暁 カラン、と音を立てて扉が開かれる。「こんばんにゃー」」 暁 ネコミミキャップをかぶった少年が元気良く入ってきて、店内を見渡し 暁 「うにゃ?誰もいない…あ、マスター。紅茶のパウンドケーキとそれにあう飲み物くださいにゃ」 暁 といって席に/ _6_順平 「あーどうもどうもーとりあえずビール」/ _4_宵 横の順平に気づいてケーキを食べる手をとめ _4_宵 「はろーおにーさん。この前ぶりにゃ」 _4_宵 といって、順平が見ただろう黄昏と深更のパペットをはめて挨拶/ _6_順平 「どうもどうもーあー最近このために生きてる」ビール飲んでる/ _4_宵 「ビール?おにーさんもお疲れなんですにゃ〜」といいながら席移動。 _4_宵 ビールに興味津々らしいです/ _4_syou -> _5_syou _6_順平 「未成年はダメだよ」/ _5_宵 「ブー」拗ねた表情をしつつケーキをモグモグ/ _6_順平 「って言っても僕もお酒よくわからないんだよね。わからないからビールばっかり」/ _5_宵 「うにゃ?それはもったいない。せっかくだし、マスターにおすすめ聞いて何個か飲んでみたらいいのでは?」 _5_宵 「もしくわ、適当に、甘めでお勧めをー何種類か、的に」ニンマリ、なぜか慣れたいいまわして/ _6_順平 「今日はモードレッドはないと思うよ。そんな気がするんだ」/ _6_順平 「ここでたかいお酒に慣れると後が苦しいんだって!まあじゃあオススメの何かを」>マスター/ _5_宵 「む、残念。あーちゃんが目回したってきいたから調べたかったのに…」マスターが順平にお酒を出すのを眺めつつ _5_宵 「マスター僕もおまかせでジュース」/ _6_順平 「ブラッディマリー?これはトマトジュースだ…」/ _5_宵 「あ、それおとー様が苦手なやつだ・・・」ミックスジュースをのみつつ/ _6_順平 「なんか炭酸のあります?キールロワイヤル?」/ _5_宵 「ワイン系でしたっけ?それはすきー」にゃはーと笑いつつジュースがグビグビ/ _6_順平 「未成年はダメだよ」/ _5_宵 「・・・(ニヤリ」 _5_宵 ジュースをそ知らぬ顔で飲みつつ _5_宵 「そういえばーおにーさんって、別の並行世界でもブラック会社勤務なのにゃ?」/ _6_順平 「勤務っていうかバイトだけどね。バイトは色々だよ」/ _5_宵 「どこの世界でもブラックなバイトでーこうやってビールを糧にしてるのにゃ?」/ _6_順平 「うーんもっと恵まれてる世界もあるよそりゃあ。でもずっとそっちにいる訳にはいかないでしょ」/ _5_宵 「ふーん・・・どの世界でも戦ってはいるの?」今までのどこか道化のような雰囲気を潜ませて/ _6_順平 「どの世界でも、戦ってはいるね。どうしようもないよホント…」/ _5_宵 「そういう、決められた筋はかわらないわけにゃ・・・なるほど」/ _6_順平 「誰が決めてるんだか知らないけど……まあ仕方ないよ」/ _5_宵 「まったくにゃー…でも、そういうのって本当に壊せないとおにーさんは思う?」/ _6_順平 「壊したいの?」/ _5_宵 「壊したいね」/ _6_順平 「意志があればできるんじゃないかな。結局僕は、意志薄弱なんだよ」/ _5_宵 「まー意志でどうにもできないときもあるから、そんなに落ち込まなくてもいいと思うにゃ」苦笑しつつ/ _5_宵 「現に…並行世界の僕達は、一体何人が生き残ってるだろうにゃー」あっさり言葉を落としつつ、ジュースをのんで/ _6_順平 「世界は限りなく広がっているから…どうかな…それでも君たちは戦っているわけでしょう?」/ _5_宵 「もち。