_0_カイ カラン、と扉がひらき、小さな子供が入ってくる。子供、というのは大きさだけで、その容姿や雰囲気は人には思えないが。 _0_カイ 「Guten Tag!・・・じゃねえか。えっと、こんにちわ?こんばんわ?でいいのか」 _0_カイ 「マスター、でよかったよな?新入りのカイってんだ。よろしくな。来週あたりから日本には住むんだけどな、ちょっと顔興味あったら先にこさせてもらったんだ」 _0_カイ 席について、とりあえず抹茶と和菓子を注文/ _0_カイ 「ん?ああ、日本食はブームだからな。俺っちも興味があって調べてみたんだよ。しかし、この苦味と甘み・・・」 _0_カイ ふむ、と顎に手をあて、真剣に考える表情をしながら _0_カイ 「・・・・・・・・・・これが大人の味ってやつか」/ _0_カイ 「ああ、大丈夫だ。苦いのも辛いのも特に苦手のはないぜ。食に関しては・・・」 _0_カイ 抹茶をのみつつ _0_カイ 「今のところ特に苦手も嫌いもないな。まぁ、食べれるものが少ないってのもあるんだが・・・」 _0_カイ お菓子モグモグ/ _0_カイ ゆっくりと、味を確かめるように一口ずつ味わって _0_カイ 「ん?ああ、まあ肌の色でわかると思うが、病弱でな。そうがっつけないんだ」苦笑しつつ/ _伊吹 カランカランと、半袖パーカーを着た白髪の少年が入店する _伊吹 「こんばんわ…?また、初めて見る顔……新人?」自分よりも小さい男の子を見て/ _0_カイ 扉のほうに視線をむけ、笑みを浮かべる。 _0_カイ その笑みは人間にしては理想的に整いすぎているが _0_カイ 「こんばんわ。新人のカイってんだ。よろしくな」 _0_カイ 紡がれる言葉は容姿を裏切ってた/ _伊吹 「……ん。<悪魔>の騎士 数多伊吹…よろしく」 _伊吹 カイのギャップに少し驚きながら、隣の席に座る。 _伊吹 「なんだか…キミとは近い何かを、感じる…カイ、って呼んで、いい?」何かカイに引かれるモノがあったようで、興味を示している/ _0_カイ 「おっと、名前だけじゃだめだったな。すまねえ。改めて<審判>の騎士 カイ・ラザラスだ」 _0_カイ 笑みをどこか豪快というか、あっけらかんというか、容姿を裏切る形をしつつ、低音ボイスをひびかせつつ _0_カイ 「ああ、カイでいいぜ。俺もイブキってよばせてもらっていいか?」/ *nick _Ibuki → _1_Ibuki _1_伊吹 「ん…」肯定の意を示す _1_伊吹 「それにしてもカイ…なんだか、精神が大きい。そんな感じ、する…見たところ、肉体年齢は、8…くらい?」/ _0_カイ 「ああ、何かよくいわれんな。見た目と中身がつりあってないって。そこまでふけてるつもりはないんだが・・・」 _0_カイ 顎に手をあてて考えるそぶりをしつつ _0_カイ 「年齢は8歳ぐらいだな。あんま正確にはわかってないからおおよそとしかいえんが」/ _1_伊吹 「へぇ……オモシロい、ね。…まぁ、かくいう僕も似たような感じだけど」ボソっと呟く/ _0_カイ 「ん?イブキもなのか?似たもの同士だな。まぁ、見た目で判断するより中身が大事だからな」 _0_カイ 食べ終わったお菓子の皿をかえしてから _0_カイ 「こんななりだが、仕事では邪魔にはならんさ。よろしく頼むぜ、先輩」手袋をした右手を差し出して/ _1_伊吹 「…ん。こちらこそ、よろしくお願い、する…後輩」差し出された右手を握る。嬉しそうな表情で/ _0_カイ 「しっかし、イブキは20代あたりか?」 _0_カイ 抹茶をのみつつ _0_カイ 「騎士暦ってのは長いのかい?」/ _1_伊吹 「…!驚いた…初見で当てたのは、カイが初めて…」 _1_伊吹 「騎士になってからは…半年、くらい?