有希 「こんばんはー」 有希 「・・・今日は一番乗りかぁ、最近にしては珍しいかな」 有希 「マスター、ウィスキーを。」 *nick yu- → _3_yu- *nick _3_yu- → _4_yu- _4_有希 「んー? いや、マスターがいるし、たまには静かなのもいいじゃない?」 _4_有希 誰かと話しに来たのか、というようなことを問われ/ _4_有希 「・・・確かに、最近は知り合いも増えてきたから、会話しに来るって感じになってるけど」 _4_有希 「普通、BARって、客同士会話で盛り上がるようなとこでもないでしょ?」 _4_有希 「・・・ふむ。そーね、確かに騎士の交流場なんだから、そんなこと言っても仕方ないわね。そもそも未成年も来るんだし」/ _4_有希 「・・・マスターは、ここでいろんな話、聞いてるのよね?」 _4_有希 「ふふっ、そうね、『聞くだけ』よね。・・・口軽く他の客の話を触れまわるのはマナー違反だものね」 _4_有希 「ん? ・・・そうそう、そんなに他人の恋愛って気になるのかしら、話どんどん広がっていくんだから」 _4_有希 「うーん、そうね。温かく見守られてる感じはするからいいんだけど――」 _4_有希 「いやいや。恥ずかしいとか、そういうことじゃなくてね! なんというか、私ってこう思われてるんだろうな、っていうのからズレていくような・・・」 _4_有希 「他人からどう思われてるか、何を考えてるか、っていうのは、それなりに気にするよ」 _4_有希 「まぁ、悪しざまに言われようと、やると決めたことはやるけどね。・・・それでも全く気にしなくていいとは思ってない」 _4_有希 「・・・と考えると、別に気にしなくていいことなんだろうけどなー。うーん、むず痒い」 _4_有希 「え?・・・楽しそうじゃないってば」笑みを隠せず、グラスを持っていく/ 悠香 からんからん 悠香 「こんばんは……っと、今日は人が殆どいないみたいね」/ *nick Yuuka → _6_Yuuka _4_有希 「こんばんは。」手を小さくふりふり>悠香/ _6_悠香 「マスター、カレーうどんと水一つずつお願い」/ _6_悠香 「あ、今日はデートじゃないんだ?」/ _4_有希 「今日も遅いご飯だね? 夜遊びもほどほどにしないとダメだよー」冗談とわかるような口調で/ _6_悠香 「遅いご飯と言うか……夜食?」/ _4_有希 「今日は仕事。そんなに度々行ってない・・・と思う、多分」 _4_有希 「カロリー気にしなくていいって、羨ましいわね」ふっ、と/ _6_悠香 「まぁ、食べる分は前もって動いてきてるしね」とカレーうどんを受け取って食べ始める/ _4_有希 「前に話してた、ご先祖様と修行? ってやつ?」 _4_有希 / _6_悠香 「んー、と言うか今のところは自主訓練かな」 _6_悠香 「『現時点では』教えられる事はない、次の段階に至る道は己自身が戦いの中で見つけろ、って放り出されちゃった」 _6_悠香 「曰く『鍵は揃っているから、あとは切欠次第』らしいんだけど、『人の一生の時間を過ぎても切欠が手に入らなかった同胞もいる』って言ってたから、まぁのんびりとね」/ _4_有希 「――そう」 _4_有希 「頑張っても、これ以上強くはならないんじゃあないかな。」 _4_有希 嗤って、グラスを傾ける/ _6_悠香 「まぁ、これ以上強くなれるとは思ってないけど……出来る事を無理のない範囲で少しずつ増やしていくのは悪い事じゃないと思うし」 _6_悠香 「人助けも兼ねてるからね」/ _4_有希 「――何かができるようになると、別の何かが失われる」 _4_有希 「まぁ、人助けで満足したいなら、人殺ししてる私としてはあんまり言えることもないかな。」/ _6_悠香 「まぁ、技のバリエーションを増やすとかそれくらいだよ、今やってるのは。それ以上を望めばそれこそ、火も吐けなくなっちゃうかも」 _6_悠香 と冗談めかす。人殺し〜にはあえて触れない/ _4_有希 「そう、賢明だわ。・・・初めて会った時から完成してるものね、悠香は。」/ _6_悠香 「完成、か……」うどんを食べる手を止める _6_悠香 「私は……完成したくない。目の前の人間をみすみす見殺しにするようなのが『限界』だなんて絶対認めたくない」/ _4_有希 「・・・・・・辛い道よ?」/ _6_悠香 「解ってる。今までは逃げてたし、それで何とかなってた。だけど……魔獣相手には逃げられないって事も、よく判った」 _6_悠香 「ただ……見殺しという選択肢を受け入れる道へ進むのか。あるいは、何度叩きのめされても立ち上がる道を往くのか。どちらを選びたいのか、それが自分でも判らない」/ _4_有希 「ふふっ。叩きのめされて立ち上がる貴女はいいけど、その間にどんどん人が死んでいくわ。・・・後者はちょっと悠長じゃあないかな?」