有希 「こんばんはー」 有希 見慣れた女性が入ってくる 有希 格好は彼女にしては珍しく、Tシャツとパンツのラフスタイル。 有希 後ろ髪を束ね、リラックスした雰囲気で席につく。 有希 「あ、いつもの、お願いね」 有希 / _順平 「あ、こんばんはー」有希を見つけて席をとる。 _jyunpei -> _5_jyunpei _5_順平 「どうですかその後?」/ _4_有希 「あら、こんばんは」 _4_有希 「えーっと、どう、って・・・何の話?」「・・・あ、この前の退魔はお世話になりました」 _4_有希 珍しく相手の意図を汲まない、ちょっと抜けてる返し/ _5_順平 「そうじゃなくてムツキちゃんの件ですよ」/ 千夏恵 カララン 千夏恵 動きやすそうな服装で少し息を切らせて入店 千夏恵 「へふー、何でしょっちゅう……」そうぼやくと 二人の姿を見つけ 千夏恵 「あ、こんばんは」/ _5_順平 「こんばんはー」/ Chikae -> _6_Chikae _6_千夏恵 「マスター、アイスティとベーコンとほうれん草のパスタください」と着席/ _4_有希 「あぁ、ムツキの・・・」「んーと、三笠ジローと話した内容は伝えたかしら、私?」>順平 _4_有希 「こんばんは・・・何かちょっと疲れてる?」苦笑して>千夏恵/ _5_順平 「いや、それも聞いてないんですけど、大丈夫ですか?」/ _6_千夏恵 「あーよく追っかけられるので」と苦笑「琴音さんジローさんと話したんですか?」/ _4_有希 ブランデーに唇をつけ、「・・・あれ、順平くんにメールしたのって・・・そうか、七瀬学園であったことまでだっけ。」 _4_有希 「ええ、もう2週間ちょっとくらいかな、・・・経つけれど」<話したの? _4_有希 / _4_有希 「やっぱり会いに行って良かったわ」 _4_有希 「色々と彼のことを誤解していたみたいだし、それが解けて。」 _4_有希 思い出すように虚空を見つめ、微笑む/ _5_順平 「なにか止めなきゃいけないようなことになはってないんですね?やれやれ…」/ _6_千夏恵 「んーと、じゃあムツキちゃんと私が遊びに出かけた前かな。琴音さんがそういうと言うことは私の心配は杞憂だったみたいですね」 好転したならまあいいかーと思いつつ/ _4_有希 「そうね。多分に私の主観が含まれるから、アテにしすぎるのも問題だろうけど」苦笑して _4_有希 「三笠ジローの妻であった人への執着というか愛情が、そもそもムツキが魔獣戦に加担したきっかけみたいなもので」 _4_有希 「それが以前の、『指し手』との戦いで終わりを迎えるはずだったんだけど」 _4_有希 「ムツキは自ら世界を護る戦いに目覚め、ジローは復讐だけじゃなく復活にも希望をみるようになった、ってトコかしら」/ _5_順平 「まあ、本人が考えてやってことなら文句は言えないかなあ…」/ _4_有希 「と、いうと順平くんは何か思うところあるの?」興味をひかれたらしく、即座に訊き返す/ _5_順平 「いや、どうかな。人ってそんなにちゃんとした『自分の意志』なんて持っていないんじゃないかな。周囲と無関係では居られないわけでしょう?」/ _6_千夏恵 「んー、ん? あれ?ジローさんが奥さん復活させることと、ムツキちゃんがあの体になることに関係あるんですか?」 (千夏恵はジャンヌにジローの奥さんの魂が入っていたという事に行きついていない)/ _5_順平 「そんなに強い関係でもないから僕は言えないってだけで、正解かっていったらどれもそうじゃない気がする」/ _4_有希 「そうね、ちょっと哲学的な感じだけど・・・自分の意志なのか、与えられたものなのか?」 _4_有希 「それも大事なんでしょうけど、今の私はもっと重要視しているものが他にあるかな」>順平 _4_有希 「あんまり詳しくはわからないけれど、ジャンヌの中に今まではジローの妻の魂が入っていたみたいよ」>千夏恵/ _4_有希 「何を指しているのかちょっとわからないけど、そもそも正解なんてないでしょ?」>順平 苦笑しつつ/ _6_千夏恵 「あ、あー! なるほど、それでかー」/ _5_順平 「そうかなあ……」<正解はない/ _4_有希 「私が一番いい、と思う状態、っていうのはあるけれど、誰もがそれが一番いい、っていうのはないでしょ?」