_2_悠香 カランカラン、とドアベルを鳴らして悠香が入店する。 _2_悠香 「こんばんはー。ってマスター以外誰もいない……ま、いいけどね」 _2_悠香 適当な椅子に座り、麦茶を注文する。 _2_悠香 「ちょっと仕事で犯罪者を追いかけてたら、こんな時間になっちゃってね。何とか捕まえたけど」/ _2_悠香 「犯罪者はどうしたって? まあ個人的な依頼だったから、異能をちょっと焼いてぐるぐる巻きにふん縛って……」/ _3_伊吹 カランカランと音を立てて、黒フードの少年が入店 _3_伊吹 「…こんばんわ。悠香、久しい」フリフリ/ _2_悠香 「あら、こんばんは。伊吹君……だっけ?」と麦茶片手に軽く手をあげる/ _3_伊吹 「ん…<悪魔>の騎士、数多伊吹。覚えてくれてた…」少し嬉しそう/ _2_悠香 「まーね。今日はどうしたの?」/ _3_伊吹 「ついさっきベディウェールに帰ってきた…けどもう遅いから、朝まで時間を潰す、の…」 _3_伊吹 「マスター、カ○ピス…一つ」/ _3_伊吹 「…今日は、身体を動かしてた。魔獣との戦闘を…想定して、たら…遅くなって、た」/ _2_悠香 「こっちもちょっと仕事してたら遅くなっちゃってた感じかな。訓練は順調?」/ _3_伊吹 「ん…でも、身体を鍛えるじゃ、なくて戦闘で如何に動くことができるか、を考えてるから。…やっぱり、その時にならないと…ワカラナイ」 _3_伊吹 「魔獣、種類…多い。でも、順調…かな。うん、順調」/ _2_悠香 「実際その時になるまで判らないってのはあるかもね」 _2_悠香 「でも……どんな事があっても、自分を見失わないように。ってのが、私からの助言かしらね」/ _3_伊吹 「自分…なるほど」(自分、か…自分って、ナニ?肉体…?) _3_伊吹 「…悠香、自分を見失うことなくて…よかった?」/ _2_悠香 「さあ? って言うのが正直なところ」 _2_悠香 「でも、見失っても見失う事がなくても、辛いことに変わりがないもの。だったら、まだ自分らしく生きてる方がマシだって私は思うけどね」 _2_悠香 と麦茶が殆ど残っていないコップを揺らしながら呟く/ _3_伊吹 「…自分、らしく。……悠香は、僕、どんな人間に…見える?」自分の印象の意見を求める/ _2_悠香 「さあ……私に言われても……」と軽く困惑気味/ _3_伊吹 「……そう。ありがとう。……自分らしさ…か」(自分らしさ…ワカラナイ。…探して、みよう)/ _2_悠香 「まあ、女の私が言うのもなんだけど、見た目だけで言えば魔獣と戦う人間には見えない、かな」 _2_悠香 「でも、今は騎士であると総帥に認められてる。本当の気持ち、本当の理由なんて後付でもいいと思うよ、今は。事実、私も本当の理由なんて後からついてきたし」/ _3_伊吹 「そういう、モノ…?」<自分らしさについて考え中 _3_伊吹 「……ん、なるほど。なら、いまはそれで…いい。これから、見つけて…いく」決意表明/ _2_悠香 「つまり、伊吹くんはこれから自分らしさを見つけるまで死ねないわね」と軽く笑みを見せる/ _3_伊吹 「ん…そういう、こと。死ぬ前に…いや、見つけるまで、死なない」自然に作って微笑みを返す/ _3_伊吹 立ち上がって _3_伊吹 「…そろそろ、行く。また体を動かしたく、なったから…今日は、ありがとう」/ _2_悠香 「ん、ほどほどにね。」 _2_悠香 「もし、そっちが見つけた自分らしさが私と相反するものであっても……ま、騎士でいる間は敵対する理由も無いから、安心してね」と冗談めかして言う。目は笑ってないが/ _3_伊吹 「…ん…じゃぁ、また…おやすみなさい」フリフリ 退店/ _2_悠香 「ああ、ちょっと寝ちゃってた。まだ時間じゃないわよね」 _2_悠香 「さて、伊吹君にはああいう風にハッパかけたけど……どうなるかな」 _2_悠香 「……人に仇なす者にならないといいけどね。さて、私もそろそろ出るとするわ。家でゆっくり寝たほうが良さそうだし」 _2_悠香 「ん、もし人に仇なす者になったらどうするか、って? まあ、騎士を辞めるまではどうしようもないんじゃない?」 _2_悠香 「じゃあね、マスター」と退店/