__ルシア カラコロと軽やかなドアベルの音と共に店の中へ「Good Evening、Master……本日は静かなのですねぇ……こんな日はFallen Angelでもくださいな」中央の席に腰掛けて注文/ _5_ルシア 「……今日は誰も来ないんでしょうかね……ここのところ、来る度にそれなりに人が居たので、少し寂しいですね」カクテルグラスを傾ける/ _5_ルシア 「……辛口ですね。まあ、ほとんどGinですし、当然でしょうか」自嘲してもう一口/ _5_ルシア 「……折角ですし、少し色々と吐き出していこうかしら……」三口目で飲み終えると、溜息一つ「Master、Splitzerを……大丈夫です、数杯では流石に酔いませんよ」笑う/ _5_ルシア 「……実際、私は何か役に立っているのでしょうか?……TRISTANでは魔術絡みの事件が多い所為もあって、私に出来る事なんてほとんどありません」深い溜息/ _5_ルシア 「なら、魔獣相手はどうか……私ではダメージを与えられず、皆さんに守ってもらってばかり……それでも気を失って、足を引っ張ってることの方が多いのではないでしょうか……」一口飲んで/ _5_ルシア 「……これがダメになってからですかね……」左脚に目を落とす「人並みに生活するのがやっと……騎士としてはおろか、軍人としても役立たず……」痛々しいほどの自嘲/ _5_ルシア 「それでも、引くわけにも行かない、のが困りものでしょうか」天井を見上げ「本当、どうしましょうかね……」残りを一息で空ける「……炭酸、きついですね」情けない顔で少しだけ笑いを作る/ _5_ルシア 「……Master、今夜はあれ、無いんですか?……ありませんか、本当に、色々見放されてるんですね……これも、人ならざる人故の試練なんでしょうかね……」顔を伏せる/ _5_ルシア 「……Master、Tequila a la Mexicaineを……ふふ、大丈夫ですって。こんな時は酔って全部忘れてしまう。そんなものでしょう?」無理矢理に笑顔を作って/ _5_ルシア 「……まだ、30分しか経ってないんですね……」ほとんどストレートのテキーラを飲みながら「もっと過ぎてる気がしたんですけどねぇ……」ほぅ、と溜息/ _5_ルシア 黙々とグラスを傾ける。普段とは違って、何も食べていない/ _5_ルシア 「……私がこうやって何の意味も無い愚痴を零している間にも、他人の為に命を掛けて仕事をしている人達がいるんですよねぇ……」飾りのレモンを握りつぶし「……失敗、しちゃいましたね……」/ _5_ルシア 無言で空のグラスを傾ける。マスターは何も言わずに新しくテキーラを注ぐ/ _5_ルシア 「……もっと気楽に構えるべきなんでしょうね……でも、私のために犠牲になった他の被験者のことを考えると、ね……」表情が抜け落ちて、声はどんどん小さくなる/ _5_ルシア 液体が喉を通る音と、BGMのジャズだけが店内を満たす/ _5_ルシア 「……私も、この手で殺せないとダメなのかなぁ……」低い声で呟く/ _5_ルシア 「……なんて、ね」笑顔を作ってみせる/ _5_ルシア 「……Master、何かお腹に溜まりそうなモノを……愚痴はいいのかって?気にしないで下さいな」明るく笑って「全部只の独り言……そこには何の意味も無いんですから」/ _5_ルシア 「……お粥、ですか?……ありがたいです」出されたお椀を手に取り、ゆっくりと口に運ぶ「……温かいですね」/ _5_ルシア 「……温かいなぁ……美味しいなぁ……」ゆっくりとお粥を啜る/ _4_ペガリム 「なるほどなるほど、こちらがバーマーリンですか」そんなまったり空間にそんな事を言いつつ入ってくる白衣に白髪を無作為に染めた人物が入店してくる。 _4_ペガリム 「こんばんはマスター、そして先客の方、このような時間にシツレイ致しますよ?」と、大仰な芝居がかったような身振りでアイサツをする/ _5_ルシア 「Good Evening、Mr.・・・?」来客に挨拶/ _4_ペガリム 「これは失礼致しましたお嬢さん、私Dr.ペガリムと申します、気軽に親しげを込めてお呼びください」言いつつルシアの隣の席を指して「隣を失礼しても?」/ _5_ルシア 「ええ、どうぞ。私はルシア・クリスティア・西條と申します」笑顔で答える/ _4_ペガリム 「ではありがたく」と席につき「ああなるほど、貴女がルシアさんですか、以前お話を伺った事が御座いますよ」と、頷きつつ「ああマスター、申し訳ございませんがホットジャスミンティーをアイスで頂けますか?」