただきましょう」/ _4_有希 「・・・わからないかよっ!」できることなら、ぐっと手を引っ張り煉の頭を抱きしめよう _4_有希 「オレとか自分がどうとか、そんなものは知らない!」 _4_有希 「いま、ここにいる、目の前にいるキミを心配してる気持ちが、わからないかよっ!」なぜ、涙が出てしまうのだろう?自分でもわからない。 _4_有希 「・・・・・・」言いたかったことはもっとあったはずだが、感情でどこかへ消え/ _3_煉 ギリ、と噛み締めた歯が軋みを上げる。 _3_煉 後悔も、反省も、謝罪の色も何一つ見えない相手の言葉に苛立つ感情を掻き立てるように荒魂が暴れるのを、普段のように理性で留める術もなく。 _3_煉 今にもその神の力を行使せんとした刹那、手を引っ張られる感覚と予期せぬ感覚が頭部に襲い掛かり、その行動は阻害され。 _3_煉 頭上で放たれる有希の言葉に、僅かに呆然とした後、俯き、吐き捨てる言葉。 _3_煉 「……分からねェよ。」「オレには、それを理解する感情がない。」 _3_煉 「そんなもの、――そもそも、得ていない。」 _3_煉 そこまで一気に言葉を吐き尽くすと、有希の腕を振り払わんと腕を振るい、それが叶うなら、その席から立ち上がるだろう/ _2_九郎 「貴方には、伝える事の出来る相手が居る、しかし、私はもう・・・」 _2_九郎 「選択を間違えるな、とはいいません、後悔をしないように決めてください・・・」/ _2_九郎 「いえ、そんな事も言えませんね・・・」/ _4_有希 振り払れたまま、背を向けたまま。「っ・・・無いならっ!」そこで、す、と大きく息を吸い、「無いなら、教えてあげるよ! 絶対! 覚悟しとけよ!」努めて明るい声で叫んでみせる/ _3_煉 「分かったような口を、利くな」 _3_煉 怒りすら振り切れ、最早感情の抜け落ちた、ぞっとするような声で吐き出された言葉。 _3_煉 しかし、その苛立ちを顕すかのように、手にしていた空のマグは神通力の負荷に負けてか粉々に砕け。 _3_煉 そして、それ以上荒魂が暴れ、箍が効かなくなる前にと踵を返した背中にかけられた有希の声に、一瞬だけ足を止め――されど、返事はしないまま、店を後にし/ _4_有希 「・・・お疲れ様、お陰で良い話、聴けたわ」>九郎 煉が立ち去ったのを見ると席を立ち。いつの間にか破片は一粒残らず消え。 _4_有希 「分からねぇよ、って言ったのは彼なのにね!」「・・・まったく・・・頑張らなきゃなぁ」苦笑しつつ、その場から消え去り/ _2_九郎 「失礼しました・・・大変見苦しいものも見せてしまったかと思います」 _2_九郎 「今日、私が口にした事は胸の、奥深くにしまっておいてください・・・」/ _2_九郎 「マスター、失礼致しました・・・」