_1_ミザリィ からんからん _1_ミザリィ 「ペリエを。ピッツァも。具はまかせる」/ _1_ミザリィ カンオケを傍の壁に立てかける。/ _1_ミザリィ 「これは?マルゲリータ?」もぐもぐ/ _1_ミザリィ ぴきーん。ヴァンパイアレーダーに感あり!殺意が出始めます。ドドドドドドドドド/ __千夏恵 からんからん __千夏恵 「ふー、今日久しぶりにからまれたなぁ……」ドアの外を見ながらみながら入店 __千夏恵 「こんばん……は?」あれ?っと先客を見て/ _1_ミザリィ ゴゴゴゴゴゴ……ゆっくり振り向きます。固まった不自然な笑顔/ *nick __Chikae → _3_Chikae _3_千夏恵 「あ、はじめましてですね<節制>七種千夏恵です」 なんか不穏な雰囲気を感じつつ/ _1_ミザリィ 「〈太陽〉ミザリィ・ミシェル・ミケウス。ミシェルと呼んで。ミザリィと呼ぶのは敵だけ。ミケウスとは間違っても呼ばないで」声に殺気がこもっている/ _3_千夏恵 「じゃあミシェルさんですね……」(あー、美冬が言ってたなこの人か)/ _3_千夏恵 「あ、ますたー私もピザと……んーブラックルシアンください」/ _1_ミザリィ 「正確にはミシェルは母の名だけれど、不運―ミザリィ―をもたらすのは敵にだけで十分だ」/ _3_千夏恵 (そういえばそんな意味だったっけ) _3_千夏恵 「えっと、たぶんこの間、月島美冬と会われたかと思うんですけど、その眷属です。私」 _3_千夏恵 「私あんま標準的な吸血鬼じゃないと思うんですけど、それでも……ええっと、殺したく?なるんですか?」/ _1_ミザリィ 「君、どれほどの血潮を集めればそんなになるんだい」 _1_ミザリィ 「魔力が溢れだしているようだ。そんなんじゃ狩人でなくても嗅ぎつけてくるだろう」/ _3_千夏恵 「私は血を吸うことはないですよ、いえ血でも大丈夫なんでしょうけど」 _3_千夏恵 「大気とか地脈とかあたりからちょっとずつ魔力集めちゃうみたいなんですよね……」/ _1_ミザリィ 「いいんだ。私も理性のないバケモノじゃない。人を害さないものまで狩ったりはしない。もっとも、私一人では君たちには勝てないだろうが」 _1_ミザリィ 「ただ本能が求めるのは止まない。勝手に殺意が出てくるんだ。気にしないでくれ」/ _3_千夏恵 (ついに食べたい、襲いたいに加えて殺したいまで来たかー。まあ抑えられるみたいだし大丈夫……かな) _3_千夏恵 「そう……ですか? じゃあ……あまり気にしないでおきますね」/ _1_ミザリィ 「……感謝する」/ _1_ミザリィ 「人を食らう真性のバケモノであっても、騎士同士が戦うのは禁止なんだろう?ルールを破るつもりはない」/ _3_千夏恵 「騎士同士で殺しちゃったりするとダメですね」/ _1_ミザリィ 「だろう。予習したんだ」/ _1_ミザリィ 「第一、勝てないからな」/ _3_千夏恵 「組んでるんでしたっけ」/ _3_千夏恵 「美冬からききましたけど、お姉さんでしたっけ」カンオケの方に視線をやり/ _1_ミザリィ 「そうだ。あいつはここには入れない」/ _1_ミザリィ 「単なるハンティングにも付き合わないだろう。そして私一人では騎士に届かない」/ _3_千夏恵 「1人で互角だったとしても割に合わないような気もしますけど……」/ _1_ミザリィ 「いつも割に合わない仕事ばかりだよ……」/ _1_ミザリィ 「あいつと組むのも不本意だ。早く標的を殺したい」/ _3_千夏恵 「標的って?」/ _1_ミザリィ 「ミケウス・ケルビン・ロビンソン。私達の父だ」/ _1_ミザリィ 「この国で魔獣化すると予言されている。だから来たんだ。父はなんとしても殺す」/ _3_千夏恵 「魔獣にですか、それは大変そうですね」/ _1_ミザリィ 「だがいい事もある。