_ルシア 軽やかにドアベルを鳴らして来店「Good Evening、Master……Alexander's SisterとPasta……和風がいいですね、お願いします」注文して席に着く/ _lucia -> _5_lucia _5_ルシア パスタにソースを絡める間、ほとんど透明なカクテルを透かして、その様子を眺める/ _5_ルシア 「……高菜と明太子のPastaですか……ほとんど色は変わらないのですね」一口「……予想していたより辛くない……むしろまろやかな……ああ、クリームソース仕立てなんですね」/ _5_ルシア 「……美味しい……」パスタを食べ進める。カクテルは横に置いたまま/ _5_ルシア 店内に目を遣り「今夜はまた静かな夜ですね……数日前の喧騒が嘘のよう」/ _5_ルシア 「大変美味しく頂きました」パスタを食べ終え、カクテルを口に「……甘いのにスッキリというかサッパリというか……これは、ミントの香りですね」/ _5_ルシア 「……蒸し暑い夜にはこういうサッパリしたモノがいいですねぇ」笑顔で愛想良く/ _5_ルシア 「では、Alexanderの方をお願いします」カクテルのお代わりを注文/ _5_ルシア 「……これも、甘くて美味しいですね」ほぅ、と感嘆の溜息を吐く/ _5_ルシア 「次は……Clover Knightをお願いします」カクテルグラスを返しながら/ _5_ルシア 「……え?ああ、Masterは耳が良いのですね。でも、確かに言い間違いです。日本語で話すことが多かったから、Intonationを気にしなくなってしまってましたね」苦笑する _5_ルシア 「では改めて……Clover Night、をお願いします」/ 有希 「こんばんはー、と」 有希 マスターには微笑で応え、店の奥へと進む 有希 「貴女と二人、ってのは無かったかなぁ?」 有希 と苦笑を浮かべつつ隣に座る/ yu- -> _6_yu- _5_ルシア 「Good Evening、Miss琴音」いつも通りの愛想良い笑顔で「多分そうじゃないかと思いますよ。ワタクシが居る時は人が多いことが大抵でしたから」/ _6_有希 「あ、私はブランデーを」 _6_有希 「・・・ねぇ、この前何で怒らせちゃったの?」 _6_有希 静かな店内は、まぁ、丁度いいか、なんて考えつつ。/ _5_ルシア 「あれは、貴女だけではありませんよ。Mr.識嗣にも。もともと研究畑の人間だから、ああいう堂々巡りな状態が嫌いなだけです」カクテルを一口「ですから、こちらこそ冷静さを快枝手申し訳ありませんでした」軽く会釈のように頭を下げる/ _6_有希 「えーと、話を聞いていてイライラさせちゃった、と?」 _6_有希 「なんだかまだ壁を感じるなぁ」苦笑し、グラスを傾ける/ _5_ルシア 「まあ……ワタクシは直接関わっていないので、何とも評価しきれない、のが『研究者』としての意見ですね」口を湿らせて「Miss三笠が音信不通の段階で、その本人に関係することを話していれば、意見の行き違いも道理でしょうけど」/ _6_有希 「意見は食い違っても敵対するんじゃなければいいかな、って考えてるから、あんまり反省してないのよ、私」 _6_有希 「ちなみに、『研究者』以外の立場からも、あるの?」興味津津といったように/ _5_ルシア 「……先日と違って、落ち着いていられますね」一寸驚いた風で「……軍人としては、戦力増強は単純に喜ばしい事態です……と」努めて冷淡に _5_ルシア 「……私個人としては……どうなんでしょうねぇ?」カクテルを飲み干し「どの意見にも一理ある。あとは、どれが好みか、くらいですかね」/ _6_有希 「そう?・・・まぁ、事態がそれなりに良い方向に向かってるって今は思えてるから、余裕があるのかも。」