_3_順平 からんからん _3_順平 「マスター、今日はジョニー・ウォーカーを」 _3_順平 / _3_順平 「自己アピールが書けない……」就職活動がそろそろ始まるのだ/ _3_順平 「マスター、ここって就職できないの?ダメ?」/ _3_順平 「PRに魔法のこと書いちゃダメだよなあ……他に特技とか打ち込んだこととかないしなあ」/ 有希 「こんばんはー、と。・・・今日はここにいたんだ?」 有希 見慣れた彼の後ろ姿にそう言って、隣に座る/ *nick yu- → _4_yu- _3_順平 「こんばんはー、最近ちょっと就活についての講義が忙しくて…」/ _4_有希 「ああ、前から悩んでたもんね。 大学で講義?就活の?なんか変なかんじ」/ _3_順平 「OBに業界情報をもらえとか、就活サポートサイトに登録しろとか…」/ _4_有希 「大学って何かしらの学問の研究が主だと思ってたけど・・・なんか職業安定所みたいな感じ?」/ _3_順平 「研究してるのは院の人達で、大学生はちょっと箔のついた職業安定所みたいなもんですよ」/ _3_順平 「有希さーん、僕のどこが好きですか?」唐突な質問/ _4_有希 「ふーん、そんなものか・・・なっ!? 唐突ね、何よ」軽く頬を染めるが大分慣れてきた/ _3_順平 「自分の良いところが分からない……」カウンターに突っ伏して/ _4_有希 「・・・不真面目そうなフリしてるけど、正義感が強いところ。不満を言わないわけじゃないけど、人の何倍も忍耐強いところ。」 _4_有希 「自己PRなんて、真面目にやり過ぎても仕方ないわよ。良いところなんて挙げたらきりがなくても、言語化しないとしょうがないでしょ」 _4_有希 目線を外し、グラスを傾ける/ _3_順平 「えっ、そんなに沢山ありますか?」ぱあああ(希望の光/ _3_順平 「どんな経験をしてどういう長所があってどういうふうに御社のためになりますって書かなきゃいけなくて」 _3_順平 「でも僕の経験のほとんどは表でアピールできないんですよね」/ _4_有希 「日本人の倫理観のせいなのか、自己評価低い傾向にあるみたいだけど・・・逆にそんなに過小評価してるのが不思議だよ」苦笑しながら/ _4_有希 「異能があるからやってることもあるだろうけど、それがあるからって面倒事背負い込む必要なんてないわけでしょ?」 _4_有希 「なんで人助けしてるの?」/ _3_順平 「えっ、また突然ですね」/ _3_順平 「目の前で困ってる人が居たら助けるものじゃないですか?」/ _4_有希 「いや、つながってる話よ? だって表で言えなくったって善行を積んでるんでしょ?」/ _4_有希 「難なくできることならそうかもしれないけど、苦労するほどやるのは?」/ _3_順平 「うーんどうかなあ。僕は自分勝手な人間なんですよ。結果的にその人が救われるかっていうよりは、僕が放っておけないから手を出しているだけなんです」 _3_順平 「最終的に無理だったり、どうやっても悪い方に行っちゃったり、僕の判断ミスで逆効果だったりしても、何もしないよりは良い」 _3_順平 「自己満足のためなんです」ウィスキーを傾ける/ _4_有希 「・・・・・・」しばし驚いたように口を閉ざし/ _3_順平 「呆れちゃいました?」/ _4_有希 「・・・・・・いえ、似すぎていて。怖くなるくらい」かぶりをふって、ふっと笑みをこぼす/ _4_有希 「うーん、そうなると、そこから上手い方向に持っていくのは無理ね・・・えーっと。」口元に手を当て、考えこむ/ _3_順平 「でしょ?企業の利益じゃないじゃないですか。公務員とかならいいかもしれないけど」/ _4_有希 「なら、公務員は? 考えてないの?」/ _3_順平 「公務員試験に受かる気がしない……」/ _4_有希 「公務員って言っても、いろいろあるでしょ? 省庁なんかは狭き門だって聞くけどさ。地方にも間口はあるし」/ _3_順平 「じゃあ有希さんどこに住みたいですか?」/ _4_有希 「え?なんで?地域に拘りはないし、どこでもいいけど。」また話が飛ぶが、割と彼の癖な気がする/ _3_順平 「結婚したら……」/ _4_有希 「○×△☆♯♭●□▲★※!?」 顔を真っ赤にして、驚いた顔で順平を見る/ _3_順平 「職場に近いほうが……」/ _4_有希 「・・・あ、の、順平くん? 言ってる意味分かってる? 分かってないで言ってるでしょ?」/ _3_順平 「えっ?」/ _4_有希 「そ、それって結婚のプロポーズみたいなものじゃないかと思うんですが・・・」なぜか小さい声で/ _3_順平 まるで分かっていない顔で酔っています/ _3_順平 いつも飲んでいるビールではなくウィスキーを持って/ _4_有希 「ねぇ、ってば。おーい・・・マスター、とりあえず彼にお水くれますか?」後半若干イラッとしているような声で/ _3_順平 「えっ?」/ _3_順平 「でも孫の顔を見るためには逆算すると27歳くらいには結婚していたくて、僕はもう22歳だから5年もないわけで」目がグルグルになっている/ _4_有希 「・・・・・・はいはい、とりあえずお水飲みましょうね」もらったお冷を口まで持ってってやる/ _3_順平 ごくごく/ _4_有希 「こんなに潰れるの、珍しいんじゃない? ・・・はぁ、驚いて損した気分だわ」/ _3_順平 「うわっなんだこれきついお酒ですね」<水/ _4_有希 「・・・ダメだこりゃ。