てか、下準備はもうしてるしにゃーここでどうこういってられにゃいのが現実」 _5_宵 ジュースをからにして _5_宵 「後はやること決まってるけど、あーちゃんやばそうだし、ちょっとどうにかしたいとこだけどにゃー」/ _6_順平 「僕は戦えないよ。いつか死ぬのが分かっていたら僕には出来ない」/ _5_宵 「おにーさん、ちょっと違うよ。僕らはね、お互いのために戦ってるだけ。自分ためになんて戦えないし、とっくに諦めてるにゃ」苦笑しつつ _5_宵 「おにーさんだって、退魔のとき、他人のために戦ってるでしょ?」/ 有希 「こんばんはー」 店内の様子はつゆ知らず。微笑をたたえてマスターへ軽く頭を動かし、店内へと進む/ _6_順平 「まあ、時々ね…」キールロワイヤル傾け/ _5_宵 「そういうもんにゃ。ただ、僕らは優先が僕らなだけ。おにーさんは巻き込まれた他人なだけ」 _5_宵 おわかりをもらいつつ _5_宵 「こんばんにゃー」/ _6_順平 「あ、どうもー」/ _6_順平 「なんかこうがっつりステーキを!」/ 有希 「あら、こんばんは。暫く会ってなかったね?」後半は宵へ/ _5_宵 「うわーこの時間に・・・」苦笑しつつ 有希 服装は白のブラウスにベージュのカーディガン、細身のパンツ。シンプルだがスレンダーな身体に良く似合う/ _5_宵 「ですにゃーちょっといろいろ立て込んでたのですよ。あーちゃん関連で」何か含みをもたせて>有希/ yu- -> _7_yu- _7_有希 「・・・男の子だなぁ」苦笑して<ステーキオーダー>順平 「あーちゃん、って暁くんのことだったっけ。彼はこの前此処で見たような。」/ _7_有希 「あ、ブランデーを。そのままでいいわ」マスターにそう告げ、改めて二人の方を向く/ _5_宵 「ですにゃ〜表面上は元気に活動中のあーちゃんにゃw」ジュースをゴクゴク/ _6_順平 「なにがそこまでさせるのか僕にはよくわからないけど…」/ _7_有希 「・・・ってことはどっか悪いところがあるってこと?」少し間をおき、訊く<表面上は>宵/ _5_宵 「一種の依存って思ってくれていいにゃ、ややこしいから」>順平 _5_宵 「悪いところの塊にゃ、あーちゃんは。隠してるだけでね」>有希 _5_宵 / _7_有希 「あ、ごめん。順平、話の途中で」先にいく二人の話は知らないが「・・・唐突すぎて俄には信じがたいんだけど、本当だとして、治療できないの?」>宵/ _5_宵 「今あーちゃんの一番厄介な悪いところは、治癒はできないにゃ。何故なら、僕らが悪いと思う症状そのものが現象的には正常だから」淡々と言葉をのべつつ>有希 _5_宵 / _7_有希 「えーっと、宵くん、でいいのかな?」 「・・・なんでそんなに冷静なの? それが私にはわからない」怪訝な表情で/ _5_宵 「まだこっちは対策方法があるからかにゃーてか、そのために今まで調べてたわけだし」疲れたようにため息をついて/ _7_有希 「ねぇ! わかんないってば、ちゃんと話しなさいよ!」席を立ち、苛立ちを隠さずに言い放つ>宵 _7_有希 「私は暁と出会ってほんの短い時間しか経ってないけれど、私にとっては大事な仲間なのよ」 _7_有希 「その彼が、悪いところがあるっていうんなら、詳しく教えてよ。助かる方法がないとか、対策方法があるとか、よくわからないこと言ってるし・・・あぁ、もう!」 _7_有希 「というか、なんで深刻な話をふざけた口調でしてるのよ! 冗談だったら、今此処でぶっ飛ばすわよ?」まくし立てるように/ _5_宵 「あーちゃんはこんなに思われてるのにね…なんで僕だけのために」最後のつぶやきは有希には聞き取れない小ささで _5_宵 「おねーさんはさ、もしあーちゃんの身体がただの細胞の塊―いってしまえば水だとしたら、どう思う?」