<先日と違って〜 _6_有希 「本音と建前、公と私、みたいなものかしら」頷きつつ 「・・・で、どれがルシアの好みなの?」/ _5_ルシア 「さて?私の好みとしては、八方丸く収まるようなものが良いと思いますが、そんなものありませんし」空になったグラスを返し「Master、Melon Ballを」注文 _5_ルシア 「なら、本人が熟慮した結果として出した答えを、そのままに受け止めて上げたいですね」オレンジ色のカクテルを受け取り一口/ _6_有希 「えーっ、私、八方丸く収めようと動いてるつもりなのになーっ」口ぶりとは裏腹に笑って頬を掻く _6_有希 「・・・それもいいわよね」<本人が〜  頷きつつ、グラスに手を伸ばす/ _5_ルシア 「ある人は自分のEgoを押しつける、ある人は無理矢理矯正しようとして、ある人は頭越しに話を進める……見事に、会議が踊ってますからねぇ」カクテルを一口「そこに本人はあるんでしょうか?」呟くように/ _6_有希 「ちゃんと話してるのは真昼だけだから他は知らないけど、勿論、あるんじゃないかしら」 _6_有希 本人はあるのか、との問いに 先日の言葉を思い返すように目を上げ _6_有希 「ムツキのことを本当に心配してるんだな、ってわかるもの」「・・・なんとなく、だけどさ」 _6_有希 「結果、失敗してすれ違いが起こったりしても、それで縁が切れるわけじゃないって思うのよ」/ _5_ルシア 「他ならぬ、人生なのですから……他人の答えがBestであっても、自分が選んだ答えがBestでなかったとしても」カクテルで口を湿らせ「それを『私が選んだ答えだから、文句言うな』と言い切ったらそこまでですしね」/ _6_有希 「ふふっ、文句言うな、とまでは言わないけど。その通りだと思うわ」 _6_有希 「だって本当のベストなんてわからないもの。・・・私のベストを行うだけ、みたいな言葉もあったっけ、そんな感じ。」 _6_有希 「みんながそうやって頑張ってたら、誰かひとりくらい上手く行くんじゃない?」 _6_有希 冗談なのか本気なのか、笑いつつ、グラスを空にする/ _5_ルシア 「……問題は、それが本当に自分の答えなのか、だと思います」甘いオレンジ味が口の中に広がる「それが、Mr.識嗣の、Dr.三笠への疑念」指を一本立てる/ _6_有希 「ドクター、って三笠ジローのことかしら? 話してみたら、案外人間味のある人だったわ」 _6_有希 「あの出来事があったから、先入観抜いて話すのは難しいとは思うけど。」/ _5_ルシア 「あと、Dr.三笠に対して父性を感じていない人もいますね」カクテルグラスを回して氷が溶けた水を混ぜる「Mr.ココペリ、話を聞いてかなり憤慨していましたし」一口喉へ/ _6_有希 「七瀬学園でのことだけだと、そう思っても不思議じゃない、というか、それで私も苛々してたし」苦笑し _6_有希 「ひとつの出来事で人を決めてしまうのはあまりに早急かな、と」「人それぞれ理由もあるでしょうし」/ _6_有希 「・・・って、ココペリって誰? 新しい騎士?」/ _5_ルシア 「……えーと」バツの悪い顔で「まだお会いしたことが無いんですね」少し考え「Mr.グエン・ココペリ。タクシーの運転手で<魔術師>の騎士です」思い出しながら/ _6_有希 「へぇ、そんな人が居るのね。・・・で、その人も話を聞いて苛々している、と」/ _5_ルシア 「……Mr.識嗣とMiss三笠が言い合ってるシーンがあって、それを見せられたんですよ、ここで」ちょっと曇った表情「で、それに対して憤慨している、と」溜息/ _6_有希 「・・・えーっと、それは私も音声しか聞いてないけど・・・とばっちり?」あはは、と乾いた笑い _6_有希 「その雰囲気だと、あんまりお酒は美味しく飲めないわよね」/ _5_ルシア 「……Mr.