__悠香 カランカラン、とドアベルを鳴らして入店 __悠香 「こんばんは。今日は……誰も居ないみたいね」 __悠香 と言いつつ席に付く __悠香 「ここ最近、大学が休みの時はあっちに……地元に呼び出されてるもんだから、色々と大変なのよ」疲れた顔で __悠香 「マスターは子供のお守りとかした事ある? 私のご先祖様、何だかんだで凄く元気一杯で……分けてほしいわ、あの元気」/ __悠香 「マスター、水を一杯頂戴。ちょっと喉乾いちゃって……ありがと」/ __悠香 「……まあ、一応私の利益にならない訳ではないのよ? 記憶が殆ど曖昧で頼りにならないけど、教えてくれる事で確かに何か変わったかなあ、って思うことはあるし。結果として出てきてないけど」 __悠香 「でも、この世界幾ら見た目に拘っちゃいけないとは思っても……角と尻尾生やした幼女に正座で教わってる光景、ってなんか、ね……」/ __悠香 「割りと間違うしね。やっぱ頼りにならないわ、あのご先祖様」/ __悠香 「あら、愚痴を言うのに夢中でつい座るのを忘れてたわ」/ __Yuuka -> _5_Yuuka __順平 カランカラン「あ、どうもー」/ __jyunpei -> _3_jyunpei _5_悠香 「あら、こんばんは」/ _3_順平 「カツカレーひとつ」/ _5_悠香 「なんかお腹へったわ。私もカツカレー一つ」/ _3_順平 「大丈夫ですかこんな深夜にカツカレーなんて背徳的な」/ _5_悠香 「大丈夫、動いた分だけ食べる主義だから」と真顔で/ _5_悠香 「そっちは大丈夫なの?」/ _3_順平 「大丈夫?ああ、カロリーですか?うーんお正月で太ったりすることもないから大丈夫じゃないですかね」/ _5_悠香 「まあ私の場合は降って湧いたご先祖様のせいで太る暇が無いというか」と遠い目/ _3_順平 「あのあとも実家は忙しい感じですか」/ _5_悠香 「実家はもう落ち着いたんじゃない? 大変なのは山奥でひっそり存在してるご先祖様の方なのよ」 _5_悠香 「皆に手伝って倒してもらったのはいいけど、別の方法でストレス発散したがるもんだから……まさか角と尻尾が生えた幼女を一般家庭の実家に持ってく訳にもいかないし」/ _3_順平 「はあ……それで疲れ果ててるんですね」/ _5_悠香 「そ。言葉通りなら齢数百年+千年くらいの竜らしいんだけど、見た目も中身もやたら元気でお転婆な幼女で疲れるのよ」/ _3_順平 「ああ、いるよね。そういうロリ系お祖母ちゃん…」/ _5_悠香 「本当なら自由に外に出たいんだろうけど、昔なら竜だの何だの崇められても今だとちょっとした騒ぎでも起きそうだし……」/ _3_順平 「どうして年齢に見合った成長がないんだろうね。不思議だ」/ _3_順平 「変身から教えたら?人間型になればいいよ」/ _5_悠香 「どうも力に影響してるみたいで……全盛期だったらむちむちでばいんばいんとか言ってたけど、記憶があやふやだから……」/ _5_悠香 「今は力の殆どを使い果たしちゃってるみたいで……普段は人間体だし、あともうちょっとだと思うんだけど」/ _3_順平 「キャベツおかわりおねがいします」/ _5_悠香 「マスター、熱いお茶頂戴」/ _3_順平 もぐもぐ「まあ何かの役に立つんじゃないですか?自分のルーツが分かって」/ _5_悠香 「確かに、色々と私の知らない力の使い方を教えてくれるし、それっぽいんだけど……いまいち信用に足るかどうかが……」と困り顔/ _3_順平 「実際胡散臭い…」/ _5_悠香 「力の消失と共に失った記憶らしいのが痛いのよね。お陰で本当の事を言ってたり間違ってたりで……」/ _3_順平 「他に資料とかないんですか?」/ _5_悠香 「千年より前の資料が殆ど残ってないの。何でも今居る場所に移住してきたみたいで、前に住んでた場所なら何かしらの資料は残ってそうなんだけど……」 _5_悠香 「その場所がさっぱり思い出せん、ってきっぱり言われちゃうとね。精神操作能力持ってるわけでもないし」と溜息/ _5_悠香 「まだ何かしらの情報を隠し持ってるみたいだし、いざとなったら私の責任でどうにかするけど……その前に保母さんになれそう」とがっくり/ _3_順平 「この際目指してみたら?」くすくす/ _5_悠香 「多分子供と保護者に大不評だと思うわ。足引っ張られたくないもの」/ _5_悠香 「順平さんは自分が保育士に向いてる、って思うことある?」/ _3_順平 「いやー向いてないんじゃないかな。僕は自分が子供だから」/ _5_悠香 「子供と同じレベルにはなれない、だけど大人にもなれない、って?」/ _3_順平 「いや、子どもと同じレベルだから、保育するのには向いてないと思う。一緒に遊んでればいいってもんじゃないでしょう?」/ _5_悠香 「そういう時に、信用に足る誰かの力を借りればいいんじゃない? もっとも、そういう人を見つけるのが一番大変そうだけど」と微笑む/ _3_順平 「実際そうだと思うよ」/ _5_悠香 「……さて、そろそろ私は帰りましょうか。マスター、カレー美味しかったわ。順平さん、また今度」と退店/ _3_順平 「送りましょうか?」/ _3_順平 「と、だいたいいつも逃げられるんだよね」退店/ _5_悠香 「ううん、大丈夫。酒も入ってないし、一人で帰れるから。じゃあね」/