/ _6_悠香 「ん、ちょっと言い間違えたかな。簡単にいえば『人を見捨てる』か『人を守りぬこうとする』のどちらを選ぼうかまだ迷ってる、ってとこ」 _6_悠香 「答えは大方決まってるんだけどね……多分、それが『切欠』なんだろうなあ……」 _6_悠香 / _4_有希 「別に、誤解はしてないよ。迷ってる、とは言うけれど、『人を守りぬこうとする』ことを決めているんでしょ?」/ _6_悠香 「決めたいとは思ってるよ。ただ、それが茨の道って事はよく解ってるからね。身をすり減らした果てに、自分が自分で無くなってしまうのが怖い」/ _4_有希 「―なーんだ。 この前の宣言は、身をすり減らすよ、って、そういう強がりだと思ってたのに」 _4_有希 「可愛いとこあるのは知っていたけれど、・・・やっぱり賢い子なのかな?」/ _6_悠香 「……幾ら年を食ったって、私は『子供』ってこと。最終的には、多分守ろうとする道に行くんだろうけど……」 _6_悠香 「魔獣との戦いで私が死ぬか、あっちが全滅するか……その決着が付くまでにどれだけ苦しむ事になるんだろうな、って考えると……」 _6_悠香 「怖いね。力では心の弱さを守れないから」/ _4_有希 「悠香。 私と同じ轍は踏みたくないでしょう?」/ _6_悠香 「……踏むにしても、自分で納得して踏みたい」 _6_悠香 / _4_有希 「いえ、守る、守らないの道じゃあなくてね? 選択肢が2つだけしかないなんて、つまらないじゃない」/ _6_悠香 「まあね」/ _4_有希 「例えば大事なものだけ、とか線を引けば2つとも選んだことにもなるんでしょうし、人なんて知らないと2つとも選ばなくてもいい _4_有希 私みたいに殺す側にまわってもいいけど――それはなさそうね?」/ _6_悠香 「……大事なものの何を守るか、が問題だよね?」 _6_悠香 「後者も結局は見殺しの行き着く先だろうし……」 _6_悠香 「命が有ればそれで十分、なんて謙虚な人間じゃないからね」固いがニヤリと笑みを見せる/ _4_有希 「どこまで風呂敷広げるかは自由だし、広くして壊れてくれてもいいんだけどさ。」 _4_有希 「どこまでいっても自分の見えてる範囲でしかできないし、見えてる範囲でできないからショックを受ける――、その傲慢さはいかがなものかと思うけれどね」 _4_有希 嗤い、グラスを空にする/ _6_悠香 「傲慢なのは解ってる。でも、既に起こった事を悲しむほど人間が出来てる訳じゃないのも解ってるし、目の前で起こりそうな悲劇を見過ごすだけなら……」 _6_悠香 「この力は『呪い』でしかない。それなら、私は傲慢な人間で結構。だから、人間として人を見捨てるのか、守りたいのか決めたい……結局堂々巡りだね」/ _4_有希 「そう? 堂々巡りと断じるなら、守り続けてぼろぼろになることすらできないわよ?」 _4_有希 「今日は可愛い貴女だけだし、何度も言葉を変えて言ってあげる。」 _4_有希 「それは本当に悲劇なの? 既に起こった事を悲しめないというけれど、そもそも悲しむことなのかしら」/ _6_悠香 「ん、そうだね。その大半は悲しむ必要性もない事なのかもしれない」 _6_悠香 「そういや、目の前で自殺した、とか、死の病で余命が残り乏しい、とかもあまり悲しくない」 _6_悠香 「だからか、そっちが変わってしまったことも……一度怒りこそしたけれど、悲しいとは思わない、かな」/ _4_有希 「助けを求める人、助けたい人なら悲しい? 偽善で振るう力なら、それこそ『呪い』みたいだ。」くすくす _4_有希 「なにか琴線に触れるほど、付き合いも長くないしね。・・・あぁ、まぁ」 _4_有希 「・・・見殺しにした、と言ってるけれど、悠香ちゃんが『殺してくれた』おかげでこうなってる、といえば、まぁ深い関わりか」/ _6_悠香 「悲しいよ。私が自分で決めた事だから。だけど、その『呪い』は自分で決めて、自分で受け入れたもの」 _6_悠香 「それに、今の私があるのはそっちのおかげだからね……そっちはこっちに因縁は無いだろうけど、こっちはそっちにあるんだよ」 _6_悠香 「……まぁ、実質私が殺したって所は突かれると痛いけど。思ったより一杯一杯だったのかもね」あっけらかんと/ _4_有希 「そりゃあ、もう。今も危なっかしいもの。」<一杯一杯 _4_有希 「・・・まぁ、頑張ってね。貴女が満足して歩けるよう、陰ながら応援しているから」席を立つ/ _6_悠香 「ん、まぁ、そっちが喜ぶ結果が提供できるかどうかは判らないけど、今後共ご贔屓に」/ _4_有希 つまらなさそうな目をして、その場から姿を消す/ _6_悠香 「さて、と……もうこんな時間か。楽しい時間ってのは過ぎるのが早い……」 _6_悠香 「……まぁ、私はあんまり楽しくなかったけど、優柔不断でウジウジしてたから非はこっちにありそうだし。じゃあね、マスター」と退店/