えーっと、マスター、チーズの盛り合わせ、とかありますか? 消化に良い物を何か少しでも食べさせておいた方が明日楽だと思いますし」/ _4_有希 「・・・・・・どうせ忘れるんだろうけどさ、順平くん」/ _3_順平 「あっはい」/ _4_有希 「私はいつかは王として自分の世界で _4_有希 即位することになるだろうと思うからさ、結婚してくれるなら付いて来てくれないと嫌だよ」 _4_有希 どーせ酔ってるし、と思っているのか、独り言のように恥ずかしげもなく言う/ _3_順平 「そうですねえ。そうしたらついていかないと」ニコニコしながらチーズ食べてる/ _4_有希 「・・・あと、私の種族は長命な反面、子供も出来にくいんだ。跡取りになるかどうかはさておき、私も王家の女だから努力しないとダメだ。」 _4_有希 「当然、夫となる者にも。」もはや順平は無視して呟く。/ _3_順平 「えっそれってえっ」突然赤面する/ _4_有希 「異種族であっても子をなす事自体は不可能ではない。それは記録にも残っているから確かだ・・・異世界人と、という例はないが・・・生体機能に大きな違いはないからなぁ」 _4_有希 とうとうと呟いているので順平の顔は見えていない/ _3_順平 がっしゃーん。あたふたして水を倒す/ _4_有希 「っとと、マスター、ごめんなさい、タオルを。・・・順平くん、大丈夫?家まで送ろうか?」酔いが酷くなったか、と/ _3_順平 「だだだだいじょうぶですちょっと……刺激が……」/ _3_順平 「僕……頑張りますね!亜鉛とか飲みましょうか!?」/ _4_有希 「??? ブルーチーズがキツかった?」残ってるのを一欠片もぐもぐしながら/ _4_有希 「亜鉛? ・・・酔いが覚めるの?ウコンとかじゃなくて?」/ _3_順平 「夜がんばるために……」/ _4_有希 「・・・何言ってるの。 明日から大学なんでしょ、順平くんは帰ったら早く寝ないとダメだよ」<夜がんばる/ _3_順平 「ですよねー」/ _3_順平 「即位するのって何百年か先の話ですもんねー……」/ _4_有希 「・・・・・・!? ・・・順平くん、大分、酔い、覚めてきた?」 なんでその話をするんだ? 嫌な汗/ _3_順平 「到底生きては……うぐっ」泣き始める/ _3_順平 「うっ……し、幸せになってくださいね」/ _4_有希 「なっ!? ちょっと、泣かないでよ・・・泣き上戸だったの? 見かけじゃわかんないなぁ、もう」ハンカチを渡し、頭を撫でる/ _4_有希 「平行世界のキミがどうだったなんて、関係ないでしょ。私がいるんだから、そうそう死なせやしないってば」/ _4_有希 仕方ないなぁ、と苦笑しながら/ _3_順平 「うう……僕が死んでも次のチャンピオンを探してはくれないんだあ」/ _4_有希 「心配しなくても順平くんは死なないよ、・・・次のチャンピオンってのは、転生者か何かのことかしら・・・この状態で訊いてもなぁ」/ _3_順平 「どんなに長く一緒に居れたとしても百年にはとても足りない……」ぐずぐず/ _4_有希 「寿命の差のことを気にしてるの? ・・・人間同士だって同じ時間に息を引き取るわけじゃないでしょ。別れはいつかはやってくるものよ」/ _3_順平 「そしたら結婚はできないってことに……」/ _4_有希 「どうして?別に、自分を看取ってくれる人を探すのが結婚じゃないでしょ」/ _3_順平 「じゃあどういうのが結婚ですか?」/ _4_有希 「うーん、この国の価値観はわからないけど・・・端的には、子供も成すための相手を決めることじゃないの?」/ _3_順平 「子供は何人くらい欲しいですか?」/ _4_有希 「・・・? 多いに越したことはないでしょ。ただ、こればっかりは授かりもの、と言うしね。 現実的には生涯で2人と生まれればかなり運がいい方ね」/ _3_順平 「人間は、放っておくと殖えてしまうんですよ……!」/ _3_順平 「責任をもって育てられる人数にしないと……!」/ _4_有希 「だから私にはそんなに子供はできないんだよー、って酔ってるからわかんないよね。 そーだねー、子供はちゃんと育てないとねー」酔っぱらいの介護モード/ _3_順平 介護されながら「はっ……2人も生まれたら将来王座を奪い合う争いが……」 _3_順平 / _4_有希 「王族全体・・・と言っても50人かそこらだけども、そこから選ぶだけよ。別に直系優先とか変な拘りはないの。」 _4_有希 「それに、好き好んで王になりたい王族は、私くらいなものじゃないかなぁ・・・」/ _4_有希 「だから大丈夫大丈夫。泣かなくていいよー」もはや作業的にw/ _3_順平 おちついてきた「じゃあ有希さんはなんで王に?」/ _4_有希 「『目の前で困っている人がいれば助けるものじゃないですか?』」ふっ、と笑い/ _3_順平 ふふっと含み笑いをして眠りだす。/ _4_有希 「やれやれ、マスター、お騒がせしてごめんなさい」席を立ち/ _4_有希 「・・・ええ、家まで連れて帰ります。 ごちそうさまでした」そう言って順平とともに虚空へ消える/