他の騎士に比べたら、全然短い方…かな」/ _0_カイ 「そうなのかい?特に間違うようにもおもわねーが」純粋にキョトンとした表情をして _0_カイ 「へえ、半年か。ちなみに騎士になる前は何してたんだ?」/ _1_伊吹 (…コレ、有希や真昼くらいにしか話してない、けど……) _1_伊吹 チラ、とカイを見て _1_伊吹 「…少し複雑で、長くなる、けど……聞く?」/ _0_カイ 「イブキさえよければ喜んで」 _0_カイ 年齢にあわない穏やかな笑みをうかべて/ _1_伊吹 「…ん、わかった。けど、その前に…マスター、適当に、酒を一杯」マスターからカクテルを受け取る/ _0_カイ 「お、いいねー俺っちも付き合いたいとこだが・・・年齢的に無理なのが残念だな」 _0_カイ 抹茶の茶碗をかえしてから _0_カイ 「マスター・・・そうだな、ホットミルクでも」/ _1_伊吹 「フフ…人は酔いを利用して、他人にはしないような話を話したり、話させたりする…らしい。大人にしかできない…会話術」 _1_伊吹 コクコクとカクテルを喉に流すように飲む。 _1_伊吹 「……ふぅ。さて話を続けようコレは僕が騎士になる前、といっても僕が騎士になる前の歴史はそう深くはないのだ」 _1_伊吹 先ほどと違って、非常に流暢に話始める。まるで別人のようだ/ _0_カイ 「ほう、そりゃ勉強になるな。今度うちの爺共・・・ってアイツラザルだったな・・・」 _0_カイ ミルクをうけとってから、こちらも中身相応とでもいうべき落ち着いた表情になって聞く体制をとり/ _1_伊吹 「1999年のことだ、こことは違う世界観の中で円卓の騎士とは別に並外れた天才たちで構成された対魔獣組織というモノが存在したいた」 _1_伊吹 「その組織は魔獣を倒すために数多の兵器による軍隊を作り上げた、がその計画は結局の所失敗に終わった。兵器が完成される前に魔獣自らの手で跡形もなく組織は滅ぼされたからだ 生き残りはいるかもわからないけどね」 _1_伊吹 「しかしその兵器の中に唯一無事といえるモノがいた。数多の器を統べるべく、唯一兵器の中で人間をベースにして造り上げられた人造人間がね」 _1_伊吹 淡々と語るように喋るその目は、遠い何かを見ているようだ/ _0_カイ 「・・・(世界観・・・並行世界ってわけじゃないな。移行者ならわかる。となるとこの世界軸か。なるほど、この世界軸は本当にイロイロあるな)」 _0_カイ ミルクにクチをつけ _0_カイ 「・・・(その人造人間がイブキ、ってことか。とはいえ、ここは俺が何か言うべきところでもない)」 _0_カイ 視線をむけるだけで、特に口をはさむことはなく/ _1_伊吹 「その兵器はエネルギー不足だとかで本来ならばほんの数か月のはずが約15年という時間をかけて活動を開始した。当然だ、施設は破壊され構成員は誰一人残っていないのだから兵器は自力で施設から予備電力の残骸やらを集めなくてはならないのだから」 _1_伊吹 「しかし活動を開始したソイツは行動目的を自分で見いだせないほど無知だった。知識はあるのに思考回路はまるで子供、装備無しで樹海に放り出された人間のような気持ちでソイツは施設に残されたモノからなんとか「自分のすべきこと」を見つけようとしたのだ」 _1_伊吹 「そこで知ったのが"円卓の騎士"だ。ソイツは自分が造られた目的と一致していたその組織に加入し、その世界観の中で生きていこうと考えた訳だ」 _1_伊吹 「……と、つまるところ僕には『過去』というモノが存在しないのだ。