悠香 カランカラン、とドアベルを鳴らし店内へ。 悠香 「あら、誰も居ないのね……まあ、静かでいいけれど」/ Yuuka -> _2_Yuuka _2_悠香 「マスター、オレンジジュースを一杯いただけるかしら?」/ _2_悠香 (兄、か……)/ _イブ カランコロン♪ _イブ イブが入店 _イブ 悠香の姿を見かけるとにっこりと笑みを浮かべて、歩み寄る _イブ 「こんばんは、悠香さん」/ _2_悠香 「こんばんは、イブさん」と顔を向けずに答える/ _イブ 「隣、いいかしら?」/ _2_悠香 「ええ、別に構わないけれど?」/ _イブ 「ありがと・・・」悠香の隣の席に座る _ib -> _3_ib _3_イブ [ _3_イブ 「マスター、ミルクティーが飲みたいわ」/ _2_悠香 「なんだか今日は元気が無いように見えるけれど、何かあったの?」とイブにそっけなく尋ねます/ _3_イブ 「え? そう?」悠香の以外な問いに、少し驚く _3_イブ (あ、あれ……自覚してなかったけど今の私って元気ないのかしら……?) _3_イブ 「何かあったのだとすれば、昨日魔獣と戦っていたのよ」元気を取り戻すためか、にっこりと笑う/ _2_悠香 「ええ、いつもはやたらにっこにこ笑顔を振りまくのに、座る時だけなんだかそうでないような感じがしたから」 _2_悠香 「でも魔獣と戦っていたとはね……どうだった?」/ _3_イブ 「味方の騎士の活躍もあって、ま、無難に討滅する事はできたわね」 _3_イブ 「色々と複雑な魔獣だったわ……」また、少しだけ表情を曇らせてから、そして微笑む/ _2_悠香 「あら、そう。でも生きて帰れただけ幸せじゃない?」と肩をすくめ、オレンジジュースのおかわりを注文/ _3_イブ 「そうかもしれないわね」昨日の魔獣を思い出しながら _3_イブ 「でも、幸せは勝ちとるものよ。魔獣戦の場合は、騎士みんなでね」にっこり/ _2_悠香 「言い分は理解出来なくは無いけど、なんだかちょっと励ましすぎたかしら」と言ってオレンジジュースを啜る/ _3_イブ 「ううん、心配してくれてありがとね」今度は子供のように笑う/ _2_悠香 「元気になったようで何より。私も早く魔獣と一戦交えたいけれど……あんなもの、出てこない方がよっぽど幸せよね」と前を向いたまま呟く/ _3_イブ 「全くもってそうだわ。だって、魔獣は人を不幸にしていくだけだもの」昨日の魔獣を思い出しながら _3_イブ / _2_悠香 しきりに何かを思い出しているようなイブにようやく顔を向けて少し呆れた顔をし、 _2_悠香 「思いつめるのも程々にしなさいな。世の中のすべての人間ですら、一人の手で救い上げられるほど小さくは無いんだから」と諭すように言います/ _3_イブ 「一人の手で救いあげるね……」虚ろな瞳を一瞬する _3_イブ それは500年以上もの昔に、イブが成し遂げようとして不可能だと悟った事だった _3_イブ 「その言葉は、結構心に響くわね」/ _2_悠香 「けれど、それはすなわちすべての人間が救えない、という事では無いわ」 _2_悠香 「一人の人間が数名の人間をとことん不幸に出来てしまうように、一人の人間が数名の人間を幸せにする事だって出来る。一人で何でも壊してしまえるのは魔獣くらいのものよ、多分」/ _3_イブ 「数名……そう、たった数名しか救えないのよ。“普通”のやり方では……」深刻そうな表情をつくる _3_イブ 「救えた人間はよかったかもしれない。なら、救えなかった人々はどうなるのよ・・・」/ _2_悠香 「さあ。私は神ではないもの、どうにもならないわ」 _2_悠香 「でも、悲劇の無い世界は理想的だけど絶望的ね。人に限らずありとあらゆる存在はより楽をしようとするものじゃない?」/ _3_イブ 「そうね。