__クローズ 扉を開けて、地味な男が入ってくる __クローズ 「こんばんは、マスター。今日は誰もいないようですね」 __クローズ 5番席に座り *nick __CLOSE → _5_CLOSE _5_クローズ 「とりあえず、そばをもらえませんか?間に合うかどうか微妙な所ですけどね」 _5_クローズ / _5_クローズ 「では、マスター。あけましておめでとうございます」 _5_クローズ / __順平 からんからん __順平 「ア、ハッピーニューイヤー!」/ _5_クローズ 微笑して「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますね」/ __順平 「どうも、こちらこそ。あ、マスター、ビールを」 __順平 「いつもバーは営業時間が短くて楽そうだと思ってたけど、こういう日はご苦労さまです」/ *nick __junpei → _3_junpei _5_クローズ 笑って「来たばかりなので、新年を迎えましたがまだ年越しそばの最中ですねぇ」/ _3_順平 「長いものを食べるといいんだっけ?ま、もう越しちゃったし、僕にはお雑煮を」/ _3_順平 「メールを打ってるんだけど返信がないんですよね。寝たかな」/ _5_クローズ 「そうですね、これを食べ終わったら私もお雑煮をもらいましょうかねぇ・・・」 _5_クローズ 「メールに返信がない・・・琴音さんですか?」(初詣の約束、出来てなかったんですかねぇ)/ _3_順平 「約束してなくって。いつでも転移してくるとおもってつい」/ _5_クローズ 「旅費が少なく済みますね。それはそれで味気がないかもしれませんが」 _5_クローズ 「その分、宿泊費か食費を豪華に出来そうですね」/ _5_クローズ 「旅行はいつも転移なんですよね?」/ _3_順平 「いつもそうですね。夏は日帰りでダイビングするのに便利でした。あれ、飛行機に乗る日はできないらしくて」/ _3_順平 「いつもって言っても、一ヶ月に一回くらいしかデートしてないですけど」/ _5_クローズ 「世界遺産などを見に行くのもよいかもしれませんね。装備が必要でしょうけどオーロラを見るのも悪くなさそうです」 _5_クローズ 「琴音さんも、ベティベールで忙しいんでしょうね」/ _3_順平 「ですよねー仕事的にお正月も誰かいないといけないし」 _3_順平 ちょっと笑って「さすがに極地装備なんて持ってないですよ」/ _5_クローズ 「確かに普段は必要ないですからねぇ」と、笑い _5_クローズ 「次はどこに行きたいとか決まっているんですか?」/ _3_順平 「いやあ全然……海外か……ドイツとか?あるいはモン・サン・ミッシェルとか…」/ _5_クローズ 「あの大きな教会ですか、なかなかよさそうですね。ドイツの場合は城目当てですか?」/ _3_順平 「ドイツは今研究してるのがドイツの作家なんでなんとなく。原書買えそうとか」/ _5_クローズ 「大学の研究ですかね・・・?」 _5_クローズ 「そういえば今、片瀬川さんは何回生なんですか?」/ _3_順平 「3年ですよ。1年留年して。今ゼミとか就職活動とかで追い込まれてて……」/ _5_クローズ 「3回生でしたか、留年ってバイトでもやりすぎました?」 _5_クローズ 「就職活動・・・」 _5_クローズ 笑って「いっそのこと、就職先をベティベールにしてみます?」/ _3_順平 「それはなんか教育上よろしくない気がするのでやめましょう」/ _5_クローズ 笑って「かもしれませんね」 _5_クローズ 「卒業論文はもう始めているんですか?どういう内容なのか気になるところですが」/ _3_順平 「ミヒャエル・エンデっていう作家について、児童文学的にまとめるはずです。まだレポートさせられるだけで書いては居ないんですけど」/ _5_クローズ 「エンデ・・・もう亡くなられてるんでしたっけ?」 _5_クローズ 「確か、モモが有名でしたね」/ _3_順平 「95年没ですね。そうそう、あのへんを子供の頃に読んで」/ _5_クローズ 「なるほど。