>順平/ _4_有希 「魂とか輪廻とか死霊とか、感じることができない私にとっては観念的でそういうものか、と聞くことしかできないけれどね」腑に落ちたらしい千夏恵に微笑みつつ/ _5_順平 「うーん、皆に一番いいというのとはちょっと違うけど、物語上の必然って存在するものなんですよ」 _5_順平 「その通りだったら今の展開はちょっと違う。でもまあ良い方に違うのかな。みんながこれだけ一人のことを考えているんだし…」/ _6_千夏恵 「………そうするとー。ううーん……ジローさんの動機は気持ち的にはわかるけど……最初、ムツキちゃんは完全にそれでいいとは思ってなかった気がするから……少しどうかなーという感じですよジローさん」/ _4_有希 「また貴方の独特の世界観が出てきたわね」あはは、と笑って>順平 _4_有希 「貴方の言うとおり、これが物語だとするのなら、私は読み手ではなく登場人物だから」 _4_有希 「正解なんてない、って言うのは理解できるでしょ?」 _4_有希 「そして私は『今』『ここで』貴方と話をしているのだから」「読み手の貴方も受け入れがたい気がしてしまうわ・・・それが真実であっても、ね」困ったように笑い _4_有希 / _5_順平 「僕も読み手ってわけじゃないんですけどね。いつもその必然の前で叩き伏せられるもので…」/ _4_有希 「ええ。私はそういう貴方だから好きになれるし、一緒に戦えるのよ」<読み手ではない ひときわ嬉しそうに目を細め/ _5_順平 ちょっと赤くなる。「やめてくださいよからかうの!」/ _5_順平 「あ、ビールください」>マスター/ _5_順平 ビールをあおりだす/ _4_有希 「・・・えーっと、誂ってないんだけど・・・なんか誤解させるような事言ったかしら、私」頬をかきつつ、ブランデーの入ったグラスを口に運ぶ/ _6_千夏恵 微笑みながら順平の様子を見ている/ _5_順平 「マスター!おかわり!」/ _4_有希 「・・・まぁ、だから、とりあえずは心配ないかな、って」順平の飲みっぷりに苦笑しつつ _4_有希 「三笠ジローが、妻と娘を天秤にかけないといけないような事態を壊すのが、私にできることかな、と思ってる」/ _6_千夏恵 「……ジローさんって天秤にかけるんです?私の知ってる範囲だと、かける余地なく奥さん選んでるようにしか思えないんですけど」/ _4_有希 「貴女も会って話をしてみたら?・・・なんて勧めて騎士が通い出したら三笠ジローに怒られるかしらね」 _4_有希 「彼が娘を想う気持ち自体は本物だと、私はそう信じてる」 _4_有希 「ただ、妻を亡くした痛みで動いてきた人だったという事実は、そうなのでしょうけど」/ _6_千夏恵 「会いに行くのはやめておきます」 _6_千夏恵 「ふむぅ……。琴音さんがそういうならそういうこともあるのかもしれないですね」/ _4_有希 「私は愛情に差をつけて選んでしまった人は救いたいと思う。・・・憎むべきは、私が壊すべきなのは、そんな選択をさせる現実なんだと思う」/ _6_千夏恵 「変えられるなら、変えたほうがいいのでしょうけど ムツキちゃんがとりあえず幸せになれればいいかなぁ」/ _4_有希 「彼女が親の幸せを望んでいるのは、貴女も知ってるでしょ?」 _4_有希 「それなら、両方上手くいくようにするだけでしょ?」ね?と首を傾げて見せ/ _6_千夏恵 「ジローさんは奥さんと仲良くやってればいいんじゃないかなと、状況が変わればジローさんがムツキちゃんに同じように優しくするというのは……やっぱり……うーん」 _6_千夏恵 「もう一人クローンで、ムツキちゃんの弟のノヴァくんという子が居るんですよ」 _6_千夏恵 「ムツキちゃんを助けに行く時の依頼で会いました。 性別が男だったことと能力が強くなかったせいで不要とされたそうで」 _6_千夏恵 「たぶん、奥さんの魂の定着先にできなかったということなんだと思うんですけど」 _6_千夏恵 「ノヴァくんのことをムツキちゃんは弟だと思ってるそうですけど、ジローさんはノヴァくんのことどう思ってるのかなって思います」/ _4_有希 「貴女が言うことはわかるわ。その話は私もクローズから大体のところを聞いているしね」 _4_有希 「道義的にどうか、と問われれば、それは罪なのでしょう」 _4_有希 「ただ、私は罪人を斬るつもりもないし、その資格もないのよ」遠くを見つめ _4_有希 「・・・いや、私がどうか、は置いておいて」「クローンを作ること自体問題だろうし、それをモノのように扱うのも問題だろうし」 _4_有希 「・・・それでも。