ココペリは中央アジアか中東、辺りの人だと思います……子供は宝であって、泣かせるものではない……それが親であろうと誰であろうと」遠くを見る目付き「彼は、Miss三笠が『親と言いながら責任を果たしていないであろう人物に、いいように人生を弄ばれている』と感じたんでしょうね」 _5_ルシア 「……でも、それだって結局……」カクテルを口に「他人の意見、なんですよね……子供を泣かせるなら誰でも容赦しない、と言っても、ね」努めて冷静に/ _6_有希 「・・・他人の意見、ね」 _6_有希 「貴女がいつもより慎重に言葉を選んでいる気がするのは、気のせい?」 _6_有希 「何か思うことがあるなら、言っちゃえば?」/ _5_ルシア 「……少し、酔いが回ってきましたかね……Master、Monday's Cureをお願いします」ノンアルコールカクテルを注文する「他ならぬ『他人の意見』で話してますから」 _5_ルシア 「……まあ、私から何か言うとするなら……」少し考えて「Miss三笠は幸せですね。こんなにも心配してくれる人が居て、悩む余裕が与えられた」普段とは違う、少し醒めた目付き/ _6_有希 「・・・・・・?」先程までと様子の違う雰囲気に少し止まる _6_有希 「俯瞰してみたり、かと思えば寄ってみたり」 _6_有希 「それが貴女、なのかしら。面白いわね」/ _5_ルシア 「”解析者”ですから、色々な見方をするのは私の『存在意義』ですしね」苦笑して「……ええ、私という存在が唯一この世に認められる手段ですから」小さな声で呟く _5_ルシア 「……『他人の意見』でしかモノを計れない憐れな『計算機』とも言えるかも知れませんが……さて、そろそろ私は引き上げます」席から腰を上げ「Miss琴音、Master、Good Night」ウィンク一つ、店の外へ/ _6_有希 「・・・? 今何て・・・?」 _6_有希 「・・・おやすみなさい」気になることはあるが、後ろ姿に笑顔を向け、見送る _6_有希 「随分と自嘲的というか、なんというか。」「お酒のせいもあるかもしれないけど、そんなに悲観的にならなくてもいいじゃない・・・ね?」 _6_有希 「・・・って、まぁ、私が言えることじゃないかなぁ」 _6_有希 昔の自分を思い返すに、多々そういうことがあった気がする、というか、ほとんどそうであった気がする。 _6_有希 「騎士として、力がある者として期待されているから、それが無くなったら終わり」 _6_有希 「・・・そういう騎士は確かに今までにも見てきたけれど。」 _6_有希 「騎士だって、月並みな幸せがあったっていいじゃない、と思うのよ」 _6_有希 「・・・マスターがここでひと時のソレを味わせてくれてるけどね」笑って _6_有希 「でも、刃を研ぎすますように、ひたすらに打ち込む姿は惹きつけるものがあるのも事実なのよね」「儚さ、というか。」 _6_有希 「・・・・・・あの子はどっちを選ぶのかしら」 _6_有希 「あー、こうして話して縁を持った以上、俯瞰して儚さに興じるなんて出来なくなってるし」 _6_有希 「それはあの子の言う通り、本人のない、他人の意見、なんでしょうね」 _6_有希 「ただね。私思うのよ」 _6_有希 「おせっかいだろうが、押し付けだろうが、その人を想ってのことなら」 _6_有希 「たとえそれが伝わらず、儚い結末を迎えたとしても」 _6_有希 「それに華を添えることができるんじゃないかな、と」 _6_有希 「・・・・・・いやいや、勿論、そんなことにはさせないけどね!」 _6_有希 「・・・とと、はいはい、遅くまで悪かったわね。・・・また来るわ」/ _6_有希 急かされるようにその場から消える/