そのあたりの記憶をもとに適当にテーマが決まった・・・とか」冗談めかして笑う _5_クローズ でも、当たらずとも遠からずなんだろうなあ、とか思ってる/ _3_順平 「そう適当に……ぶっちゃけ既に知っている情報が多かったんで」/ _5_クローズ 苦笑を返して _5_クローズ 「でも、今は原書を読んでみたいぐらいに、興味はあると」/ _3_順平 「とりあえず _3_順平 辞書があればとちりつつも読めるレベルになったと」/ _5_クローズ 「良いことですね。直接関係のないところで、まわりまわって将来役に立つと思いますよ」 _5_クローズ 「そういえば、印刷機が出来たのはドイツでしたね。あれを始めてみた時は驚きました」/ _3_順平 「実際、全然関係ないところで度々役に立ってますからね。まさか異世界の伏線になっていたとは、とか」 _3_順平 「活版印刷機の時代から生きてた……」/ _5_クローズ 「中世は教会の連中に追いかけまわされて、大変な目にあったときもありますねぇ・・・」しみじみと _5_クローズ 「こっちが何もしてなくても襲ってきたりしますから、なかなか大変だったんですよ」/ _3_順平 「暗黒時代かー魔女裁判とか大変ですよね」/ _3_順平 「現代はそういう意味じゃ生きるのが楽になりました?」/ _5_クローズ 「そうですね、そういった極端な組織がかなり減ってきたので相当楽ですよ。といっても、たまに日本でも退魔組織の連中が無駄に襲ってくることもありますよ」 _5_クローズ 「ただ、昔より都市機能や管理が発達したので、先進国では住居などにきっちりとした手続きが必要なのでその点では昔よりしんどいところがありますね」 _5_クローズ 「よっぽどのことがなければ、なんとかなりますけど」/ _3_順平 「戸籍とか一回取っちゃえば現代なら別の国でも回せますしね」 _3_順平 ちょっと笑って「まあ、クローズさんを倒せる人はそういないでしょ」/ _5_クローズ 「今はそうなんですけどね、昔はなかなかそうでもなかったんですよ」 _5_クローズ 「おまけに教会のような組織が町全体を支配しているようなところだと、逃げ場にも困るし一人二人を殺してどうにかなるっていう話でもないですからね」 _5_クローズ 「いずれ疲弊して力尽きるのが目に見えています」/ _3_順平 「社会戦には勝てないこともある、か」 _3_順平 「クローズさんはまだ成長してるんじゃ?それとも騎士って限界なんでしょうか」/ _5_クローズ 「果てを見れば総帥なんかもありますけど・・・」 _5_クローズ 「努力はしてますが、戦闘能力という意味では伸び悩んでいるのは確かですね」 _5_クローズ 「でも、私としてはいろんなことを知りたいと思う事の方が優先度が高いんですよね。魔獣戦に参加しているのも座して死にたくないっていうのが大きいですし」/ _5_クローズ 「強くなりたいと言うよりも、死にたくない、なんですよねえ」/ _3_順平 「だから教職に?」<知的好奇心 _3_順平 「まあ確かにどんなに強くても世界が滅んじゃ意味ないか」/ _5_クローズ 「なったのは成行きですけど、続けているのはそうですね」 _5_クローズ 「それと、保険をかけると言う意味もあります」 _5_クローズ 「自分が生きているのが一番ですが・・・もし私が死ぬとして、全てを知りたいと言う意思を持った別の人物が・またその子孫が」 _5_クローズ 「いつか、それを成し遂げることが出来たなら・・・ある意味で私がすべてを知ったと言う解釈もできうるのではないか、と」 _5_クローズ 「じゃあ、ちょっと私の考えを生徒にほんの少しでも影響が有ればよいな、と」 _5_クローズ / _3_順平 「なんというか、魔術師みたいですね。弟子に思想を受け継いでいってもらっていずれすべての知識を得るって」/ _5_クローズ 笑って「自分で成し遂げられたら第一なんですけどねぇ」 _5_クローズ 「それと、騎士団には実力者があつまるでしょう?」 _5_クローズ 「普通に街中に潜り込んで暮らしているよりも、得られるところが大きいんですよ」 _5_クローズ / _3_順平 「面白い人がやってくるなとは確かに」/ _5_クローズ 「安全だけを見れば、海外に逃げ出して、全ての戦いに参加しないと言うのもいいんですけど・・・」 _5_クローズ 「自分のあずかり知らぬところで世界の命運が決まると言うのも、それはそれで怖いものです」 _5_クローズ 「そういえば、琴音さんとも今みたいな話題をしたことがありましたねぇ・・・」 _5_クローズ 「王族だけあって、統治とか国についてとかそういう話題に興味を示していましたよ」/ _5_クローズ 話題に→話題にも/ _3_順平 「僕はいつも自分の目の前で命運が勝手に決まるので、そういえば我関せずで滅んだことはないのか…」 _3_順平 「そうだった王族だった。身分違いじゃないかなあ。大丈夫かなあ僕で」 _3_順平 「他にどんな話をしたんですか?」好奇心を出してきます/ _5_クローズ 「今までしたことのある話、ですか・・・」 _5_クローズ 「ここのマスターが一体何者なのか、とか」 _5_クローズ 「先程の話の様に、闇の者というだけで攻撃を仕掛けてくる相手には困ったものだとか」 _5_クローズ 「そういう話もしたことがありますね」/ _3_順平 「料理スキルに全振りした異能者だとしか考えられない……」 _3_順平 「何にせよ話して分かってもらえない相手って面倒ですよね」/ _5_クローズ 「片瀬川さんもあります?そういう言葉は通じても話が通じない相手の対応って」/ _3_順平 「中世的な世界観の場合、異能もってるってだけでちょくちょくありますねーあと宗教的な対立とかあれはかんべんして欲しい」/ _3_順平 「宗教戦争なんてきのこたけのこ戦争で十分ですよ」/ _5_クローズ 「100%平行線で、決着がつくことがないですもんねぇ・・・」 _5_クローズ 「赤みそ白みそも戦争がおきますね。お雑煮でも」/ _3_順平 「混ぜればいいのに。あ、マスターお雑煮美味しかったです」/ _5_クローズ 「いつも通りの良い味でしたね」 _5_クローズ 「ラストオーダーを過ぎているのが残念です。今日はコーヒーを頼み損ねました」/ _3_順平 「ここは二次会とかに引っ張って行かれて飲まされるってことがないけど、この後更に何か飲み食いしたいって時後がない場所でもありますよね」 _3_順平 「まあ、いつもタダで最高に美味しいから文句の言いようもないけど」/ _5_クローズ 「福利厚生としてはかなりものもですよね」 _5_クローズ 「終電が過ぎてますからねぇ。何か移動する能力がないと、徒歩かタクシーかになるんですよね」 _5_クローズ 「あ、そうそう。琴音さんですが、歴史は最も興味のあるものの一つだと前に言ってましたね」 _5_クローズ 「共通の話題作りに、ドイツの研究と組み合わせたらなかなか良いものになるのではないかと思いますよ」 _5_クローズ 「ひょっとすると、今は幼児教育の関係の方が興味の対象かもしれませんけど」/ _3_順平 「ありがとうございます!どっちにしても話題にはなりそうですね。児童文学だし、作家研究に歴史話はついてまわるし」/ _5_クローズ 「案外、今の研究が役に立つかもしれませんね。将来回りまわって・・・と先程言いましたが、近いうちに役に立ちそうじゃないですか」と、笑う/ _3_順平 「と言っても文学ってもともと何かの役に立つものじゃないですからね」笑って返す _3_順平 「ただそこにあることが素晴らしい、そういうものですよ」/ _5_クローズ 「そうですね、失礼しました。実用であろうとなかろうと、知識は素晴らしいものです」うんうんとうなずいて/ _3_順平 「いやいや失礼とかでは。虚学はどうしても食べるのに困るなあって」 _3_順平 「就職に有利にならないですからね、文学って……」/ _5_クローズ 「就職は確かに切実な問題ですねぇ・・・」 _5_クローズ 「おっと、そろそろ時間ですね」 _5_クローズ 「それでは失礼しますね、今年もよろしくお願いします」>順平、マスター _5_クローズ 店から出て行きます/ _3_順平 「それじゃ僕も、メール繋がってればいいけど」/