ムツキを想って彼が涙を流すことも、戦いに使うことの苦しみから逃れるために想わないよう努めていることも私は知っているから」 _4_有希 「ノヴァという子のことは糾されるべきなのでしょうけど、それは置いておくわ」/ _5_順平 「なんでだろう、魔獣に関わってる人って多かれ少なかれ価値観歪んでません?」自分を棚上げにする/ _4_有希 「裏の世界で生きている以上、表を基準に価値観歪んでいる、と言われれば、そうね、としか言えないわ」苦笑して>順平/ _6_千夏恵 「ほんとにムツキちゃんの理想なら、ノヴァくんとムツキちゃんが仲のいい姉弟で、親子揃って仲良ければいいんだろうけど……難しそうですね……」 _6_千夏恵 「私はそれぞれがそこそこ幸せならそれでいいかなって思います。……親はなくとも子は育つ派なので」/ _4_有希 「難しいからといって諦めないでよね?」「人が、難しいと、そんなのは理想に過ぎないと、諦めるところを掬い取ることができるのが、騎士だと私は思ってるから」 _4_有希 「・・・・・・貴女の時、掬い取ることができなかった私が何をいうのか、と思われるかもしれないけれど」 _4_有希 「私はそれでも、そこを目指して前を向かないといけないと、そう思ってる」/ _5_順平 「あー飲み過ぎた…眠くなってきたので帰ります。おやすみなさい」/ _4_有希 「・・・おやすみなさい。 気をつけてね」ふらーっと出て行く彼に笑いかけつつ/ _6_千夏恵 「あ−それは気にしないでいいですよ。 ただ、私の感性だと多分親子は必須じゃないんですよ。 今十分幸せですし」 _6_千夏恵 「それを掬う以外でも別に幸せになれるかなって思います。なので私はそっちを」 _6_千夏恵 「琴音さんはそっちあきらめないでいいんじゃないかなって思います」/ _4_有希 「勿論。幸せの形なんて山ほどあるし、人も変わるから、ちょっと前は思いもよらなかった幸せに巡りあうこともあるでしょうから」 _4_有希 「私は私の見えている範囲でしか掬えないんだから、その中で最善を尽くすだけ。」 _4_有希 「状況が変われば、視野が変われば、また変わるのかもしれないけれど」 _4_有希 「今はそれが一番良いんじゃないかと思ってるからやってるだけ」/ _4_有希 「・・・真昼はちょっと迷っているみたいだけれど」小さく呟く/ _6_千夏恵 「そういえば真昼さんに話しようって呼ばれてましたね」 _6_千夏恵 「じゃあ、続きはまたそこで。今日は私はそろそろ帰りますね。話しできてよかったです」 _6_千夏恵 / _4_有希 「ん。おやすみなさい」小さく手を振って見送る/ _6_千夏恵 「マスターごちそうさまでした」と言って退店/ _4_有希 「・・・と、私もそろそろ帰って準備しないとね」 _4_有希 「凛音さんに会うのは久々・・・かなぁ」 _4_有希 「・・・・・・っ、『あの時』に一回会っちゃってるのか、・・・はぁ」思い出してため息ひとつ。 _4_有希 「―あぁ、いや。気にしないで」マスターの問いに手を振って誤魔化し _4_有希 「・・・そーいえば、真昼に卑屈になり過ぎるな、ってメール貰ってたかしらね」 _4_有希 「所々で喪に服して、贖いを乞うてる姿勢が染み付いちゃってるのかしら・・・うーん、王としては問題だって言われそうだけど」苦笑する _4_有希 「気にしても仕方ない。―けれど、気にしている姿勢は求められ。他方ではその姿勢を咎められ。」 _4_有希 「で、相手によって態度を変えることを良しとしない私が居る」 _4_有希 「真昼が迷っているのは自信が持てないから、として」 _4_有希 「そのままの貴方でいい、っていうのは空虚な言葉なのかしらね」 _4_有希 「私は結局今でも騎士としての自分に自信があるとは言えない」 _4_有希 「・・・でも悩まなくて済んでいるのは、仲間を信頼しているから。まわりまわって、仲間が信頼してくれている『私』を信頼しているから」 _4_有希 「それだけじゃなくて、失敗した経験と、成功した実績が支えてくれている」 _4_有希 「・・・・・・」 _4_有希 「え、声に出してた?」「・・・・・・帰って休むわ、うん」 _4_有希 「おやすみなさい」 _4_有希 肩を軽くまわすような仕草の後、その場から消える/