悲劇が全くなければ、楽をしようとする人間が増えるかもしれないわね」 _3_イブ 「でも、例えば魔獣や闇の者で不幸になっていくのは、表の世界の人からすればあまりにも理不尽だとは思わない?」/ _2_悠香 「だから、私達のようなカウンターウェイトが存在するのでしょう? 世界はそう悲観したものではないわ」 _2_悠香 「……ちょっと柄にもなく熱くなりすぎたわね、マスター。オレンジジュース、氷多めで」/ _3_イブ 「そう……ね」イブは、ティーカップに口をつける _3_イブ (それだけでは、まだこの世界の脅威は去らないわ……。もっと根本的に……世界を…………)/ _2_悠香 「ま、結局救われるべき者は救われるし、そうでなかったものはそうなるだけ。私はそれが嫌だったから努力してきたし、騎士にだってなったんだしね」 __順平 からんからん「こんばんはーマスタービール」/ _2_悠香 「もっとも、こんな超常的な力がなかったら騎士とは一生無縁の生活だったでしょうけど……世界は安定を望むわ、幸せにも、不幸せにも」/ __jyunpei -> _4_jyunpei _2_悠香 「あら、こんばんは」と顔を正面に戻し、順平にそっけなく挨拶/ _3_イブ 「こんばんは、順平さん」にっこり _3_イブ 先程のシリアス雰囲気の後でも笑顔をつくる _3_イブ 「昨日は、お疲れ様」/ _4_順平 「おつかれです。アルカナ殺したい…」/ _3_イブ 「そこまで強くなるのには、かなり努力を積み重ねてきたのでしょうね」微笑む>悠香 _3_イブ / _3_イブ 「アルカナに相当拘っているようだけど、何か因縁でもあるのかしら?」>順平/ _2_悠香 「あら、竜になるのは殆ど生まれ持っての力のようなものよ。私がやったのは人目を忍んでそれを制御する訓練をしただけ。私自身の努力でないところも大きいし、大した事じゃないわ」>イブ _2_悠香 「いきなり物騒な発言が飛び出してきたわね……」と呆れ顔>順平/ _4_順平 「因縁っていうか、気に食わないだけですよ。しょーもない理由で人を魔獣にして…」/ _4_順平 「毎回挑発するだけして帰っていくし…」/ _3_イブ 「気に食わない……というのは分かるけれど、あまり取り乱してしまうのも向こうの思う壺よ?」/ _3_イブ 「気に食わないからこそ、着実に、確実にアルカナを始末していければいいわね」にっこり/ _3_イブ 「強すぎる力の制御というのも、結構苦労するものじゃないかしら?」>悠香/ _2_悠香 「最初は大した力ではなかったもの。慌てはしたけどね」と肩をすくめる>イブ/ _4_順平 「あー」ビール飲みながら「アルカナ殺したい…」/ _3_イブ 「制御していくうちに、力も目覚めていったのね?」>悠香/ _2_悠香 「さあ、私はそう言う力の研究者じゃないからよくわからないけれど」と言葉を濁した後 _2_悠香 「多分、あまり関係ないわ。もう今の状態で成長も一旦打ち止めになっているしね」と言う/ _4_順平 「これ以上上がないっていうのも、結構つまらないですよね」/ _2_悠香 「確かにね。一番下で一生もがき続けるのとどっちが楽か、と言われても困るけれど」/ _4_順平 「うーん、ただこれって上なんですかね?戦士っていうのは正直あんまりいい仕事じゃないですよ。殺し合いですもん」/ _3_イブ 「その殺し合いを名誉とするのが歴史の背景にはあるわね。その時代の全ての人がそうだとは言えないけど、気持ちの、持ちようよ」/ _2_悠香 「……抵抗する事も出来ずに闇の者や魔獣にやられるよりはいいと思ってるわ。少なくても戦わせて貰える自由があるもの」/ _3_イブ イブはミルクティーを飲み干すと、立ちあがる _3_イブ 「今日はこれで失礼するわね」にっこり _3_イブ 「またね」手を振り退店する/ _4_順平 「あ、おやすみなさい」/ _2_悠香 「また今度」とイブの方を見ずに手をひらひら振る/ _4_順平 「就活とかってしてます?」