/ _7_有希 「それが何だって言うのよ、長尾宵! 質問を質問で返すというのはどういう了見なのかしら?」/ _5_宵 「だからね、あーちゃんの身体は、今、脳髄と一部の神経系を除けば、ただの水なわけ。まーただの水っていうのもちょっと違うけど _5_宵 それはいいや。でね、水の身体を脳にものすごい負荷をかけて人の形にしてるの。 _5_宵 水はね、形がないのが普通でしょ? _5_宵 だから身体はただの形のないものに戻ろうとしてる。現象としてはそれが正常だよね? _5_宵 だから、僕らやあーちゃんにとっては、戻ろうとする、正常となる現象が、一番厄介な悪いとこなんだよ。今はね」/ _7_有希 「まだわかってないわ、貴方。そんな現象だの何だのと理由を並べて何が言いたいわけ?」 _5_宵 「んーこの現象の対策理論は一応できたにゃ。でも、可能にするために材料がたりない」 _5_宵 / _7_有希 「・・・ねぇ、一人で話してるんじゃないのよ?」呆れたように溜息をついて _7_有希 「貴方の論理で、貴方の常識で、どうにかすることを考えるなら、そこに誰が助けに入れるっていうのよ?」/ _5_宵 「いやーぶっちゃけ一番理解してるのはあーちゃんだけど、そのあーちゃんが僕にいう気ないから、無理やり僕が理論なり何なりしてるだけにゃ。 _5_宵 ま、簡単に何がいいたいかというと、あーちゃんに他者と同調するような能力や治癒する能力をあまり使わせないようにしてほしいってとこかにゃ。 _5_宵 本人、周りがとめても使うだろうから」あっけらかん、とジュースをのみつつ/ _6_順平 「まあ無理だろうね」ステーキを食べ終えた/ _7_有希 「・・・時間の無駄だったわ。会話が成り立たないなら、意味が無いわね」 _7_有希 宵を見つめていた視線を外し、席につく。 カウンターのグラスを見る表情は苦虫を噛み潰したよう/ _5_宵 「おにーさん、がんばってとめてよ」ジュースをのみつつ>順平 _5_宵 「あ、そういえばさー11年前から魔獣に関わってる人ってしらないにゃ?」/ _6_順平 「さっきも言ってたけど僕は弱いんだよ。自分を捨てて何かしようって人をどうこうできないくらいなんだ」/ _7_有希 「・・・ねぇ、順平。第二次大戦当時の日本の価値観って未だに根強いものなの?」 そうではないだろう、と思いつつ、視線を外したまま問いかける/ _6_順平 「今はそうでもないんじゃないかなあ。でも実際この業界には多いのは確かだね」/ _7_有希 「・・・弱い癖に戦って。ほんっと、迷惑なのよ。」なんという傲慢さか、と自らに毒づきながら吐き捨てる/ _5_宵 (んーまぁ、足掻きの手伝いは頼まなくてもしてくれそうだね。おねーさんは初見どおり。おにーさんは能力的に微妙だけと、おねーさんはアウトだね) _5_宵 ケーキをモグモグしつつ、横の会話を視聴中/ _6_順平 「ごめんなさいごめんなさい半端者で…」ぺこぺこしつつ>有希/ _7_有希 「・・・馬鹿、貴方のことじゃないわよ。」ふ、と微かに息を漏らし「自分の命を燃やさないと戦えない、そんな連中―」「―迷惑、かかってるんだって」逸らしたままの顔には涙が浮かぶ/ _5_宵 「世の中、おにーさんよか半端な人結構いると思うけど…」小声で呟きつつ _5_宵 「命を代償に存在を得るってのはどうなんだろうにゃー」聞こえるか聞こえないか、ため息とともに零れて/ _6_順平 「ま、まあ美味しいものでも食べて。えっラストオーダーそ、そうかー」/ _5_宵 「んー僕はもう帰るかにゃー」ちゃちゃっと食べ終え、かえる用意をして _5_宵 「じゃーね〜おねーさん、おねーさん、マスター」 _5_宵 「適度にあーちゃん止めれそうなら止めてね。