_3_順平 からんからん「マスター、ビールを」/ _3_順平 「そうめんを」/ _3_順平 ずるっずるずる/ _3_順平 「おちおち食事もできんな、この街は」 _3_順平 「ふふふ」 _3_順平 ずるずる/ 有希 「こんばんはー」 有希 「・・・流石に今日は暑かったねー、とりあえず、白ワインでも。」 有希 ふぅー、と気怠げな息をもらしながら、カウンターへ/ _3_順平 「ドーモ、クイーン=サン。ザ・ヴァーティゴです」/ *nick yu- → _4_yu- _4_有希 「・・・・・・暑さにやられた?」 _4_有希 怪訝な顔で/ _3_順平 「えー」/ _4_有希 「まぁ、順平くんが変なコトバを発するのはいつものことかしらねー」 _4_有希 きんきんに冷えたワインを一口。 「美味し。」/ _3_順平 「流行ってるんですよ。僕の中で」/ _3_順平 「推定読者は三億人ですから」/ _4_有希 「なに?なんかの本に」 _4_有希 「影響されての、その口調なの?」 _4_有希 いや、三億人はないでしょ、と呟きながら、もう一口/ _3_順平 「マスター、竹輪にきゅうり詰めてください。そう、4分の1にして…」/ イブ カララン♪ イブ 「こんばんは」にっこり イブ 優雅に挨拶を済ませる イブ / _3_順平 「こんばんはー」/ _4_有希 「あ、職場の人がお弁当に入れてたなー、それ。チーズとか入れたり。 メジャーな組み合わせなの?」 _4_有希 イブには目礼で返す/ _3_順平 「メジャーですよ。夏場のおつまみにいいです」/ イブ 「お隣、失礼するわね」 *nick ib → _2_ib _2_イブ / _2_イブ 「マスター、紅茶をお願いするわ」/ _4_有希 「ふーん、そうなんだ。そう言われてみると、なんか彩りもいいよね」 _4_有希 出されたお皿も中々洒落ている。流石マスター/ _3_順平 「問題は何でも作れるマスターにだれでも作れるものを頼んでいることですかね」/ _4_有希 「いや、でも、そこはほら、手の込んだ料理が必ずしも最良とは言えないというか。」 _4_有希 冷凍食品のフライを喜ぶ子も結構いるのである/ _2_イブ 「ええ。料理は、食べる人の事を考えてやるものよ」 _2_イブ 「例え誰でもつくれる料理だとしても、その人の気遣いなどがあるのがいいわね」にっこり/ _4_有希 「・・・イブって、お嬢様〜って感じするけど、料理もちゃ〜んとできるあたり凄いよね」/ _2_イブ 「料理は乙女の嗜みよ。お嬢様だとかは、関係ないわね」優雅に笑う/ _4_有希 ピキ、微笑がぎこちなくなる/ _3_順平 「お金があったらやらなくなると思うけどなあ」/ _2_イブ 「それはもったいないわね……乙女の嗜みをおろそかにすると、殿方に手料理を振舞えなくなるわ」<やらなくなる/ _4_有希 「え、そういう目的?・・・イブってそういう相手がいるわけ?」/ _2_イブ 「いいえ。ものの例えよ。私は料理を純粋に楽しんでいるわ」にっこり/ _4_有希 「・・・なんというか、お金があるから、というか、料理って自分で作るものっていう発想がそもそもなかったから・・・」ふぅ、と溜息混じりに呟いている/ _3_順平 「あ、できないんだ」/ _2_イブ 「え、ええ。料理以外でも、乙女の魅力はいくらでもあるわ」フォロー/ _4_有希 「でーきーまーすー! 伊達に住み込みで働いてないわよ!」鼻息荒く/ _3_順平 「じゃあ得意料理なんですか?」/ _4_有希 「うーん・・・・・・、卵焼きと唐揚げは好評!」半年前の私ではない、と言わんばかりに/ _3_順平 「あかん」/ _3_順平 目頭を押さえる/ _4_有希 「なんでよっ!!」/ _2_イブ 「それで子供達に『おいしい』と言ってもらえるのね。よかったわね、料理する楽しみが増えるでしょう?」向上心を促すように褒める/ _3_順平 「ではここで試しになんでも作れるマスターが作った卵焼きと唐揚げを食べてみましょう」/ _4_有希 「料理する楽しみ・・・修業中に段々と技が冴えてくる感じ?」 _4_有希 「ちょっと待って。その道のプロと張り合わせようって、それはおかしいでしょ? 家庭料理よ、家庭料理!」<マスターが〜/ _3_順平 「卵焼きなんてちゃんと砂糖なり出汁が入ってればだれでも美味しいんですよ」 _3_順平 「唐揚げも揚げたてならたいていは美味しいんです。問題は冷めてから美味いか。ここで下味とか油の処理の腕前が問われるのです」/ _2_イブ 「そうね。ただ、修行と違って、食べる相手の事を考えて心から『おいしい』と思わせる料理にする必要があるわね」 _2_イブ 「その道のプロであるマスターなんて度外視でいいわ、自分のペースでがんばればいいのよ」優しく微笑む/ _3_順平 「食べる相手のことなんて二番目ですよ。まず、味見する自分が美味いのかどうか、そこを手抜きしたら上達なんてありませんよ」/ _4_有希 「・・・はぁ・・・」疲れたように息を漏らし、グラスを空にする/ _3_順平 「あ、マスター、唐揚げ」/ _2_イブ 「一気に詰め込みすぎるものではないわ。自分のペースよ、有希さん。応援しているわ」にっこり/ _3_順平 「応援しているわ」/ _4_有希 「いや、待って。だからその言葉はできない人に向けてみたいな・・・」 _4_有希 「・・・順平くん? 