と注文を/ _5_ルシア 「私のことを?何方から?」疑問符一杯/ _4_ペガリム 「ええ...佐山悠人、という方を覚えておられるでしょうか?」と、一寸ふと悲しげな眼をしつつ言って「彼は私の患者だったのですよ...結局私の力及ばず、情けない事ですが」と、言いつつホットジャスミンティーに氷を入れられた物を受け取り飲み飲み/ _5_ルシア 「……Mr.佐山、ですか……」右手で胸元をギュッと掴む。服の下には数枚のドッグタグ「ええ、存じています。何度か一緒に仕事をさせていただきましたので」笑顔を作り/ _4_ペガリム 「貴女には何度か世話になったと…彼が、崩れる前に話を伺っておりまして、お会いできて光栄ですヨ?」と、頭を下げつつ「あ、マスター、ウーロンティーをジョッキで下さいな」/ _5_ルシア 「……こちらこそ、大変お世話になりました。ええ、本当に……」カウンターの上、一点を見つめて呟く/ _4_ペガリム 「実を言うと騎士になるつもりは無かったのですがね…」私は癒し手ですので、と付け加えてから、真顔になり「……彼が、崩れても、死に向かっても、それでも憎み続けざるを得なかった存在を看過出来ませんので、ね」らしくないですねぇ、と言いつつ/ _4_ペガリム 「おっと、らしくないと言っても、私とは今宵が初対面でした」ウッカリ/ _5_ルシア 「……どんな想いであれ、それはとても素晴らしいものですし、それを最期まで貫いたMr.佐山を、私は尊敬します」胸の前で小さく十字を切り「でも、我が侭を言わせて貰えるなら……生きていて欲しかった、とも思います」自嘲する/ _4_ペガリム 「そうですね…私も願わくば、復讐を捨て、平穏に生きては欲しいと思いました」と、頷き「…けれど、今にして思えば。彼は復讐を捨てたら―――そこで、終わってしまっていたのかも、しれません」と、つぶやくように言う/ _5_ルシア 「でも、だからこそ……もうそんな想いを抱える人が出ないように、今生きている私達のような存在が、必要なのでしょうね」まだ残っているテキーラを一口/ _4_ペガリム 「そうですね…彼のような犠牲は…一人でも、願わくば、もうひとりも、出ない方が良いのですから」と、頷いて「…ああ、そうです、こちらをどうぞ」と、自分の診療所の場所も書かれた名刺を差し出し「表の医者ではどうにもならない傷、一刻も速く傷を癒したい時はどうぞうちへおいでください、格安で治療致しますよ _4_ペガリム 」/ _5_ルシア 「ありがとうございます」笑顔で受け取ると、上着の内ポケットにしまう/ _4_ペガリム 「数十年程前までは私も正規の医師免許があったのですがねぇ」と苦笑して「出る杭は打たれるとばかりに一度謀殺されてしまいまして…」あっはっはと笑って言う/ _5_ルシア 「……どのような状況でも人を救える……先生のような方と知り合えてよかったです」にっこり/ _4_ペガリム 「これはこれは、光栄です」と、大仰に言いつつ「一人救えない方がいましたが、ね…」と苦笑してから…「おっと、そろそろラストオーダーの時間も過ぎてしまいますね」はたと気付いたように/ _5_ルシア 「では、口直しに、青汁を下さい、Master」/ _4_ペガリム 「では私はゲロルシュタイナーを頂けますかね」※炭酸水です/ _4_ペガリム 「いやぁ、ですが、初めてきたバーでは御座いますが、初めてきた時には良い邂逅でした」/ _5_ルシア 「それでしたら、幸いです」青汁を残ったテキーラで薄めて飲む「……これは大失敗みたいですが」/ _4_ペガリム 「何故事前に解っていたでしょうに合わせたのでしょうか……」と、言いつつ炭酸水をくいっと煽る。/ _5_ルシア 「科学の発展に犠牲はつきものってことで……」といいつつも全部飲む/ _4_ペガリム 「医学もそういう物ではありますが、この場合はあまりにも結果が見えていたような……」と、言いつつこちらも飲み干し「はてさて、では私はそろそろお暇いたしましょう」と、席を立つ _4_ペガリム 「それでは皆様、今宵はコレにて、お休みなさいマセ」と、アイサツをして、店を出て行く/ _5_ルシア 「Good Night、Dr..では、私も帰りますか……本日はお見苦しいモノをお見せしてすみませんでした」マスターに向かって深々と礼。そして、静かに店を出ていく/