おやすみ〜」といってさっさと退店/ _7_有希 「なんなの、あのふざけた態度!? 騎士じゃなければどうしてたか知れないわ」宵が店を出て暫くして吐き捨てる/ _6_順平 「騎士だと特別なんですか?」/ _7_有希 「騎士同士、害する事は禁じられてる。――騎士団の数少ないルールでしょ?」溜息をつき/ _6_順平 「えっああ、そんなのあったんだ……」/ _7_有希 「私が来る前もあんな感じで話してたの?」/ _6_順平 「いや、別の…同じ話かな?お酒と運命のことをちょっと」/ _7_有希 「・・・まぁ、いいわ、忘れるように努める。お酒が不味くなるもの」マスターの困ったような表情を一瞥し、視線を順平に向ける/ _7_有希 「そういえば・・・この前話してたことだけど、まだ進路は悩み中?」/ _6_順平 「やっぱり気取った飲み物なんて頼むんじゃなかった。僕はビールでいいや」キールロワイヤルを空にして/ _6_順平 「まあまだ2年ありますしね。でもどうしてもこっちを優先にしないといけないでしょう?仕事を片付けながら魔獣とも戦うとかとても考えられないですよ」/ _7_有希 「そうなの?寿退社、ならぬ寿退団した知り合いもいるけど・・・」「順平が戦う理由って何?」/ _6_順平 「なんとなく、ですよね…選ばれちゃったから仕方ないって感じです。命を賭けてるような人とはやりあえないですよ」/ _6_順平 「最近はどうしようもない理由で魔獣になるような人とか、そんな人を利用してるアルカナが気に食わないっていうのもありますけど」/ _7_有希 「なんとなく、って・・・マーリンだって無理強いするものじゃないでしょう? 命を賭ける自覚がなくても、落とす可能性は充分にあるんだし」/ _6_順平 「頭のなかに火炎放射器を持った女の人の話、知ってます?パイロキネシスです」/ _7_有希 「・・・唐突ね、聞いたことあるけど、それが?」/ _6_順平 「彼女は悪人を処断するために力を使いますよね。そうするんでなかったらなんでこの力が自分に与えられたのかって考えるんだ」 _6_順平 「僕と魔剣も同じなんです。捨てようがないんですよ。どうせ否応なしに武装してるんだから、誰かが戦わなきゃいけないところにいたら僕がやらなきゃ。おかしいですか?」/ _7_有希 「・・・いや、ちょっとびっくりしたというか」驚いたように目を開いていたところから、苦笑して _7_有希 「・・・私も生まれた時からすべき事が決まっていたのよ。」/ _6_順平 「すべき事?」/ _7_有希 「国とそこに住む人を治めること。平らに、安らかにすること。」「・・・全然違うと思ってたのに、なんか似てるな、って思って」/ _6_順平 「それって口説き文句ですか?」苦笑して「まさか」 _6_順平 / _7_有希 「何でよ」真面目な顔をして「ただ私はそうして戦うことに疑いを持ったこともないけど、それだけの違いかなって思っただけよ」/ _6_順平 「まあ」肩をすくめ「やらなきゃいけないことは一緒ですよね」/ _7_有希 「『持ってる』から戦う」「・・・そういうことでしょ?」 _7_有希 「って、なーんで私が順平を口説かないといけないのよ」指で頭を小突いて、立ち上がる/ _6_順平 「いや、僕の願望ですけれど…」/ _7_有希 「・・・なっ」 しばし目を向け固まるが、何かに気づいたように目を逸らし。「へ、閉店よね、おやすみなさい。」 _7_有希 その場から消える/ _6_順平 「あっ…おやすみなさい」瞬間移動したので声をかけそびれて「じゃ、マスターおやすみなさい。僕も帰ります」/