ある意味生まれながらにして"騎士"という存在だったんだろうね」 _1_伊吹 ふぅ、と溜め息のように吐いて、マスターに水を注文する _1_伊吹 「まぁ、初めて会った後輩に話すには重い話だったかな…」/ _0_カイ ふむ、と顎に手をおき、考えをするしぐさをしてから _0_カイ 「なるほど、となると・・・今は数多 伊吹って存在の勉強中ってとこか?」 _0_カイ 「まぁ、これは俺っちの持論になるんだが、存在定義なんざ最終的には自分でつくって認めて確立してくもんだ。そこに種族の枠なんざない」 _0_カイ 「元が兵器だろうが、人間だろうが・・・神だろうが、な」 _0_カイ 「最終的には自分が自分とういう存在をどうしたいかってことを決めるもんさ」 _0_カイ 「そこに、時間の長さってのはそう関係ないと思うぜ?ただ、判断材料にするにはなるがな。それに、生きてりゃ時間が山ほどある」 _0_カイ 「いいんじゃんーの?これから過去も未来も現在もつくっていけば。騎士だけじゃなく、数多 伊吹って存在のさ」 _0_カイ どこか茶目っ気のあるウィンクと笑みを伊吹にむけてから、ミルクをのみ/ _1_伊吹 外見とのギャップを感じる大人びたカイの言葉に、驚きつつ笑う _1_伊吹 「…なるほど、そうだねその通りだ。その言葉が聞けてなんだか晴れ晴れとした気分になっている…ありがとうカイ。キミはとってもオモシロい、僕が感じた『近い何か』はやはり精神的なモノのようだね」 _1_伊吹 「肉体年齢は僕の方が上だけど、精神ではキミの方が遥かに上回っているみたいだね。騎士としては先輩だけど、人生としては後輩…フフ、言いはて妙だけどそんな感じがするよ」スッキリした表情で微笑んで水を飲む/ _0_カイ 「ははっ、そういってもらえるとうれしいねえ。俺っちは思ったことをいっただけだが、それがイブキにとっていい方向へ働いたんなら僥倖だ」 _0_カイ 「ただまあ、俺っちもまだまだ修行中の身でな。ちょいと社会勉強してこいってんで、こっちにきたわけよ」 _0_カイ 年相応の拗ねた表情をして _0_カイ 「さすがに8歳で人生決めんなってな」 _0_カイ しかしあっさりとどこか余裕のある笑みを浮かべると _0_カイ 「ま、そんなわけで人生については、お互いそう先輩後輩もない、同期・・・というより仲間、同士、でもいいな」 _0_カイ 「そういうのでいこうや」/ _1_伊吹 「…ん、そうだね。けど僕は、カイとは『友達』でいたいと思うよ、まだ会って一日で可笑しいとは思うけどね」クスリと笑って、手を差し出す _1_伊吹 「カイ、僕と友達になってほしいな」/ _0_カイ キョトン、という表情をしてから _0_カイ 「そりゃ願ってもないお誘いだな。ああ、喜んで!」 _0_カイ 年相応の満面な笑みでさせだされた手をとって _0_カイ 「実は友達ってのがいなくてよ。俺っちの友達第一号だな!」/ _1_伊吹 「そうか、それは嬉しいな!改めてよろしく、カイ!」/ _0_カイ 「おう!こっちこそよろしな、イブキ!」 _0_カイ うれしそうな笑顔を浮べながら _0_カイ 「今日はわがまま言ってつれてきてもらったかいがあったぜ。これで帰ってからの小言・・・は、いいか」 _0_カイ 「もっと話したいところだが、そろそろ閉店時間だしな。続きはまた今度ってことで。今度はイブキの日常の話きかせてくれよ」 _0_カイ 「一緒に住んでる人達の話でもいいしさ」/ _1_伊吹 「そうだね。また今日みたいに語り合おう カイのこともまだまだ知らないし、楽しみにしてるよ」/ _0_カイ 「語れるネタをがんばって作れるようにするかね、これは」苦笑しつつ _0_カイ 「じゃ、かえろーぜ。マスターごちそうさん」 _0_カイ 伊吹と一緒に帰ろうと席をたって/ _1_伊吹 「ん、じゃぁまたねマスター」カイと一緒に退店していく/