>悠香/ _2_悠香 「まあ、一応は。無職だと家から追い出されてしまうもの」>順平/ _4_順平 「家からねえ…もう追い出されたようなもんだしなあ…」/ _4_順平 「将来の夢とかは?毎日職場にいく人って偉いですよね」/ _2_悠香 「それが困ったことに全く思い浮かばないのよね……」と溜息をつく/ _4_順平 ぱあああああっと素晴らしい笑顔になる「そうですよね!思いつかないですよね!」/ _2_悠香 「これ以上実家に頼るような真似はしたくないし、腹を括る時が来るのはわかっているのだけれど」と嘆息/ _4_順平 「騎士やってればある程度稼げるじゃないですか」/ _2_悠香 「社会的に不名誉な状態だと家が煩くてね……多少不本意でもお互い幸せになる道があるならそっちを選ぶわ」と項垂れる/ _4_順平 「そっか…悠香さんは家族と仲がいいんですね」/ _2_悠香 「仲がいい……のかしら? きちんとやることをやるならお金は出してくれるけど」と肩をすくめる/ _4_順平 「家は冷えきったもんですよ」同じく肩をすくめ/ _2_悠香 「まあ、虐待されているよりはマシなのかしらねえ……興味がないわけでもないようだし」と自嘲気味に笑う/ _4_順平 「家族には能力のことは内緒にしてます?」/ _4_順平 「あ、マスターカレーください」/ _2_悠香 「そりゃ、秘密にしているけど? 私の家は多少裕福で成績や素行には敏感だけど、普通の家庭だもの」/ _4_順平 「僕、当初事情が全然わかってなかったんでバレバレなんですよね。ある意味普通の家庭だったんですけど…」/ _4_順平 「だから息子は居なかったことになってます」/ _2_悠香 「そう……でも、私はただ運が良かっただけ。両親の感心はほぼ全て兄に向いていたもの。私は兄のおまけ程度のものだったから、バレずに済んだだけだしね」/ _4_順平 カレーと食べながら「それはお兄さんに感謝しなきゃ。守ってもらったようなものじゃないですか」/ _2_悠香 「感謝、ね……確かに感謝はしているけれど、あの兄には……」と複雑そうな表情を浮かべる/ _2_悠香 「確かに守ってもらったけれど、それが意図してやったのか私には判らない」 _2_悠香 「第一こんな守り方では守ってもらっても、ちっとも嬉しくない……」/ _4_順平 「うーん……兄妹がいるっていうのもなんかいろいろあるんだなあ」/ _2_悠香 「お陰で今の私があるとも言えるけれど……でも、普通の兄妹はこんなにゴタゴタしないんじゃないかしら」と首をかしげる/ _4_順平 「兄妹の平均値を出しましょうか?」/ _4_順平 「まあ僕が覚えている限りの兄妹を足して全体の数で割るだけですけど」/ _2_悠香 「ええ、まあ一応聞いておくわ」/ _4_順平 「たいていの兄妹はあんまりコンプレックスとは無縁みたいですね。兄妹とか姉妹の方がこじれる可能性が高いみたいです」 _4_順平 「年上はある程度の年齢までは下の子を守ろうという意識があるみたいですけど、ある程度の年齢で無関心に近くなるみたいですよ」 _4_順平 「また親は年下の子のほうにかける手間は年上の子より小さくなる傾向があります。一番最初の子は要領がつかめないからで、2番目の子は慣れですね」/ _2_悠香 「確かに納得出来る部分もあるけれど……私の家の場合、慣れだけが問題ではないような気がするのだけど」と苦笑する/ _4_順平 「まあ平均値ですからねー」/ _2_悠香 「さて、私もそろそろ帰ろうかしら」と立ち上がる/ _4_順平 「あ、送りましょうか?」/ _4_順平 カレーを食いながら/ _2_悠香 「いいえ、結構よ。一般人なら能力無しでも『料理』出来るくらいには鍛えているもの」と言って店を出る/ _4_順平 「ラストオーダーか…やっぱりビールで」/ _4_順平 ビールを飲み干して退店/