大結界がある以上、奴はこの国に来るということだ」 _1_ミザリィ 「待ち構えていれば機会は来る」/ _3_千夏恵 「魔獣日本から出られないみたいですし騎士やってればどうにかなりそうですね」/ _1_ミザリィ 「本命に当たるまでは義務だと思って戦うつもりだ」/ _1_ミザリィ 「君は、何故騎士に?」/ _3_千夏恵 「ん? んーと……私の家族魔獣に殺されたんですよ」 _3_千夏恵 「狙って殺されたというわけじゃなくて、ただの余波ですけど」 _3_千夏恵 「同じような人を出したくないなっていうのが一つ」 _3_千夏恵 「あとは、美冬だけに任せておくわけに行かないですし、ゆっくり過ごすには魔獣は全部倒さないと世界終わっちゃいますから」 _3_千夏恵 / _1_ミザリィ 「世界を守りたいものが必ずしもふさわしい力を持っているとは限らないが、君は幸運らしい」/ _3_千夏恵 「そうですね、私は<愚者>に属する力もあるみたいですしね」/ _1_ミザリィ 「もっとも家族を失った君に『ツイてる』なんて言葉は礼儀知らずかもしれないが」 _1_ミザリィ / _3_千夏恵 「ついてるで良いとおもいますよ」 _3_千夏恵 「時間を戻せて、あの時家族ごと助かってたことに出来たとしても、その場合は今の私は無いですから」 _3_千夏恵 「そうしたい思わないぐらいには、現状に満足してますから」/ _1_ミザリィ 「彼女は _1_ミザリィ それほどの器か…… _1_ミザリィ (対決するための準備が必要かもしれない)」/ _3_千夏恵 「ん?どうしました?」/ _1_ミザリィ 「いや、君のところは関係が良好そうで羨ましいと思っただけだ」/ _3_千夏恵 「……ミシェルさんのところは大変そうですね」/ _1_ミザリィ 「……今頃あいつも男漁りでもしていることだろう」/ _1_ミザリィ 「可哀想な連中だ。血を吸われると分かっても望んでその身を差し出すような男を集めている」/ _3_千夏恵 「まあ……吸いすぎなければいいのでは」/ _1_ミザリィ 「あいつが殺しまでしないのは、単にそれが効率的だからだ。ヒトの都合なんて考えていない……」イライラした様子で/ _3_千夏恵 「死人が出ると面倒だからってことです?」/ _1_ミザリィ 「そうだな。私も殺し合いはしないと誓ったが、苦痛を与えることは簡単にできる」/ _1_ミザリィ 「罰することは簡単なんだ……本当は殺してやりたいが」/ _3_千夏恵 「目標あるなら、それまでは一応我慢になってしまうんではないんですか?」/ _1_ミザリィ 「だからストレスが溜まるんだ」/ _3_千夏恵 「でしょうねー」/ _1_ミザリィ 「一緒に戦うなら、君たちのような関係が良かった。まったくあのアバズレめ……」/ _3_千夏恵 「お姉さんにも、お父さんのこと倒す理由ってあるんですか?」/ _1_ミザリィ 「あんな男がこの世にいて良い理由があるものか」 _1_ミザリィ 「あいつが父を倒そうとするのには、私より俗世的な利益が関わっているようだが。詳しく知りたいとは思わない」/ _3_千夏恵 「ほんとに仲悪いんですね」 (それでも組んでるのすごいなー)とおもいつつ/ _1_ミザリィ 「ああ」それを喜ぶように _1_ミザリィ 少し笑ってペリエを飲み干す/ _3_千夏恵 「そろそろ閉店ですね」 _3_千夏恵 「それじゃあ、また」>ミシェル _3_千夏恵 からになったグラスをことりと置き _3_千夏恵 「マスター、ごちそうさまでした」 _3_千夏恵 そう言って席を立ち、退店/ _1_ミザリィ 「おやすみ。身の程を弁えない狩人に気をつけて」/ _1_ミザリィ 「マスター、お疲れ様」 _1_ミザリィ 退店/