貴方、食べる専門みたいな感じがするんだけども?」/ _3_順平 「そりゃここでは頼めば何でも出てくるから……」 _3_順平 「うちに帰ったら普通に自炊ですよ」/ _2_イブ 「わかったわ。なら、その言葉は出来る有希さんには少々失礼だったわね」 _2_イブ 「ごめんなさいね」罪悪感を覚えさせる素直な笑み/ _4_有希 「っち。 ・・・あら、なんだ。意外とちゃんと作って食べてるんだ?」/ _3_順平 「一汁三菜くらいはありますよ。朝はパンで昼は学食だけど」/ _3_順平 「朝、味噌汁が余ってパンと味噌汁とかになっても泣かない」/ _4_有希 「・・・へ、へー、そうなんだ。」/ _3_順平 「最近はモロヘイヤが美味しいです」/ _4_有希 「・・・モロヘイヤか・・・癖はないけど、糸引くの嫌いな人もいるわよね」/ _3_順平 「あ、マスター、卵焼きも」/ _3_順平 「まあ概ね出汁の味ですよ。白出汁とか味道楽はほんとうに優秀です」/ _4_有希 「そこまで言うなら自分で作ればいいのに」 _4_有希 「まぁ、それこそ今食べたくなっちゃったなら仕方ないのかもしれないけど」/ _3_順平 「マスターの味にかなうわけないじゃないですか」/ _4_有希 「同感だけど・・・イブが言ってた乙女の手料理とかぶち壊しにしそうな台詞だわ」/ _3_順平 「それに普通の味のは作れても、人が作ってくれた料理はとりあえずありがたいです。自炊面倒くさい」/ _2_イブ 「え、ええ……。料理をする理由は、人それぞれという事ね」/ _3_順平 「生活が、かかってるんですよ!」/ _2_イブ 「貧困生活の中、頑張っているのね」/ _3_順平 「だからお金があったらやらないです」/ _2_イブ 「あなた程の実力があるなら、退魔業だと稼げるのではないかしら?」/ _3_順平 「いや、トリスタンじゃないところからの依頼は受けてないですよ」 _3_順平 「だって普通に考えたら自称エターナルチャンピオンってただの素人じゃないですか」/ _3_順平 「そんなのに任せるとか常識がおかしいですよ。僕だったら断る」/ _4_有希 「フリーランスはある程度コネがないとね」/ _2_イブ 「闇の者や能力者を狩るのは問題ないのだから、後は退魔業社に所属すれば素人でも仕事がもらえるわね」/ _3_順平 「なるべく普通に過ごしたいんです。どうしても結局は問題は勝手に向こうから来て戦うことになるんだし…」/ _2_イブ 「なるほど……職はちゃんと選ぶのね」/ _4_有希 「まぁ、退魔業社ってのも胡散臭いしね・・・桜花やそれなりの術家となると、行動も制限されるし」/ _3_順平 「ずっと大学生で居られたらいいのに!」/ _4_有希 「働け、若人」にべもない/ _3_順平 「おのれ、この間まで無職だったのに……」/ _2_イブ 「胡散臭く見えるかもしれないけど、信頼できる退魔業者も結構あるのよ」/ _4_有希 「うるさい、定職に着いてなかった頃も食い扶持は稼いでたわよ」/ _3_順平 「魔界からの仕送りで生きていたんじゃ……」/ _4_有希 「・・・どうかしら? 成り立ちを考えると退魔業者なんて信用できないけど」/ _4_有希 「・・・貴方ね、私の事馬鹿にしてるの?」くす、と艶のある笑みを見せるのが逆に怖い>順平/ _3_順平 「だってどうかんがえても…」/ _2_イブ (……有希さんは闇の者だから、退魔業者を警戒しているのね)/ _3_順平 「女王様は普通労働しないでしょ」/ _3_順平 「なんで就職したのか逆にわからない」/ _4_有希 「・・・どこの国の女王様だか知らないけど、為政者が誰よりも働いてなければその国はおしまいよ」 _4_有希 「まぁ、此処での仕事は魔獣戦のついでといえば、そうなんだろうけど。」/ _3_順平 「まあ魔獣戦が世界で一番重要な仕事だとまでは言わないですけど、副業を休んでも大丈夫なくらいの稼ぎが欲しいですねー」/ _4_有希 「非課税で一戦200万だっけ? 一人で暮らすなら充分じゃない?」/ _3_順平 「学費が結構かかるんで年に二回くらいは出撃していたいですね」/ _3_順平 「できれば心の準備ができてる時に」/ _4_有希 「奨学金は? 在学中に返済しなくてもいいんじゃないの?」/ _3_順平 「あれは結局借金ですからね……」/ _4_有希 「そこは自分への投資なんだから、すべき借金なんでしょ。 借金を闇雲に怖がってると、お金に苦労するわよ?」/ _3_順平 「まあ今してるんですが……クレジットカードとかもできれば使いたくない」/ _4_有希 「大学出て、それなりに勉強してればちゃんと就職できるんだから。そのための投資でしょ」/ _3_順平 「まああんまり役立つ勉強してないですけどね。文学って世界の何に寄与しているんでしょうか」/ _4_有希 「直接的に役に立ってるように思えなくても、後々良かったと思えることっていっぱいあるのよ」 _4_有希 「さて、そろそろ。・・・お先に」店を出る/ _2_イブ 「おやすみなさい、有希さん」にっこり _2_イブ 紅茶を飲み干し _2_イブ 「それでは私も行くわね」 _2_イブ 「順平さん、おやすみなさい」にっこり _2_イブ 退店/ _3_順平 「そして二人だけになった。と」 _3_順平 「それじゃごちそうさまでした。おやすみなさいマスター」/